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第1章 売却少女
第13話 焔と蜘蛛
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ミーナの試合は実にあっさりと終わってしまった。グウェントの時のように、試合開始の時点で対戦相手との互いの距離が近く、戦いはすぐに始まった。
だけれども、すぐに対戦相手の頭の上に岩石が落ちてきてKO。一瞬で戦いが終わってしまった。ただ、それが偶然では無かったことはわかる。空間にいきなりものが現れていたので、間違いなくミーナが何かしている。推測としては、限定的な生成能力というのが有力ではないかと思う。
まぁ、ミーナについては今はこれ以上わからないだろう。保留にしておこう。
さて、次の試合はなかなかに俺としては気にならざるを得ない。クーネがどれほどの強さか、というのは今後の俺の行動の際に関わって来ることもある。自分の従魔のことは把握しておきたいのだ。
「あ、トラン。げんきー?」
「ああ、元気だよ。クーネは試合頑張れよ。」
「がんばるー!」
なんだろうか、クーネと話してると兄になった気分になる。妹の成長を見守るかのような目になってしまうぞ。まだ、出会って1週間なのに。
「やほー、トランとクーネちゃん。」
「ディーナも来たか。もう出番なのか?」
「あと3試合後。幻想の世界だからポンポン試合がすすんで、待ち時間が少ないのはいいね。」
「それはそうだな。ただ、その代わり精神的疲労の回復ができないのが欠点か。」
「え?なんで精神的に疲れるの?」
「だって、戦ったら疲れるだろ?」
「全く?むしろ気分良くなるよ?」
しまった、ディーナはバトルジャンキーか。戦うことが趣味の人種では、疲れなど感じるわけもない。
「それよりさ、トラン。クーネちゃんって強いの?」
「いや、戦うような時がなかったからまだわからないな。」
「なになにー?」
クーネが小首を傾げながら、尋ねてくる。
「いや、クーネが強いのかなって話してたんだよ。」
「つよいよー!まけたことないもん!」
なんだと?凄いなそれ。魔物の中では本当に随一ってことか。
「へー、楽しくなりそうだね。」
その言葉にディーナが犬歯を剥き出しにして笑う。なんだろう、先ほどクーネを妹に例えたが、ディーナはさしずめ猫かのような印象だ。気まぐれだし。まぁ、でも猫にしては凶暴すぎるか。
「はーい、123試合目の子~、ゆっくり来て~。」
なんだこのおざなりな感じ。校長先生もついに疲れたか。
「なんかもう、やらなくてもい~い?」
随分まあ、だらけている。あ、後頭部を叩かれた。なんか、ピシッとした格好の女性が、校長先生を叱ってるぞ。どうなってんだ、この学校の上下関係。
「あはは、じゃあ行こうかクーネちゃん。」
「りょーかい!」
さて、二人も行ったし、俺は観客席側に戻るか。そう思い、観客席側に戻れば、グウェントが座っているのが目に入ったので挨拶を交わし隣に座る。
「もう始まるぜ。」
「ああ、グウェントはどっちが勝つと思う?」
「なんなら、賭けでもするか?」
「乗った。負けた方は買った方に試合の後ジュースパシリで行こう。」
「OK。俺はディーナに賭ける。クーネちゃんがあいつに勝てるのを想像できん。」
「じゃあ俺はクーネに賭けよう。なんでも、負けたことがないらしいから、十分に可能性はあるぞ。」
「へぇ、そりゃいい試合になるかもな。」
「あぁ。・・・お、ちょうど始まるぞ。」
会話をやめ、校長先生のほうを見る。どうやら、そこそこ絞られたらしく、涙目になっていた。
「123試合目を始めますー。会場はー、湖のほとりですー。じゃあ、開始ー!」
