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第四章 隣国の少女達
第99話 襲撃
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私達は母様と別れて、宿に戻っていた。
「そう言えば、お二人はどこに行かれていたんですの?」
「わたくしも気になりますわ」
さすがに男女は別だけど、一つの学年につき一部屋なので、ルーフェミア様もセレスティーナ様も同室だった。
「叔父様に……会いに行っていました」
「叔父様……となると、国王陛下ですか!?」
「いくらマリア様が王女とはいえ、今は亡くなっている事になっているのでしょう?それなのに、よくお会い出来ましたわね」
ルーフェミア様は驚き、セレスティーナ様は感心するようにそう言った。
うん、普通は会えないんだよね。それなのに、母様が当たり前のように会いに行ったのがおかしいんだ。
「母様にツテがあったそうですので」
「まぁ、聖女だったならばいろいろな立場の方とお知り合いでしょうが……」
お城の関係者で、母様の事情を知っている存在がいたのかという考えが、ルーフェミア様の顔に浮かんでいる。
気持ちは分かる。私も、学園長がフォルスト王家に仕えていたなんて知らなかったし、そうには見えなかったから。
「母上の事だから、知り合いという名の便利屋なんだろうがな」
「どんどん聖女像が崩れていきますわね……」
「母上はそういう奴だからな」
リーズの言う事は否定しないけど……もう少し優しい言い方は出来なかったのかな?
母様は、基本的には優しい人。私達は娘だから当然なのかもしれないけど、迷いの森にいた時は、迷い込んだ人を出口まで案内したり、怪我したりした人を介抱したりもした。
私が招き入れてしまった時も、怒るような事なんてしなかった。
でも、父様に似てしまったのか、利用できる人は利用するという性格になってきてしまっている。
好きな人に似てきているのは、喜んでいいものなんだろうけど、そんな性格になっているのに喜んでいいものなのか……。
「……そういえば、やけに遅くないか?母上」
「用事に時間がかかってるんじゃないの?」
「あの親バカの母上がいくら大事な用事だからってそんなに時間をかけないだろ。かけるんだったら間違いなく遅くなるって別れる時に言ってるはずだ」
リーズの言葉に、私は子供の頃を思い出す。
母様が遠くに行かなければならない時に、いつも今日は遅くなるから父様といなさいと言っていた覚えがあった。
確かに、長時間帰ってこない時は、いつも言っていたような気がする。
「遅くなるつもりはなかったのではありませんか?」
「ならば、予想以上にその用事に時間を使ってしまったか、あるいは……」
「面倒な事に巻き込まれたか……か。聖女だと知っている奴に捕まってるくらいならまだ良いんだがな」
「リーズがそういう事を言うと、大抵この後ーー」
私がボソッと呟こうとした時、急に外が騒がしくなる。
悲鳴……とまでは言わないけど、それに近いような声があちこちで聞こえていた。
リーズが、私の隣でため息をつく。
「ほら、お前が変な事を言うからこうなるんじゃないか」
「わ、私は事実を言っただけだよ!?」
「とりあえず見てくるから、お前達三人はここにいろ」
「わ、わたくしもーー」
ルーフェミア様がリーズについていこうとした時、リーズがルーフェミア様を睨むように「ついてくるな」と言った。
「私はカオルみたいに優しくないからはっきりと言うが、足手まといだ。何度でも言うが、ついてくるな」
「……確かに、わたくしはリーズさんよりも弱いでしょう。ですが、騒ぎが起きているというのに、わたくしが動かないなど、公爵家の令嬢として失格ですわ」
ルーフェミア様は、リーズの睨みにも怯える事なく、はっきりとそう言った。
リーズは、そんなルーフェミア様にため息をつく。
「綺麗事ならいくらでも言える。私はお前に死んで欲しいだなんて思わない。だが、ついてきたら間違いなく死ぬ。死ななかったとしても、危険な目には合う。温室育ちのお嬢様が偉そうな口を叩くな」
「わたくしは戦闘訓練もして」
「所詮は訓練だろ!!」
リーズの怒鳴るような声に、ルーフェミア様はもちろん、私もビクッとなる。
