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第一章 辺境の街 カルファ
10. ルーナの慧眼
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時間にして二十分くらいで、兵士長は人を二人連れて戻ってきた。
僕は、ルーナの体をゆさゆさと揺らして起こす。当たり前のように肩枕させられているけど、もう気にしない。
「ルーナ、起きて」
「う~ん……あーい」
ゆっくりとではあるけど、ルーナは頭を起こす。そして、大きくあくびをした。
先ほどの興奮状態が嘘のようなのびのびとした様子だ。
「待たせたな」
「いえ。それよりも、そちらの方たちは?」
「こいつらは、俺の後輩のレイクスとウォルターだ」
兵士長に紹介されると、二人の男は一歩前に出て、自己紹介する。
「レイクス・ファーレイだ。カルファ防衛軍の第一部隊の分隊長をしている」
「ウォルター・ルドルニクです。カルファ防衛軍の第二部隊の分隊長を勤めています」
分隊長!?思ったよりも大物が来た!この人たちが後輩って、この兵士長って、思ったよりもすごい人なのかな……?
ルーナも、やけに兵士長をじっと見ている。やけに冷たい目だなーーと思ったら、ふわぁとあくびをして、いつものとろんとした目に戻った。
うん、いつものルーナだ。さっきの目つきに感じた冷たさは、気のせいだったのだろうか?
「今回の件を頼むにはピッタリだと思ってな」
「頼むって……何を?」
僕が尋ねると、レイクスさんとウォルターさんは驚いたような顔をする。
そして、レイクスさんが兵士長に詰め寄った……を通り越して掴みかかる。
「まさか、何も話してないのか!?」
「突発的に行動する癖はお直しくださいとあれほど……」
頭を抱えるウォルターさんに、兵士長は「悪い悪い」と軽く返す。
絶対に悪いなんて思ってないくせに。
というか、ウォルターさんってこんなに声が低いってことは、男なの?すっごい美人なんだけど。髪を伸ばせば完全に女の人だよ。
「こいつらに頼むのは、お前らの後見人だよ」
「こうけんにん……?」
ソファに座りながらそう言う兵士長に、僕は首をかしげる。
前世の知識でそれとなく聞いたことはあるけど、具体的に何をするのかわからない。
「簡単に言えば、お前たちを保護下に置くってことだ。貴族にだけ認められてる特権ってやつだな」
「えっ!?お二人って貴族なんですか!?」
「ああ、そうだが」
兵士長は平然としているけど、僕は動揺していた。
貴族って、分隊長が霞むくらいの肩書きなんですけど!街に入るだけでなぜそんな大物と会わなくちゃいけないんだ!
いや、精霊王の子どもである僕たちのほうが、身分という観点では一番なんだろうけど、前世の僕が貴族を特別視してしまう。
なんか、歴史とかではわりと好き勝手するような貴族が多かったから、悪いイメージしかないんだよね。
この兵士長が連れてくるくらいだから、多分そんな悪人ではないと思うけど、全然貴族らしく見えなかった。特に、レイクスさんが。
「ねぇ、後見人ってどうするの?わたしたちは何をするの?」
眠そうにしていた目をはっきりと開き、ルーナは淡々と質問を投げかける。兵士長は、うん?という顔をしながら返した。
「何するって、特に何かしたりはしねぇぞ?」
「……そんなわけないでしょ」
ルーナが、冷たい声でそう言う。あまりにも冷めた声だったので、僕は体をびくりと震わせてしまった。
向こうも、少し顔が強ばっている。
ルーナのこの感じは、ちょっとヤバいスイッチが入ったか。さっきの冷たい目は、気のせいではなかったらしい。
「話を聞く限りじゃ、得体の知れないわたしたちを、その人たちが身分を保証して入れてくれるんでしょ?犯罪者かもしれないし、もしかしたら他国のスパイかもしれない。そんな存在を、まるで無条件で受け入れるかのように言ってる。疑うなってほうが無理あるよね」
