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第四章 隣国の少女達
第96話 叔父に会いに行く 2
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母様の姿を見て、姉上と呼んでいる。この人が叔父様で間違いないみたい。
「そんなに驚く事ですか~?」
「母上は死んだ事になってたからだろ」
リーズが冷静に質問に答えると、母様はなるほどという表情をした。
気のせいかもしれないけど、蘇ってきてから、だんだんと母様がおバカにーー
「カオルちゃん?失礼な事を考えませんでしたか?」
「い、いいえ!何も!」
声には出していなかったはずなのに、いつもよりも低い声で私に話しかけてくる。
その顔はニコニコと笑っているのに、寒気が止まらない。
いつもの母様は、もっと私には優しいのに……
「あ、姉上……どうしてこちらに?それに、姉上は亡くなったのでは……?」
「体は死んじゃったけど、魂は死んでないのよ。それで、娘達のピンチを感じて、再び蘇ってきたの!」
「……よく分かりませんが、分かりました」
今の説明で本当に理解できたのかな……?事情を知っている私でも、何を言っているのかよく理解出来なかったのだけど……。
「それで、そのお嬢様方は……」
「ええ。私の可愛い娘達よ」
そう言って母様は、私達を抱き寄せた。
リーズは全力で抵抗しているけど、こんな感覚は久しぶりで、私はもう少し味わっていたかったので、そのまま身を委ねた。
「私からも聞きたいのだけど、お母様は?あなたが後を継いでいるのなら、お父様は予想出来るけど……」
「父上は五年前に崩御なされ、母上は離宮におられます。お会いしたいのなら……」
「誰が会いたいものですか」
母様、お婆様の事を嫌いすぎのような……。でも、私は会っていないからそんな事が言える訳で、母様にとっては嫌な人だったのかもしれない。
「それにしても、なぜこちらに?もう聖女の件は……」
「ええ。解決しているようね。まだまだひよっこみたいだけど」
「ご存じでしたか」
「私の力が弱まってきているのを感じるもの。それに、奴らは神殿にさえ潜り込む。私が死んだなら嬉々として伝えるに違いないわ」
「間違いないでしょう」
母様と叔父様がなんか難しい話をしている。
母様は、聖女としての力が弱まっていると言っていた。それは、新たに聖女が生まれているという事。そこまでは私も分かるのだけど、奴らというのが分からない。
もしかして、以前にルドニーク様が言っていた邪なる蛇というやつかもしれない。
「それで、新たな聖女は力をつけているのかしら?どうも私の力の減りが遅いみたいなのよ」
「それは分かりませんが、どうも妙なんです。姉上の時は、王宮にいてもそれなりにご活躍を耳にしたのですが、新たな聖女に代替わりしてからは、ほとんど聞かなくなりました。単に、聖女が活躍するような事件が減っているのか……」
「神殿側が隠しているのか……ね。先代聖女の私が思い通りにならなかったから、そうなるまで教育している……って感じの可能性はあるわね。リーンくんやシューくんはやりかねないわ」
そのリーンくんやシューくんって誰なんだろう……?この前も言っていたような気がするんだけど。
私が首をかしげていると、叔父様がはぁとため息をつく。
「大司教と枢機卿を変な呼び方で呼ばないでください……」
「私はいいのよ」
「あっ、あの……大司教と枢機卿って……」
「ああ。神殿のトップ3のうちの二人ね。リーンゴナーともう一人はシュトルベン。後一人はランくんと言ってランクゥートという人よ。教皇です」
私は、その言葉を理解するのに時間がかかった。
大司教。枢機卿。教皇……?そんな方々を愛称で呼ぶような仲なの!?
