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第二章 神殿の少女達
第24話 王都へ
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しばらく馬車に揺られて、王都に入り、大きな屋敷についた。
屋敷の中の大きな部屋に入る。ここが一時的な私の部屋になるみたい。
「カオル、数日後は国王に謁見する事になる。私も共に行くが、最低限の作法は身につけて貰わないとならないから、今から勉強するからね」
「はい」
覚悟は決めた。クラウド様達には迷惑をかけたくない。
私が一般人と比べて知識が無いのは私も分かっている。だから、一般人よりも勉強しなくてはいけない。それに、馬車でのクラウド様の話によると、正式に精霊術士として認定されたら、私は貴族になるそうだ。そのため、貴族との会話のマナーや、立ち居振舞いも覚えないといけないらしい。
でも、そこまで格式があるようにはしなくても良いらしい。
もうそろそろ、クラウド様が雇ったマナーの先生が来るはずなんだけど……
「失礼します」
来た!
「カオル様ですね?」
「はい」
「私の名は、メアリーと申します。カオル様の事はクラウド様よりお聞きしております。カオル様には、必要最低限の作法を身につけていただきます」
「はい。まずはどうするのですか?」
「言葉遣いは問題ないようですので、振るまいから身につけてもらいます」
「はい」
こんな感じで、メアリー様の言うことに全てはいと答えていく。
メアリー様からは、まずは国王様と謁見する時のマナーを習った。歩き方から、国王様への挨拶の仕方、話すときのマナーなども習った。 最初は知識として身につけるだけだったけど、しばらく経ってから、実践も交えて練習する。
「問題ないようですね。それだけ出来ていれば大丈夫でしょう」
勉強を始めてから三日間でそう言われてしまった。
「もう良いのですか?」
「はい。他にもマナーはありますが、一度につぎ込んでしまうと、最初に教えた事を忘れてしまう可能性がありますので、必要最低限の作法だけです。ですが、忘れないように復習をしておいてください」
「はい」
よし。今日一日は復習だ!
その翌日。目を擦りながら部屋を出る。復習をしようとして少し寝不足になってしまった。精霊達に止められなければ、さらに寝不足になっていたかもしれない。
「カオル。今日は謁見だ。君を処罰する事は出来ないが、君の事を良く思わない者もいる。失敗しないように気をつけるんだよ?」
「はい!」
夜更かししてまで復習した内容はそう簡単には忘れられないと思う。
「カオル。寝れてないんだろう。城につくまで少しかかるから、その間だけでも寝ていると良い」
やっぱり気づかれてたんだ。なら、ありがたく寝させて貰おう。精霊達に起こして貰うように頼んで、結界を張って音を遮断した。森で過ごしていたせいか、周りが静かじゃないと、私は寝られない。
「では、お言葉に甘えて……」
聞こえていないというのに、思わず呟いてしまった。
「カオルサマ、オキル」
「シロ、ツイタ」
精霊達の声が聞こえたので、目を開ける。
うぅ~ん……少しは眠気が無くなったかも。
馬車から降りて、お城の中に入っていく。
フードはきちんと被っている。本来なら、顔が隠れるような事はしてはいけないが、クラウド様がうまく言ってくれたのか、今回は特別に許可されたらしい。
さっきから胸がドキドキしている。やっぱり緊張する。
案内されたので、一旦深呼吸して、謁見の間に入る。
マナーて習った通りに礼をする。緊張しすぎて倒れそうです。
「面を上げよ」
こう言われたらもう顔をあげても大丈夫だったはず。スッと顔をあげると、威厳のある人がいる。国王様だ。いや、国王陛下と呼ぶのが正しいんだったっけ。
「そなたがカオルか?」
「はい、カオルです。今年で9歳になります」
大丈夫だよね?失礼はないよね?
