14 / 107
第一章 森の少女達
第13話 分からない
しおりを挟む
薬草を精霊達も含めた全員で持って帰り、来た道を戻ってギルドについた。その間も、リーズは話しかけてこなかった。
「……さん」
やっぱり怒ってるのかな?無理やり奥に引っ込めさせたから。
「……ルさん」
でも、教えてくれないリーズも悪い気が──
「カオルさん!」
「はっ、はい!」
「先ほどから呼んでいるのに、なぜ返事をしてくれないのですか」
えっ、嘘。全然気づかなかった。
「すみません……」
「ずっと上の空ですが、何かありましたの?わたくしには心当たりがないのですが……」
「いえ、何でもないです。少しボーっとしていただけで」
ルーフェミア様もレナード様も私達の事は知らない。なので、話せる訳もない。クラウド様なら良いかもしれないけど……
……帰ったら、相談してみようかな?一人で考えても仕方ないし。
「ひとまず、査定をしますわよ」
「サテイ……ですか?」
また知らない言葉が出てきた。“サテイ”って何?
他の人を見ても、何の反応もないから、ここでは当たり前に使われているのかな?
「カオルさん?どうしましたの?」
「お嬢様、おそらく査定の意味をご存じないかと……」
「そうでしたの?」
「はい、知りません……」
「薬草採取に向かう前に説明があったでしょう?五本で銅貨一枚ですから、本数や本物かどうか確かめるんですよ」
つまり、鑑定するって事かな?確かに、そういう事をしないと、不正とかがあるかもしれない。
数えて貰った所、全部本物で、1000本ほどあった。私の精霊が色々な所から採ってきてくれたので、数が多かったみたい。
五本で銅貨一枚なので、銅貨二百枚になる。もしこの場で貰うんだとしたらどうしよう。二百枚一気に貰っても困るんだけど。
「はい。こちらが報酬になります」
そう言って、お姉さんは銀色の小さく丸い物を二枚渡してくる。見た感じ銀で出来ているから、銀貨って呼ばれるものじゃないかな?銅貨じゃないの?
報酬を受け取って、ギルドから出て宿の部屋に戻る。部屋で、ルーフェミア様にさっきの事を聞いてみる。
「さっきは何で銅貨じゃなかったんですか?」
「銅貨だと数が多すぎるからですわ。お金にも種類がありまして、全部で10種類ありますわ。小さいものから、小銅貨、中銅貨、大銅貨、小銀貨、中銀貨、大銀貨、小金貨、中金貨、大金貨、白金貨になりますわ」
銅貨、銀貨、金貨がそれぞれ三種類ずつあって、一番価値があるのは白金貨になるのか。
「中の貨幣は中をつけずに呼ばれる事が多いんですのよ。ですので、さっきの銅貨は中銅貨という意味ですわ」
「それで、なぜ銀貨だったんですか?」
「あれは中銀貨ではなく小銀貨ですわ。銅貨十枚で大銅貨一枚。そうやって上がっていくんですの。先ほどは銅貨二百枚でしたから、小銀貨二枚で渡されたのですわ」
同じものを十枚で一つ上の価値になるって事か。つまり、小銀貨は銅貨百枚分って事ね。
「では、話を戻して配分したい所ですが、わたくしは貰えませんわね」
「なぜですか?」
「ほとんどカオルさんの手柄ですもの。貢献度に応じて配分するのが当然ですわ」
“コウケンド”……?また知らない言葉が出てきた。 何回知らない言葉を聞く事になるんだろう?
