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第一章 森の少女達
第1話 森での出会い
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「ふあ~」
少し話しすぎた。昨日は、遅くまで起きてしまった。すぐに、ご飯の支度をしなければ。
まだ眠いけど、食べられる物を探しに、森を出歩く。私が起きた事を感じ取ったのか、すぐに精霊達が寄ってくる。
「おはよう。今日も手伝ってくれるの?」
私がそう聞くと、精霊達は頷く。中には、私と同じく眠そうにしている子もいるけど、手伝いたいと思ってくれているのは、同じみたい。
「それじゃあ、行きましょうか」
ここには、食べ物となる物が多い。動物も多いけど、私は動物を殺してまで食べようとは思わない。もうすでに亡くなっていたら、ありがたく思いながら、その身を浄化して食べるくらい。死んでいる動物は、病気を持っているかもしれないから、ちゃんと浄化してから食べなさいと母様に言われたから。
「あっ、あった」
食べられる野草。母様は山菜って言ってたっけ。一応、畑で育てている野菜もあるけど、食べ過ぎると無くなってしまう。
精霊達も、色々な山菜を持ってきてくれる。この渦巻き模様みたいなのは、ゼンマイって言うんだった。山菜は、苦味があるのが多いけど、どれも美味しい。リーズは、そんな草のどこが良いのか分からないって言ってたけど。
「カオルサマ」
精霊が話しかけてくる。相変わらず様呼びは止めてくれない。
「どうしたの?」
「アッチ、ニンゲン、タオレテル」
「分かった。すぐに向かいましょう」
ここに人間が来る事は、珍しいけど、無い訳ではない。ここには、様々な生物が生息していて、外の世界の人間が行う、狩りというものには持ってこいの場所だから。
精霊に案内されて、向かった場所には、一人の人が血まみれで倒れていて、その周りを何人かが囲んでいる。
向こうも私に気づいたみたいで、剣を向けてくる。
「何者だ!」
剣を突きつけられると、あの時の記憶が甦ってくる。
剣を突きつけられながらも、自分の事は構わずに、私達だけでも助けて欲しいと言っていた母。最後まで私達を庇ってくれていた父。あの時に流れた多くの血。両親が殺された後に、その場で宴をあげていた討伐隊の人間。
カタカタという体の震えが止まらない。あの時に植え付けられたトラウマは簡単には消えてくれない。
すると、周囲にいた精霊達の発光が強くなる。感情が高ぶっている。おそらく、怒っているんだろう。
「レナード、剣を下げろ。この子が怯えているじゃないか」
そう言われ、レナードと呼ばれていた人は、剣をしまう。その人は、私の方を向いた。
「怖がらせてすまない。君は、どこから来たんだい?」
私が安心するように話しかけてくれているのは、分かってる。でも、体の震えはまだ止まらない。
「……この森……に、住んでいます」
震えながらも、聞かれた事にはしっかり答えないといけない。小さな声でそう答えると、その人は驚いている。
「こんな所に?」
その問いに私は頷く。だんだんと震えはおさまってきた。
「家に来てください。その倒れている人を治します」
「あ、ありがとう」
戸惑いながらも、倒れている人を背負いながら、私の後についてきてくれる。
家の前まで来たとき、結界を解いて、家の中に入る。自分が寝ていた寝室に案内して、ベッドにその人を寝かせる。
「今から薬を持ってくるので、少しここで待っていてください」
そう言って、私は寝室を出ていく。そして、物置部屋として使っている空き部屋に入る。確か、ここに増血剤を置いてあったはず。
『何で家に入れたんだ』
途端に声が聞こえてくる。リーズだ。心の奥に封じられているとはいえ、脳内で会話は出来る。
『怪我をしてたんだもの。放って置けないじゃない』
『お前、剣を向けられていたのに、怪我をしてるからって理由で家に入れるのか?』
リーズの言うことは最もだろう。普通は、殺されたかもしれないのに、自分に剣を向けた相手を招き入れたりはしない。
『でも、向こうも警戒していただけだと思うよ。リーズが信じなくても、私はあの人達を信じるから』
『……勝手にしろ』
そう言ってリーズは奥に閉じ籠った。リーズも心配して言ってくれた訳だし、あんな風に言う事は無かったかな……
増血剤も見つけたし、あの人達の所に戻ろう。
「お待たせしました」
「いや、こちらこそ寝床を借りてすまない」
その人の周りには、精霊達が飛び交っている。やっぱり、良い人だ。精霊は、心の醜い者は本能的に嫌う傾向があるから。
「今怪我を治しますね」
私は、ベッドで寝ている人の側に寄る。その人の体に触れて、祈りを込める。母様に教わった回復魔法。
獣に襲われていた跡があったので、まずは、体を浄化して、その身を清める。これで、体に侵入した細菌類は大丈夫だろう。後は、血を止めて傷を塞ぐだけ。
