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オープニング
03.見たかったもの
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「どうして笑っているの?」
ルークが私の顔を覗き込んだ。
「えへへ、何でかな?」
私は自然と笑顔になっていたどうしようもない現実とは違い、夢の中では自分が思い描く幸せなものを見せてくれると思っているから。
「なんか昨日会った時とはずいぶん違うけど何か、良いことあった?」
「ん?いや別に何でもないよ」
「そう?」
「そうだよ」
「変なの」
なんて会話をしていた。まるで現実で話してるような感じではあったけど、結局は夢の中で話していることで起きたら無くなってしまう記憶でありわずかに虚しくなってきた。
「うん、実は……」
瞬間、少女は色んな事が頭に思い浮かんだ。
果たしてこの事をルークにつたえてもいいのだろうか、幻滅……はされないだろうがそれでもなぜかこの関係が壊れてしまうような気がした。
いつの間にか私の頭の中はルークにおかしな目で見られると思い込んでいることでいっぱいになった。
当然そんなことはない。ルークはそんなことをする人ではないのだ。頭のどこかではきちんと分かっているのだ。
嫌なことばかり考えている少女の夢は姿を変えていく。
「なんで黙っているの?ねえ、なんかおかしいよ」
「ご、ごめん……」
つい、謝ってしまった。
夢の中でも内気な私は一体何なのだろう?
夢なら思い通りに動いてほしい。
「あれ?」
ふと気づく。私はルークはこうなったらどうしようと思った。そしてその通りにルークは行動した。つまり、一応私の思った通りにルークは動いたということでは?
ということは……
私は思った。現実での幸福を。私には願いがあった。一度草原に行って青空、星空を眺めてみたいと。
空は病院内でも見れると思ったが、いつもカーテンに遮断され見ることができなかった。
「本当に変わった」
私は呆気にとられた。この世界は願ったら本当に叶うのだ。
近くにいたルークに話しかけた。
「ねえ、この先どうなっているのかな」
「そうだねぇ……この先を歩いたら川があるくらいだよ」
「ホント?じゃあ行こうよ。」
私はルークの手を引っ張って前を走り出した。
「ちょっと危ないよ!!」
ルークがそういっているが大丈夫だと思いながら走った。
そもそもルークは私よりは元気だから無意識のうちに大丈夫だと思っていた。
世界がまた変わる。川といわれるとどんな川をみんなは思い浮かべるのだろうか?
目の前には大きな川が流れている。コノハが川の近くに立ち、手にとって触ってみる
「冷たい」
笑顔のままで言う。
周りを見渡し、あることに気づく。
近くに山があり、森があり、空には小鳥が飛んでいた。
そしてわずかに風の音が聞こえた。
これが少女が感じたいと思った『自然』というものなのだ。
「すごい、とっても気持ちいい!!」
言葉が勝手に出てくる。こんなことは体験したことが無かった。
外に出られない少女にしてみれば、川の水に触れる、空を眺める、風を感じる……
そんな当たり前のように誰もがやろうと思えばできることができなかったのだ。
もしかしたら魚がいるのかもしれない。
こんなに大きい川なのだからいるに違いない。
少女はさらに川の中心へと入っていった。
たしかにそこには魚がいた。
しかもたくさん。
魚たちは少女の足元をゆったりと泳いでいた。
「ねえ見てみて」
ルークに手づかみで取った魚を見せる。
ルークはそれを見てやさしく微笑んだ。
ルークはあんまりうれしかったらあまりしゃべらずに微笑むのだ。
はしゃいでいて結構たった時、少女は時間を気にした。
夕方くらいかなと思ったら、世界は一気に夕方へと変わった。
だが同じ場所でも夕方になるとまた違うように見えた。
夕日はもう山に隠れて見えなくなっていたが、オレンジ色の空がまだのこっていた。
そして紫色に、青に、そして黒になり、夕日の反対側ではもう星が出ていた。
少女の昔の記憶だ。まだ元気だったころの記憶だ。
「そろそろ起きる時間だね」
ルークがそういった。
「だったらまた明日?」
「そうだね」
「じゃあ、またね」