いや、母様は聖女だったのだから、そう呼んでもおかしくはないのだろうけど……。立場的には、その方々と同じくらいの立場なのだろうし。
「では、聖女の事を探るのは難しそうですね……」
「そうね。まぁ、聖女自身は良いのよ。問題は、その聖女が力をつける前に、奴に狙われないかが心配だわ」
「奴って……」
「真の厄災。ロードライトの事です。奴が新たに誕生した聖女を放っておくとは思えません」
母様が、珍しく真剣な表情をしている。それだけ、大切な事なんだろう。
「ですが、たとえ弱かったとしても聖女です。簡単には手出しできないのでは?」
「あいつを甘く見てはいけないわ。あいつが聖女を狙っていないのは、まだ自分の脅威になるとは判断していないから。あの聖女を始末するくらいなら、私を始末しようと思うはず。逆に言えば、私と新たな聖女の力関係が逆転すると思われたら本気で始末しに来るはずですから」
「そんな奴を放っておいても良いのか?なんでレティアは何もしないんだ?」
リーズが当然の疑問を母様に投げ掛ける。
レティア様は、この世界の神だ。真の厄災と呼ばれていても、何も出来ないという事はないんじゃないかと思ってしまう。
母様は、真面目な表情のままでリーズの質問に答えた。
「あのお人好しがあれを始末したりはしませんよ」
「……お人好しと始末しない事に何の関係があるんだ」
「あれがこんな事をする理由があるという事です。それ以上は言えませんね~」
「おちょくってんじゃねぇ!」
からかうようにそう言った母様に、リーズが飛びかかった。
父様がいれば物理的な説教をされていそうだったけど、今はいないから何もない。
「……あれ?そういえば、リーズは母様に近づいても平気なの?」
「あぁ、私がリーズちゃんと触れられないのは嫌なので、聖気を抑える道具を身に付けてるんですよー。なので、邪神ほどの邪気がなければ私に触れても平気です」
「そうなのですか」
もしかしたら、アルダ様が近づけていたのは、その道具も理由なのかもしれない。
さすがに触れたらダメみたいだけど。
「さて、さっきの話の続きだけど、ヒントを言うなら、彼は聖気を欲しがってるって事かしらね」
「それってヒントなのか?」
リーズの言う通り、ほぼ答えのような気がする。
でも、なんで聖気を欲しがるのかと聞かれれば分からないから、それは自分で考えてみろって事なのかもしれない。
「そして、ロードライトの事ですが……今は放っておきましょう」
「大丈夫なのですか?姉上の命を狙ってきたのでしょう」
叔父様の心配も最もだ。私も、母様がまた狙われるような事は起きて欲しくない。
「今の所は大丈夫かと。体を消されたらヤバいですが」
「……それは大丈夫なのですか?大丈夫ではないように聞こえるのですが……」
「おそらくは。いくら私の力が弱っているとはいえ、一時的にでも聖域の中にいたはずだもの。それに、あの時カオルちゃんの浄化でダメージは与えられたはずだし……」
「つまりは、回復するまでは手出ししてこないという事ですか……」
「でも、それも時間稼ぎにもならないかもしれないわ。あれは、カオルちゃんの浄化で怯んだ所に、私に攻撃されたら危険だから逃げたのだろうし。カオルちゃんの浄化で怯んだなら、回復した時に真っ先に狙ってくるのはカオルちゃんよ」
嫌な現実を突きつけられて、私は胸が苦しくなった。
私が、森でおとなしくしていれば、こんな騒動は起こらなかったのかもしれないと思うと、余計に。
「それじゃあ、私はどうしたら……。対抗戦には出ない方が良いですよね……」
「……そうね。仕掛けてくる可能性もあるし……。周りに人がいると、巻き込む可能性もあるわ」
「では、どうするというのですか?よほどの理由がなければ、中止には出来ませんよ」
「つまりは、よほどの理由を作れば良いのね?」
母様の何かを企んでいるような笑みに、私は寒気を感じた。
私だけでなく、リーズも叔父様も感じていたに違いない。
「なんとかやってみましょうか。ちょうどリーンくんとシューくんにお返しもしたかった所だし……余興には良いかもね」
ふふふふと笑っている母様に、私はさらに寒気を感じた。
「そんなに驚く事ですか~?」
「母上は死んだ事になってたからだろ」
リーズが冷静に質問に答えると、母様はなるほどという表情をした。
気のせいかもしれないけど、蘇ってきてから、だんだんと母様がおバカにーー
「カオルちゃん?失礼な事を考えませんでしたか?」
「い、いいえ!何も!」
声には出していなかったはずなのに、いつもよりも低い声で私に話しかけてくる。
その顔はニコニコと笑っているのに、寒気が止まらない。
いつもの母様は、もっと私には優しいのに……
「あ、姉上……どうしてこちらに?それに、姉上は亡くなったのでは……?」
「体は死んじゃったけど、魂は死んでないのよ。それで、娘達のピンチを感じて、再び蘇ってきたの!」
「……よく分かりませんが、分かりました」
今の説明で本当に理解できたのかな……?事情を知っている私でも、何を言っているのかよく理解出来なかったのだけど……。
「それで、そのお嬢様方は……」
「ええ。私の可愛い娘達よ」
そう言って母様は、私達を抱き寄せた。
リーズは全力で抵抗しているけど、こんな感覚は久しぶりで、私はもう少し味わっていたかったので、そのまま身を委ねた。
「私からも聞きたいのだけど、お母様は?あなたが後を継いでいるのなら、お父様は予想出来るけど……」
「父上は五年前に崩御なされ、母上は離宮におられます。お会いしたいのなら……」
「誰が会いたいものですか」
母様、お婆様の事を嫌いすぎのような……。でも、私は会っていないからそんな事が言える訳で、母様にとっては嫌な人だったのかもしれない。
「それにしても、なぜこちらに?もう聖女の件は……」
「ええ。解決しているようね。まだまだひよっこみたいだけど」
「ご存じでしたか」
「私の力が弱まってきているのを感じるもの。それに、奴らは神殿にさえ潜り込む。私が死んだなら嬉々として伝えるに違いないわ」
「間違いないでしょう」
母様と叔父様がなんか難しい話をしている。
母様は、聖女としての力が弱まっていると言っていた。それは、新たに聖女が生まれているという事。そこまでは私も分かるのだけど、奴らというのが分からない。
もしかして、以前にルドニーク様が言っていた邪なる蛇というやつかもしれない。
「それで、新たな聖女は力をつけているのかしら?どうも私の力の減りが遅いみたいなのよ」
「それは分かりませんが、どうも妙なんです。姉上の時は、王宮にいてもそれなりにご活躍を耳にしたのですが、新たな聖女に代替わりしてからは、ほとんど聞かなくなりました。単に、聖女が活躍するような事件が減っているのか……」
「神殿側が隠しているのか……ね。先代聖女の私が思い通りにならなかったから、そうなるまで教育している……って感じの可能性はあるわね。リーンくんやシューくんはやりかねないわ」
そのリーンくんやシューくんって誰なんだろう……?この前も言っていたような気がするんだけど。
私が首をかしげていると、叔父様がはぁとため息をつく。
「大司教と枢機卿を変な呼び方で呼ばないでください……」
「私はいいのよ」
「あっ、あの……大司教と枢機卿って……」
「ああ。神殿のトップ3のうちの二人ね。リーンゴナーともう一人はシュトルベン。後一人はランくんと言ってランクゥートという人よ。教皇です」
私は、その言葉を理解するのに時間がかかった。
大司教。枢機卿。教皇……?そんな方々を愛称で呼ぶような仲なの!?
