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第一章
渦巻く画策
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出口近くでは何か騒がしい
何故か街が封鎖されているようなので、トーマが門兵に話を聞いてみる
「街から出たいんですが、何かありました?」
出口に集まる人々に対応している兵士の一人が答えてくれる
「誘拐……いや失踪事件だ!今は街から誰も出すことは出来ない、事件が解決するまで大人しく待っていてくれ」
「失踪?……そうですか……」
いったん二人に相談してみる
「エリィ、コーラル、今この街から出られないみたいだ……失踪事件とか」
「「――!」」
二人がどういう事と訝しげな表情で考えていると
騒いでる街の一人が噂をする
「そういえば二日前に怪しい男が現れたらしい……そいつが関係してんじゃねぇか」
すると兵士や街の人々が集まってくる
「その話は本当か?」
「その話なら俺も知ってる、なんでも冒険者を半殺しにしたって」
別の男も話に入る
「特徴とかは分かるのか?」兵士が聞く
「特徴は俺は知らね~が……たしか……執行者セブン」
「「執行者セブン!?」」
「――!」
――やばい……なんか緊張する……これはあれだな何にも悪い事してないのに警察官を見かけるだけでドキっとする小心者なオレ……――
「ちょっとトーマっち!執行者セブンって!なんかカッコいいっちゃ!勇者ゼロに名前なんか似てるソ」
「あっあぁネーミングセンスいいよなぁ……ハハ」
「……トーマくん……もしかして……」
エリィは訝しげにトーマの顔を覗き込む
「なっなにが?エリィ……なっ何言ってんの?……」
トーマはエリィから目を逸らし誤魔化す
「うん?なんの話してるソ?」
「むぅ……」
エリィは口元に手を添えてトーマを見つめる
――エリィ~むぅってめっちゃ可愛い~……トーマくん!わたしに秘密ごとはしないで下さい、エリィ……男ってちょっとミステリアスなほうがカッコいい……だろ?……トーマくん……エリィ……――
「皆さん!暫くは街を閉鎖しますが、先程「執行者セブン」という怪しい人物がいるという情報が出ました」
「目撃情報も出ています!黒い仮面にコートの男らしい……とのことです」
「誰か心当たりがありますか?」
集まる人々に向けて兵士が大声で情報提供を求める
「そもそも失踪って誰が居なくなったんだよ!」
「そうだ、そうだ!何の話かわかんね~よ」
どこからも野次のように声が飛び交う
「それは……まだ情報は出せません!」
兵士が相談をしながら質問に答える
「そういえばお偉いさんがこの街に来てなかったか?」
「ああズーク宰相ってのがギルドに来てたなぁ」
「こんな大事だ宰相が失踪したんじゃ……」
噂話をしている者の中には冒険者達も少なからずいる
もちろんトーマの事は冒険者達の間では有名だ
史上最速でCランク依頼達成にAランク魔獣撃破に加えシュンカ・オーシャンとの激闘、ズーク宰相と一悶着あったと噂される問題児
明らかに周りの目がトーマのほうに向き始めた
「トーマくん!行きましょう」
周りの雰囲気を感じ取ったエリィがこの場から立ち去ろうと促すと
「待ちなさい!」
兵士の一人が呼び止める
「君、ちょっと詰所の方まで来てもらうぞ!」
トーマの事を呼び止めると、数名の兵士達が集まりトーマを囲む
ズーク宰相を殴り飛ばした現場に居合わせた兵士も居るので、トーマへの疑いは膨らむばかりだ
――こりゃ~誘拐されたのはあのオッサンで確定だなぁ……人の目もあるし、ここは素直に連行されるか――
「わかった、捜査に協力しよう」
トーマはあくまで協力だと周りの者達に聞こえるように言った
「トーマくん!」「トーマっち!」
「大丈夫だよ、話す事話したらすぐ戻るから、お昼でも食べて待っててね」
