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29.この蝶を守って
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「……カガルトゥラードは、強く、大きな国です。カガルトゥラードにいらっしゃれば、神子がこれ以上争いに巻き込まれることはなくなる、と私は信じています」
以前、都をヨラガンに攻め滅ぼされはしたが、すぐに別の街を都として、カガルトゥラードは復興を遂げているという。今ではヴァルヴェキアという国と姻戚関係も結び、国として力を蓄えている。今回のヨラガンとの戦にあっても、民のほとんどは争いがあることすら考えずに暮らしているだろう。
「ただ……カガルトゥラードがあなたを丁重に保護してくれるのか……あなたと過ごすうちに少々、自信がなくなりました」
普通に暮らしていれば、知っているはずのこと。神子として丁重に扱われていれば、知らないはずのこと。大した食材もない移動中の食事ですらおいしいと言って食べるのは、つまり、貧しい食事を知っている人間だからだ。
キアラの知識や経験が偏っているのは明らかで、カガルトゥラードにもう一度保護されたとして、それがあるべき姿に近づくのかどうか、自信がない。
隊長の人の話をただ、キアラはじっと聞いていた。ぽわぽわと、穏やかな気配の精霊が彼の傍を漂っている。
「……我々は現状、ただの一兵卒にすぎません。あなたをお守りすることはおろか、王都にすら配属されないでしょう」
戦が始まったときは、傭兵として雇われただけだった。武勲を立て、兵士として召し抱えられ、ある程度の人数を指揮する立場までのし上がった。ヨラガンから神子を奪還し、カガルトゥラードの保護下に導くことが最善だと信じてきたからだ。
今ではその考えも揺らいでいるが、今さら神子を逃がすこともできず、もはや明日には別のカガルトゥラード兵に引き渡さなければならない。
「……神子の、平穏を壊してしまったのかもしれません。そのことについても、お詫び申し上げます」
キアラはとっさに返事ができなかった。
戦を起こしたのは隊長の人ではないのだろうし、カガルトゥラードの目的は元から、草原を手に入れることと、キアラをもう一度捕まえることだったように思う。彼が参加していようがいまいが、あのままではいつか、カガルトゥラードに捕らえられてしまっていただろう。
気にしていないというのとは少し違うけれど、隊長の人が謝らなければいけないことではない、と思う。
どう伝えていいかわからず言葉を探しているうちに、隊長の人が先に口を開いてしまった。
「我々は、神子に何かをお願いできるような立場ではございません。ですが……どうか、今しばらくご辛抱いただけませんか」
いつのまにか他の四人も揃っていて、隊長の人が地面に膝をつくのに合わせ、キアラの前に首を垂れた。
目を丸くするキアラや彼らの傍を、ぽわぽわと精霊たちが取り巻いている。
「必ず我々が、神子の護衛としてお傍に参ります。そのとき神子が健やかにお過ごしでないのなら、我々が必ず、神子をお救いいたします。それまでどうか……ご辛抱、いただけないでしょうか」
温かい気配の精霊がくるくると彼の周りを駆け巡って、キアラの傍にたゆたってきた。見えるわけではないのに確かな存在が、隊長の人の心を伝えてくる。
いつも、ユクガが心を伝えてくれていたときと、同じ。
「……どうして、私を助けようとしてくださるのですか」
キアラと彼らは、この戦で初めて出会って、今まで何のかかわりもなかったはずだ。彼らがそこまでしてキアラを助ける理由は、ないと思う。
「……恥じぬ私で、あるためです」
隊長の人の周りに、穏やかな気配の精霊が静かに漂っている。ラグノース、リンドベル、レテ、ローロの周りにも。
しばらく彼らを見つめたあと、キアラはゆっくりと立ち上がった。
「少し、待っていていただけませんか、隊長様」
ぱたぱたと馬車のほうに走って、しばらく過ごしてきた箱の中に入る。大事な人にもらった、大事なもの。どうしよう、手に持ったままだと馬車から降りづらい。