ルーナの言葉に、僕はなるほどと納得する。
すでに兵士長が精霊だと知っているから、僕らの立場を保証してくれることに疑いを持たなかったけど、レイクスさんとウォルターさんも知っているとは限らない。
それに、子どものような見た目の僕たちの後見人となることに、それほどの抵抗感がなさそうだ。精霊だというのを知っていても知っていなくても、裏があると考えてもおかしくないかも。
ちょっと考えれば、気づけたのに。
ずっと話し合いしていた僕よりも、九割くらい寝ていたルーナだけが気づいたのは、ちょっと悔しい。警戒心を強めておくべきだった。
「それなら心配ねぇよ。俺だって、誰彼構わずこんな提案はしねぇ。お前らが信用に値すると思ったから呼んだんだ」
兵士長の言葉に、ウォルターさんが同意するように続ける。
「あなたがたが精霊だというお話はお聞きしています。もちろん、簡単にはそのような話は信じませんが、士長のお言葉ですし、他国のスパイ等がそのような荒唐無稽な発言などしませんから、逆に信用できるんですよ」
ウォルターさんは、僕たちに膝をついてへりくだり、安心感を与えるような笑みを向けるけど、ルーナの目は冷たいままだ。心なしか、さらに鋭くなったように感じる。
僕たちに、子供だましのような真似はさすがに通じないよ。
「じゃあ、ルートの言葉に疑いは持ってないわけだね。それなら、どうして後見人まで話が発展するの?おじさんの話じゃ、精霊は珍しいんでしょ?なら、街を歩いてたって普通の人間の子どもくらいにしか思われないだろうし、偽の身分証を用意できるなら、最初からそれだけやればいいよね?」
「だから、士長も言ってるだろう。それは貴族しかーー」
レイクスさんがルーナの言葉を否定しきる前に、ルーナは「でも」と口を開く。
「おじさんは貴族でしょ?それも、それなりに身分が高い」
さも当然かのようにそう言うルーナに僕は驚愕する。
えっ!?と思いながら僕が兵士長のほうを見ると、レイクスさんとウォルターさんも驚いている。
それは、兵士長に対してではなく、ルーナに対して向けられたのを見ると、ルーナの言葉は真実なのだろう。
「……なんでわかった?」
じっと見つめるルーナに、兵士長は観念したように頭を搔きながら尋ねる。
ルーナは、少し早口で答えた。
「確信があったわけじゃないよ。ただ、いくら魔力が反応しないからって、子どもにしか見えないわたしたちにやけに警戒心が高いのに、話をちゃんと聞くし、門の兵士たちにやけに恭しくされるし、すんなりと敬語に切り換えられるし、分隊長で貴族の二人を簡単に呼び出せるし。これだけ揃えば、普通の平民とは思えなかったから、カマをかけただけだよ。やっぱりそうだったみたいだね」
兵士長たちは、信じられないものを見る目でルーナを見る。
ルーナは、澄まし顔でソファにもたれるように体を預けた。
ルーナは、こういうところがあるんだよなぁ。
些細な違和感というピースを集めては、大まかな形を取って、隙間は自分の知識や推測を当てはめる。
そして、それが外れることはほとんどない。
これだから天才は羨ましいよ、まったく。
「……んで?何かさせられると思ったのはなんでだ」
「だって、おじさんたちにメリットないじゃん。貴族って損得勘定で動くものでしょ?だったら、わたしたちにやらせたいことがあるから、協力してくれるのかなって」
ここまで来るとちょっと怖いよ、ルーナ。まぁ、慎重になることに越したことはないけど。
兵士長は、はぁとため息をつく。それは、呆れではなく、観念のため息のようだった。
「確かに、まったく裏がないわけじゃねぇ。お前らが簡単に他国の籍になると、いろいろと都合が悪くてな。できることなら、この国に引き入れておきたいんだ。世辞にも、国同士の仲は良好ってわけじゃねぇしな」
「……争い事に手は貸さないよ?わたしたちには関係ない」
ルーナの言葉に、僕もこくりと頷く。
関係ない人間を傷つけたくはないし、何よりそんな場所にルーナを放り込みたくはない。
