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宮殿
40.二度目の熱
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どうしてカガルトゥラードの人たちが神子というものにこだわるのかわからなかったが、マナヴィカによると、神子というものはただいるだけで精霊を惹きつける存在なのだそうだ。
精霊を惹きつけることの何がよいのかというと、火の精霊が増えると寒さが和らぎ、水の精霊が増えれば井戸の水量が増え、地の精霊が増えると作物を育てる土地が豊かになり、風の精霊が増えれば雲を運んできて干ばつが減る、といった具合らしい。逆に、例えば何らかの原因で火の精霊の数が減ると、竈の火がなかなかつかなかったり、夏でも寒さで上着が手放せなくなったり、といったことになるそうで、国を豊かにしたいと思ったら、神子の存在は欠かせないのだそうだ。
しかし神子というものはいつ生まれるかわからないものだし、その時代にいるとも限らない。そのため神子をあてにしない国が一般的なのだが、カガルトゥラードは違った。
遠い昔、カガルトゥラードの王家に神子が生まれ、とても豊かになった時代があった。それ以来、国内で神子が生まれれば導の灯火に囲い込み、国内に見つからなければ他国にまで手を伸ばし、ほぼ途切れることなく、神子がいる状態で国を繋いできた。
そのため、他の神子が見つかっていない以上、カガルトゥラードがキアラを手放すことはありえない、ということらしかった。オメガであることもカガルトゥラードにとって都合がよく、王子と結婚させて子どもを産ませれば、また神子が生まれるかもしれない、という期待もされているのだという。
「神子様、お水はいかがですか?」
「いいえ……ありがとう、ございます、ミオ」
そんなの知らない、とそっけないことを思いつつ、キアラは気だるくベッドに伏せっていた。
なんだか頭はぼうっとするし、体はだるくて熱っぽい。起き上がるのもおっくうで、朝の支度に来てくれたミオとシアをベッドの中で迎えたら、毎日のお祈りはしなくていいということになった。
顔を洗うために起き上がるのもだるくて、ミオが濡らした布で拭いてくれたくらいだ。食事はいつもより肉のにおいが気になって、シアの剥いてくれた果物しか口にしていない。
「神子様、もう少し何かお召し上がりになりませんと……」
幼子のように首を横に振って、布団を頭からかぶり直す。
ユクガの傍が恋しくてたまらない。あの甘やかな草原の匂いが、ここにはあまりにも足りない。ユクガの服や、持ち物や、使ったものを持ってこないといけないのに、ここはカガルトゥラードで、ヨラガンから遠すぎる。
そこまで考えて、キアラは布団の中ではっとした。
熱くて、だるくて、番がほしくて、体がもどかしい。
ヒートだ。
「ぁ……」
自覚したら、じわじわと体の奥が寂しくなってきて、キアラは膝を抱えて丸くなった。
布団がそろっとめくられて、ミオとシアの顔が覗く。
「……神子様?」
違う。この二人は番ではない。
番ではない人が寄ってくるのは、嫌だ。
泣きそうになって身を縮めたら、慌てて布団を戻してもらえた。けれど、布団をかぶって籠っても、ユクガの匂いはしない。
鼻がぐすぐすしてきて、じんわりと目元が熱い。何か物音はするけれど、何の香りもしないから、番ではない。来てほしい。ぎゅっとして、力強い腕を感じさせて、あのお腹に響く声で呼んでほしい。
「んぅ」
そわり、と内ももを擦り合わせて、キアラは寝返りをうった。
お腹が寂しい。自分の体をどうしていいのかわからない。内ももをすりすりと寄せていると、ますますお腹の奥がずくずくするような感覚になるけれど、お腹に手を当てても治まらない。
ほしい。
「おなか、さみし……」
お腹が寂しいと訴えたら、番がほしいものをくれたのに。お腹がいっぱいになるよう、たくさん。
無意識に腰を揺らめかせて、キアラは布団の中でもがいていた。うめいて、言葉にならない声を漏らして、頭の中が番のことで埋め尽くされる。
どうして、番がいないのか、どうして、来てくれないのか、どうして。どうして。
「……確かにヒートのようだが……まるでフェロモンが感じられんな」
