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第三章 学園の少女達
第66話 チャラい同級生
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「今日は一日中一緒ですわね!」
「そうですね……」
私が精霊の契約の手伝いに行っていたので、ルーフェミア様と一緒にいる事はなかった。だからか、すごく嬉しそうに笑っている。私は、ルーフェミア様に少しついていけないでいた。
「今日はわたくし達の学年ですものね」
「そうですね……」
ルーフェミア様についていけないでいるせいで、そうですねとしか言えなかった。
ルーフェミア様の言う通り、今日は自分の学年だけに行く事になっていた。
一年は、さすがに早いからという事で、他の学年の様子を見てからとの事だった。
もしかして、自分の学年だから、一番最後だったのかもしれない。どちらかといえば、最初の方が良かったけど。
ルーフェミア様と教室に行くと、いつも以上に騒がしかった。
「どうしたんでしょうか?」
私がルーフェミア様にそう聞いてみると、ルーフェミア様はじーっと見つめてくる。
それは、なんか呆れられているような感じがした。
「精霊と契約できるのかもしれないのですから、ああなるのは当たり前ですわ」
「あっ……それで、ですか」
そういえば、どの学園の人達も、すごくわくわくしていて、私に精霊がいるか聞いてきたな。
ティルやグレニール様のように興味がない人もいたはいたけど……
その時、ぐいぐいと服を引っ張られて、そっちの方を見ると、精霊が後ろを指差していた。
後ろ……?と思いながらも振り返ると、そこにはセレスティーナ様がいた。セレスティーナ様はため息をついて私達の席を指差した。
「いつまでも入り口を塞いでないで、席にお座りになってください」
「ご、ごめんなさい……」
「すぐに移動しますわ」
私とルーフェミア様は慌てて席についた。すると、前の席の人が、振り返って話しかけてくる。この人、名前なんだっけ……?
「今日はどこかに行かないんだっけ?」
「はい。この学年の他のクラスには行くでしょうけど……」
一つの学年に、クラスが3つあって、それの全部を回っていたから、1日に2つの学年にしか行けなかった。
ゴールド、シルバー、ブロンズという3つに分かれていて、成績、言動などで変わるらしい。成績が悪化したり、問題を起こしたりすると、下のクラスに落とされるんだとか。
私はゴールド。精霊術士は、問題さえ起こさなければ、もれなくゴールドになるらしい。ティルは、座学は良いけど、実技は分からないから、中間のシルバーらしい。
「君のような美しい人がまたいなくなるなんて、僕には耐えられないね」
「そ、そうですか……」
そうだ。前の席の人はこういう人だった。
確かに、母様に似ている私は、きれいな顔立ちはしていると思う。だからといって、こう言われると少し困ってしまう。
クラスの皆は慣れているからか、「ありがとう」と笑顔で躱したりしているけど、私にはまだそんな事は出来ない。
「レイニード様。まもなく授業が始まりますので、前を向いてくださいまし」
「ファルメール家のお嬢様は冷たいなぁ~。僕もカオルちゃんと話しても良いじゃないか」
「あなたがその性格を治してくれたら考えましょう。前を向いてくださいまし」
「はいはい」
レイニード様は淡々と答えるルーフェミア様にそう言って、前を向き直した。そして、私は気になっている事をルーフェミア様にこっそり聞いてみる。
「ルーフェミア様、彼って誰でしたっけ?」
「レイニード・ラクウェルト。侯爵家の次男で、きれいなものを好み、享楽にふけってはいますが、成績は優秀なため、このゴールドクラスにおられるのですわ」
キョウラク?久しぶりに、よく分からない単語が出てきた。それも聞こうと思ったけど、先生が来たのでやめた。
レイニード様か……黒いもやも白いもやも見えない。悪い事はしていないけど、特別良い事もしていないと、何のもやも見えなくなる。だから、悪い人ではなさそうだなと感じた。
「そうですね……」
私が精霊の契約の手伝いに行っていたので、ルーフェミア様と一緒にいる事はなかった。だからか、すごく嬉しそうに笑っている。私は、ルーフェミア様に少しついていけないでいた。
「今日はわたくし達の学年ですものね」
「そうですね……」
ルーフェミア様についていけないでいるせいで、そうですねとしか言えなかった。
ルーフェミア様の言う通り、今日は自分の学年だけに行く事になっていた。
一年は、さすがに早いからという事で、他の学年の様子を見てからとの事だった。
もしかして、自分の学年だから、一番最後だったのかもしれない。どちらかといえば、最初の方が良かったけど。
ルーフェミア様と教室に行くと、いつも以上に騒がしかった。
「どうしたんでしょうか?」
私がルーフェミア様にそう聞いてみると、ルーフェミア様はじーっと見つめてくる。
それは、なんか呆れられているような感じがした。
「精霊と契約できるのかもしれないのですから、ああなるのは当たり前ですわ」
「あっ……それで、ですか」
そういえば、どの学園の人達も、すごくわくわくしていて、私に精霊がいるか聞いてきたな。
ティルやグレニール様のように興味がない人もいたはいたけど……
その時、ぐいぐいと服を引っ張られて、そっちの方を見ると、精霊が後ろを指差していた。
後ろ……?と思いながらも振り返ると、そこにはセレスティーナ様がいた。セレスティーナ様はため息をついて私達の席を指差した。
「いつまでも入り口を塞いでないで、席にお座りになってください」
「ご、ごめんなさい……」
「すぐに移動しますわ」
私とルーフェミア様は慌てて席についた。すると、前の席の人が、振り返って話しかけてくる。この人、名前なんだっけ……?
「今日はどこかに行かないんだっけ?」
「はい。この学年の他のクラスには行くでしょうけど……」
一つの学年に、クラスが3つあって、それの全部を回っていたから、1日に2つの学年にしか行けなかった。
ゴールド、シルバー、ブロンズという3つに分かれていて、成績、言動などで変わるらしい。成績が悪化したり、問題を起こしたりすると、下のクラスに落とされるんだとか。
私はゴールド。精霊術士は、問題さえ起こさなければ、もれなくゴールドになるらしい。ティルは、座学は良いけど、実技は分からないから、中間のシルバーらしい。
「君のような美しい人がまたいなくなるなんて、僕には耐えられないね」
「そ、そうですか……」
そうだ。前の席の人はこういう人だった。
確かに、母様に似ている私は、きれいな顔立ちはしていると思う。だからといって、こう言われると少し困ってしまう。
クラスの皆は慣れているからか、「ありがとう」と笑顔で躱したりしているけど、私にはまだそんな事は出来ない。
「レイニード様。まもなく授業が始まりますので、前を向いてくださいまし」
「ファルメール家のお嬢様は冷たいなぁ~。僕もカオルちゃんと話しても良いじゃないか」
「あなたがその性格を治してくれたら考えましょう。前を向いてくださいまし」
「はいはい」
レイニード様は淡々と答えるルーフェミア様にそう言って、前を向き直した。そして、私は気になっている事をルーフェミア様にこっそり聞いてみる。
「ルーフェミア様、彼って誰でしたっけ?」
「レイニード・ラクウェルト。侯爵家の次男で、きれいなものを好み、享楽にふけってはいますが、成績は優秀なため、このゴールドクラスにおられるのですわ」
キョウラク?久しぶりに、よく分からない単語が出てきた。それも聞こうと思ったけど、先生が来たのでやめた。
レイニード様か……黒いもやも白いもやも見えない。悪い事はしていないけど、特別良い事もしていないと、何のもやも見えなくなる。だから、悪い人ではなさそうだなと感じた。
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