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第一章 森の少女達
第19話 もう隠せない
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やけに帰りが遅いな。いくら買い物だと言っても、ここまで時間がかかる事は無いのではないだろうか。
「お父様!」
「ルー!」
やっと帰ってきた……と思ったが、すぐにその顔は曇る。
「……カオルは?」
「そ、それが……」
「カオルちゃんは僕達がちょっと目を離している間にどこかに行ってしまったみたいなんですよ。なので、探すのを手伝って貰おうかと思いまして」
「それは当然よ!どこに行ったのかしら……」
私達は、宿の主人に帰りが遅くなるかもしれない事を伝えると、宿を飛び出し、それぞれ分かれて探し出す。
そのまま数十分探しても、カオルは見つからない。カオルは、ここに来てまだ日が浅いから、そう遠くには行かないはずだ。なら、一体どこに……
──……!!
……?何か物音が聞こえた気がして、そちらの方に歩みを進める。すると、今度はハッキリ聞こえた。
──ドォォォォン!!
大きな音と共に、人々の悲鳴が聞こえる。
「きゃあああ!!」
「な、何だ!?爆発!?」
……カオルの事も心配だが、まずは状況を確認しなければ。
「どうしたんだ?」
爆発音がした方から走ってきた女性にそう問うと、「どうしたもこうしたもない!」と返される。
「あの建物が爆発したのさ!火気は無かったはずなのに……」
女性はある建物を指差す。あそこは、確か倉庫だったはずだ。倉庫は、ここで物を売っている人が借りている保管場所。当然、危険物を売るのは禁止しているので、火薬などが倉庫にある訳がない。
調べる必要がある。
「ありがとう」
「ちょ、ちょっと!そっちは危ないよ!」
お礼を言って倉庫の方に向かおうとすると、話を聞いた女性が呼び止める。でも、なぜかあそこに行かないといけない気がする。
「私は大丈夫だ。あなたは早く避難してくれ」
女性の制止も聞かず、倉庫の方に走っていく。
倉庫の方に近づくほどなぜか風が強くなる。まるで、竜巻のようだった。
さらに近づこうとすると、『チカヅクナ!』という声が聞こえてくる。辺りを見渡しても、誰の姿も見えない。
……この現象は、以前も体験した事がある。確か、あの時は……
「精霊か?」
誰に言うでもなく、そう言うと、声はそれに答える。
『ソウダ。ソレ、イジョウ、チカヅクナ』
「なぜだ」
『シヌカラダ』
シヌカラダ……死ぬからだ?
確かに、この様子に恐怖を感じないといえば嘘になる。だけど、原因を確かめない訳にはいかない。それに、さすがに死ぬと言うのは……
『オオゲサ、デハナイ』
「……どういう意味だ」
『カオルサマノ、フードガ、ハズサレテ、イルカラダ』
「カオルが中にいるのか!?」
『ソウダ』
それに、カオルのフードが外れてる?あんなにも脱ぎたがらなかったのに。
「なら、カオルはなぜフードを脱いでいるんだ?」
『ヌイダ、ノデハナイ。ヌガサレタノダ』
『リーズサマガ、タオシタヤツニ、サカウラミサレタ!アイツラ、リーズサマト、カオルサマ、マチガエタ!』
彼女が表に出てきていたのか。確かに、カオルと彼女は、髪色が違うくらいで、顔は双子くらいに似ている。同じ体だから当然の事かもしれないが。
とにかく、カオルは彼女と間違えられ、拐われたという事かもしれない。そして、何らかの理由でフードを取られたという事か。
「なぜ彼女は表に出てこなかったんだ?」
『リーズサマ、チカラ、ツカイスギタ。シバラクデテコナイ』
タイミングが悪かったのか。
「カオルにフードを被せればこの騒ぎは治まるんじゃないか?」
『ソウダ。ダガ、ソノマエニ、オマエガシヌ』
「でも、カオルを放っておく訳にはいかないだろう。周りにそれだけ危険な目にあわせるという事は、カオルも危ないんじゃないか?」
『ソウダ。カオルサマ、マモナクシヌ』
その言葉に私は驚きを隠せない。こんな事になるなら、カオルがフードを脱ぎたがらなかったのは当然だ。だが、まさか自分まで死ぬ事になるとは考えつかなかった。
「ならばなおさらだ。カオルを森から連れ出した時点で、責任は全て私にある。まだ人が死んでいないうちに止めなければならない」
『……フードハ、オトコガ、モッテイル。ワタシタチハ、トメタゾ』
「ありがとう」