今日何度目かの視界が歪む感覚。目を閉じ、次に開ければそこは先ほどのようにガラス張りのような空間になっていた。
もう俺も慣れたもので、すぐにクーネとディーナを探す。すると、ディーナとクーネは距離がそこそこ近いことに気づく。
「これは、すぐに戦いが始まるな。」
「あぁ、というかディーナのやつクーネに気づいたぞ。」
それぞれ別の視点だが、会話は可能なので、グウェントと会話を交わす。というか、もう気づいたのか。ん?あ、クーネも気づいた。まじかこの二人。
「クーネもどうやら気づいたらしい。」
「まじかよ。」
前々から感じてはいたが、このディーナは本能で動くタイプだ。だから、直感で攻撃してくる。しかもその感覚がずば抜けているから、厄介極まりない。
そして恐らく、同様にクーネもそのタイプだ。言い方を変えれば、天才肌ということになる。
「ディーナは特に小細工とかするタイプじゃないからな、すぐ仕掛けるぞ。」
「クーネも戦略とかを考えてはないだろうな。単純な力のぶつけ合いになりそうだな。」
グウェントと互いの考えを話し合っていたが、その直後俺たちは、2人の戦いによって、話し合うことをやめさせられる。
なぜならば。
「ーー嘘だろう。」
俺達の眼の前で、あのディーナが片膝をつかされていたのだから。
「ーーあはは、クーネちゃん強いね。」
「ディーナも強いよ?」
「うーん、今それを言われても皮肉にしか聞こえないなぁ。」
片膝をつかされたとは言っても、実際のところディーナ自身にはそこまでのダメージがあったわけではない。
しかし確かにクーネはディーナの反射神経を、上回ったのだ。
「これは本気でやらないと、クーネちゃんに負けちゃうなあ。」
ディーナの気配が変わる。試合の雰囲気から、殺し合いの雰囲気に変わる。だが、忘れてはならないのは、クーネは魔物なのだということ。
「ーー本気でも、勝てないよ?」
俺はこの時までクーネをどこか守るべき対象として見ていた。だが、違う。
彼女の負けたことがないというのは、弱者だけではなく。強者に対しても、敗北がなかったとわかる。
彼女は、クーネは紛れもなく強者だった。
ディーナの体に焔が纏われる。下手な攻撃をすれば手が焼けて、使い物にならなくなるのがオチだ。
だが、クーネは蜘蛛の魔物である。今や従魔として認められているクーネは、魔物としての力を遠慮なく発揮できる。蜘蛛の魔物の力と言えばそれはもちろん糸である。クーネの周囲は、彼女の糸で罠と化している。そう、それこそ、蜘蛛の巣のように。
「あは、行くよ、クーネちゃん。」
「ーーおいで、ディーナ。」
ぞわりときた。あれがクーネか。その姿は普段の無邪気なクーネとは異なり、妖艶で優雅だった。
ディーナが進行を阻む糸を焼きながら、クーネに迫る。クーネは糸を飛び回りながら、それに相対する。互いに幾度も交錯し、その体に傷が増えて行く。
ディーナが焔を纏ったことで、クーネが攻めづらくなり、実力は拮抗する。だからこそ、崩れるのも一瞬だろう。どちらかの動きがわずかにでも遅れれば、その瞬間決着がつくだろう。
そして、何度目かの交錯だっただろうか。クーネがとうとう、ディーナよりも数コンマ動きを遅らせる。
「もらったぁ!」
ディーナがそう言った、俺も確かにそう思った。強者と強者の戦いにおいて、わずかなズレというのは致命的だ。この時俺は忘れていたのだ。クーネの糸は、あくまで蜘蛛としての武器で。魔法ではなかったことを。
「ーーえ?」
ディーナのタイミングは完璧だった。クーネが生じたわずかな隙を、確かに突いていた。チェーンソーの軌道も、間違いなくクーネを捉えていた。
にも関わらず、その斬撃はクーネの目の前で、ズレた。普通の人が見れば、ディーナが外しただけに見えたが、俺達にはそうは思わなかった。
外したんじゃない、外されたんだ、と。
