LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

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第二章

〜シンゲン・クロダ〜

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「今三人だけだから聞くんだけど……「アース人」ってどうして嫌われているの?」

「「「……」」」

「そうですね、トーマくんは知っておいたほうがいいですね」
「ウチもそう思うっちゃ!」
 
「そうだな……二十年くらい前に一人の男が帝国に現れた、その男は「シンゲン・クロダ」という名で自分は異世界から来たと言って帝国に滞在することになった……」

 シンゲンはラビスに魔法が存在する事に感動したと同時に、そのせいで文明が進んでいないと考えていた

 科学によって豊かになり帝国はもっと繁栄すると帝国に提言したのだ

 シンゲンはある物資を大量に手に入れる事で飛躍的に進歩すると言った
 シンゲンは硝石しょうせきという物質に近いものをラビスで探し採掘出来る場所を見つけた

 その物質は「ガイロン石」と言い、発掘場所は「エルフの森」だった
 発掘に邪魔な大量の「ハイカリヨンの木」をシンゲンは全て伐採してしまった
 
 ラビス人にとってハイカリヨンの木は魔力の源、エルフにとっては「命の木」
 帝国は目先の進歩に目がくらみ、シンゲンの指揮の下、環境を破壊し抵抗するエルフを虐殺した

 もともと王国と帝国は、民族間の違いはあれど戦争などしていなかったがそれが引き金になり戦争が始まった
 
 大量の人々が死に、環境は破壊されもともと数の少なかったエルフもその数を減らした

 始めはそのガイロン石で魔石とは違うエネルギーとして活用していたが、今では別の用途で開発している

 魔力を使わない遠隔攻撃「ミサイル」

 開発段階で一つの村が消えた、恐ろしい兵器

「もうすぐ実践投入されると言われている……一人のアース人がラビスを戦争の世界にしてしまったんだ」

「……」
「シンゲン・クロダ……この男はオレが絶対に捕まえます……絶対に!」
 
「だがこのシンゲン・クロダはもうラビスにいない!」

「なっ!まさかアースに!」

「そう、そしてラビストリップを仕掛けたのはおそらくシンゲン・クロダ!」

「なんて事だ……ラビスをめちゃくちゃにしておいて自分は高みの見物……でもどうやって」
 
「魔導リングですね、この世界に二つだけ存在します、帝国と王国に一つずつ」

「だったらそれで……」
「魔導リングは一度使うと数十年は魔素を吸収しないと使えません……しかも一人用です」

「……手詰まりか……」

「だからグリディア王国はガーリア帝国に勝ってラビストリップをふさぐのだ」
 
「――!なるほど」
「……みんなありがとう、教えてくれて!オレはアース人だけどラビスが好きだ、だからラビスを守るよ」

「「「「はい!」うん!」そうだな」」」

 ――あとは帝国の本当の狙いは?……たぶんシンゲンの思惑と違う……グリディア王国はラビストリップを潰すこと、シンゲンはおそらくラビスを利用したアースでの経済的支配?……レイジンはどうしたいんだ――

進むべき道が決まったトーマ達は、シュンカに別れを
告げて王都に向かう
  
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