突然、容赦なく布団をはぎ取られて、キアラはきゅっと身をこわばらせた。
番ではない、大きな人が、ベッドの傍に立っている。
「まあいい、ヒートなら抱けばいいことだ」
そのまま布団を床に捨てた大きな人の手が伸びてきて、キアラは身をよじった。
ただ、すぐに捕まえられて、ベッドに強く押さえつけられる。
「ぁ、う」
「発情を治めてやろうというのだ。逃げる必要はなかろう」
服をめくられて、足元から素肌をさらされる。隠したくても、キアラを押さえつける力が強くて、体が自由に動かせない。
「くそ、逆らうな!」
上にのしかかってきた男が重たい。抜け出したいのに体がだるくて、頭がうまく働かなくて、怖い気持ちが積もっていく。
知らない手が、キアラの体に触れる。番ではないごつごつした手が、あちこち撫で回していく。かさついた唇が触れてきて、ざらりとした舌がねっとりと肌を舐め上げている。
嫌だと言いたいのに、喉が狭くて、声が出ない。耳に感じた冷たいものは、涙だろうか。
下着も脱がされて、足を左右に広げられた。
「なるほど、オメガなら男も濡れるというのは本当らしいな」
自由になった上半身をなんとかよじろうとしても、意に介した様子もなくくるりとひっくり返されて、うつ伏せでさらに押さえつけられてしまった。うなじを守ってくれている首輪を掴まれて、ぐいぐい引っ張られて息が詰まる。
「なんだ、抱くときに外れるんじゃないのか? 面倒な……いっそ切るか?」
ぱっと手を離されると急に息が吸い込めて、げほげほとむせてしまった。
けれど、だから、今なら、喉が広がっている。
「……たす、けて」
「あ?」
必死の思いで絞り出した声に、苛立ちを隠さない声が返ってきて、キアラはぎゅっと身を縮めた。
恐ろしい。
あの肌を重ねる行為は、番とだけする幸せなものだと思っていたのに、一方的にむさぼられるなんて、考えたこともなかった。
「っ、なん……なんだ!?」
恐ろしい人が大きな声を出していて、キアラはますます縮こまった。恐ろしくて、そちらを向けなくて、丸くなって震えていることしかできない。
怖い。
どたばたとあわただしい音がして、少し静かになった。廊下のほうは騒がしい気がするが、おそらく、部屋の中には誰もいない。
おそるおそる、大きな人がいたほうを向いて、誰もいないことを確認する。
「う……」
ぐす、と鼻を鳴らして、キアラは服を体にかけた。布団を引っ張り上げる元気はないし、撫でたり舐めたりされた体にそのまま服を着たくない。
ぽろぽろ涙をこぼしていると、精霊の気配がたくさん寄ってきた。
「……いやな、こと、されました」
改めて口にしたら余計に泣けてきて、声を出してしゃくりあげる。精霊の気配が取り巻いてくれて、いつもだったら心地よいはずなのに、自分が汚い気がして溶け合っていられない。
「うわあああああん!」
「神子様!?」
こらえきれなくなって声を上げたら、勢いよく扉が開いてミオとシアが駆け込んできた。けれど二人にも触れられたくなくて、大声でそのまま泣き続ける。
「わあああああん!」
汚い。
気持ち悪い。
「っ、なに、進めない……!?」
わあわあ泣いて、ずびずびしゃくりあげて、喉がかれて痛くなってきたころに、精霊たちも鎮まり始めたのか、ミオとシアがようやくキアラの傍まで近づいてくる。
「……神子様……」
二人がそっと膝をついて、横になったままのキアラと視線を合わせてくれた。二対の青い目はどちらも心配そうで、先ほどの大きな人のようなぎらつきはない。
「……みお、しあ」
「はい、神子様」
ゆっくり手を伸ばすと、すぐに二人も手を差し伸べてくれる。甘えるようにミオの指を握って、それからシアにも同じことをして、キアラは手を離した。シアがそっと、布団を体にかけてくれる。
「……からだ、きよめたい、です」
「……すぐにお湯をお持ちしますね」
「寝具も取り換えましょう」
こくんと小さくうなずくと二人とも立ち上がってしまって、キアラは布団をぎゅっと握りしめた。またあの大きな人が来たら、どうしよう。
「……ミオ」
「……シア、頼む」
「うん」
キアラの不安が伝わったのか、シアが立ち止まってくれて、またベッドの傍に屈んでくれた。手を伸ばすとすぐに手を差し出してくれるから、ぎゅっと指を握る。