リーズは、気持ちを落ち着かせるように、一息吐いた。
「訓練では出来ても、実戦では出来ないなんて奴は大勢いるぞ。実戦を一回もやった事がない。それなのに、お前は容赦なく魔法をぶつけられるのか?少しでもためらえば死ぬかもしれない。そんな場所に飛び込む覚悟が本当にあるのか?大丈夫だと、そう言いきれるのか?」
リーズは、ゆっくりと、一つ一つ尋ねていく。
これは、私達が父様に言われていた事だ。
『とうさま。なんで、たたかうれんしゅうなんて、しなくちゃいけないの?』
幼かった私は、戦う訓練をしていた理由が分からなくて、首をかしげていた。
『ここには、悪い大人という存在もよく来る場所だ。もし、父様達がいなくなってしまった時は、カオル達がなんとかしなければならない。だから、今からやっておかなければならないんだ』
『でも、カオルはもうせーれーじゅつ、じょーずにつかえるよ?だいじょーぶじゃないの?』
私がそう聞くと、父様は真面目な顔をして話し出す。
『訓練では出来ても、実戦では出来ない奴なんて大勢いる。自分と同じ形をしている人を傷つけるのは怖いとな。だからこそ、その時だけは非情になり、攻撃が出来なければならない。ーーが、お前は向いてなさそうだ』
少し諦めのような、それでいて温かい視線を向けてくる。
『ひとをきずつけるのやだよ?カオルはそんなことしたくない!』
『だからこそ、お前は守る術を母様から学ぶべきだ。戦う術は、俺がーー』
リーズに教えるから。
父様は、そう言っていた。その時は、リーズの存在を知らなかったから、首をかしげていた。
ルーフェミア様はと言うと、何も言えなくなっている。ルーフェミア様は、公爵家らしく強い魔法が使えるらしいけど、実戦経験はない。
私達は、盗賊を退治したりもしていたから、実戦と言えるかは分からないけど、人を傷つけた事はある。
やったのは、ほとんどがリーズだけど。
「私も父上に戦い方……いや、殺し方を学んでいた。でも、いざ実践となると、足がすくんだ。相手は世間からは悪とされる存在。傷つけても何の問題もない存在。むしろ、やらねば私達の方が傷つくというのに、なかなか一歩が踏み出せなかったんだ」
それだけ言って、リーズはどこかに行ってしまった。
ルーフェミア様は、その場に座り込む。
「あの……リーズがひどい事を言ってすみません」
「いえ……リーズさんの言っている事は何も間違っていませんわ。考えてみたのですが、わたくしはいざとなれば、人を傷つける事なんて出来ないと思いますもの」
それでも、一緒に行けなかったからか、ルーフェミア様は落ち込んでいる様子だった。
「わたくしたちは、おとなしくしていましょう。リーズさんに迷惑をかけないのが一番ですわ」
「ルーフェミア様ーー」
私がルーフェミア様の方に手を伸ばすと、急に視界が黒いもやに遮られる。
(これって、前にもーー)
私がそう気づいたときには遅かった。
黒いもやが私の方に向かってきて、私の意識は遠くなっていった。
「そう言えば、お二人はどこに行かれていたんですの?」
「わたくしも気になりますわ」
さすがに男女は別だけど、一つの学年につき一部屋なので、ルーフェミア様もセレスティーナ様も同室だった。
「叔父様に……会いに行っていました」
「叔父様……となると、国王陛下ですか!?」
「いくらマリア様が王女とはいえ、今は亡くなっている事になっているのでしょう?それなのに、よくお会い出来ましたわね」
ルーフェミア様は驚き、セレスティーナ様は感心するようにそう言った。
うん、普通は会えないんだよね。それなのに、母様が当たり前のように会いに行ったのがおかしいんだ。
「母様にツテがあったそうですので」
「まぁ、聖女だったならばいろいろな立場の方とお知り合いでしょうが……」
お城の関係者で、母様の事情を知っている存在がいたのかという考えが、ルーフェミア様の顔に浮かんでいる。
気持ちは分かる。私も、学園長がフォルスト王家に仕えていたなんて知らなかったし、そうには見えなかったから。
「母上の事だから、知り合いという名の便利屋なんだろうがな」
「どんどん聖女像が崩れていきますわね……」
「母上はそういう奴だからな」
リーズの言う事は否定しないけど……もう少し優しい言い方は出来なかったのかな?