その日トーマは二人のもとには戻れなかった
何故か街が封鎖されているようなので、トーマが門兵に話を聞いてみる
「街から出たいんですが、何かありました?」
出口に集まる人々に対応している兵士の一人が答えてくれる
「誘拐……いや失踪事件だ!今は街から誰も出すことは出来ない、事件が解決するまで大人しく待っていてくれ」
「失踪?……そうですか……」
いったん二人に相談してみる
「エリィ、コーラル、今この街から出られないみたいだ……失踪事件とか」
「「――!」」
二人がどういう事と訝しげな表情で考えていると
騒いでる街の一人が噂をする
「そういえば二日前に怪しい男が現れたらしい……そいつが関係してんじゃねぇか」
すると兵士や街の人々が集まってくる
「その話は本当か?」
「その話なら俺も知ってる、なんでも冒険者を半殺しにしたって」
別の男も話に入る
「特徴とかは分かるのか?」兵士が聞く
「特徴は俺は知らね~が……たしか……執行者セブン」
「「執行者セブン!?」」
「――!」
――やばい……なんか緊張する……これはあれだな何にも悪い事してないのに警察官を見かけるだけでドキっとする小心者なオレ……――
「ちょっとトーマっち!執行者セブンって!なんかカッコいいっちゃ!勇者ゼロに名前なんか似てるソ」
「あっあぁネーミングセンスいいよなぁ……ハハ」
「……トーマくん……もしかして……」
エリィは訝しげにトーマの顔を覗き込む
「なっなにが?エリィ……なっ何言ってんの?……」
トーマはエリィから目を逸らし誤魔化す
「うん?なんの話してるソ?」
「むぅ……」
エリィは口元に手を添えてトーマを見つめる
――エリィ~むぅってめっちゃ可愛い~……トーマくん!わたしに秘密ごとはしないで下さい、エリィ……男ってちょっとミステリアスなほうがカッコいい……だろ?……トーマくん……エリィ……――
「皆さん!暫くは街を閉鎖しますが、先程「執行者セブン」という怪しい人物がいるという情報が出ました」
「目撃情報も出ています!黒い仮面にコートの男らしい……とのことです」
「誰か心当たりがありますか?」
集まる人々に向けて兵士が大声で情報提供を求める
「そもそも失踪って誰が居なくなったんだよ!」
「そうだ、そうだ!何の話かわかんね~よ」
どこからも野次のように声が飛び交う
「それは……まだ情報は出せません!」
兵士が相談をしながら質問に答える
「そういえばお偉いさんがこの街に来てなかったか?」
「ああズーク宰相ってのがギルドに来てたなぁ」
「こんな大事だ宰相が失踪したんじゃ……」
噂話をしている者の中には冒険者達も少なからずいる
もちろんトーマの事は冒険者達の間では有名だ
史上最速でCランク依頼達成にAランク魔獣撃破に加えシュンカ・オーシャンとの激闘、ズーク宰相と一悶着あったと噂される問題児
明らかに周りの目がトーマのほうに向き始めた
「トーマくん!行きましょう」
周りの雰囲気を感じ取ったエリィがこの場から立ち去ろうと促すと
「待ちなさい!」
兵士の一人が呼び止める
「君、ちょっと詰所の方まで来てもらうぞ!」
トーマの事を呼び止めると、数名の兵士達が集まりトーマを囲む
ズーク宰相を殴り飛ばした現場に居合わせた兵士も居るので、トーマへの疑いは膨らむばかりだ
――こりゃ~誘拐されたのはあのオッサンで確定だなぁ……人の目もあるし、ここは素直に連行されるか――
「わかった、捜査に協力しよう」
トーマはあくまで協力だと周りの者達に聞こえるように言った
「トーマくん!」「トーマっち!」
「大丈夫だよ、話す事話したらすぐ戻るから、お昼でも食べて待っててね」
その日トーマは二人のもとには戻れなかった
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