ルーナの実力なら問題はないだろうけど、万が一もある。
「ああ。だから俺は無理なんだよ。俺の実家はそれなりに位が高い。俺が後見人になると、そういう国の面倒事にも巻き込まれやすいんだ。お前たちの性格からして、そういうのは嫌いだと思ってな」
「じゃあ、お二人はそこまで位は高くないんですか?」
僕の質問には、レイクスさんが答えてくれる。
「俺は男爵で、ウォルターが子爵だ。領地も辺境の隅の隅のちっぽけなもんだし、名ばかり貴族ってところだな」
「あっ……そうなんですか」
僕は、ちょっとだけほっとする。
どうりでウォルターさんはともかく、貴族のような高貴さがレイクスさんにはないわけだ。
「……お前、なんか失礼なこと考えてないか?なんだそのほっとしたような顔は」
「いえ、そんなこと考えてませんよ。僕たちが利用されなさそうなことに安心した一息なので」
僕がにこりと否定したのに、レイクスさんは訝しい目で見る。
僕は、ただ納得していただけなのに。そして、庶民寄りの貴族だったことに、ちょっと安心しただけなのに。
「じゃあ、これで疑問は解けたか?嬢ちゃん」
「う~ん……?うん……」
完全にスイッチが切れたルーナは、ぽけーとしながら頷く。
そして、ふわぁと大きなあくびをして、ガクガクと頭を揺らしだした。
マイペースにも程があるだろと思うけど、まぁ、ルーナがこんな状態なら大丈夫だろう。
「いつものルーナに戻ったんで大丈夫です」
「それはそれでどうかと思うが……それなら、始めるか」
「はい」
僕は、力強く頷く。……眠りそうなルーナを、ゆらゆらと揺らしながら。
僕は、ルーナの体をゆさゆさと揺らして起こす。当たり前のように肩枕させられているけど、もう気にしない。
「ルーナ、起きて」
「う~ん……あーい」
ゆっくりとではあるけど、ルーナは頭を起こす。そして、大きくあくびをした。
先ほどの興奮状態が嘘のようなのびのびとした様子だ。
「待たせたな」
「いえ。それよりも、そちらの方たちは?」
「こいつらは、俺の後輩のレイクスとウォルターだ」
兵士長に紹介されると、二人の男は一歩前に出て、自己紹介する。
「レイクス・ファーレイだ。カルファ防衛軍の第一部隊の分隊長をしている」
「ウォルター・ルドルニクです。カルファ防衛軍の第二部隊の分隊長を勤めています」
分隊長!?思ったよりも大物が来た!この人たちが後輩って、この兵士長って、思ったよりもすごい人なのかな……?
ルーナも、やけに兵士長をじっと見ている。やけに冷たい目だなーーと思ったら、ふわぁとあくびをして、いつものとろんとした目に戻った。
うん、いつものルーナだ。さっきの目つきに感じた冷たさは、気のせいだったのだろうか?
「今回の件を頼むにはピッタリだと思ってな」
「頼むって……何を?」
僕が尋ねると、レイクスさんとウォルターさんは驚いたような顔をする。
そして、レイクスさんが兵士長に詰め寄った……を通り越して掴みかかる。
「まさか、何も話してないのか!?」
「突発的に行動する癖はお直しくださいとあれほど……」
頭を抱えるウォルターさんに、兵士長は「悪い悪い」と軽く返す。
絶対に悪いなんて思ってないくせに。
というか、ウォルターさんってこんなに声が低いってことは、男なの?すっごい美人なんだけど。髪を伸ばせば完全に女の人だよ。
「こいつらに頼むのは、お前らの後見人だよ」
「こうけんにん……?」
ソファに座りながらそう言う兵士長に、僕は首をかしげる。
前世の知識でそれとなく聞いたことはあるけど、具体的に何をするのかわからない。
「簡単に言えば、お前たちを保護下に置くってことだ。貴族にだけ認められてる特権ってやつだな」
「えっ!?お二人って貴族なんですか!?」
「ああ、そうだが」
兵士長は平然としているけど、僕は動揺していた。
貴族って、分隊長が霞むくらいの肩書きなんですけど!街に入るだけでなぜそんな大物と会わなくちゃいけないんだ!