扉のところで少しためらっていると、太く力強い腕が伸びてきて、そっと地面に下ろしてくれた。
「ありがとうございます、ローロ様」
なぜか五人とも馬車の傍に来てくれていて、おやと首を傾げる。
「お、っ前……急に走んな! びっくりするだろ!」
「申し訳、ありません……?」
何かいけなかったらしい。まあまあとラグノースが宥めてくれているので、キアラはレテをそのままにして、隊長の人と話すことを優先した。
「こちらを、預かっていていただけないでしょうか」
きれいな緑の石で作られた蝶の飾りは、ユクガが初めてくれたお土産の簪についていたものだ。とてもきれいで、ユクガの髪と同じ緑色で、身につけてみせたらユクガが似合うと言ってくれて、嬉しかった。
「それ、は」
「……隊長様もご存じの通り、私はとても弱い生き物です」
体は小さいし、力も強くない。剣や槍を振り回したこともなければ、戯れに軽く叩いたことはあっても、誰かを殴ったり蹴ったりなど、もちろんない。たやすく取り押さえられて、あの窓のない場所や、内側からは開けられない馬車に、簡単に閉じ込められてしまうような人間なのだ。
「私では、この蝶を守ることは、きっとできません」
キアラのうなじに噛み痕があるだけで何かされる可能性があるなら、これを持ち込もうとしたら、取り上げられるかもしれない。目の前にいる彼らは軸を取り外したら返してくれたが、他の人もそうとは限らないことくらい、キアラにもわかる。もしかしたら、壊そうとする人だっているかもしれない。
「だから、守ってください」
レテのくれた袋に入れて、首輪に引っかからないよう慎重に紐を外し、もう一度、隊長の人に差し出す。
おそるおそるといった様子で伸びてきた手の上に袋を乗せて、キアラはそっと両手で包んだ。この人の手も、ユクガのようにごつごつしている。戦う人の手は、こういうものなのだろうか。
「お願い、です」
「……我々が、いつお傍にたどりつけるか、わかりません」
ふっと見上げた顔が寄る辺ない子どものようで、キアラはぱちぱちと瞬きをした。そっと手を伸ばして、短く切られた黒い髪を撫でてみる。
「あなたのお傍には精霊がいますから、大丈夫ですよ」
こう言って撫でると、サルヒとラーツァはすぐに落ちついて泣き止んでくれたものだ。大人も同じとは限らないが、嫌がられるだろうか。
少しどきどきしていると、隊長の人の目が見開かれ、その場に膝をついてしまった。やはり赤ん坊と同じようにしたらいけなかったのかもしれない。
「隊長様? どうなさいましたか、どこか痛みますか?」
おろおろと彼の前に屈んでみるが、返事はない。袋を掴んでいる彼の手をそっと撫でてみても、肩が震えるばかりだ。
「……神子様、隊長に少しお時間をいただけますか」
「リンドベル様……」
意味はよくわからなかったが素直に頷くと、キアラはローロに抱き上げられてしまった。隊長の人の傍にラグノースだけを残し、四人でたき火のほうにそっと離れる。
「私は、隊長様を傷つけてしまったのですか」
もしそうならあとで謝らなくてはいけないと思ったのだが、リンドベルは首を横に振った。
「……以前、隊長と、ラグノースと私には、とても大切な方がいたのですが」
ローロに下ろしてもらってお礼を言うキアラの前で、リンドベルがぽつりとこぼす。食器を手に取って食事を取り分けてくれる手つきはいつも通りだが、表情はどこか寂しげだった。
「神子様が、その方とあまりにも同じようなことを仰るので……隊長も、胸が苦しくなったのでしょう」
胸が苦しいというのは、具合が悪いのではないだろうか。スープを受け取ってそっと視線を向けると、隊長の人とラグノースが並んで座っているのはわかったが、背中しか見えなかった。
「こら見んな」
ぐい、とレテに服を引っ張られて、慌てて姿勢を戻す。
「引っ張っては、危ないです」
「こぼすなよ、新しい着替えもう用意してやれねぇんだから」
確かに、スープで汚れた服で新しい人に会うのはよくなさそうだ。
「わかりました、気をつけます」
「……お前、全っ然わかってなさそうだよな」
「ど、どうしてですか」
