LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

文字の大きさ
69 / 202
第二章

LEVEL

しおりを挟む
今日はとりあえずエリィだけが「神託」の報告に城に向かう、明日には騎士を授与されるはずなので、その前に「クレアーレグローブ」について国に言っておきたいとエリィの配慮だ
 城まではみんなで行こうと宿を出ると二人の男女がこちらを見ている

「なんだ!ビビ達に用があるのか?」
「いや~そっちの黒髪の人ってもしかして「宗谷斗真」って人?」

「――?」
 トーマ達は振り返り立ち止まる
 ビビから声をかけるがトーマのほうをニヤけた顔で指さす男は和服をアレンジした服を着た青みがかった銀髪の男

「オレのこと知ってるの?」
「ああ……調べさせてもらったよ、母親が水商売してた時に出来た子供がお前で、父親が蒸発じょうはつした貧乏人だよね?」

「――なっ!?」
トーマは驚愕きょうがくするが、呼吸を整えて冷静に考える

 ――どういうことだ?……いや……考えられる事は一つしかないな――

「ラビストリップ……」

「そうよ!私達は「トリッパー」よ!」

「トリッパー?」

「まあ知らないわよね、地球で底辺なあなたにとってこんなおカネのかかる道楽を!」
 
「道楽!?」
 
 そう言って近付いて来たのは、こちらも和服をアレンジした銀髪ツインテールの女

「私達は選ばれた存在よ!あなたとは違うのよ!」

「お前って偶然来たんだろう?しかも女を三人連れてるなんて調子に乗ってるんじゃない?いい宿にも泊まってるみたいだし、ククッ」
 
「地球じゃ出来なかった事をこっちでやりたい放題って感じかしら、サイテー!」
 トーマの顔が引きつって青ざめる

「どうしたっちゃ!トーマっち?」
「トーマくん……何の話をしているのですか?」
「トーマ!やくせ!」
 三人が心配そうにトーマを囲む

「――えっ!訳せって?」
 
 ――今の話……みんな聞こえてないの?コイツら「アース人」だよ……「ラビストリップ」してるんだよ……――

「コイツらは……」

 トーマの腹部に衝撃が走る!

 ――がはっ!息が……一発でこの威力……嘘だろ……しかも早い!――

「「「――!」」」

「トーマくん!」
「いきなり何するっちゃ~!」
「お前ら死にたいらしいな!」
 一撃で倒れ込むトーマを見て三人の空気が変わる
 エリィはトーマを介抱し、コーラルは素早くトンファーを構える、ビビは殺気を放つ!

「……みんな……大丈夫だよ……これ挨拶だから……コホッ!」
 トーマはむせながらもみんなを止め立ち上がる
 
 三人はトーマを守るように構える!

「マジで~?こんなのに苦戦してんの魔将校ましょうこうたち!雑魚じゃん!」
生身なまみだしね~「レベルも二十五」って!笑える!」
「ステはどうなんだ?」
「「ステータス」もゴミね!何が「アゥフ」よ!所詮は原始人なのよ!」
 トリッパーの二人は見下みくだすようにトーマを見る

「――!レベル?……ステータス?」
 トーマは殴られたお腹を押さえて言う

「まあ知ってるはずないわよね!」
「俺たちエリートとは根本的に違うからな~俺たちはお前を連れて行くつもりね~よ!処分するつもりだから!」
 
「――!」
 
「覚悟はしておくことね!私達もグリディアでもう少し遊びたいし」
「いきなり殺すとゲームが成り立たないだろ?」

「……お前ら……グリディアを滅ぼすつもりか?」
「――?そんな事するわけないじゃない!戦争が無くなるともうかんないし狩りも出来ないじゃん!」

「――!なんて事を……お前らは帝国じゃないのか?」
「――?何言ってんの?私達は「地球人」じゃん!」

「おい!もう行こうぜ!イベント潰しすぎんなよ、面白くなくなるだろ!」

 宿の前で揉めていると道行く人々がいぶかしんで見てくる、トリッパー達はまたなと告げその場から立ち去って行った
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

少年神官系勇者―異世界から帰還する―

mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる? 別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行) この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。 この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。 この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。 この作品は「pixiv」にも掲載しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

処理中です...