いや、精霊王の子どもである僕たちのほうが、身分という観点では一番なんだろうけど、前世の僕が貴族を特別視してしまう。
なんか、歴史とかではわりと好き勝手するような貴族が多かったから、悪いイメージしかないんだよね。
この兵士長が連れてくるくらいだから、多分そんな悪人ではないと思うけど、全然貴族らしく見えなかった。特に、レイクスさんが。
「ねぇ、後見人ってどうするの?わたしたちは何をするの?」
眠そうにしていた目をはっきりと開き、ルーナは淡々と質問を投げかける。兵士長は、うん?という顔をしながら返した。
「何するって、特に何かしたりはしねぇぞ?」
「……そんなわけないでしょ」
ルーナが、冷たい声でそう言う。あまりにも冷めた声だったので、僕は体をびくりと震わせてしまった。
向こうも、少し顔が強ばっている。
ルーナのこの感じは、ちょっとヤバいスイッチが入ったか。さっきの冷たい目は、気のせいではなかったらしい。
「話を聞く限りじゃ、得体の知れないわたしたちを、その人たちが身分を保証して入れてくれるんでしょ?犯罪者かもしれないし、もしかしたら他国のスパイかもしれない。そんな存在を、まるで無条件で受け入れるかのように言ってる。疑うなってほうが無理あるよね」
ルーナの言葉に、僕はなるほどと納得する。
すでに兵士長が精霊だと知っているから、僕らの立場を保証してくれることに疑いを持たなかったけど、レイクスさんとウォルターさんも知っているとは限らない。
それに、子どものような見た目の僕たちの後見人となることに、それほどの抵抗感がなさそうだ。精霊だというのを知っていても知っていなくても、裏があると考えてもおかしくないかも。
ちょっと考えれば、気づけたのに。
ずっと話し合いしていた僕よりも、九割くらい寝ていたルーナだけが気づいたのは、ちょっと悔しい。警戒心を強めておくべきだった。
「それなら心配ねぇよ。俺だって、誰彼構わずこんな提案はしねぇ。お前らが信用に値すると思ったから呼んだんだ」
兵士長の言葉に、ウォルターさんが同意するように続ける。
「あなたがたが精霊だというお話はお聞きしています。もちろん、簡単にはそのような話は信じませんが、士長のお言葉ですし、他国のスパイ等がそのような荒唐無稽な発言などしませんから、逆に信用できるんですよ」
ウォルターさんは、僕たちに膝をついてへりくだり、安心感を与えるような笑みを向けるけど、ルーナの目は冷たいままだ。心なしか、さらに鋭くなったように感じる。
僕たちに、子供だましのような真似はさすがに通じないよ。
「じゃあ、ルートの言葉に疑いは持ってないわけだね。それなら、どうして後見人まで話が発展するの?おじさんの話じゃ、精霊は珍しいんでしょ?なら、街を歩いてたって普通の人間の子どもくらいにしか思われないだろうし、偽の身分証を用意できるなら、最初からそれだけやればいいよね?」
「だから、士長も言ってるだろう。それは貴族しかーー」
レイクスさんがルーナの言葉を否定しきる前に、ルーナは「でも」と口を開く。
「おじさんは貴族でしょ?それも、それなりに身分が高い」
さも当然かのようにそう言うルーナに僕は驚愕する。
えっ!?と思いながら僕が兵士長のほうを見ると、レイクスさんとウォルターさんも驚いている。
それは、兵士長に対してではなく、ルーナに対して向けられたのを見ると、ルーナの言葉は真実なのだろう。
「……なんでわかった?」
じっと見つめるルーナに、兵士長は観念したように頭を搔きながら尋ねる。