「私は、お傍にいますね」
「……はい」
ミオがお湯の準備をしてくれるまで、キアラはシアの指の感触に意識を注いでいた。
精霊を惹きつけることの何がよいのかというと、火の精霊が増えると寒さが和らぎ、水の精霊が増えれば井戸の水量が増え、地の精霊が増えると作物を育てる土地が豊かになり、風の精霊が増えれば雲を運んできて干ばつが減る、といった具合らしい。逆に、例えば何らかの原因で火の精霊の数が減ると、竈の火がなかなかつかなかったり、夏でも寒さで上着が手放せなくなったり、といったことになるそうで、国を豊かにしたいと思ったら、神子の存在は欠かせないのだそうだ。
しかし神子というものはいつ生まれるかわからないものだし、その時代にいるとも限らない。そのため神子をあてにしない国が一般的なのだが、カガルトゥラードは違った。
遠い昔、カガルトゥラードの王家に神子が生まれ、とても豊かになった時代があった。それ以来、国内で神子が生まれれば導の灯火に囲い込み、国内に見つからなければ他国にまで手を伸ばし、ほぼ途切れることなく、神子がいる状態で国を繋いできた。
そのため、他の神子が見つかっていない以上、カガルトゥラードがキアラを手放すことはありえない、ということらしかった。オメガであることもカガルトゥラードにとって都合がよく、王子と結婚させて子どもを産ませれば、また神子が生まれるかもしれない、という期待もされているのだという。
「神子様、お水はいかがですか?」
「いいえ……ありがとう、ございます、ミオ」
そんなの知らない、とそっけないことを思いつつ、キアラは気だるくベッドに伏せっていた。
なんだか頭はぼうっとするし、体はだるくて熱っぽい。起き上がるのもおっくうで、朝の支度に来てくれたミオとシアをベッドの中で迎えたら、毎日のお祈りはしなくていいということになった。
顔を洗うために起き上がるのもだるくて、ミオが濡らした布で拭いてくれたくらいだ。食事はいつもより肉のにおいが気になって、シアの剥いてくれた果物しか口にしていない。
「神子様、もう少し何かお召し上がりになりませんと……」
幼子のように首を横に振って、布団を頭からかぶり直す。
ユクガの傍が恋しくてたまらない。あの甘やかな草原の匂いが、ここにはあまりにも足りない。ユクガの服や、持ち物や、使ったものを持ってこないといけないのに、ここはカガルトゥラードで、ヨラガンから遠すぎる。
そこまで考えて、キアラは布団の中ではっとした。
熱くて、だるくて、番がほしくて、体がもどかしい。
ヒートだ。
「ぁ……」
自覚したら、じわじわと体の奥が寂しくなってきて、キアラは膝を抱えて丸くなった。
布団がそろっとめくられて、ミオとシアの顔が覗く。
「……神子様?」
違う。この二人は番ではない。
番ではない人が寄ってくるのは、嫌だ。
泣きそうになって身を縮めたら、慌てて布団を戻してもらえた。けれど、布団をかぶって籠っても、ユクガの匂いはしない。
鼻がぐすぐすしてきて、じんわりと目元が熱い。何か物音はするけれど、何の香りもしないから、番ではない。来てほしい。ぎゅっとして、力強い腕を感じさせて、あのお腹に響く声で呼んでほしい。
「んぅ」
そわり、と内ももを擦り合わせて、キアラは寝返りをうった。
お腹が寂しい。自分の体をどうしていいのかわからない。内ももをすりすりと寄せていると、ますますお腹の奥がずくずくするような感覚になるけれど、お腹に手を当てても治まらない。
ほしい。
「おなか、さみし……」
お腹が寂しいと訴えたら、番がほしいものをくれたのに。お腹がいっぱいになるよう、たくさん。
無意識に腰を揺らめかせて、キアラは布団の中でもがいていた。うめいて、言葉にならない声を漏らして、頭の中が番のことで埋め尽くされる。
どうして、番がいないのか、どうして、来てくれないのか、どうして。どうして。
「……確かにヒートのようだが……まるでフェロモンが感じられんな」
突然、容赦なく布団をはぎ取られて、キアラはきゅっと身をこわばらせた。
番ではない、大きな人が、ベッドの傍に立っている。
「まあいい、ヒートなら抱けばいいことだ」
そのまま布団を床に捨てた大きな人の手が伸びてきて、キアラは身をよじった。
