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第二章 神殿の少女達
第28話 王都にお出かけ
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「カオルさん!急にいなくなられるので、心配したんですわよ!」
「……すみません」
もう一度ルーフェミア様の所に戻ったら、怒られてしまった。
「……カオルさん。もう学園内の施設は次で最後ですから、そこが終われば街に出かけましょう」
「はい」
ルーフェミア様はお出掛けするのが好きみたい。
最後の施設に向かうため、私はルーフェミア様の後をついていく。その道中で、ルーフェミア様は深刻そうな顔をしながらこう言ってきた。
「カオルさん、ナルミス様はあまり信用なされませんよう」
「……なぜですか?」
「あの人、悪い噂が絶えませんもの」
「だからって、そんな門前払いのような事は出来ませんよ」
何か企んで近づいてきたんだとしても、根は悪い人ではない気がする。
もしかしたら、そう信じたいだけなのかもしれないけど。
「カオルさんは優しすぎますわ」
「……やっぱりそうですか?」
リーズと全く同じ事言われた……
「でも、そこがカオルさんの良い所だと思いますわよ」
「あ、ありがとうございます?」
「なぜ疑問系なのですか」
誉められてるのか呆れられてるのか分からずに、おかしな答え方になってしまった。
「カオルさん、ここが寮ですわ。王都の学園には、辺境からいらっしゃる方もおりますから、寮が併設されているのです」
寮というのは、宿みたいなものだって教わったな。
「ルーフェミア様もここにいるんですか?」
「そうですわ。カオルさんはわたくしと同じ部屋になっておりますから、参りましょうか」
ルーフェミア様と同じ部屋?偶然……なんかじゃないよね?学園長が気を使ってくれたのかもしれない。
ここまで気にかけてくれるのは、素直に嬉しい。
「ここが寮の部屋ですわ。なかなか素敵な所でしょう?」
「そ、そうですね……」
部屋の様子に、圧倒された。クラウド様の屋敷を見ているから、そこまで驚かなかったけど、かなり豪華な事は私でも分かる。二人で使うにしてもかなり広いし、家具とかも屋敷に置いてあってもおかしくないものばかり。
「では、案内も終わりましたし、お出掛けするついでにカオルさんの荷物を取ってきましょうか」
「……そ、そうですね」
ついでが逆じゃないのとは思いつつも、口に出す事はしない。
「では、行きましょうか」
そういう訳で、王都に来ました。クラウド様の領地もすごく素敵だったけど、王都はそれ以上に素敵な場所ばかり。
「ここのお菓子は絶品ですのよ!」
そう言われて入った所は、少し静かな所だった。中もきらびやかという訳ではなく、質素な感じだけど、素敵な雰囲気が漂っていた。
「カオルさん、何が食べたいですか?」
「私は何でも……」
「では、このタルトをいただきましょう。ベリーとチェリーのどちらが良いですか?」
「どちらでも──」
良いという前に、「選んでください」と言われたので、最初のベリーの方を選んだ。
「カオルさん。欲が無いのは良いですが、自分の気持ちをちゃんと言うのは大切なんですのよ?」
「あまり欲は出さないようにしてるんです。いろいろあったので……」
私が醜い欲を出すと、周りにもその代償が降りかかってしまう。
母様達が死んだのも、元はと言えば──
「……カオルさん?」
「は、はい。何でしょうか?」
「いえ……すみません。カオルさんの事情を良く知らないものですから……この機会ですし、よろしければお話いただけませんか?」
「……話せる範囲なら」
リーズの事だけはまだ言う訳にはいかない。ルーフェミア様は違うと思うけど、邪龍という存在を嫌う人は多い。だから、そんな簡単には話す事が出来ない。
「では、まず一つ目ですが、カオルさんは産まれた時からあの森で暮らしているのですか?」
「物心ついた時からそうですよ」
私は、邪龍の血を引いているからか、リーズと分かれる前から、まだろくに歩けない赤ん坊の頃から物心がついていた。
「それでは、両親がお亡くなりになった理由は何でしょうか?」
「……それは……」
話しても良いの?もし理由を話したら、なぜそうなったのかも聞かれるかもしれない。そうなったら、隠す事は出来ない。
「……今のは忘れてください。無理に答える必要はありませんわ。お会計は私が払っておきますから、カオルさんは先にお帰りください」
「……はい」
奢って貰うのも少し申し訳ないけど、何となく気まずくて、言われた通りに出ていく。
お店から出た後も、クラウド様の屋敷に戻る気も起きなくて、街をブラブラと歩く。さっきまであんなに輝いて見えたのに、今はくすんで見える。
「……カオル様?お一人でどうしたのですか?」
後ろから声をかけられて振り返ると、そこにはナルミス様がいた。
「ナルミス様……」
「女性一人は危ないですよ。よろしければ、私が共にいましょうか?」
「はい、お願いします」
その言葉が、何のためらいもなく口から出た。
「今はどこに向かう途中だったのですか?」
「……クラウド様の屋敷に戻って、自分の荷物を取りに行こうかと」
クラウド様という言葉を出すと、ナルミス様の黒いもやが一瞬波打った。もやが波打つのは、動揺していたり、衝撃を受けたときの反応。
……動揺している?どうして……?
