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第1章 売却少女
第5話 実力テスト ー昼、悪血のディーナ戦ー
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「あはははは!!!」
顔に喜びを纏い、体に焔を纏った少女がその小ぶりな体に不釣り合いな武器であるチェーンソーを振るってくる。
間髪入れずに振るわれるその武器に正直どう手を打とうか悩んでいた。大柄な武器だから、隙が大きい、と言うのは確かにそうだが、彼女が扱う武器はチェーンソーだけではない。
先ほどの攻防でもそうだったが、彼女の最も厄介な点は、体に纏った焔と獣のような反応で繰り出される体術の2点である。
チェーンソーによる粗雑な一撃を避ければ、その勢いのまま蹴りが、あるいは殴りが飛んでくる。さらに下手にそれをガードでもすれば大火傷。仕方なく大きく距離を取れば、その身体能力でまたその距離を詰めてくる。
キリがないとはこのことだろう。まぁ俺としては、ディーナに隙ができるまでこうしていたいところなのだけれど。その前に、ディーナが痺れを切らすだろうな。
すると、案の定ディーナはチェーンソーを振るうのをやめて、俺を睨む。
「もー!逃げてばっかじゃつまんないじゃんさ!」
まぁ、そうなるよな。ディーナとしては、俺と戦うのが楽しそうってことで攻撃してきてるわけだし。俺も戦うことは了承した身だし。本気でやれば、俺も楽しそうだなとは思うわけなので。
「そうだな、じゃあ今度はこっちから行こうか!」
両足に推進の青を塗り、地を蹴る。そして体全体に足に赤を塗って、ディーナの焔を無効しながら、そのまま、蹴りを入れようとするが、ディーナはもちろん避ける。だがもちろん、俺は追撃を仕掛ける。青の推進で地面を盛り上げ、赤の妨害を地面に塗る。それを足場とし、変則的な動きを可能とすることで、俺はディーナを追撃。
だが、ディーナは守りに徹するタイプでは無い。俺が向かってきていると気付くと、身に纏う焔を一層強くし、さらに嬉しそうな顔でチェーンソーを横薙ぎする。
俺はそれを姿勢を低くすることで躱すが、その先には、ディーナの蹴りが飛んできているので、それは諦めて、赤色を顔面に塗って、防ぐ。
思ったよりも強い衝撃に一瞬押し戻されるが、そのまま無理やりディーナの脚をつかもうとするが、ディーナがその俺の手をチェーンソーで切ろうとしているのが目に入る。慌てて俺は手に黄色を塗って、遅延。俺の指先をかすめるようにチェーンソーが通り過ぎたところで、黄色を解除。
ディーナの脚を掴めたので、朱色を使い同じことをしようとする。
「もうそれには引っかからないよ!」
しかしディーナは無理やりそれに反応。俺の腕の色が付いていない部分を蹴り飛ばす。俺はそれによってバランスを崩し、決定的な隙を見せてしまう。
その隙を見逃すディーナでは無い。大きく笑ったディーナは、その手のチェーンソーを振りかぶり。
「ーー楽しかったよ、トラン!」
俺を真っ二つに切り分けたのだった。
#####
「ーーあ、終わっちゃったか。」
残念。久しぶりに本当に楽しい人だった。あの色の魔法は綺麗だったし、何より私のあの感じに、嫌な顔せず戦ってくれた人はあまりいなかったから、嬉しかった。
親父がこの学校に来れば、楽しいことがあるかもと言ってたのは本当だった。あと、ここは幻想らしいし、現実に戻れば、また戦える。
ふぅ、なかなかに満足できたし、続きは兄貴とやろう。兄貴もトランに負けず劣らず強いし、楽しみだ。
ーーでも、結局私にはトランも勝てなかった。
ーーそれが、本当に残念。悪血のディーナには、私には、親父しか勝てない。
「トランなら、私に勝てるかもと、思ったんだけどな・・・。」
「ーーそうか。なら、その期待に応えようか。」