しばらく祈りを込めていると、傷口は塞がり、寝ている人の顔色も良くなった。
「これで怪我は大丈夫です。起きたらこの薬を飲ませてください。私は、ご飯の支度をしてくるので、何かあったらこれで呼んでください」
私は、近くにいた人に、呼び鈴を渡して、部屋を出ていく。向かった場所は、獣の解体場所。もし、死んでいる動物がいたら、精霊達がここに運んでくれているから。ここには、時を止める魔法がかけられているので、少し置いておいても、腐る事はない。
「今日はやけに多いなぁ」
そこに置かれていたのは、イノシシとシカがそれぞれ二匹ずつ。後は、鳥が三羽。
この数を見ると、あの人達が狩っていた獲物かもしれない。
「なら、遠慮はいらないか」
今日は、鳥にしておこう。
鳥を解体して、血まみれになった服を浄化して、調理場に向かう。
「シンプルな料理が良いよね」
森暮らしだから、調味料は限られてるけど、自分だけが食べるならまだしも、他の人達にも食べてもらうからには、ちゃんとした味付けの物を用意しないと。
お肉を切って、フライパンで炒めていく。その間に野菜を切って準備しておき、お肉に火が通ったら、野菜も炒めていく。全体に火が通ったら、とき卵を入れて、仕上げに岩塩で味付けする。
ついでに、サラダも作っておこう。
「良し、完成。あなた達もありがとう」
途中からは精霊達も手伝ってくれて、意外と早く終わった。
出来た料理を盛りつけて、お盆に乗せる。念のため、作っておいたものだけど、怪我をする人が多いから、意外と役に立っている。
お盆に乗せた料理を、寝室まで持っていくと、ベッドで寝ていた人はもう起き上がっていた。
「気がつかれたんですね。今ちょうどご飯の支度が整いましたので、お食べになりますか?」
「じゃあ、ありがたく頂こうか」
その言葉を聞いて、私は、寝室にあった机に、一旦、お盆を置いて、それぞれに料理と食器を置いていく。
「粗末な物ですみません。お口に合うと良いのですが……」
「いやいや、めちゃくちゃ上手いぞ!誰から教わったんだ?」
パクっと食べた男の人は、そう言ってべた褒めだった。
「それよりも、この黄色いものは卵かい?」
「はい。卵は好きなので、良く使っています」
「「「「良く使ってる!?」」」」
急に大きな声を出されたので、驚いてしまい、手に持っていた食器を落としてしまう。慌てて拾うと、「驚かせてすまない」と言ってきた。
「卵は、私達の間では高級食材なんだ。だから、君の言葉に驚いてしまってね」
私の言葉に驚いたのか。今のどこに驚く要素があったんだろう?それにしても……
「コウキュウとは何ですか?」
「「「……えっ?」」」
少し話しすぎた。昨日は、遅くまで起きてしまった。すぐに、ご飯の支度をしなければ。
まだ眠いけど、食べられる物を探しに、森を出歩く。私が起きた事を感じ取ったのか、すぐに精霊達が寄ってくる。
「おはよう。今日も手伝ってくれるの?」
私がそう聞くと、精霊達は頷く。中には、私と同じく眠そうにしている子もいるけど、手伝いたいと思ってくれているのは、同じみたい。
「それじゃあ、行きましょうか」
ここには、食べ物となる物が多い。動物も多いけど、私は動物を殺してまで食べようとは思わない。もうすでに亡くなっていたら、ありがたく思いながら、その身を浄化して食べるくらい。死んでいる動物は、病気を持っているかもしれないから、ちゃんと浄化してから食べなさいと母様に言われたから。
「あっ、あった」
食べられる野草。母様は山菜って言ってたっけ。一応、畑で育てている野菜もあるけど、食べ過ぎると無くなってしまう。
精霊達も、色々な山菜を持ってきてくれる。この渦巻き模様みたいなのは、ゼンマイって言うんだった。山菜は、苦味があるのが多いけど、どれも美味しい。リーズは、そんな草のどこが良いのか分からないって言ってたけど。
「カオルサマ」
精霊が話しかけてくる。相変わらず様呼びは止めてくれない。
「どうしたの?」
「アッチ、ニンゲン、タオレテル」
「分かった。すぐに向かいましょう」
ここに人間が来る事は、珍しいけど、無い訳ではない。ここには、様々な生物が生息していて、外の世界の人間が行う、狩りというものには持ってこいの場所だから。
精霊に案内されて、向かった場所には、一人の人が血まみれで倒れていて、その周りを何人かが囲んでいる。
向こうも私に気づいたみたいで、剣を向けてくる。
「何者だ!」
剣を突きつけられると、あの時の記憶が甦ってくる。
剣を突きつけられながらも、自分の事は構わずに、私達だけでも助けて欲しいと言っていた母。最後まで私達を庇ってくれていた父。あの時に流れた多くの血。両親が殺された後に、その場で宴をあげていた討伐隊の人間。
カタカタという体の震えが止まらない。あの時に植え付けられたトラウマは簡単には消えてくれない。
すると、周囲にいた精霊達の発光が強くなる。感情が高ぶっている。おそらく、怒っているんだろう。