いや、母様は聖女だったのだから、そう呼んでもおかしくはないのだろうけど……。立場的には、その方々と同じくらいの立場なのだろうし。
「では、聖女の事を探るのは難しそうですね……」
「そうね。まぁ、聖女自身は良いのよ。問題は、その聖女が力をつける前に、奴に狙われないかが心配だわ」
「奴って……」
「真の厄災。ロードライトの事です。奴が新たに誕生した聖女を放っておくとは思えません」
母様が、珍しく真剣な表情をしている。それだけ、大切な事なんだろう。
「ですが、たとえ弱かったとしても聖女です。簡単には手出しできないのでは?」
「あいつを甘く見てはいけないわ。あいつが聖女を狙っていないのは、まだ自分の脅威になるとは判断していないから。あの聖女を始末するくらいなら、私を始末しようと思うはず。逆に言えば、私と新たな聖女の力関係が逆転すると思われたら本気で始末しに来るはずですから」
「そんな奴を放っておいても良いのか?なんでレティアは何もしないんだ?」
リーズが当然の疑問を母様に投げ掛ける。
レティア様は、この世界の神だ。真の厄災と呼ばれていても、何も出来ないという事はないんじゃないかと思ってしまう。
母様は、真面目な表情のままでリーズの質問に答えた。
「あのお人好しがあれを始末したりはしませんよ」
「……お人好しと始末しない事に何の関係があるんだ」
「あれがこんな事をする理由があるという事です。それ以上は言えませんね~」
「おちょくってんじゃねぇ!」
からかうようにそう言った母様に、リーズが飛びかかった。
父様がいれば物理的な説教をされていそうだったけど、今はいないから何もない。
「……あれ?そういえば、リーズは母様に近づいても平気なの?」
「あぁ、私がリーズちゃんと触れられないのは嫌なので、聖気を抑える道具を身に付けてるんですよー。なので、邪神ほどの邪気がなければ私に触れても平気です」
「そうなのですか」
もしかしたら、アルダ様が近づけていたのは、その道具も理由なのかもしれない。
さすがに触れたらダメみたいだけど。
「さて、さっきの話の続きだけど、ヒントを言うなら、彼は聖気を欲しがってるって事かしらね」
「それってヒントなのか?」
リーズの言う通り、ほぼ答えのような気がする。
でも、なんで聖気を欲しがるのかと聞かれれば分からないから、それは自分で考えてみろって事なのかもしれない。
「そして、ロードライトの事ですが……今は放っておきましょう」
「大丈夫なのですか?姉上の命を狙ってきたのでしょう」
叔父様の心配も最もだ。私も、母様がまた狙われるような事は起きて欲しくない。
「今の所は大丈夫かと。体を消されたらヤバいですが」
「……それは大丈夫なのですか?大丈夫ではないように聞こえるのですが……」
「おそらくは。いくら私の力が弱っているとはいえ、一時的にでも聖域の中にいたはずだもの。それに、あの時カオルちゃんの浄化でダメージは与えられたはずだし……」
「つまりは、回復するまでは手出ししてこないという事ですか……」
「でも、それも時間稼ぎにもならないかもしれないわ。あれは、カオルちゃんの浄化で怯んだ所に、私に攻撃されたら危険だから逃げたのだろうし。カオルちゃんの浄化で怯んだなら、回復した時に真っ先に狙ってくるのはカオルちゃんよ」
嫌な現実を突きつけられて、私は胸が苦しくなった。
私が、森でおとなしくしていれば、こんな騒動は起こらなかったのかもしれないと思うと、余計に。
「それじゃあ、私はどうしたら……。対抗戦には出ない方が良いですよね……」
「……そうね。仕掛けてくる可能性もあるし……。周りに人がいると、巻き込む可能性もあるわ」
「では、どうするというのですか?よほどの理由がなければ、中止には出来ませんよ」
「つまりは、よほどの理由を作れば良いのね?」
母様の何かを企んでいるような笑みに、私は寒気を感じた。
私だけでなく、リーズも叔父様も感じていたに違いない。
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