母様は、基本的には優しい人。私達は娘だから当然なのかもしれないけど、迷いの森にいた時は、迷い込んだ人を出口まで案内したり、怪我したりした人を介抱したりもした。
私が招き入れてしまった時も、怒るような事なんてしなかった。
でも、父様に似てしまったのか、利用できる人は利用するという性格になってきてしまっている。
好きな人に似てきているのは、喜んでいいものなんだろうけど、そんな性格になっているのに喜んでいいものなのか……。
「……そういえば、やけに遅くないか?母上」
「用事に時間がかかってるんじゃないの?」
「あの親バカの母上がいくら大事な用事だからってそんなに時間をかけないだろ。かけるんだったら間違いなく遅くなるって別れる時に言ってるはずだ」
リーズの言葉に、私は子供の頃を思い出す。
母様が遠くに行かなければならない時に、いつも今日は遅くなるから父様といなさいと言っていた覚えがあった。
確かに、長時間帰ってこない時は、いつも言っていたような気がする。
「遅くなるつもりはなかったのではありませんか?」
「ならば、予想以上にその用事に時間を使ってしまったか、あるいは……」
「面倒な事に巻き込まれたか……か。聖女だと知っている奴に捕まってるくらいならまだ良いんだがな」
「リーズがそういう事を言うと、大抵この後ーー」
私がボソッと呟こうとした時、急に外が騒がしくなる。
悲鳴……とまでは言わないけど、それに近いような声があちこちで聞こえていた。
リーズが、私の隣でため息をつく。
「ほら、お前が変な事を言うからこうなるんじゃないか」
「わ、私は事実を言っただけだよ!?」
「とりあえず見てくるから、お前達三人はここにいろ」
「わ、わたくしもーー」
ルーフェミア様がリーズについていこうとした時、リーズがルーフェミア様を睨むように「ついてくるな」と言った。
「私はカオルみたいに優しくないからはっきりと言うが、足手まといだ。何度でも言うが、ついてくるな」
「……確かに、わたくしはリーズさんよりも弱いでしょう。ですが、騒ぎが起きているというのに、わたくしが動かないなど、公爵家の令嬢として失格ですわ」
ルーフェミア様は、リーズの睨みにも怯える事なく、はっきりとそう言った。
リーズは、そんなルーフェミア様にため息をつく。
「綺麗事ならいくらでも言える。私はお前に死んで欲しいだなんて思わない。だが、ついてきたら間違いなく死ぬ。死ななかったとしても、危険な目には合う。温室育ちのお嬢様が偉そうな口を叩くな」
「わたくしは戦闘訓練もして」
「所詮は訓練だろ!!」
リーズの怒鳴るような声に、ルーフェミア様はもちろん、私もビクッとなる。
リーズは、気持ちを落ち着かせるように、一息吐いた。
「訓練では出来ても、実戦では出来ないなんて奴は大勢いるぞ。実戦を一回もやった事がない。それなのに、お前は容赦なく魔法をぶつけられるのか?少しでもためらえば死ぬかもしれない。そんな場所に飛び込む覚悟が本当にあるのか?大丈夫だと、そう言いきれるのか?」
リーズは、ゆっくりと、一つ一つ尋ねていく。
これは、私達が父様に言われていた事だ。
『とうさま。なんで、たたかうれんしゅうなんて、しなくちゃいけないの?』
幼かった私は、戦う訓練をしていた理由が分からなくて、首をかしげていた。
『ここには、悪い大人という存在もよく来る場所だ。もし、父様達がいなくなってしまった時は、カオル達がなんとかしなければならない。だから、今からやっておかなければならないんだ』
『でも、カオルはもうせーれーじゅつ、じょーずにつかえるよ?だいじょーぶじゃないの?』
私がそう聞くと、父様は真面目な顔をして話し出す。
『訓練では出来ても、実戦では出来ない奴なんて大勢いる。自分と同じ形をしている人を傷つけるのは怖いとな。だからこそ、その時だけは非情になり、攻撃が出来なければならない。ーーが、お前は向いてなさそうだ』
少し諦めのような、それでいて温かい視線を向けてくる。
『ひとをきずつけるのやだよ?カオルはそんなことしたくない!』
『だからこそ、お前は守る術を母様から学ぶべきだ。戦う術は、俺がーー』
リーズに教えるから。
父様は、そう言っていた。その時は、リーズの存在を知らなかったから、首をかしげていた。
ルーフェミア様はと言うと、何も言えなくなっている。ルーフェミア様は、公爵家らしく強い魔法が使えるらしいけど、実戦経験はない。
私達は、盗賊を退治したりもしていたから、実戦と言えるかは分からないけど、人を傷つけた事はある。
やったのは、ほとんどがリーズだけど。
「私も父上に戦い方……いや、殺し方を学んでいた。でも、いざ実践となると、足がすくんだ。相手は世間からは悪とされる存在。傷つけても何の問題もない存在。むしろ、やらねば私達の方が傷つくというのに、なかなか一歩が踏み出せなかったんだ」
それだけ言って、リーズはどこかに行ってしまった。
ルーフェミア様は、その場に座り込む。
「あの……リーズがひどい事を言ってすみません」
「いえ……リーズさんの言っている事は何も間違っていませんわ。考えてみたのですが、わたくしはいざとなれば、人を傷つける事なんて出来ないと思いますもの」
それでも、一緒に行けなかったからか、ルーフェミア様は落ち込んでいる様子だった。
「わたくしたちは、おとなしくしていましょう。リーズさんに迷惑をかけないのが一番ですわ」
「ルーフェミア様ーー」
私がルーフェミア様の方に手を伸ばすと、急に視界が黒いもやに遮られる。
(これって、前にもーー)
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