こんな騒ぎになれば、もう隠せないかもしれない。あまりに過保護にし過ぎるのは良くないと思っていた。精霊もついているし、いざとなれば彼女がいるから。その結果がこれだ。
だから、少しでも被害を無くさなければ。もう彼女を人里で暮らさせるのは難しいかもしれないが、それが彼女の死ぬ理由にしてはならない。
倉庫に近づけば近づくほど、風は強くなる。
「っ!」
風が刃のように私の体を切り裂く。切られる場所によっては体のどこかが切断されるかもしれない。そうなったら、私という死人を出すだけだ。カオルには誰も殺させない。
15分ほどかけて、やっと倉庫の入り口だった場所につく。あの爆発のせいで、入り口どころか、壁と呼ばれるものも見当たらなくなっていた。
奥には倒れている人が見える。それを中心として風が発生している。カオルだ。
「フードは男達が持っていると言ってたな……」
彼らがフードを脱がせたのなら、間違いなく爆発に巻き込まれている。ならば、近くに倒れているはずだ。でも、探す暇もなく風は襲いかかってくる。
急がないと。その一心で男達の姿を探す。すると、カオルが向いている方に男達が転がっていた。
脈を確認すると、気を失っているが、一応まだ生きている。三人の男の中に、カオルのフードを掴んでいる者がいたので、それを取り上げる。
あとは、これを彼女に被せるだけだ。
男達の方から、カオルの方に向かおうとすると、さらに風が強くなる。向かい風が強すぎて、前に進めない。進もうと足をあげると転んでしまう。
這いずって行くしかないか。
時間はかかるが、これなら彼女のもとまで行けそうだ。
カオルの顔がハッキリと分かる所まで来た。髪色はカオルとリーズの髪色が混ざっていて、顔色は悪く、呼吸しているのかも分からない。彼女の腕に触れると、僅かに脈を打っている。でも、いつ止まってもおかしくない。
左手で持っているフードを彼女に被せる。この風で飛んでいかないように、片手で抑える。両手で抑えたら私が飛ばされてしまうからだ。
風が少し治まってきた。今度は両手でしっかり抑える。無理やり脱がされたようで、フードについている紐が切れてしまっていた。風が弱くなってきた所で、頭にもしっかりと被せ、彼女を仰向けにし、フードが脱げないように、そっと抱える。
風も完全に治まった。彼女はしっかり呼吸している。髪色も彼女の色だけになっている。でも、まだ脈は小さく少ない。急いで治療しないと死んでしまう。
フードが脱げないように注意しながらも、急いで倉庫の外に出る。
「彼女を連れてきた。治療出来ないか?」
まだ近くに精霊がいると信じて、語りかける。
『モンダイナイ。コレナラ、マダマニアウ』
内蔵も傷ついているとの事なので、あまり動かすなと言われた。なので、近くの壁にそっと寄りかかせる。
「私は人間の方を見てくるから、彼女の事は任せた」
この辺りにはあの三人の男しかいなかったので、心配はないだろう。問題は、今回の事をどう説明するかだ。
『キズツイテル。ナオスカラ、ウゴカナイデ』
私が行こうとすると、引き留めてそう言ってきた。言われた通りに立ち止まっていると、傷がみるみる塞がっていく。痛みも消えていった。
「ありがとう」
『ン!』
カオルの方を見ると、見えていた傷は塞がっている。もう大丈夫だろう。
後は、この事をどう説明するかの問題が残っている。カオルには、悪いようにはしないと言ったし、出来るだけ隠しておいた方が良い。でも、隠せるのだろうか。
『クラウド。カオルサマ、ハコブ』
「もう大丈夫なのか?」
『キズハナオシタ。アトハ、メザメルマデ、マツ』
「分かった」
彼女を持ち上げる。ひとまず、カオルを宿まで運ぼう。頼めば、看病してくれるだろう。
「早く目を覚ましてみんなを安心させてやってくれ、カオル」
「お父様!」
「ルー!」
やっと帰ってきた……と思ったが、すぐにその顔は曇る。
「……カオルは?」
「そ、それが……」
「カオルちゃんは僕達がちょっと目を離している間にどこかに行ってしまったみたいなんですよ。なので、探すのを手伝って貰おうかと思いまして」
「それは当然よ!どこに行ったのかしら……」
私達は、宿の主人に帰りが遅くなるかもしれない事を伝えると、宿を飛び出し、それぞれ分かれて探し出す。
そのまま数十分探しても、カオルは見つからない。カオルは、ここに来てまだ日が浅いから、そう遠くには行かないはずだ。なら、一体どこに……
──……!!