「おい、陛下の前で顔を隠すとはどういう了見だ!」
あっ……フードの頭の部分だけでも脱ぐべきだったかな……
「やめよ。儂はそなたに発言権を渡した覚えはない。それに、事情はファルメール公爵から聞いておる。儂が許可しておるのだから問題はない」
良かった……。
気づかれないように、でも思わずホッとする。本当にここは息が詰まる。ここにいる人達が私の方を見ている。
「して、カオルよ。精霊が見えるというのは真か」
「はい、声も聞こえます」
「だが、それを信じぬ輩もおる。特に、声が聞こえると言うのをな」
では、どうすれば良いの?見えないものをいると証明するのは難しいと思う。
「精霊は、人間の持つ魔法の属性が本能的に分かるそうだ」
えっ?そうなの?私は初めて聞いたけど。
「そこで、試してみようと思う。精霊から聞いて、儂の属性を当ててみよ」
えっ?えっ?そんなの分からない。精霊達に聞けば分かるのかな?
「ねぇ、あなた達は分かる?」
「アノ、ニンゲン、ヒヲカンジル」
「ヤミモ……」
「カゼモアル!」
本当に分かるんだ。精霊達の言っている事をまとめると……国王陛下の使える属性は、火と闇と風って事になるのかな?
「火と闇と風……ですか?」
おそるおそる聞いてみる。間違っているかな?
「貴様!陛下が闇属性持ちだと言うのか!」
「待て、ジェスト。カオルの言うことに間違いはない。公にはしていないが、儂は闇属性も持っておる」
あっ、合ってたんだ。良かった……!!
「むしろ、これで証明されたろう。彼女は精霊の声を聞けるのだ。でなければ、儂が闇属性を持っていると、どう知る事が出来る」
国王陛下がそう言うと、さっきまで大声で私を怒っていた人は悔しそうな顔をして黙り込んでしまった。
「カオル、そなたはもう下がって良い。公爵家への送りを出そう」
「は、はい。分かりました」
私はという事は、クラウド様は残ったままなんだ。
「すぐに戻るから心配はいらないよ」
「はい!」
元気よく返事はしたものの、クラウド様の事は心配だ。
クラウド様、大丈夫かな……
屋敷の中の大きな部屋に入る。ここが一時的な私の部屋になるみたい。
「カオル、数日後は国王に謁見する事になる。私も共に行くが、最低限の作法は身につけて貰わないとならないから、今から勉強するからね」
「はい」
覚悟は決めた。クラウド様達には迷惑をかけたくない。
私が一般人と比べて知識が無いのは私も分かっている。だから、一般人よりも勉強しなくてはいけない。それに、馬車でのクラウド様の話によると、正式に精霊術士として認定されたら、私は貴族になるそうだ。そのため、貴族との会話のマナーや、立ち居振舞いも覚えないといけないらしい。
でも、そこまで格式があるようにはしなくても良いらしい。
もうそろそろ、クラウド様が雇ったマナーの先生が来るはずなんだけど……
「失礼します」
来た!
「カオル様ですね?」
「はい」
「私の名は、メアリーと申します。カオル様の事はクラウド様よりお聞きしております。カオル様には、必要最低限の作法を身につけていただきます」
「はい。まずはどうするのですか?」
「言葉遣いは問題ないようですので、振るまいから身につけてもらいます」
「はい」
こんな感じで、メアリー様の言うことに全てはいと答えていく。
メアリー様からは、まずは国王様と謁見する時のマナーを習った。歩き方から、国王様への挨拶の仕方、話すときのマナーなども習った。 最初は知識として身につけるだけだったけど、しばらく経ってから、実践も交えて練習する。
「問題ないようですね。それだけ出来ていれば大丈夫でしょう」
勉強を始めてから三日間でそう言われてしまった。
「もう良いのですか?」
「はい。他にもマナーはありますが、一度につぎ込んでしまうと、最初に教えた事を忘れてしまう可能性がありますので、必要最低限の作法だけです。ですが、忘れないように復習をしておいてください」
「はい」
よし。今日一日は復習だ!