「あっ……貢献度というのは、複数で仕事をした時に、どれだけ役に立ったかという事ですわ。この薬草採取でいうと、採取した薬草の数という事ですわね」
貢献度が薬草の数なら、確かに私の方がルーフェミア様よりも多い。でも、ルーフェミア様よりも多いのは、私の方が協力してくれる精霊が圧倒的に多かったからだし、私の力だけではない。
そう言っても、真面目なルーフェミア様は受け取ろうとしないかもしれない。だからといって、私だけ多く貰うのも申し訳ない。どうしよう……私が折れるかルーフェミア様を説得するか……
「どうしましたか?今日は上の空になる事が多いですわね」
「あっ……えっと……」
「……疲れているようですわね。今日はわたくしは別室で休みますから、ゆっくりとお休みください」
何も言う暇無く、バタンとドアが閉まる。
……何か、私らしくないな。リーズにも変な所で優しかったり、頑固だって言われてたのに。
何でだろう。リーズの事を考えると、胸がモヤモヤする。今まで、こんな事は無かったのに。何の意識もなしに、手のひらを見てみる。すると、わずかに黒いもやがある。それにハッとなるけど、思ったよりは驚かなかった。何で黒いもやを纏っているのか、何となく分かる。多分、リーズの事が許せないから。
でも、分かっててもどうすれば良いのか分からない。許せば良いだけ。でも許せない。リーズだけずるい。知ってたんなら、両親の事が恋しかった時に、聞かせてくれれば良かったのに。
そんな思いが消えてくれない。母様なら、どうしたのかな?いつも笑っていたけど、人間なんだから、辛かった事なんてたくさんあったはず。私みたいに、怒った事もあるはず。
母様、私はどうすれば良いのでしょうか?このまま仲違いはしたくないのです。でも、私の醜い感情がリーズと話す事すら許してくれない。
父様、私にも記憶伝達は出来なかったのですか?なぜ、リーズにだけ引き継がれられたのですか?
リーズは、何で教えてくれなかったの?私に教えたくなかったの?リーズが寂しくなかったのは、強かったのは、母様と父様の事をたくさん知っていたからなの?
分からない。分からない。自分の事なのに。
何かが頬を伝う。撫でてみると、冷たいものが流れている。
これは……涙?
泣いたのなんて、両親を亡くして、親が恋しかったあの時以来。泣くなんて、悲しいのかな?何で悲しいのかな?
その時、誰かが来た気配がした。思わず布団を深く被る。
「カオル、私だ。入っても良いかい?」
「…………どうぞ」
私がそう言うと、ドアの開く音がする。その人物の足音は、こちらに近づいてくる。
「ルーから相談を受けてね。魔獣が出てからカオルの様子が変だって。何か、悩み事があるんなら聞くよ」
「……」
私一人で考えても分からないなら、相談した方が良いのかな?でも……
「もちろん、無理にとは言わない。カオルが言いたくなった時で構わないよ。君の悪いようにはしないと誓ったからね」
その言葉を聞いて、森での事を思い出す。私でも忘れかけていたのに、覚えていてくれたんだ。ここまで言ってくれてるし、相談してみようかな。
「あの……」
布団から少し顔を出す。
「お話を聞いてくれますか?クラウド様」
「……さん」
やっぱり怒ってるのかな?無理やり奥に引っ込めさせたから。
「……ルさん」
でも、教えてくれないリーズも悪い気が──
「カオルさん!」
「はっ、はい!」
「先ほどから呼んでいるのに、なぜ返事をしてくれないのですか」
えっ、嘘。全然気づかなかった。
「すみません……」
「ずっと上の空ですが、何かありましたの?わたくしには心当たりがないのですが……」
「いえ、何でもないです。少しボーっとしていただけで」
ルーフェミア様もレナード様も私達の事は知らない。なので、話せる訳もない。クラウド様なら良いかもしれないけど……
……帰ったら、相談してみようかな?一人で考えても仕方ないし。
「ひとまず、査定をしますわよ」
「サテイ……ですか?」
また知らない言葉が出てきた。“サテイ”って何?
他の人を見ても、何の反応もないから、ここでは当たり前に使われているのかな?
「カオルさん?どうしましたの?」
「お嬢様、おそらく査定の意味をご存じないかと……」
「そうでしたの?」
「はい、知りません……」
「薬草採取に向かう前に説明があったでしょう?五本で銅貨一枚ですから、本数や本物かどうか確かめるんですよ」
つまり、鑑定するって事かな?確かに、そういう事をしないと、不正とかがあるかもしれない。
数えて貰った所、全部本物で、1000本ほどあった。私の精霊が色々な所から採ってきてくれたので、数が多かったみたい。
五本で銅貨一枚なので、銅貨二百枚になる。もしこの場で貰うんだとしたらどうしよう。二百枚一気に貰っても困るんだけど。
「はい。こちらが報酬になります」
そう言って、お姉さんは銀色の小さく丸い物を二枚渡してくる。見た感じ銀で出来ているから、銀貨って呼ばれるものじゃないかな?銅貨じゃないの?
報酬を受け取って、ギルドから出て宿の部屋に戻る。部屋で、ルーフェミア様にさっきの事を聞いてみる。
「さっきは何で銅貨じゃなかったんですか?」
「銅貨だと数が多すぎるからですわ。お金にも種類がありまして、全部で10種類ありますわ。小さいものから、小銅貨、中銅貨、大銅貨、小銀貨、中銀貨、大銀貨、小金貨、中金貨、大金貨、白金貨になりますわ」
銅貨、銀貨、金貨がそれぞれ三種類ずつあって、一番価値があるのは白金貨になるのか。
「中の貨幣は中をつけずに呼ばれる事が多いんですのよ。ですので、さっきの銅貨は中銅貨という意味ですわ」
「それで、なぜ銀貨だったんですか?」
「あれは中銀貨ではなく小銀貨ですわ。銅貨十枚で大銅貨一枚。そうやって上がっていくんですの。先ほどは銅貨二百枚でしたから、小銀貨二枚で渡されたのですわ」
同じものを十枚で一つ上の価値になるって事か。つまり、小銀貨は銅貨百枚分って事ね。
「では、話を戻して配分したい所ですが、わたくしは貰えませんわね」
「なぜですか?」
「ほとんどカオルさんの手柄ですもの。貢献度に応じて配分するのが当然ですわ」
“コウケンド”……?また知らない言葉が出てきた。 何回知らない言葉を聞く事になるんだろう?
「あっ……貢献度というのは、複数で仕事をした時に、どれだけ役に立ったかという事ですわ。この薬草採取でいうと、採取した薬草の数という事ですわね」
貢献度が薬草の数なら、確かに私の方がルーフェミア様よりも多い。でも、ルーフェミア様よりも多いのは、私の方が協力してくれる精霊が圧倒的に多かったからだし、私の力だけではない。
そう言っても、真面目なルーフェミア様は受け取ろうとしないかもしれない。だからといって、私だけ多く貰うのも申し訳ない。どうしよう……私が折れるかルーフェミア様を説得するか……
「どうしましたか?今日は上の空になる事が多いですわね」
「あっ……えっと……」
「……疲れているようですわね。今日はわたくしは別室で休みますから、ゆっくりとお休みください」
何も言う暇無く、バタンとドアが閉まる。
……何か、私らしくないな。リーズにも変な所で優しかったり、頑固だって言われてたのに。
何でだろう。リーズの事を考えると、胸がモヤモヤする。今まで、こんな事は無かったのに。何の意識もなしに、手のひらを見てみる。すると、わずかに黒いもやがある。それにハッとなるけど、思ったよりは驚かなかった。何で黒いもやを纏っているのか、何となく分かる。多分、リーズの事が許せないから。
でも、分かっててもどうすれば良いのか分からない。許せば良いだけ。でも許せない。リーズだけずるい。知ってたんなら、両親の事が恋しかった時に、聞かせてくれれば良かったのに。
そんな思いが消えてくれない。母様なら、どうしたのかな?いつも笑っていたけど、人間なんだから、辛かった事なんてたくさんあったはず。私みたいに、怒った事もあるはず。
母様、私はどうすれば良いのでしょうか?このまま仲違いはしたくないのです。でも、私の醜い感情がリーズと話す事すら許してくれない。
父様、私にも記憶伝達は出来なかったのですか?なぜ、リーズにだけ引き継がれられたのですか?