……?何か物音が聞こえた気がして、そちらの方に歩みを進める。すると、今度はハッキリ聞こえた。
──ドォォォォン!!
大きな音と共に、人々の悲鳴が聞こえる。
「きゃあああ!!」
「な、何だ!?爆発!?」
……カオルの事も心配だが、まずは状況を確認しなければ。
「どうしたんだ?」
爆発音がした方から走ってきた女性にそう問うと、「どうしたもこうしたもない!」と返される。
「あの建物が爆発したのさ!火気は無かったはずなのに……」
女性はある建物を指差す。あそこは、確か倉庫だったはずだ。倉庫は、ここで物を売っている人が借りている保管場所。当然、危険物を売るのは禁止しているので、火薬などが倉庫にある訳がない。
調べる必要がある。
「ありがとう」
「ちょ、ちょっと!そっちは危ないよ!」
お礼を言って倉庫の方に向かおうとすると、話を聞いた女性が呼び止める。でも、なぜかあそこに行かないといけない気がする。
「私は大丈夫だ。あなたは早く避難してくれ」
女性の制止も聞かず、倉庫の方に走っていく。
倉庫の方に近づくほどなぜか風が強くなる。まるで、竜巻のようだった。
さらに近づこうとすると、『チカヅクナ!』という声が聞こえてくる。辺りを見渡しても、誰の姿も見えない。
……この現象は、以前も体験した事がある。確か、あの時は……
「精霊か?」
誰に言うでもなく、そう言うと、声はそれに答える。
『ソウダ。ソレ、イジョウ、チカヅクナ』
「なぜだ」
『シヌカラダ』
シヌカラダ……死ぬからだ?
確かに、この様子に恐怖を感じないといえば嘘になる。だけど、原因を確かめない訳にはいかない。それに、さすがに死ぬと言うのは……
『オオゲサ、デハナイ』
「……どういう意味だ」
『カオルサマノ、フードガ、ハズサレテ、イルカラダ』
「カオルが中にいるのか!?」
『ソウダ』
それに、カオルのフードが外れてる?あんなにも脱ぎたがらなかったのに。
「なら、カオルはなぜフードを脱いでいるんだ?」
『ヌイダ、ノデハナイ。ヌガサレタノダ』
『リーズサマガ、タオシタヤツニ、サカウラミサレタ!アイツラ、リーズサマト、カオルサマ、マチガエタ!』
彼女が表に出てきていたのか。確かに、カオルと彼女は、髪色が違うくらいで、顔は双子くらいに似ている。同じ体だから当然の事かもしれないが。
とにかく、カオルは彼女と間違えられ、拐われたという事かもしれない。そして、何らかの理由でフードを取られたという事か。
「なぜ彼女は表に出てこなかったんだ?」
『リーズサマ、チカラ、ツカイスギタ。シバラクデテコナイ』
タイミングが悪かったのか。
「カオルにフードを被せればこの騒ぎは治まるんじゃないか?」
『ソウダ。ダガ、ソノマエニ、オマエガシヌ』
「でも、カオルを放っておく訳にはいかないだろう。周りにそれだけ危険な目にあわせるという事は、カオルも危ないんじゃないか?」
『ソウダ。カオルサマ、マモナクシヌ』
その言葉に私は驚きを隠せない。こんな事になるなら、カオルがフードを脱ぎたがらなかったのは当然だ。だが、まさか自分まで死ぬ事になるとは考えつかなかった。
「ならばなおさらだ。カオルを森から連れ出した時点で、責任は全て私にある。まだ人が死んでいないうちに止めなければならない」
『……フードハ、オトコガ、モッテイル。ワタシタチハ、トメタゾ』
「ありがとう」
こんな騒ぎになれば、もう隠せないかもしれない。あまりに過保護にし過ぎるのは良くないと思っていた。精霊もついているし、いざとなれば彼女がいるから。その結果がこれだ。