一瞬、誰の声かわからなかった。けれど、その声がさっきまで自分と闘りあっていた相手とわかった瞬間、勢いよく振り返り、その勢いで蹴りを入れようとした。
でも、私の蹴りは止められた。
そして、トランはそのまま私を引っ張り、バランスを崩させて。
「それじゃあ、また後でな、ディーナ。」
そんなことを言っちゃうんだから、私が笑顔のまま吹き飛ばされたのも仕方ないと思うんだよね。
#####
作戦がうまくいったことに、思わず胸をなで下ろす。正直バレる可能性もあったが、なんとか騙し通せたらしい。
ちなみになぜ真っ二つにされた俺がなんとも無い顔で立っているかというと。まぁ、単純に言えば、ディーナの見ていた俺は、偽の俺だったわけだ。
今回使った色は赤。この色は妨害の色だが、一口に妨害といっても、様々なものがある。つまるところ俺の魔法は、俺が納得できる解釈でなら、自由に効果を弄れるのだ。
そういうわけで俺は、ディーナとの戦いにおいて視覚妨害という効果で赤を使った。
とはいってもこれは万能では無い。赤を塗ってあるところから出れば、その瞬間に妨害はできなくなる。
もしディーナがあの後移動して、振り返ったら、俺がいることはバレていた。そしたら、また戦いを始めることになる。そうなるとディーナ相手にまともにやって勝てるかわからなかった俺としては、あまりいい流れにはならなかっただろう。
どうせやるなら勝ちたかったので、まぁ勝ててよかったと思う。そう言えば、リヒター殿たちはどうなったのだろうか。
「おぉー、すごいな。」
なかなかに高度な戦いが行われていた。リヒター様は得意の槍術を存分に振るい、白髪の女性から飛んでくる矢を撃ち落としたり、どうやら巻き込まれたらしいグウェントとしのぎを削っている。
また、ミーナ様はなんだかよくわからないが、いろんなものを生成してそれらを巧みに使って戦っている。剣が空中に現れたり、地面に穴ができたり、机が飛んでいったり。だいぶカオス化している。
白髪の女性は、体さばきが非常にうまい。一定の距離を取り、弓矢で攻撃しているが、リヒター殿などがたまに接近してきたときに、うまくいなしている。
エメラルドの髪の少女は、不思議な感じだ。彼女に対する攻撃はどれも読みやすいもので、軽々といなせるものになっている。運といってしまえばそこまでだが、どうもそうは思えない。おそらく彼女の魔法なのだろう。
グウェントは流石、ディーナの兄貴と言うべきか、身体能力が高い。獣としての感性もあるのだろう、視界外からの攻撃にも謎の反応を見せている。
と、5者5様の戦い方を見せるが、流石に疲弊が見える。誰か1人が崩れれば、その瞬間に均衡が崩れ、勝負がつくだろう。
この戦いに割り込むのは無粋だと思うし、傍観していよう。
すると、俺が座ってその戦いを見始めて、すぐに、均衡が崩れる。エメラルドの髪の少女が、とうとう攻撃をまともに食らった。そのまま、現実に戻った様だ。すると、グウェントが、地を蹴り、一気に白髪の女性に近寄ると、そのまま斜めに斬る。白髪の女性もそのまま退場。
そして、それと同時にリヒター殿がミーナ様に対する攻撃の手を強める。ミーナ様も堪えていたが、リヒター殿の魔法の効果もあり、そのまま押し切られ、退場。
残るはグウェントとリヒター殿の2人。2人は目を合わせ、同時に駆け出す。そして、数度、武器を合わせたが、グウェントが、ディーナとの戦いもあったのだろうが、ふらつき、そのタイミングでリヒター殿が槍を突き出す。
グウェントは、心臓の部分を貫かれ、そのまま退場・・・かと思いきや。不敵に笑ったグウェントは、貫かれながらも大剣を横薙ぎする。そして2人は同時に退場した。
あれ?残ったの俺だけ?
「はーーい!ということで、生き残ったのはトラン君です!お見事ー!」
元気を取り戻した校長先生が、宣言をする。どうやら本当に俺が生き延びてしまったらしい。
「見事な戦いでしたー!それじゃあこっちに帰ってきてね、トランくーん!」
む?校長先生が返してくれるのではないのだろうか?
「あ、ごめんねー。多分私がやってくれるんじゃないかとか思ってるかもだけど、この世界ちょっと特殊だからー。」
だから?待て。嫌な予感が。
「ーー死ぬ以外に帰ってこれないの♪」
つまり自殺しろと。
「じゃ。よろしくねー!」
声が止む。どうやら本気らしい。仕方ない、それしかないならそうしよう。嫌々ながら、俺は推進の青でスロープを高く高く作り、両足に推進を塗って、体全体には軽減のエメラルドで、重量を軽減。そんでもって、坂を全力疾走。空高く飛び上がって、体の色を重量の朱色に変えて。
まさか、投身自殺しなければならないとはなぁなんて思いながら。俺は地面に向かって思いっきりぶつかり、そこで意識を飛ばすのだった。
顔に喜びを纏い、体に焔を纏った少女がその小ぶりな体に不釣り合いな武器であるチェーンソーを振るってくる。
間髪入れずに振るわれるその武器に正直どう手を打とうか悩んでいた。大柄な武器だから、隙が大きい、と言うのは確かにそうだが、彼女が扱う武器はチェーンソーだけではない。
先ほどの攻防でもそうだったが、彼女の最も厄介な点は、体に纏った焔と獣のような反応で繰り出される体術の2点である。
チェーンソーによる粗雑な一撃を避ければ、その勢いのまま蹴りが、あるいは殴りが飛んでくる。さらに下手にそれをガードでもすれば大火傷。仕方なく大きく距離を取れば、その身体能力でまたその距離を詰めてくる。
キリがないとはこのことだろう。まぁ俺としては、ディーナに隙ができるまでこうしていたいところなのだけれど。その前に、ディーナが痺れを切らすだろうな。
すると、案の定ディーナはチェーンソーを振るうのをやめて、俺を睨む。
「もー!逃げてばっかじゃつまんないじゃんさ!」
まぁ、そうなるよな。ディーナとしては、俺と戦うのが楽しそうってことで攻撃してきてるわけだし。俺も戦うことは了承した身だし。本気でやれば、俺も楽しそうだなとは思うわけなので。
「そうだな、じゃあ今度はこっちから行こうか!」
両足に推進の青を塗り、地を蹴る。そして体全体に足に赤を塗って、ディーナの焔を無効しながら、そのまま、蹴りを入れようとするが、ディーナはもちろん避ける。だがもちろん、俺は追撃を仕掛ける。青の推進で地面を盛り上げ、赤の妨害を地面に塗る。それを足場とし、変則的な動きを可能とすることで、俺はディーナを追撃。
だが、ディーナは守りに徹するタイプでは無い。俺が向かってきていると気付くと、身に纏う焔を一層強くし、さらに嬉しそうな顔でチェーンソーを横薙ぎする。
俺はそれを姿勢を低くすることで躱すが、その先には、ディーナの蹴りが飛んできているので、それは諦めて、赤色を顔面に塗って、防ぐ。
思ったよりも強い衝撃に一瞬押し戻されるが、そのまま無理やりディーナの脚をつかもうとするが、ディーナがその俺の手をチェーンソーで切ろうとしているのが目に入る。慌てて俺は手に黄色を塗って、遅延。俺の指先をかすめるようにチェーンソーが通り過ぎたところで、黄色を解除。
ディーナの脚を掴めたので、朱色を使い同じことをしようとする。
「もうそれには引っかからないよ!」
しかしディーナは無理やりそれに反応。俺の腕の色が付いていない部分を蹴り飛ばす。俺はそれによってバランスを崩し、決定的な隙を見せてしまう。
その隙を見逃すディーナでは無い。大きく笑ったディーナは、その手のチェーンソーを振りかぶり。
「ーー楽しかったよ、トラン!」
俺を真っ二つに切り分けたのだった。
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「ーーあ、終わっちゃったか。」
残念。久しぶりに本当に楽しい人だった。あの色の魔法は綺麗だったし、何より私のあの感じに、嫌な顔せず戦ってくれた人はあまりいなかったから、嬉しかった。
親父がこの学校に来れば、楽しいことがあるかもと言ってたのは本当だった。あと、ここは幻想らしいし、現実に戻れば、また戦える。
ふぅ、なかなかに満足できたし、続きは兄貴とやろう。兄貴もトランに負けず劣らず強いし、楽しみだ。
ーーでも、結局私にはトランも勝てなかった。
ーーそれが、本当に残念。悪血のディーナには、私には、親父しか勝てない。
「トランなら、私に勝てるかもと、思ったんだけどな・・・。」
「ーーそうか。なら、その期待に応えようか。」