リーズは、何で教えてくれなかったの?私に教えたくなかったの?リーズが寂しくなかったのは、強かったのは、母様と父様の事をたくさん知っていたからなの?
分からない。分からない。自分の事なのに。
何かが頬を伝う。撫でてみると、冷たいものが流れている。
これは……涙?
泣いたのなんて、両親を亡くして、親が恋しかったあの時以来。泣くなんて、悲しいのかな?何で悲しいのかな?
その時、誰かが来た気配がした。思わず布団を深く被る。
「カオル、私だ。入っても良いかい?」
「…………どうぞ」
私がそう言うと、ドアの開く音がする。その人物の足音は、こちらに近づいてくる。
「ルーから相談を受けてね。魔獣が出てからカオルの様子が変だって。何か、悩み事があるんなら聞くよ」
「……」
私一人で考えても分からないなら、相談した方が良いのかな?でも……
「もちろん、無理にとは言わない。カオルが言いたくなった時で構わないよ。君の悪いようにはしないと誓ったからね」
その言葉を聞いて、森での事を思い出す。私でも忘れかけていたのに、覚えていてくれたんだ。ここまで言ってくれてるし、相談してみようかな。
「あの……」
布団から少し顔を出す。
「お話を聞いてくれますか?クラウド様」
10
あなたにおすすめの小説
本の知識で、らくらく異世界生活? 〜チート過ぎて、逆にヤバい……けど、とっても役に立つ!〜
あーもんど
ファンタジー
異世界でも、本を読みたい!
ミレイのそんな願いにより、生まれた“あらゆる文書を閲覧出来るタブレット”
ミレイとしては、『小説や漫画が読めればいい』くらいの感覚だったが、思ったよりチートみたいで?
異世界で知り合った仲間達の窮地を救うキッカケになったり、敵の情報が筒抜けになったりと大変優秀。
チートすぎるがゆえの弊害も多少あるものの、それを鑑みても一家に一台はほしい性能だ。
「────さてと、今日は何を読もうかな」
これはマイペースな主人公ミレイが、タブレット片手に異世界の暮らしを謳歌するお話。
◆小説家になろう様にて、先行公開中◆
◆恋愛要素は、ありません◆
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
わたしにしか懐かない龍神の子供(?)を拾いました~可愛いんで育てたいと思います
あきた
ファンタジー
明治大正風味のファンタジー恋愛もの。
化物みたいな能力を持ったせいでいじめられていたキイロは、強引に知らない家へ嫁入りすることに。
所が嫁入り先は火事だし、なんか子供を拾ってしまうしで、友人宅へ一旦避難。
親もいなさそうだし子供は私が育てようかな、どうせすぐに離縁されるだろうし。
そう呑気に考えていたキイロ、ところが嫁ぎ先の夫はキイロが行方不明で発狂寸前。
実は夫になる『薄氷の君』と呼ばれる銀髪の軍人、やんごとなき御家柄のしかも軍でも出世頭。
おまけに超美形。その彼はキイロに夢中。どうやら過去になにかあったようなのだが。
そしてその彼は、怒ったらとんでもない存在になってしまって。
※タイトルはそのうち変更するかもしれません※
※お気に入り登録お願いします!※
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!
山田みかん
ファンタジー
「貴方には剣と魔法の異世界へ行ってもらいますぅ~」
────何言ってんのコイツ?
あれ? 私に言ってるんじゃないの?
ていうか、ここはどこ?
ちょっと待てッ!私はこんなところにいる場合じゃないんだよっ!
推しに会いに行かねばならんのだよ!!
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる