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第三章 学園の少女達
第84話 昔の記憶
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やはり自分達がそういう存在だとは知られていたのかと思いながらも、それを言葉にはしなかった。
「へぇ~……東西だから仲が悪いのか?」
「そうかもしれないわね。でも、あいつが北や南だとしても、気に入らないわ」
ナティーシャは、アルダのことを嫌っている。それは、一つは性格の不一致だ。仲が良くないのに、これ以上の理由はないだろう。
だが、もう一つの理由もある。
「邪神の存在意義も分かっていないような奴と一緒にされたくないのよ」
『「存在意義?」』
アルダからそんな話は聞いた事がなかったので、リーズとカオルの声が揃う。
存在意義という事は、邪神は何らかの理由でこの世界に存在している事になる。
つまり、東西南北に存在しているのも、邪龍を生み出すのも、何かしらの理由があるという事だった。
「……ちょっと話しすぎたわね。とりあえず、理外者のあんた達は邪魔なのよ。だから、消えてくれない?」
ナティーシャは、手を振りかざす。すると、周囲に黒いもやが広がる。
(邪気……?いや、少し違うな……)
避けようと思ったが、避けるスペースがない。攻撃を避けていたせいで、ドアからは離れすぎている。
「教えてあげるわ。これは、悪夢の霧。この霧に触れたらどうなるか……分かるでしょう?」
不適な笑みを浮かべながら、ナティーシャはリーズの方に霧を向かわせる。
避ける事も出来ずに、リーズはその霧にまとわりつかれる。その瞬間、リーズは意識を失った。
「さーて、理外者達はどんな夢を見るのかしらね……」
ーーーーーーーーーーーーーー
「うっ……」
頭を抑えながら、リーズは立ち上がる。そこは、森の中だった。
(確か、さっきまで学園にいたはず……)
学園の、それも校舎内にいたはずなのに、自分はいつの間にか外に移動している事に、リーズは驚きを隠せない。
『カオル、聞こえるか?』
呼びかけてみるが、カオルからの返事はない。
辺りを見渡していると、遠くから声が聞こえる。
「かあさま!とうさま!」
それが、カオルの声なのはすぐに分かった。だが、今のカオルよりも、少し拙く、声も高く聞こえた。
「カオル!いるのか!?」
リーズは声がする方に走っていく。本来なら、カオルは自分の中にいるので、遠くから声が聞こえるなんてあり得ないのだが、そんな事を考える余裕がなかった。
リーズが木々をかき分けていくと、そこにはいるはずのない存在がいた。
「母上……父上……」
両親である、人間状態のガーノルドと、マリアが、カオルを守るように立ちふさがっている。
その光景は、リーズには見覚えがあった。
「これって、五年前の……」
リーズは、おそるおそる近寄った。なぜ、自分の前に五年前の光景が広がっているのか分からないが、カオルと両親を近くで見ようと思ったのだ。
物陰に隠れるように、リーズは様子をうかがう。
「殺せ!邪龍と聖女だ!」
「子供もいるぞ!災いの子だ!」
(この声は──!)
リーズは、少しだけ顔を出して、声がする方を見る。
そこには、何百人もの人間がいる。ガーノルドとマリアを討伐した、人間達だった。
リーズは、当時の怒りがこみ上げてきて、その人間達に襲いかかった。爪で攻撃しようとしたが、その人間の体を通り抜ける。
その人間は、自分に攻撃された事どころか、自分にも気づいていないようだった。
(これは、過去の私の記憶なのか?)