一瞬、誰の声かわからなかった。けれど、その声がさっきまで自分と闘りあっていた相手とわかった瞬間、勢いよく振り返り、その勢いで蹴りを入れようとした。
でも、私の蹴りは止められた。
そして、トランはそのまま私を引っ張り、バランスを崩させて。
「それじゃあ、また後でな、ディーナ。」
そんなことを言っちゃうんだから、私が笑顔のまま吹き飛ばされたのも仕方ないと思うんだよね。
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作戦がうまくいったことに、思わず胸をなで下ろす。正直バレる可能性もあったが、なんとか騙し通せたらしい。
ちなみになぜ真っ二つにされた俺がなんとも無い顔で立っているかというと。まぁ、単純に言えば、ディーナの見ていた俺は、偽の俺だったわけだ。
今回使った色は赤。この色は妨害の色だが、一口に妨害といっても、様々なものがある。つまるところ俺の魔法は、俺が納得できる解釈でなら、自由に効果を弄れるのだ。
そういうわけで俺は、ディーナとの戦いにおいて視覚妨害という効果で赤を使った。
とはいってもこれは万能では無い。赤を塗ってあるところから出れば、その瞬間に妨害はできなくなる。
もしディーナがあの後移動して、振り返ったら、俺がいることはバレていた。そしたら、また戦いを始めることになる。そうなるとディーナ相手にまともにやって勝てるかわからなかった俺としては、あまりいい流れにはならなかっただろう。
どうせやるなら勝ちたかったので、まぁ勝ててよかったと思う。そう言えば、リヒター殿たちはどうなったのだろうか。
「おぉー、すごいな。」
なかなかに高度な戦いが行われていた。リヒター様は得意の槍術を存分に振るい、白髪の女性から飛んでくる矢を撃ち落としたり、どうやら巻き込まれたらしいグウェントとしのぎを削っている。
また、ミーナ様はなんだかよくわからないが、いろんなものを生成してそれらを巧みに使って戦っている。剣が空中に現れたり、地面に穴ができたり、机が飛んでいったり。だいぶカオス化している。
白髪の女性は、体さばきが非常にうまい。一定の距離を取り、弓矢で攻撃しているが、リヒター殿などがたまに接近してきたときに、うまくいなしている。
エメラルドの髪の少女は、不思議な感じだ。彼女に対する攻撃はどれも読みやすいもので、軽々といなせるものになっている。運といってしまえばそこまでだが、どうもそうは思えない。おそらく彼女の魔法なのだろう。
グウェントは流石、ディーナの兄貴と言うべきか、身体能力が高い。獣としての感性もあるのだろう、視界外からの攻撃にも謎の反応を見せている。
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そして、それと同時にリヒター殿がミーナ様に対する攻撃の手を強める。ミーナ様も堪えていたが、リヒター殿の魔法の効果もあり、そのまま押し切られ、退場。
残るはグウェントとリヒター殿の2人。2人は目を合わせ、同時に駆け出す。そして、数度、武器を合わせたが、グウェントが、ディーナとの戦いもあったのだろうが、ふらつき、そのタイミングでリヒター殿が槍を突き出す。
グウェントは、心臓の部分を貫かれ、そのまま退場・・・かと思いきや。不敵に笑ったグウェントは、貫かれながらも大剣を横薙ぎする。そして2人は同時に退場した。
あれ?残ったの俺だけ?
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「見事な戦いでしたー!それじゃあこっちに帰ってきてね、トランくーん!」
む?校長先生が返してくれるのではないのだろうか?
「あ、ごめんねー。多分私がやってくれるんじゃないかとか思ってるかもだけど、この世界ちょっと特殊だからー。」
だから?待て。嫌な予感が。
「ーー死ぬ以外に帰ってこれないの♪」
つまり自殺しろと。
「じゃ。よろしくねー!」
声が止む。どうやら本気らしい。仕方ない、それしかないならそうしよう。嫌々ながら、俺は推進の青でスロープを高く高く作り、両足に推進を塗って、体全体には軽減のエメラルドで、重量を軽減。そんでもって、坂を全力疾走。空高く飛び上がって、体の色を重量の朱色に変えて。
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