そのあと戻ってきた隊長の人にルガートという名前を教えてもらい、キアラは初めて、馬車の外でルガートたちと一緒になって眠った。少し肌寒いような気もしたが、周囲のぽわぽわした気配がいつもより多くて、なんだかユクガの傍にいるときのように安心した。
以前、都をヨラガンに攻め滅ぼされはしたが、すぐに別の街を都として、カガルトゥラードは復興を遂げているという。今ではヴァルヴェキアという国と姻戚関係も結び、国として力を蓄えている。今回のヨラガンとの戦にあっても、民のほとんどは争いがあることすら考えずに暮らしているだろう。
「ただ……カガルトゥラードがあなたを丁重に保護してくれるのか……あなたと過ごすうちに少々、自信がなくなりました」
普通に暮らしていれば、知っているはずのこと。神子として丁重に扱われていれば、知らないはずのこと。大した食材もない移動中の食事ですらおいしいと言って食べるのは、つまり、貧しい食事を知っている人間だからだ。
キアラの知識や経験が偏っているのは明らかで、カガルトゥラードにもう一度保護されたとして、それがあるべき姿に近づくのかどうか、自信がない。
隊長の人の話をただ、キアラはじっと聞いていた。ぽわぽわと、穏やかな気配の精霊が彼の傍を漂っている。
「……我々は現状、ただの一兵卒にすぎません。あなたをお守りすることはおろか、王都にすら配属されないでしょう」
戦が始まったときは、傭兵として雇われただけだった。武勲を立て、兵士として召し抱えられ、ある程度の人数を指揮する立場までのし上がった。ヨラガンから神子を奪還し、カガルトゥラードの保護下に導くことが最善だと信じてきたからだ。
今ではその考えも揺らいでいるが、今さら神子を逃がすこともできず、もはや明日には別のカガルトゥラード兵に引き渡さなければならない。
「……神子の、平穏を壊してしまったのかもしれません。そのことについても、お詫び申し上げます」
キアラはとっさに返事ができなかった。
戦を起こしたのは隊長の人ではないのだろうし、カガルトゥラードの目的は元から、草原を手に入れることと、キアラをもう一度捕まえることだったように思う。彼が参加していようがいまいが、あのままではいつか、カガルトゥラードに捕らえられてしまっていただろう。
気にしていないというのとは少し違うけれど、隊長の人が謝らなければいけないことではない、と思う。
どう伝えていいかわからず言葉を探しているうちに、隊長の人が先に口を開いてしまった。
「我々は、神子に何かをお願いできるような立場ではございません。ですが……どうか、今しばらくご辛抱いただけませんか」
いつのまにか他の四人も揃っていて、隊長の人が地面に膝をつくのに合わせ、キアラの前に首を垂れた。
目を丸くするキアラや彼らの傍を、ぽわぽわと精霊たちが取り巻いている。
「必ず我々が、神子の護衛としてお傍に参ります。そのとき神子が健やかにお過ごしでないのなら、我々が必ず、神子をお救いいたします。それまでどうか……ご辛抱、いただけないでしょうか」
温かい気配の精霊がくるくると彼の周りを駆け巡って、キアラの傍にたゆたってきた。見えるわけではないのに確かな存在が、隊長の人の心を伝えてくる。
いつも、ユクガが心を伝えてくれていたときと、同じ。
「……どうして、私を助けようとしてくださるのですか」
キアラと彼らは、この戦で初めて出会って、今まで何のかかわりもなかったはずだ。彼らがそこまでしてキアラを助ける理由は、ないと思う。
「……恥じぬ私で、あるためです」
隊長の人の周りに、穏やかな気配の精霊が静かに漂っている。ラグノース、リンドベル、レテ、ローロの周りにも。
しばらく彼らを見つめたあと、キアラはゆっくりと立ち上がった。
「少し、待っていていただけませんか、隊長様」
ぱたぱたと馬車のほうに走って、しばらく過ごしてきた箱の中に入る。大事な人にもらった、大事なもの。どうしよう、手に持ったままだと馬車から降りづらい。
扉のところで少しためらっていると、太く力強い腕が伸びてきて、そっと地面に下ろしてくれた。
「ありがとうございます、ローロ様」
なぜか五人とも馬車の傍に来てくれていて、おやと首を傾げる。
「お、っ前……急に走んな! びっくりするだろ!」
「申し訳、ありません……?」