リーズは、周りにある木に触れる。すると、木の感触が伝わってくる。
木には、しっかりと触れる事が出来る。それに、地面を踏んでいる感触もある。ただ、人に触れられない。
これだと、カオル達にも気づかれていないようなので、リーズはカオルの側にいった。
この時は、あまり自分の意識がはっきりしていなかった。そのため、この時の事ははっきりと覚えている訳ではなかった。
覚えているのは、両親が人間に殺されたという事くらい。後は、受け継がれた記憶しか分からなかった。
「そうか。この頃からフードを被ってたんだったな……」
「殺せ!」
リーズが思い出に浸っていたが、その声に意識を戻される。
「お前たち!娘を……カオルだけでも遠くにやりなさい!」
マリアは、カオルの側にいる精霊達に呼びかける。
精霊達は、一瞬戸惑ったが、カオルに風を纏わせた。
「かあさま!とうさま!」
「災いの子を逃がすな!」
「やらせん」
ガーノルドは、カオルに向かって放たれた魔法を、右腕ですべて振り払う。ガーノルドの頑丈さなら、人間程度が使う魔法は効かない。
払いのけられなかった魔法は、マリアが結界で防いだ。
「早く!カオルを連れていきなさい!」
「やだ!はなして!かあさまととうさまが!」
カオルはずっと泣き叫んでいたが、精霊達はそれを無視して、カオルを連れ出した。
「逃がすな!追え!」
「行かせないって言ってるでしょ!」
マリアは再び結界を張る。その結界に拒まれた人間達は、そこから先に行く事が出来なかった。
(そうだ……父上達は、私達だけでも生かそうとしたから……)
リーズは、ずっと不思議に思っていた。仮にも、邪龍や聖女と呼ばれるような存在が、ただ多いだけの人間の集団に負けるのかと。
普通なら、負ける事はない。それは、万全な状態で、何の邪魔もなく戦うのが前提だ。
カオルという守るべきものがあり、人間達全員に意識を向けていたから、力は互角になってしまった。
マリアの結界も万能ではない。攻撃を受け続ければ、壊れてしまう。他の結界よりも頑丈なので、壊れるのに時間がかかるだけだ。
ガーノルドの力は強大すぎて、全力で戦えない。マリアのように、強大な聖属性の魔力を持っていたら大丈夫だが、カオルはマリアほど強くはない。手加減を忘れれば、離れていたとしても、カオルを巻き込みかねない。
そんな不利な条件が重なってしまった結果、二人は死んでしまった。カオル達が殺されなかったのは、見つける事が出来なかったからに過ぎない。
(つまり、この後は……)
リーズは、この後の展開を予測して、血の気が引くのを感じた。
その想像通り、結界が破れた瞬間に、マリアの心臓に剣が刺さる。
ガーノルドは、すぐにマリアの体を支えた。そして、マリアに剣を刺した相手を風魔法で切り裂く。
「俺を狙うだけなら、生かしておいてはやったんだがな」
ガーノルドは、ボソッと呟くと、周りにいる精霊に声をかける。
「カオル達と同じ所に運べ」
「ワカッタ!」
「ガーノルドサマ、ダイジョウブカ?」
一人の精霊が、心配そうにガーノルドの顔を覗き込む。
「平気だ」
それだけ言って、マリアを精霊達に託した。そして、不意に横を見る。そして、リーズの方を見て、ふっと笑いかけた。
リーズはその時、反射的に木の影に隠れた。
(目が合った……?いや、そんな訳が……)
自分の姿は、誰にも見えていないはずなのに、まるで自分を見つけたように笑いかけていた。
(とりあえず、母上の所に行ってみるか)
なんとなく、この場に居づらくて、精霊がマリアを連れていく後を、リーズはこっそりついていった。
「へぇ~……東西だから仲が悪いのか?」
「そうかもしれないわね。でも、あいつが北や南だとしても、気に入らないわ」
ナティーシャは、アルダのことを嫌っている。それは、一つは性格の不一致だ。仲が良くないのに、これ以上の理由はないだろう。
だが、もう一つの理由もある。
「邪神の存在意義も分かっていないような奴と一緒にされたくないのよ」
『「存在意義?」』
アルダからそんな話は聞いた事がなかったので、リーズとカオルの声が揃う。
存在意義という事は、邪神は何らかの理由でこの世界に存在している事になる。
つまり、東西南北に存在しているのも、邪龍を生み出すのも、何かしらの理由があるという事だった。
「……ちょっと話しすぎたわね。とりあえず、理外者のあんた達は邪魔なのよ。だから、消えてくれない?」
ナティーシャは、手を振りかざす。すると、周囲に黒いもやが広がる。
(邪気……?いや、少し違うな……)
避けようと思ったが、避けるスペースがない。攻撃を避けていたせいで、ドアからは離れすぎている。
「教えてあげるわ。これは、悪夢の霧。この霧に触れたらどうなるか……分かるでしょう?」
不適な笑みを浮かべながら、ナティーシャはリーズの方に霧を向かわせる。
避ける事も出来ずに、リーズはその霧にまとわりつかれる。その瞬間、リーズは意識を失った。
「さーて、理外者達はどんな夢を見るのかしらね……」
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「うっ……」
頭を抑えながら、リーズは立ち上がる。そこは、森の中だった。
(確か、さっきまで学園にいたはず……)
学園の、それも校舎内にいたはずなのに、自分はいつの間にか外に移動している事に、リーズは驚きを隠せない。
『カオル、聞こえるか?』
呼びかけてみるが、カオルからの返事はない。
辺りを見渡していると、遠くから声が聞こえる。
「かあさま!とうさま!」
それが、カオルの声なのはすぐに分かった。だが、今のカオルよりも、少し拙く、声も高く聞こえた。
「カオル!いるのか!?」
リーズは声がする方に走っていく。本来なら、カオルは自分の中にいるので、遠くから声が聞こえるなんてあり得ないのだが、そんな事を考える余裕がなかった。
リーズが木々をかき分けていくと、そこにはいるはずのない存在がいた。
「母上……父上……」
両親である、人間状態のガーノルドと、マリアが、カオルを守るように立ちふさがっている。
その光景は、リーズには見覚えがあった。
「これって、五年前の……」
リーズは、おそるおそる近寄った。なぜ、自分の前に五年前の光景が広がっているのか分からないが、カオルと両親を近くで見ようと思ったのだ。
物陰に隠れるように、リーズは様子をうかがう。
「殺せ!邪龍と聖女だ!」
「子供もいるぞ!災いの子だ!」
(この声は──!)