ただ、すぐに捕まえられて、ベッドに強く押さえつけられる。
「ぁ、う」
「発情を治めてやろうというのだ。逃げる必要はなかろう」
服をめくられて、足元から素肌をさらされる。隠したくても、キアラを押さえつける力が強くて、体が自由に動かせない。
「くそ、逆らうな!」
上にのしかかってきた男が重たい。抜け出したいのに体がだるくて、頭がうまく働かなくて、怖い気持ちが積もっていく。
知らない手が、キアラの体に触れる。番ではないごつごつした手が、あちこち撫で回していく。かさついた唇が触れてきて、ざらりとした舌がねっとりと肌を舐め上げている。
嫌だと言いたいのに、喉が狭くて、声が出ない。耳に感じた冷たいものは、涙だろうか。
下着も脱がされて、足を左右に広げられた。
「なるほど、オメガなら男も濡れるというのは本当らしいな」
自由になった上半身をなんとかよじろうとしても、意に介した様子もなくくるりとひっくり返されて、うつ伏せでさらに押さえつけられてしまった。うなじを守ってくれている首輪を掴まれて、ぐいぐい引っ張られて息が詰まる。
「なんだ、抱くときに外れるんじゃないのか? 面倒な……いっそ切るか?」
ぱっと手を離されると急に息が吸い込めて、げほげほとむせてしまった。
けれど、だから、今なら、喉が広がっている。
「……たす、けて」
「あ?」
必死の思いで絞り出した声に、苛立ちを隠さない声が返ってきて、キアラはぎゅっと身を縮めた。
恐ろしい。
あの肌を重ねる行為は、番とだけする幸せなものだと思っていたのに、一方的にむさぼられるなんて、考えたこともなかった。
「っ、なん……なんだ!?」
恐ろしい人が大きな声を出していて、キアラはますます縮こまった。恐ろしくて、そちらを向けなくて、丸くなって震えていることしかできない。
怖い。
どたばたとあわただしい音がして、少し静かになった。廊下のほうは騒がしい気がするが、おそらく、部屋の中には誰もいない。
おそるおそる、大きな人がいたほうを向いて、誰もいないことを確認する。
「う……」
ぐす、と鼻を鳴らして、キアラは服を体にかけた。布団を引っ張り上げる元気はないし、撫でたり舐めたりされた体にそのまま服を着たくない。
ぽろぽろ涙をこぼしていると、精霊の気配がたくさん寄ってきた。
「……いやな、こと、されました」
改めて口にしたら余計に泣けてきて、声を出してしゃくりあげる。精霊の気配が取り巻いてくれて、いつもだったら心地よいはずなのに、自分が汚い気がして溶け合っていられない。
「うわあああああん!」
「神子様!?」
こらえきれなくなって声を上げたら、勢いよく扉が開いてミオとシアが駆け込んできた。けれど二人にも触れられたくなくて、大声でそのまま泣き続ける。
「わあああああん!」
汚い。
気持ち悪い。
「っ、なに、進めない……!?」
わあわあ泣いて、ずびずびしゃくりあげて、喉がかれて痛くなってきたころに、精霊たちも鎮まり始めたのか、ミオとシアがようやくキアラの傍まで近づいてくる。
「……神子様……」
二人がそっと膝をついて、横になったままのキアラと視線を合わせてくれた。二対の青い目はどちらも心配そうで、先ほどの大きな人のようなぎらつきはない。
「……みお、しあ」
「はい、神子様」
ゆっくり手を伸ばすと、すぐに二人も手を差し伸べてくれる。甘えるようにミオの指を握って、それからシアにも同じことをして、キアラは手を離した。シアがそっと、布団を体にかけてくれる。
「……からだ、きよめたい、です」
「……すぐにお湯をお持ちしますね」
「寝具も取り換えましょう」
こくんと小さくうなずくと二人とも立ち上がってしまって、キアラは布団をぎゅっと握りしめた。またあの大きな人が来たら、どうしよう。
「……ミオ」
「……シア、頼む」
「うん」
キアラの不安が伝わったのか、シアが立ち止まってくれて、またベッドの傍に屈んでくれた。手を伸ばすとすぐに手を差し出してくれるから、ぎゅっと指を握る。
「私は、お傍にいますね」
「……はい」
ミオがお湯の準備をしてくれるまで、キアラはシアの指の感触に意識を注いでいた。
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