「ーーすごいね、ディーナは。久し振りに魔法を戦いで使わされちゃった。」
形勢が逆転する。クーネの致命的な隙は、ディーナの致命的な隙へと、移り変わる。クーネはその言葉を言いながら、ディーナの横腹を蹴り飛ばし、硬化された糸でその首を、切り落とした。
その、確実な殺し方に、クーネは魔物なのだと、改めて認識させられたのだった。
#####
「かったー!」
「負けたー・・・。」
戦いの後、2人の少女は戦いの結果に、各々の感情を見せていた。というか、変わりすぎだろ、クーネ。
「トランー、勝ったよー!」
「ああ、凄いなクーネ。」
「えへー。」
この子なんか将来、魔性の女にでもなるんじゃないか、とか思った。
「兄貴ー、負けたー。」
「あぁ、よくやったよお前は。クーネちゃんが強すぎだ、ありゃ。」
「今度は、リベンジしてやる。」
バトルジャンキーたるディーナは負けず嫌いでもあるようだった。
しかしクーネが想像よりだいぶ強かった。これは、結構頼りになりそうだな。
「あ、そういえば、クーネ最後どうやって避けたんだ?」
「んー、こう、グワッ!みたいな感じ。」
効果音で説明されてわかるわけもなく、俺はそこでもう聞くのを諦めた。
「さて、これで1回戦はみんな終わったか?」
「あぁ、2回戦の相手は最後の試合の後に、また発表されるからな。もしかしたら俺と当たるかもしれないぞ、グウェント。」
「はは、そうなったらボコボコにしてやる。」
グウェントと軽口を叩いていると、向こうからリヒター殿が歩いてくるのが見える。
「おお、ここにいたのか貴殿ら。向こうで2回戦の相手が順次発表されるそうだ。どうせ後数試合で終わるのだ、もう移動しないか?」
「そうですね、特にこの後の試合を観る予定はないですし。行きましょう。」
そうして俺たちは次の対戦相手を見に、移動したところ、もう発表されていた。さては、校長先生の幻想の世界で、決めたなあの人たち。じゃなきゃ、幾ら何でも早すぎる。
「さて、俺の対戦相手は・・・。」
発表された紙を見て、軽く驚く。何だろうか、知り合いとよく当たるな俺は。
その紙には、
エミリアブナバルド
VS
トラン
と、書いてあったのだった。
だけれども、すぐに対戦相手の頭の上に岩石が落ちてきてKO。一瞬で戦いが終わってしまった。ただ、それが偶然では無かったことはわかる。空間にいきなりものが現れていたので、間違いなくミーナが何かしている。推測としては、限定的な生成能力というのが有力ではないかと思う。
まぁ、ミーナについては今はこれ以上わからないだろう。保留にしておこう。
さて、次の試合はなかなかに俺としては気にならざるを得ない。クーネがどれほどの強さか、というのは今後の俺の行動の際に関わって来ることもある。自分の従魔のことは把握しておきたいのだ。
「あ、トラン。げんきー?」
「ああ、元気だよ。クーネは試合頑張れよ。」
「がんばるー!」
なんだろうか、クーネと話してると兄になった気分になる。妹の成長を見守るかのような目になってしまうぞ。まだ、出会って1週間なのに。
「やほー、トランとクーネちゃん。」
「ディーナも来たか。もう出番なのか?」
「あと3試合後。幻想の世界だからポンポン試合がすすんで、待ち時間が少ないのはいいね。」
「それはそうだな。ただ、その代わり精神的疲労の回復ができないのが欠点か。」
「え?なんで精神的に疲れるの?」
「だって、戦ったら疲れるだろ?」
「全く?むしろ気分良くなるよ?」
しまった、ディーナはバトルジャンキーか。戦うことが趣味の人種では、疲れなど感じるわけもない。
「それよりさ、トラン。クーネちゃんって強いの?」
「いや、戦うような時がなかったからまだわからないな。」
「なになにー?」
クーネが小首を傾げながら、尋ねてくる。
「いや、クーネが強いのかなって話してたんだよ。」
「つよいよー!まけたことないもん!」
なんだと?凄いなそれ。魔物の中では本当に随一ってことか。
「へー、楽しくなりそうだね。」
その言葉にディーナが犬歯を剥き出しにして笑う。なんだろう、先ほどクーネを妹に例えたが、ディーナはさしずめ猫かのような印象だ。気まぐれだし。まぁ、でも猫にしては凶暴すぎるか。
「はーい、123試合目の子~、ゆっくり来て~。」
なんだこのおざなりな感じ。校長先生もついに疲れたか。
「なんかもう、やらなくてもい~い?」
随分まあ、だらけている。あ、後頭部を叩かれた。なんか、ピシッとした格好の女性が、校長先生を叱ってるぞ。どうなってんだ、この学校の上下関係。
「あはは、じゃあ行こうかクーネちゃん。」
「りょーかい!」
さて、二人も行ったし、俺は観客席側に戻るか。そう思い、観客席側に戻れば、グウェントが座っているのが目に入ったので挨拶を交わし隣に座る。
「もう始まるぜ。」
「ああ、グウェントはどっちが勝つと思う?」
「なんなら、賭けでもするか?」
「乗った。負けた方は買った方に試合の後ジュースパシリで行こう。」
「OK。俺はディーナに賭ける。クーネちゃんがあいつに勝てるのを想像できん。」
「じゃあ俺はクーネに賭けよう。なんでも、負けたことがないらしいから、十分に可能性はあるぞ。」
「へぇ、そりゃいい試合になるかもな。」
「あぁ。・・・お、ちょうど始まるぞ。」
会話をやめ、校長先生のほうを見る。どうやら、そこそこ絞られたらしく、涙目になっていた。
「123試合目を始めますー。会場はー、湖のほとりですー。じゃあ、開始ー!」
今日何度目かの視界が歪む感覚。目を閉じ、次に開ければそこは先ほどのようにガラス張りのような空間になっていた。
もう俺も慣れたもので、すぐにクーネとディーナを探す。すると、ディーナとクーネは距離がそこそこ近いことに気づく。
「これは、すぐに戦いが始まるな。」
「あぁ、というかディーナのやつクーネに気づいたぞ。」
それぞれ別の視点だが、会話は可能なので、グウェントと会話を交わす。というか、もう気づいたのか。ん?あ、クーネも気づいた。まじかこの二人。
「クーネもどうやら気づいたらしい。」
「まじかよ。」
前々から感じてはいたが、このディーナは本能で動くタイプだ。だから、直感で攻撃してくる。しかもその感覚がずば抜けているから、厄介極まりない。
そして恐らく、同様にクーネもそのタイプだ。言い方を変えれば、天才肌ということになる。
「ディーナは特に小細工とかするタイプじゃないからな、すぐ仕掛けるぞ。」
「クーネも戦略とかを考えてはないだろうな。単純な力のぶつけ合いになりそうだな。」
グウェントと互いの考えを話し合っていたが、その直後俺たちは、2人の戦いによって、話し合うことをやめさせられる。
なぜならば。
「ーー嘘だろう。」
俺達の眼の前で、あのディーナが片膝をつかされていたのだから。
「ーーあはは、クーネちゃん強いね。」
「ディーナも強いよ?」
「うーん、今それを言われても皮肉にしか聞こえないなぁ。」
片膝をつかされたとは言っても、実際のところディーナ自身にはそこまでのダメージがあったわけではない。
しかし確かにクーネはディーナの反射神経を、上回ったのだ。
「これは本気でやらないと、クーネちゃんに負けちゃうなあ。」
ディーナの気配が変わる。試合の雰囲気から、殺し合いの雰囲気に変わる。だが、忘れてはならないのは、クーネは魔物なのだということ。
「ーー本気でも、勝てないよ?」
俺はこの時までクーネをどこか守るべき対象として見ていた。だが、違う。
彼女の負けたことがないというのは、弱者だけではなく。強者に対しても、敗北がなかったとわかる。
彼女は、クーネは紛れもなく強者だった。
ディーナの体に焔が纏われる。下手な攻撃をすれば手が焼けて、使い物にならなくなるのがオチだ。
だが、クーネは蜘蛛の魔物である。今や従魔として認められているクーネは、魔物としての力を遠慮なく発揮できる。蜘蛛の魔物の力と言えばそれはもちろん糸である。クーネの周囲は、彼女の糸で罠と化している。そう、それこそ、蜘蛛の巣のように。
「あは、行くよ、クーネちゃん。」
「ーーおいで、ディーナ。」
ぞわりときた。あれがクーネか。その姿は普段の無邪気なクーネとは異なり、妖艶で優雅だった。
ディーナが進行を阻む糸を焼きながら、クーネに迫る。クーネは糸を飛び回りながら、それに相対する。互いに幾度も交錯し、その体に傷が増えて行く。
ディーナが焔を纏ったことで、クーネが攻めづらくなり、実力は拮抗する。だからこそ、崩れるのも一瞬だろう。どちらかの動きがわずかにでも遅れれば、その瞬間決着がつくだろう。
そして、何度目かの交錯だっただろうか。クーネがとうとう、ディーナよりも数コンマ動きを遅らせる。
「もらったぁ!」
ディーナがそう言った、俺も確かにそう思った。強者と強者の戦いにおいて、わずかなズレというのは致命的だ。この時俺は忘れていたのだ。クーネの糸は、あくまで蜘蛛としての武器で。魔法ではなかったことを。
「ーーえ?」
ディーナのタイミングは完璧だった。クーネが生じたわずかな隙を、確かに突いていた。チェーンソーの軌道も、間違いなくクーネを捉えていた。
にも関わらず、その斬撃はクーネの目の前で、ズレた。普通の人が見れば、ディーナが外しただけに見えたが、俺達にはそうは思わなかった。
外したんじゃない、外されたんだ、と。
「ーーすごいね、ディーナは。久し振りに魔法を戦いで使わされちゃった。」
形勢が逆転する。クーネの致命的な隙は、ディーナの致命的な隙へと、移り変わる。クーネはその言葉を言いながら、ディーナの横腹を蹴り飛ばし、硬化された糸でその首を、切り落とした。
その、確実な殺し方に、クーネは魔物なのだと、改めて認識させられたのだった。
#####
「かったー!」
「負けたー・・・。」
戦いの後、2人の少女は戦いの結果に、各々の感情を見せていた。というか、変わりすぎだろ、クーネ。
「トランー、勝ったよー!」
「ああ、凄いなクーネ。」
「えへー。」
この子なんか将来、魔性の女にでもなるんじゃないか、とか思った。
「兄貴ー、負けたー。」
「あぁ、よくやったよお前は。クーネちゃんが強すぎだ、ありゃ。」
「今度は、リベンジしてやる。」
バトルジャンキーたるディーナは負けず嫌いでもあるようだった。
しかしクーネが想像よりだいぶ強かった。これは、結構頼りになりそうだな。
「あ、そういえば、クーネ最後どうやって避けたんだ?」
「んー、こう、グワッ!みたいな感じ。」
効果音で説明されてわかるわけもなく、俺はそこでもう聞くのを諦めた。
「さて、これで1回戦はみんな終わったか?」
「あぁ、2回戦の相手は最後の試合の後に、また発表されるからな。もしかしたら俺と当たるかもしれないぞ、グウェント。」
「はは、そうなったらボコボコにしてやる。」
グウェントと軽口を叩いていると、向こうからリヒター殿が歩いてくるのが見える。
「おお、ここにいたのか貴殿ら。向こうで2回戦の相手が順次発表されるそうだ。どうせ後数試合で終わるのだ、もう移動しないか?」
「そうですね、特にこの後の試合を観る予定はないですし。行きましょう。」
そうして俺たちは次の対戦相手を見に、移動したところ、もう発表されていた。さては、校長先生の幻想の世界で、決めたなあの人たち。じゃなきゃ、幾ら何でも早すぎる。
「さて、俺の対戦相手は・・・。」
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