何かいけなかったらしい。まあまあとラグノースが宥めてくれているので、キアラはレテをそのままにして、隊長の人と話すことを優先した。
「こちらを、預かっていていただけないでしょうか」
きれいな緑の石で作られた蝶の飾りは、ユクガが初めてくれたお土産の簪についていたものだ。とてもきれいで、ユクガの髪と同じ緑色で、身につけてみせたらユクガが似合うと言ってくれて、嬉しかった。
「それ、は」
「……隊長様もご存じの通り、私はとても弱い生き物です」
体は小さいし、力も強くない。剣や槍を振り回したこともなければ、戯れに軽く叩いたことはあっても、誰かを殴ったり蹴ったりなど、もちろんない。たやすく取り押さえられて、あの窓のない場所や、内側からは開けられない馬車に、簡単に閉じ込められてしまうような人間なのだ。
「私では、この蝶を守ることは、きっとできません」
キアラのうなじに噛み痕があるだけで何かされる可能性があるなら、これを持ち込もうとしたら、取り上げられるかもしれない。目の前にいる彼らは軸を取り外したら返してくれたが、他の人もそうとは限らないことくらい、キアラにもわかる。もしかしたら、壊そうとする人だっているかもしれない。
「だから、守ってください」
レテのくれた袋に入れて、首輪に引っかからないよう慎重に紐を外し、もう一度、隊長の人に差し出す。
おそるおそるといった様子で伸びてきた手の上に袋を乗せて、キアラはそっと両手で包んだ。この人の手も、ユクガのようにごつごつしている。戦う人の手は、こういうものなのだろうか。
「お願い、です」
「……我々が、いつお傍にたどりつけるか、わかりません」
ふっと見上げた顔が寄る辺ない子どものようで、キアラはぱちぱちと瞬きをした。そっと手を伸ばして、短く切られた黒い髪を撫でてみる。
「あなたのお傍には精霊がいますから、大丈夫ですよ」
こう言って撫でると、サルヒとラーツァはすぐに落ちついて泣き止んでくれたものだ。大人も同じとは限らないが、嫌がられるだろうか。
少しどきどきしていると、隊長の人の目が見開かれ、その場に膝をついてしまった。やはり赤ん坊と同じようにしたらいけなかったのかもしれない。
「隊長様? どうなさいましたか、どこか痛みますか?」
おろおろと彼の前に屈んでみるが、返事はない。袋を掴んでいる彼の手をそっと撫でてみても、肩が震えるばかりだ。
「……神子様、隊長に少しお時間をいただけますか」
「リンドベル様……」
意味はよくわからなかったが素直に頷くと、キアラはローロに抱き上げられてしまった。隊長の人の傍にラグノースだけを残し、四人でたき火のほうにそっと離れる。
「私は、隊長様を傷つけてしまったのですか」
もしそうならあとで謝らなくてはいけないと思ったのだが、リンドベルは首を横に振った。
「……以前、隊長と、ラグノースと私には、とても大切な方がいたのですが」
ローロに下ろしてもらってお礼を言うキアラの前で、リンドベルがぽつりとこぼす。食器を手に取って食事を取り分けてくれる手つきはいつも通りだが、表情はどこか寂しげだった。
「神子様が、その方とあまりにも同じようなことを仰るので……隊長も、胸が苦しくなったのでしょう」
胸が苦しいというのは、具合が悪いのではないだろうか。スープを受け取ってそっと視線を向けると、隊長の人とラグノースが並んで座っているのはわかったが、背中しか見えなかった。
「こら見んな」
ぐい、とレテに服を引っ張られて、慌てて姿勢を戻す。
「引っ張っては、危ないです」
「こぼすなよ、新しい着替えもう用意してやれねぇんだから」
確かに、スープで汚れた服で新しい人に会うのはよくなさそうだ。
「わかりました、気をつけます」
「……お前、全っ然わかってなさそうだよな」
「ど、どうしてですか」
そのあと戻ってきた隊長の人にルガートという名前を教えてもらい、キアラは初めて、馬車の外でルガートたちと一緒になって眠った。少し肌寒いような気もしたが、周囲のぽわぽわした気配がいつもより多くて、なんだかユクガの傍にいるときのように安心した。
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