「そうでしたか」
「……ナルミス様はなぜここに?」
思わず気になって聞いてみる。自分は答えなかったのに、人には聞いている。少し卑怯な気がするな。
「あまり声を大にして言える事ではありませんが、信者の勧誘です。教会からの指示でして」
「そうなんですか。……お手伝いしましょうか?」
「い、いいえ。結構です」
「……?そうですか」
また黒いもやが波打った。さっきからどうしたんだろう?
私がナルミス様のもやを気にしていると、ナルミス様が私の奥の方を見ている。
「どうやら、お迎えが来たようですよ。では、私は失礼します」
お迎え?
ナルミス様の向いていた方向を見ると、ルーフェミア様がこちらに走ってきていた。
「カオルさん。まだここにいたんですのね。一緒に屋敷に寄りませんか?」
「は、はい」
ルーフェミア様に引っ張られるように、私は王都の街を走っていった。
ーーーーーーーーーーーーーー
(演技ではなさそうだ)
街でカオルを見かけたのは本当に偶然だが、自分の事は疑っているのかもしれないと思い、確かめるために偶然を装って会ってみた。
(そもそも、信者を増やす目的もあるが、一番はあなたの身柄の確保だと言うのに)
そんな事は起こるはずがないと分かっているかのように、自分の事を警戒しない。
(途中でルーフェミアが来てしまったから、引き上げるしかなかったが、今度は捕らえてみせる……今度は、きっと)
自分の中に、迷いが再び生まれてしまっている事に、ナルミスは気づかぬふりをして、足早にその場を立ち去った。
「……すみません」
もう一度ルーフェミア様の所に戻ったら、怒られてしまった。
「……カオルさん。もう学園内の施設は次で最後ですから、そこが終われば街に出かけましょう」
「はい」
ルーフェミア様はお出掛けするのが好きみたい。
最後の施設に向かうため、私はルーフェミア様の後をついていく。その道中で、ルーフェミア様は深刻そうな顔をしながらこう言ってきた。
「カオルさん、ナルミス様はあまり信用なされませんよう」
「……なぜですか?」
「あの人、悪い噂が絶えませんもの」
「だからって、そんな門前払いのような事は出来ませんよ」
何か企んで近づいてきたんだとしても、根は悪い人ではない気がする。
もしかしたら、そう信じたいだけなのかもしれないけど。
「カオルさんは優しすぎますわ」
「……やっぱりそうですか?」
リーズと全く同じ事言われた……
「でも、そこがカオルさんの良い所だと思いますわよ」
「あ、ありがとうございます?」
「なぜ疑問系なのですか」
誉められてるのか呆れられてるのか分からずに、おかしな答え方になってしまった。
「カオルさん、ここが寮ですわ。王都の学園には、辺境からいらっしゃる方もおりますから、寮が併設されているのです」
寮というのは、宿みたいなものだって教わったな。
「ルーフェミア様もここにいるんですか?」
「そうですわ。カオルさんはわたくしと同じ部屋になっておりますから、参りましょうか」
ルーフェミア様と同じ部屋?偶然……なんかじゃないよね?学園長が気を使ってくれたのかもしれない。
ここまで気にかけてくれるのは、素直に嬉しい。
「ここが寮の部屋ですわ。なかなか素敵な所でしょう?」
「そ、そうですね……」
部屋の様子に、圧倒された。クラウド様の屋敷を見ているから、そこまで驚かなかったけど、かなり豪華な事は私でも分かる。二人で使うにしてもかなり広いし、家具とかも屋敷に置いてあってもおかしくないものばかり。
「では、案内も終わりましたし、お出掛けするついでにカオルさんの荷物を取ってきましょうか」
「……そ、そうですね」
ついでが逆じゃないのとは思いつつも、口に出す事はしない。
「では、行きましょうか」
そういう訳で、王都に来ました。クラウド様の領地もすごく素敵だったけど、王都はそれ以上に素敵な場所ばかり。
「ここのお菓子は絶品ですのよ!」
そう言われて入った所は、少し静かな所だった。中もきらびやかという訳ではなく、質素な感じだけど、素敵な雰囲気が漂っていた。
「カオルさん、何が食べたいですか?」
「私は何でも……」
「では、このタルトをいただきましょう。ベリーとチェリーのどちらが良いですか?」
「どちらでも──」
良いという前に、「選んでください」と言われたので、最初のベリーの方を選んだ。
「カオルさん。欲が無いのは良いですが、自分の気持ちをちゃんと言うのは大切なんですのよ?」
「あまり欲は出さないようにしてるんです。いろいろあったので……」
私が醜い欲を出すと、周りにもその代償が降りかかってしまう。
母様達が死んだのも、元はと言えば──
「……カオルさん?」
「は、はい。何でしょうか?」
「いえ……すみません。カオルさんの事情を良く知らないものですから……この機会ですし、よろしければお話いただけませんか?」
「……話せる範囲なら」
リーズの事だけはまだ言う訳にはいかない。ルーフェミア様は違うと思うけど、邪龍という存在を嫌う人は多い。だから、そんな簡単には話す事が出来ない。
「では、まず一つ目ですが、カオルさんは産まれた時からあの森で暮らしているのですか?」
「物心ついた時からそうですよ」
私は、邪龍の血を引いているからか、リーズと分かれる前から、まだろくに歩けない赤ん坊の頃から物心がついていた。
「それでは、両親がお亡くなりになった理由は何でしょうか?」
「……それは……」
話しても良いの?もし理由を話したら、なぜそうなったのかも聞かれるかもしれない。そうなったら、隠す事は出来ない。
「……今のは忘れてください。無理に答える必要はありませんわ。お会計は私が払っておきますから、カオルさんは先にお帰りください」
「……はい」
奢って貰うのも少し申し訳ないけど、何となく気まずくて、言われた通りに出ていく。
お店から出た後も、クラウド様の屋敷に戻る気も起きなくて、街をブラブラと歩く。さっきまであんなに輝いて見えたのに、今はくすんで見える。
「……カオル様?お一人でどうしたのですか?」
後ろから声をかけられて振り返ると、そこにはナルミス様がいた。
「ナルミス様……」
「女性一人は危ないですよ。よろしければ、私が共にいましょうか?」
「はい、お願いします」
その言葉が、何のためらいもなく口から出た。
「今はどこに向かう途中だったのですか?」
「……クラウド様の屋敷に戻って、自分の荷物を取りに行こうかと」
クラウド様という言葉を出すと、ナルミス様の黒いもやが一瞬波打った。もやが波打つのは、動揺していたり、衝撃を受けたときの反応。
……動揺している?どうして……?
「そうでしたか」
「……ナルミス様はなぜここに?」
思わず気になって聞いてみる。自分は答えなかったのに、人には聞いている。少し卑怯な気がするな。
「あまり声を大にして言える事ではありませんが、信者の勧誘です。教会からの指示でして」
「そうなんですか。……お手伝いしましょうか?」
「い、いいえ。結構です」
「……?そうですか」
また黒いもやが波打った。さっきからどうしたんだろう?
私がナルミス様のもやを気にしていると、ナルミス様が私の奥の方を見ている。
「どうやら、お迎えが来たようですよ。では、私は失礼します」
お迎え?
ナルミス様の向いていた方向を見ると、ルーフェミア様がこちらに走ってきていた。
「カオルさん。まだここにいたんですのね。一緒に屋敷に寄りませんか?」
「は、はい」
ルーフェミア様に引っ張られるように、私は王都の街を走っていった。
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(演技ではなさそうだ)
街でカオルを見かけたのは本当に偶然だが、自分の事は疑っているのかもしれないと思い、確かめるために偶然を装って会ってみた。
(そもそも、信者を増やす目的もあるが、一番はあなたの身柄の確保だと言うのに)
そんな事は起こるはずがないと分かっているかのように、自分の事を警戒しない。
(途中でルーフェミアが来てしまったから、引き上げるしかなかったが、今度は捕らえてみせる……今度は、きっと)
自分の中に、迷いが再び生まれてしまっている事に、ナルミスは気づかぬふりをして、足早にその場を立ち去った。
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