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第二章
自由騎士
しおりを挟む今日はこの後トーマとエリィには王との別の謁見があるので適正試験は明日になった
エリィと共に王の前にひざまずくトーマには目の前に気になる人物がいる
薄いシルクのような絹のドレスを身にまとい柔らかそうな長い髪、透明感のある白い肌に耳が少し尖った女性から目が離せない
――エルフだな……間違いなく……神々しいぞ!彼女から魔力が満ちあふれている!――
「騎士トーマよ!お主が「アゥフ」であることは聞いておる、さらに神託により「クレアーレグローブ」を「アトランティス」の頂きへと導く者として使命を果たしてくれるか?」
コレスト王は王座に座ったままトーマに問う
「はい!そのつもりです!」
「そうか、ではエレノア・アッシュハートと共にこのグリディア王国繁栄のため尽くしてくれ」
「……あの~オレはグリディア王国のためというより「エリィの騎士」として「アトランティス」に向かいます!」
「――トーマくん!」
「どういう意味だ、騎士トーマよ!グリディアのためには戦えんということか?」
コレスト王は少し語気を強めて問う
「……やることは同じだと思います……オレは戦争を終わらせるためには戦いますが、グリディア王国の繁栄のためには戦えません」
トーマは冷静に答える
「……つまり戦争には参加しないと……まあお主は「アトランティス」を目指すからどちらにしても参加は出来ぬか……では使命を果たしたのち、どうするつもりだ」
――きた!ここだ!――
「その重大な「神託」を達成した暁には……ゼグ獣王国の総督の座を頂ければ幸いです」
「――!」
「……獣王国の総督か……どう思う?イドヴェール卿」
妖艶なエルフと逆側に立つ男、濃い緑色の長い髪に羽織りを何枚も重ねたような服装をして、薄ら笑顔で答えるのは予言師イドヴェール
「彼に反乱などの意志はありませんよ、むしろラビス全体にとって「大きな役目」を持っているはずです」
――ん?……そうなのか?……まあいいように解釈してくれるなら有難いか――
「そうか……では約束しよう!使命を果たした暁にはゼグ獣王国の総督に任命する!」
「さらにグリディア王国初の「自由騎士」とする!」
「「――!」」
――自由騎士!?何だそれ!なんだかカッコイイ!――
「ありがとうございます!」
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