リーズは、少しだけ顔を出して、声がする方を見る。
そこには、何百人もの人間がいる。ガーノルドとマリアを討伐した、人間達だった。
リーズは、当時の怒りがこみ上げてきて、その人間達に襲いかかった。爪で攻撃しようとしたが、その人間の体を通り抜ける。
その人間は、自分に攻撃された事どころか、自分にも気づいていないようだった。
(これは、過去の私の記憶なのか?)
リーズは、周りにある木に触れる。すると、木の感触が伝わってくる。
木には、しっかりと触れる事が出来る。それに、地面を踏んでいる感触もある。ただ、人に触れられない。
これだと、カオル達にも気づかれていないようなので、リーズはカオルの側にいった。
この時は、あまり自分の意識がはっきりしていなかった。そのため、この時の事ははっきりと覚えている訳ではなかった。
覚えているのは、両親が人間に殺されたという事くらい。後は、受け継がれた記憶しか分からなかった。
「そうか。この頃からフードを被ってたんだったな……」
「殺せ!」
リーズが思い出に浸っていたが、その声に意識を戻される。
「お前たち!娘を……カオルだけでも遠くにやりなさい!」
マリアは、カオルの側にいる精霊達に呼びかける。
精霊達は、一瞬戸惑ったが、カオルに風を纏わせた。
「かあさま!とうさま!」
「災いの子を逃がすな!」
「やらせん」
ガーノルドは、カオルに向かって放たれた魔法を、右腕ですべて振り払う。ガーノルドの頑丈さなら、人間程度が使う魔法は効かない。
払いのけられなかった魔法は、マリアが結界で防いだ。
「早く!カオルを連れていきなさい!」
「やだ!はなして!かあさまととうさまが!」
カオルはずっと泣き叫んでいたが、精霊達はそれを無視して、カオルを連れ出した。
「逃がすな!追え!」
「行かせないって言ってるでしょ!」
マリアは再び結界を張る。その結界に拒まれた人間達は、そこから先に行く事が出来なかった。
(そうだ……父上達は、私達だけでも生かそうとしたから……)
リーズは、ずっと不思議に思っていた。仮にも、邪龍や聖女と呼ばれるような存在が、ただ多いだけの人間の集団に負けるのかと。
普通なら、負ける事はない。それは、万全な状態で、何の邪魔もなく戦うのが前提だ。
カオルという守るべきものがあり、人間達全員に意識を向けていたから、力は互角になってしまった。
マリアの結界も万能ではない。攻撃を受け続ければ、壊れてしまう。他の結界よりも頑丈なので、壊れるのに時間がかかるだけだ。
ガーノルドの力は強大すぎて、全力で戦えない。マリアのように、強大な聖属性の魔力を持っていたら大丈夫だが、カオルはマリアほど強くはない。手加減を忘れれば、離れていたとしても、カオルを巻き込みかねない。
そんな不利な条件が重なってしまった結果、二人は死んでしまった。カオル達が殺されなかったのは、見つける事が出来なかったからに過ぎない。
(つまり、この後は……)
リーズは、この後の展開を予測して、血の気が引くのを感じた。
その想像通り、結界が破れた瞬間に、マリアの心臓に剣が刺さる。
ガーノルドは、すぐにマリアの体を支えた。そして、マリアに剣を刺した相手を風魔法で切り裂く。
「俺を狙うだけなら、生かしておいてはやったんだがな」
ガーノルドは、ボソッと呟くと、周りにいる精霊に声をかける。
「カオル達と同じ所に運べ」
「ワカッタ!」
「ガーノルドサマ、ダイジョウブカ?」
一人の精霊が、心配そうにガーノルドの顔を覗き込む。
「平気だ」
それだけ言って、マリアを精霊達に託した。そして、不意に横を見る。そして、リーズの方を見て、ふっと笑いかけた。
リーズはその時、反射的に木の影に隠れた。
(目が合った……?いや、そんな訳が……)
自分の姿は、誰にも見えていないはずなのに、まるで自分を見つけたように笑いかけていた。
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