4 / 116
馬鹿犬、駄犬、どっちも褒められてない
2-1
しおりを挟む
荒い息が聞こえると、嬉しくなる。師匠が気持ち良くなってくれているのがわかるから。本人は絶対認めないだろうし、もし俺がそんなことを口にしようものなら、今すぐベッドから蹴り落とされるだろうけど。
晒け出されている引き締まった体に余すところなく触れて、男の場合は特に用途がない胸の尖りを舐めしゃぶる。師匠の体はどこも甘い気がする。何なら全身舐め回したいけど、たぶんそれも蹴り飛ばされるから我慢する。今は師匠に奉仕して、気持ち良くなってもらうための時間だ。
「ッ、は……っ」
空いている方を押し潰したり、緩く捏ね回したりしながら、意識が逸れた瞬間に歯を立てる。噛むと師匠が耐え切れずに声を上げてくれるから、ついじっくり弄ってしまう。そうやって俺が精魂込めて育てた師匠の乳首は、可愛がるとぷっくりと熟れるようになっている。
そろそろ他のところも、と唇をずらして、鎖骨に吸いつき、首筋に噛みつく。腰から尻までの滑らかなラインも捨てがたくて、何度も手で撫でる。耳たぶを甘噛みして、舌を入れてわざと水音を立てると、師匠の体があからさまに震えた。耳がいいから、音の刺激に弱いのは知っている。世界一すごい人が身を委ねてくれていると思うと、体が熱くなって血が滾る。
「師匠、一緒にイきたい……」
見ていただけで勃ち上がっているモノを擦り付けると、薄い瞼が震えて金色の滲む碧の瞳がこちらを向いた。どんな宝石よりも綺麗だと思う。
「テメ、ェっ……出すだけ、っに、いちいち、ッ……許可、取んじゃねぇ……!」
お伺いなしにやろうものなら、それも殴り飛ばされる気がするけど。
ひとまずお許しがもらえたので、二つ重ね合わせて擦り上げる。師匠のモノに触れていると思うだけで、息を詰めるような声で感じてくれていると思うだけで、自身もどんどん大きくなっていく。気持ちいい。気持ち良くなってほしい。
腰を振りながら師匠のモノを扱き、耳元に唇を寄せた。
「イこう、師匠」
鈴口に爪を立ててやれば、師匠の喉から声にならない音が漏れた。血管が浮くほどシーツを強く掴んで、噛み締めている上の口とは対照的に、下からはびゅくびゅくと白濁液が飛んでいる。嬌声を耐える顔に煽られて、俺も師匠の体を遠慮なく汚した。二人分の体液を下腹に塗り付けるように広げれば、形の良い唇が開いて息を漏らす。本当に、綺麗で艶めかしい。いつもこの瞬間で師匠の体を永久にとどめておきたいと思うけど、これ以上の痴態を見る欲望も我慢出来ないから、記憶に刻み付けるだけにする。
達して弛緩した体から液体を掬い取って、後孔の縁を指でなぞる。それだけで小さく跳ねる体が愛おしい。
「ま、て、まだ……ッ」
「できない」
「っの、駄犬……!」
普段なら「待ても出来ねぇのかこの駄犬」くらい言われると思う。今は師匠も余裕がなくて、一度イって敏感な体を俺が弄っているから、いつもより弱々しくこちらを睨むだけだ。そんな顔だってエロいだけなのに。
充分濡らして緩んだ孔に、遠慮なく指を突っ込んでしこりに触れる。
「師匠、もっとほしい」
晒け出されている引き締まった体に余すところなく触れて、男の場合は特に用途がない胸の尖りを舐めしゃぶる。師匠の体はどこも甘い気がする。何なら全身舐め回したいけど、たぶんそれも蹴り飛ばされるから我慢する。今は師匠に奉仕して、気持ち良くなってもらうための時間だ。
「ッ、は……っ」
空いている方を押し潰したり、緩く捏ね回したりしながら、意識が逸れた瞬間に歯を立てる。噛むと師匠が耐え切れずに声を上げてくれるから、ついじっくり弄ってしまう。そうやって俺が精魂込めて育てた師匠の乳首は、可愛がるとぷっくりと熟れるようになっている。
そろそろ他のところも、と唇をずらして、鎖骨に吸いつき、首筋に噛みつく。腰から尻までの滑らかなラインも捨てがたくて、何度も手で撫でる。耳たぶを甘噛みして、舌を入れてわざと水音を立てると、師匠の体があからさまに震えた。耳がいいから、音の刺激に弱いのは知っている。世界一すごい人が身を委ねてくれていると思うと、体が熱くなって血が滾る。
「師匠、一緒にイきたい……」
見ていただけで勃ち上がっているモノを擦り付けると、薄い瞼が震えて金色の滲む碧の瞳がこちらを向いた。どんな宝石よりも綺麗だと思う。
「テメ、ェっ……出すだけ、っに、いちいち、ッ……許可、取んじゃねぇ……!」
お伺いなしにやろうものなら、それも殴り飛ばされる気がするけど。
ひとまずお許しがもらえたので、二つ重ね合わせて擦り上げる。師匠のモノに触れていると思うだけで、息を詰めるような声で感じてくれていると思うだけで、自身もどんどん大きくなっていく。気持ちいい。気持ち良くなってほしい。
腰を振りながら師匠のモノを扱き、耳元に唇を寄せた。
「イこう、師匠」
鈴口に爪を立ててやれば、師匠の喉から声にならない音が漏れた。血管が浮くほどシーツを強く掴んで、噛み締めている上の口とは対照的に、下からはびゅくびゅくと白濁液が飛んでいる。嬌声を耐える顔に煽られて、俺も師匠の体を遠慮なく汚した。二人分の体液を下腹に塗り付けるように広げれば、形の良い唇が開いて息を漏らす。本当に、綺麗で艶めかしい。いつもこの瞬間で師匠の体を永久にとどめておきたいと思うけど、これ以上の痴態を見る欲望も我慢出来ないから、記憶に刻み付けるだけにする。
達して弛緩した体から液体を掬い取って、後孔の縁を指でなぞる。それだけで小さく跳ねる体が愛おしい。
「ま、て、まだ……ッ」
「できない」
「っの、駄犬……!」
普段なら「待ても出来ねぇのかこの駄犬」くらい言われると思う。今は師匠も余裕がなくて、一度イって敏感な体を俺が弄っているから、いつもより弱々しくこちらを睨むだけだ。そんな顔だってエロいだけなのに。
充分濡らして緩んだ孔に、遠慮なく指を突っ込んでしこりに触れる。
「師匠、もっとほしい」
25
あなたにおすすめの小説
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる