王子さまの首いただきますっ! ~転生したらフェチがひどくなってるんですけど どうしたらよいでしょうか(泣)

詩音

文字の大きさ
25 / 30

前世からの趣味

しおりを挟む
講堂を入って左にまっすぐ進むと、扉があり、その前には警備のお兄さんが立っている。

どうやらこの先が集合場所みたい。
そして、お兄さんやたら前髪が長いけれど、ちゃんと前が見えてるのかしら?
ん~、すだれさんと名付けよう!


「おはようございます。新入生のアリス・リネンブルグと申します。」

「…。」

名前を告げると、扉を開いてくれた。


簾さん…無言だけど、進んで良いのかしら?
開けてくれてるし良いのよね?


「失礼致します。」


私は簾さんに一礼して前に進むと、中は螺旋状の緩やかなスロープになっていて、赤いじゅうたんが敷かれている。

どうやら下に降りるみたいね!
スロープを進むとまた扉があり、先程の警備の方とは違った執事風の叔父様が立ってにこやかに出迎えてくれた。
わぁ!素敵な叔父様だわ!
叔父様は…ナイスミドルさんと名付けよう!

先程から次々にアダ名を付けているが、実は前世の私は人にアダ名を付けるのが好きだった。
いつも頭の中だけで呼ぶアダ名だから、他の人に言った事はないんだけど、密かな楽しみだったのだ。
何と今世でもその趣味は続いていたりする。
ベニーは初対面坊主でつるっとして可愛いかったから、心の中でゆで卵ちゃんと呼んでいた。
うっかり本人に呼んでしまって、すっごく嫌がられて以来、ゆで卵ちゃんは封印したのよねぇ。


少し遠い目をしているとナイスミドルさんが声をかけてくれた。


「おはようございます。アリス・リネンブルグ様でございますね?どうぞ中でゆっくりお過ごし下さい。」

「おはようございます。ありがとうございます! 」

「元気があって良いですね。」


ナイスミドルさんが素敵な笑顔で扉を開いてくれた。
癒される~。
素敵な叔父様の笑顔は最高です!
しかも名乗っていないのに私が誰だか分かるなんて、すごく仕事が出来るのね!


一礼して中に入るとちゃんとした部屋の様な作りになっていて、お洒落なテーブルが中央にあり、ソファーがコの字型に並んでいる。
広すぎず、中々落ち着くお部屋だわ。
ソファーには男子生徒が1人座って本を読んでいた。

彼がもう一人の新入生代表の方かしら?
制服の胸元を見ると星のピンが1つ付いているので、新入生に間違いなさそうね。

この学園では胸元に付ける星のピンの数によって学年が分かる様になっている。


「おはようございます。はじめまして、私アリス・リネンブルグと申します。こちらに座っても宜しいでしょうか?」


「あっ!おはようございます。もちろんどうぞ!僕はポール・コーナーと申します。同じ新入生なんですね!これから宜しくお願いします。」

「こちらこそ宜しくお願い致します!コーナー様。」


わぁ~笑顔が子犬みたいに可愛い~!
思わずナデナデしてあげたくなっちゃうわ。
彼はチワワみたいな大きな瞳だから、チワちゃんと名付けよう!

そうそう、コーナーと言えば有力な侯爵家で、確か領地では織物などの産業が盛んなのよね。
コーナー領で作られた糸や生地はとても質が良くて、学園の制服もコーナー領で作られたものらしいの。
チワちゃんが着ている制服の刺繍糸は特注なのだろう。光沢は絶妙な色合いで、柔らかい雰囲気のチワちゃんにとても良く似合っていた。

「本を読んでいる途中に声を掛けてしまって、申し訳ありませんでした。何を読んでらっしゃるのですか?」

「これは人体の解剖図が載っている本ですね。
そこの本棚から借りたのですが、 暇潰しに読んでいたんですけど中々面白いですよ!良かったら読んでみますか?」

すんごくキラキラした笑顔で内蔵がリアルに書かれたページを差し出してきたわ!

えっ…読まなきゃダメ?






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

1歳児天使の異世界生活!

春爛漫
ファンタジー
 夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。 ※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。

ラム猫
恋愛
 異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。  『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。  しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。  彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。 ※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。

主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?

玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。 ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。 これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。 そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ! そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――? おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!? ※小説家になろう・カクヨムにも掲載

転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜

具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、 前世の記憶を取り戻す。 前世は日本の女子学生。 家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、 息苦しい毎日を過ごしていた。 ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。 転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。 女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。 だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、 横暴さを誇るのが「普通」だった。 けれどベアトリーチェは違う。 前世で身につけた「空気を読む力」と、 本を愛する静かな心を持っていた。 そんな彼女には二人の婚約者がいる。 ――父違いの、血を分けた兄たち。 彼らは溺愛どころではなく、 「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。 ベアトリーチェは戸惑いながらも、 この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。 ※表紙はAI画像です

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...