ルーナは、少し早口で答えた。
「確信があったわけじゃないよ。ただ、いくら魔力が反応しないからって、子どもにしか見えないわたしたちにやけに警戒心が高いのに、話をちゃんと聞くし、門の兵士たちにやけに恭しくされるし、すんなりと敬語に切り換えられるし、分隊長で貴族の二人を簡単に呼び出せるし。これだけ揃えば、普通の平民とは思えなかったから、カマをかけただけだよ。やっぱりそうだったみたいだね」
兵士長たちは、信じられないものを見る目でルーナを見る。
ルーナは、澄まし顔でソファにもたれるように体を預けた。
ルーナは、こういうところがあるんだよなぁ。
些細な違和感というピースを集めては、大まかな形を取って、隙間は自分の知識や推測を当てはめる。
そして、それが外れることはほとんどない。
これだから天才は羨ましいよ、まったく。
「……んで?何かさせられると思ったのはなんでだ」
「だって、おじさんたちにメリットないじゃん。貴族って損得勘定で動くものでしょ?だったら、わたしたちにやらせたいことがあるから、協力してくれるのかなって」
ここまで来るとちょっと怖いよ、ルーナ。まぁ、慎重になることに越したことはないけど。
兵士長は、はぁとため息をつく。それは、呆れではなく、観念のため息のようだった。
「確かに、まったく裏がないわけじゃねぇ。お前らが簡単に他国の籍になると、いろいろと都合が悪くてな。できることなら、この国に引き入れておきたいんだ。世辞にも、国同士の仲は良好ってわけじゃねぇしな」
「……争い事に手は貸さないよ?わたしたちには関係ない」
ルーナの言葉に、僕もこくりと頷く。
関係ない人間を傷つけたくはないし、何よりそんな場所にルーナを放り込みたくはない。
ルーナの実力なら問題はないだろうけど、万が一もある。
「ああ。だから俺は無理なんだよ。俺の実家はそれなりに位が高い。俺が後見人になると、そういう国の面倒事にも巻き込まれやすいんだ。お前たちの性格からして、そういうのは嫌いだと思ってな」
「じゃあ、お二人はそこまで位は高くないんですか?」
僕の質問には、レイクスさんが答えてくれる。
「俺は男爵で、ウォルターが子爵だ。領地も辺境の隅の隅のちっぽけなもんだし、名ばかり貴族ってところだな」
「あっ……そうなんですか」
僕は、ちょっとだけほっとする。
どうりでウォルターさんはともかく、貴族のような高貴さがレイクスさんにはないわけだ。
「……お前、なんか失礼なこと考えてないか?なんだそのほっとしたような顔は」
「いえ、そんなこと考えてませんよ。僕たちが利用されなさそうなことに安心した一息なので」
僕がにこりと否定したのに、レイクスさんは訝しい目で見る。
僕は、ただ納得していただけなのに。そして、庶民寄りの貴族だったことに、ちょっと安心しただけなのに。
「じゃあ、これで疑問は解けたか?嬢ちゃん」
「う~ん……?うん……」
完全にスイッチが切れたルーナは、ぽけーとしながら頷く。
そして、ふわぁと大きなあくびをして、ガクガクと頭を揺らしだした。
マイペースにも程があるだろと思うけど、まぁ、ルーナがこんな状態なら大丈夫だろう。
「いつものルーナに戻ったんで大丈夫です」
「それはそれでどうかと思うが……それなら、始めるか」
「はい」
僕は、力強く頷く。……眠りそうなルーナを、ゆらゆらと揺らしながら。
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