その翌日。目を擦りながら部屋を出る。復習をしようとして少し寝不足になってしまった。精霊達に止められなければ、さらに寝不足になっていたかもしれない。
「カオル。今日は謁見だ。君を処罰する事は出来ないが、君の事を良く思わない者もいる。失敗しないように気をつけるんだよ?」
「はい!」
夜更かししてまで復習した内容はそう簡単には忘れられないと思う。
「カオル。寝れてないんだろう。城につくまで少しかかるから、その間だけでも寝ていると良い」
やっぱり気づかれてたんだ。なら、ありがたく寝させて貰おう。精霊達に起こして貰うように頼んで、結界を張って音を遮断した。森で過ごしていたせいか、周りが静かじゃないと、私は寝られない。
「では、お言葉に甘えて……」
聞こえていないというのに、思わず呟いてしまった。
「カオルサマ、オキル」
「シロ、ツイタ」
精霊達の声が聞こえたので、目を開ける。
うぅ~ん……少しは眠気が無くなったかも。
馬車から降りて、お城の中に入っていく。
フードはきちんと被っている。本来なら、顔が隠れるような事はしてはいけないが、クラウド様がうまく言ってくれたのか、今回は特別に許可されたらしい。
さっきから胸がドキドキしている。やっぱり緊張する。
案内されたので、一旦深呼吸して、謁見の間に入る。
マナーて習った通りに礼をする。緊張しすぎて倒れそうです。
「面を上げよ」
こう言われたらもう顔をあげても大丈夫だったはず。スッと顔をあげると、威厳のある人がいる。国王様だ。いや、国王陛下と呼ぶのが正しいんだったっけ。
「そなたがカオルか?」
「はい、カオルです。今年で9歳になります」
大丈夫だよね?失礼はないよね?
「おい、陛下の前で顔を隠すとはどういう了見だ!」
あっ……フードの頭の部分だけでも脱ぐべきだったかな……
「やめよ。儂はそなたに発言権を渡した覚えはない。それに、事情はファルメール公爵から聞いておる。儂が許可しておるのだから問題はない」
良かった……。
気づかれないように、でも思わずホッとする。本当にここは息が詰まる。ここにいる人達が私の方を見ている。
「して、カオルよ。精霊が見えるというのは真か」
「はい、声も聞こえます」
「だが、それを信じぬ輩もおる。特に、声が聞こえると言うのをな」
では、どうすれば良いの?見えないものをいると証明するのは難しいと思う。
「精霊は、人間の持つ魔法の属性が本能的に分かるそうだ」
えっ?そうなの?私は初めて聞いたけど。
「そこで、試してみようと思う。精霊から聞いて、儂の属性を当ててみよ」
えっ?えっ?そんなの分からない。精霊達に聞けば分かるのかな?
「ねぇ、あなた達は分かる?」
「アノ、ニンゲン、ヒヲカンジル」
「ヤミモ……」
「カゼモアル!」
本当に分かるんだ。精霊達の言っている事をまとめると……国王陛下の使える属性は、火と闇と風って事になるのかな?
「火と闇と風……ですか?」
おそるおそる聞いてみる。間違っているかな?
「貴様!陛下が闇属性持ちだと言うのか!」
「待て、ジェスト。カオルの言うことに間違いはない。公にはしていないが、儂は闇属性も持っておる」
あっ、合ってたんだ。良かった……!!
「むしろ、これで証明されたろう。彼女は精霊の声を聞けるのだ。でなければ、儂が闇属性を持っていると、どう知る事が出来る」
国王陛下がそう言うと、さっきまで大声で私を怒っていた人は悔しそうな顔をして黙り込んでしまった。
「カオル、そなたはもう下がって良い。公爵家への送りを出そう」
「は、はい。分かりました」
私はという事は、クラウド様は残ったままなんだ。
「すぐに戻るから心配はいらないよ」
「はい!」
元気よく返事はしたものの、クラウド様の事は心配だ。
クラウド様、大丈夫かな……
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