「うん、また明日」
怖がることは無いまたこの景色に明日会えるのだから。
少女は朝、めざめた。
ルークが私の顔を覗き込んだ。
「えへへ、何でかな?」
私は自然と笑顔になっていたどうしようもない現実とは違い、夢の中では自分が思い描く幸せなものを見せてくれると思っているから。
「なんか昨日会った時とはずいぶん違うけど何か、良いことあった?」
「ん?いや別に何でもないよ」
「そう?」
「そうだよ」
「変なの」
なんて会話をしていた。まるで現実で話してるような感じではあったけど、結局は夢の中で話していることで起きたら無くなってしまう記憶でありわずかに虚しくなってきた。
「うん、実は……」
瞬間、少女は色んな事が頭に思い浮かんだ。
果たしてこの事をルークにつたえてもいいのだろうか、幻滅……はされないだろうがそれでもなぜかこの関係が壊れてしまうような気がした。
いつの間にか私の頭の中はルークにおかしな目で見られると思い込んでいることでいっぱいになった。
当然そんなことはない。ルークはそんなことをする人ではないのだ。頭のどこかではきちんと分かっているのだ。
嫌なことばかり考えている少女の夢は姿を変えていく。
「なんで黙っているの?ねえ、なんかおかしいよ」
「ご、ごめん……」
つい、謝ってしまった。
夢の中でも内気な私は一体何なのだろう?
夢なら思い通りに動いてほしい。
「あれ?」
ふと気づく。私はルークはこうなったらどうしようと思った。そしてその通りにルークは行動した。つまり、一応私の思った通りにルークは動いたということでは?
ということは……
私は思った。現実での幸福を。私には願いがあった。一度草原に行って青空、星空を眺めてみたいと。
空は病院内でも見れると思ったが、いつもカーテンに遮断され見ることができなかった。
「本当に変わった」
私は呆気にとられた。この世界は願ったら本当に叶うのだ。
近くにいたルークに話しかけた。
「ねえ、この先どうなっているのかな」
「そうだねぇ……この先を歩いたら川があるくらいだよ」
「ホント?じゃあ行こうよ。」
私はルークの手を引っ張って前を走り出した。
「ちょっと危ないよ!!」
ルークがそういっているが大丈夫だと思いながら走った。
そもそもルークは私よりは元気だから無意識のうちに大丈夫だと思っていた。
世界がまた変わる。川といわれるとどんな川をみんなは思い浮かべるのだろうか?
目の前には大きな川が流れている。コノハが川の近くに立ち、手にとって触ってみる
「冷たい」
笑顔のままで言う。
周りを見渡し、あることに気づく。
近くに山があり、森があり、空には小鳥が飛んでいた。
そしてわずかに風の音が聞こえた。
これが少女が感じたいと思った『自然』というものなのだ。
「すごい、とっても気持ちいい!!」
言葉が勝手に出てくる。こんなことは体験したことが無かった。
外に出られない少女にしてみれば、川の水に触れる、空を眺める、風を感じる……
そんな当たり前のように誰もがやろうと思えばできることができなかったのだ。
もしかしたら魚がいるのかもしれない。
こんなに大きい川なのだからいるに違いない。
少女はさらに川の中心へと入っていった。
たしかにそこには魚がいた。
しかもたくさん。
魚たちは少女の足元をゆったりと泳いでいた。
「ねえ見てみて」
ルークに手づかみで取った魚を見せる。
ルークはそれを見てやさしく微笑んだ。
ルークはあんまりうれしかったらあまりしゃべらずに微笑むのだ。
はしゃいでいて結構たった時、少女は時間を気にした。
夕方くらいかなと思ったら、世界は一気に夕方へと変わった。
だが同じ場所でも夕方になるとまた違うように見えた。
夕日はもう山に隠れて見えなくなっていたが、オレンジ色の空がまだのこっていた。
そして紫色に、青に、そして黒になり、夕日の反対側ではもう星が出ていた。
少女の昔の記憶だ。まだ元気だったころの記憶だ。
「そろそろ起きる時間だね」
ルークがそういった。
「だったらまた明日?」
「そうだね」
「じゃあ、またね」
「うん、また明日」
怖がることは無いまたこの景色に明日会えるのだから。
少女は朝、めざめた。
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