だから、少しでも被害を無くさなければ。もう彼女を人里で暮らさせるのは難しいかもしれないが、それが彼女の死ぬ理由にしてはならない。
倉庫に近づけば近づくほど、風は強くなる。
「っ!」
風が刃のように私の体を切り裂く。切られる場所によっては体のどこかが切断されるかもしれない。そうなったら、私という死人を出すだけだ。カオルには誰も殺させない。
15分ほどかけて、やっと倉庫の入り口だった場所につく。あの爆発のせいで、入り口どころか、壁と呼ばれるものも見当たらなくなっていた。
奥には倒れている人が見える。それを中心として風が発生している。カオルだ。
「フードは男達が持っていると言ってたな……」
彼らがフードを脱がせたのなら、間違いなく爆発に巻き込まれている。ならば、近くに倒れているはずだ。でも、探す暇もなく風は襲いかかってくる。
急がないと。その一心で男達の姿を探す。すると、カオルが向いている方に男達が転がっていた。
脈を確認すると、気を失っているが、一応まだ生きている。三人の男の中に、カオルのフードを掴んでいる者がいたので、それを取り上げる。
あとは、これを彼女に被せるだけだ。
男達の方から、カオルの方に向かおうとすると、さらに風が強くなる。向かい風が強すぎて、前に進めない。進もうと足をあげると転んでしまう。
這いずって行くしかないか。
時間はかかるが、これなら彼女のもとまで行けそうだ。
カオルの顔がハッキリと分かる所まで来た。髪色はカオルとリーズの髪色が混ざっていて、顔色は悪く、呼吸しているのかも分からない。彼女の腕に触れると、僅かに脈を打っている。でも、いつ止まってもおかしくない。
左手で持っているフードを彼女に被せる。この風で飛んでいかないように、片手で抑える。両手で抑えたら私が飛ばされてしまうからだ。
風が少し治まってきた。今度は両手でしっかり抑える。無理やり脱がされたようで、フードについている紐が切れてしまっていた。風が弱くなってきた所で、頭にもしっかりと被せ、彼女を仰向けにし、フードが脱げないように、そっと抱える。
風も完全に治まった。彼女はしっかり呼吸している。髪色も彼女の色だけになっている。でも、まだ脈は小さく少ない。急いで治療しないと死んでしまう。
フードが脱げないように注意しながらも、急いで倉庫の外に出る。
「彼女を連れてきた。治療出来ないか?」
まだ近くに精霊がいると信じて、語りかける。
『モンダイナイ。コレナラ、マダマニアウ』
内蔵も傷ついているとの事なので、あまり動かすなと言われた。なので、近くの壁にそっと寄りかかせる。
「私は人間の方を見てくるから、彼女の事は任せた」
この辺りにはあの三人の男しかいなかったので、心配はないだろう。問題は、今回の事をどう説明するかだ。
『キズツイテル。ナオスカラ、ウゴカナイデ』
私が行こうとすると、引き留めてそう言ってきた。言われた通りに立ち止まっていると、傷がみるみる塞がっていく。痛みも消えていった。
「ありがとう」
『ン!』
カオルの方を見ると、見えていた傷は塞がっている。もう大丈夫だろう。
後は、この事をどう説明するかの問題が残っている。カオルには、悪いようにはしないと言ったし、出来るだけ隠しておいた方が良い。でも、隠せるのだろうか。
『クラウド。カオルサマ、ハコブ』
「もう大丈夫なのか?」
『キズハナオシタ。アトハ、メザメルマデ、マツ』
「分かった」
彼女を持ち上げる。ひとまず、カオルを宿まで運ぼう。頼めば、看病してくれるだろう。
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