「レナード、剣を下げろ。この子が怯えているじゃないか」
そう言われ、レナードと呼ばれていた人は、剣をしまう。その人は、私の方を向いた。
「怖がらせてすまない。君は、どこから来たんだい?」
私が安心するように話しかけてくれているのは、分かってる。でも、体の震えはまだ止まらない。
「……この森……に、住んでいます」
震えながらも、聞かれた事にはしっかり答えないといけない。小さな声でそう答えると、その人は驚いている。
「こんな所に?」
その問いに私は頷く。だんだんと震えはおさまってきた。
「家に来てください。その倒れている人を治します」
「あ、ありがとう」
戸惑いながらも、倒れている人を背負いながら、私の後についてきてくれる。
家の前まで来たとき、結界を解いて、家の中に入る。自分が寝ていた寝室に案内して、ベッドにその人を寝かせる。
「今から薬を持ってくるので、少しここで待っていてください」
そう言って、私は寝室を出ていく。そして、物置部屋として使っている空き部屋に入る。確か、ここに増血剤を置いてあったはず。
『何で家に入れたんだ』
途端に声が聞こえてくる。リーズだ。心の奥に封じられているとはいえ、脳内で会話は出来る。
『怪我をしてたんだもの。放って置けないじゃない』
『お前、剣を向けられていたのに、怪我をしてるからって理由で家に入れるのか?』
リーズの言うことは最もだろう。普通は、殺されたかもしれないのに、自分に剣を向けた相手を招き入れたりはしない。
『でも、向こうも警戒していただけだと思うよ。リーズが信じなくても、私はあの人達を信じるから』
『……勝手にしろ』
そう言ってリーズは奥に閉じ籠った。リーズも心配して言ってくれた訳だし、あんな風に言う事は無かったかな……
増血剤も見つけたし、あの人達の所に戻ろう。
「お待たせしました」
「いや、こちらこそ寝床を借りてすまない」
その人の周りには、精霊達が飛び交っている。やっぱり、良い人だ。精霊は、心の醜い者は本能的に嫌う傾向があるから。
「今怪我を治しますね」
私は、ベッドで寝ている人の側に寄る。その人の体に触れて、祈りを込める。母様に教わった回復魔法。
獣に襲われていた跡があったので、まずは、体を浄化して、その身を清める。これで、体に侵入した細菌類は大丈夫だろう。後は、血を止めて傷を塞ぐだけ。
しばらく祈りを込めていると、傷口は塞がり、寝ている人の顔色も良くなった。
「これで怪我は大丈夫です。起きたらこの薬を飲ませてください。私は、ご飯の支度をしてくるので、何かあったらこれで呼んでください」
私は、近くにいた人に、呼び鈴を渡して、部屋を出ていく。向かった場所は、獣の解体場所。もし、死んでいる動物がいたら、精霊達がここに運んでくれているから。ここには、時を止める魔法がかけられているので、少し置いておいても、腐る事はない。
「今日はやけに多いなぁ」
そこに置かれていたのは、イノシシとシカがそれぞれ二匹ずつ。後は、鳥が三羽。
この数を見ると、あの人達が狩っていた獲物かもしれない。
「なら、遠慮はいらないか」
今日は、鳥にしておこう。
鳥を解体して、血まみれになった服を浄化して、調理場に向かう。
「シンプルな料理が良いよね」
森暮らしだから、調味料は限られてるけど、自分だけが食べるならまだしも、他の人達にも食べてもらうからには、ちゃんとした味付けの物を用意しないと。
お肉を切って、フライパンで炒めていく。その間に野菜を切って準備しておき、お肉に火が通ったら、野菜も炒めていく。全体に火が通ったら、とき卵を入れて、仕上げに岩塩で味付けする。
ついでに、サラダも作っておこう。
「良し、完成。あなた達もありがとう」
途中からは精霊達も手伝ってくれて、意外と早く終わった。
出来た料理を盛りつけて、お盆に乗せる。念のため、作っておいたものだけど、怪我をする人が多いから、意外と役に立っている。
お盆に乗せた料理を、寝室まで持っていくと、ベッドで寝ていた人はもう起き上がっていた。
「気がつかれたんですね。今ちょうどご飯の支度が整いましたので、お食べになりますか?」
「じゃあ、ありがたく頂こうか」
その言葉を聞いて、私は、寝室にあった机に、一旦、お盆を置いて、それぞれに料理と食器を置いていく。
「粗末な物ですみません。お口に合うと良いのですが……」
「いやいや、めちゃくちゃ上手いぞ!誰から教わったんだ?」
パクっと食べた男の人は、そう言ってべた褒めだった。
「それよりも、この黄色いものは卵かい?」
「はい。卵は好きなので、良く使っています」
「「「「良く使ってる!?」」」」
急に大きな声を出されたので、驚いてしまい、手に持っていた食器を落としてしまう。慌てて拾うと、「驚かせてすまない」と言ってきた。
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