LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

文字の大きさ
88 / 202
第二章

エルフの秘薬

しおりを挟む
ビオルクに声をかけられた第七騎士団騎士長ビリジアンはエルフの里への遠征準備で忙しい
 
 そしてビリジアンはこの後、シルフィア女王と面会しこの件が解決したあかつきにはオリーブ王女との結婚を認めてもらうようにお願いするつもりだ

 ビリジアンのこの戦いにおける思いは誰よりも何よりも熱いのだ

 一方、未だ目覚めぬトーマを心配するエリィ達のもとに思わぬ訪問者が来た

「トーマ様の容態はいかかでしょうか?……わたしをかばってこのような事に……誠に申し訳ありません……」
 
「私も……シルフィア様をお守りする立場にありながら……トーマ様にも注意するように言われていたにもかかわらず……本当に何とお詫びしたらよいか……」

シルフィア女王と護衛のウシャスがお詫びもかねてお見舞いに来たのだ

「シルフィア様、わざわざありがとうございます、エレノアと申します」
「コーラルっちゃ!女王様めっちゃキレイなソ」
「ビビだ!トーマはこういうやつだ気にするな」
「僕はイルミナ・オーシャンです」
 
 エリィ達はエルフの女王の美しさに見惚みとれれながらも立ち上がり挨拶を済ませる、ちなみにイルミナはなんとなくまだ部屋に残っている
 
「実は……トーマ様と大切な話があったのですが……トーマ様がお目覚めにならないということをお聞きしまして、それで何かお役に立てないかと思いまして」

 シルフィアはウシャスに通訳をしてもらいエリィ達に言葉を伝えている
 エルフのなかにはウシャスのようにラビス語を話せる者も多いがシルフィアは簡単なラビス語しか理解することが出来ない、ちなみに王女のオリーブはウシャスのようにラビス語は堪能である

「何かあるソ?」
 
「確か……エルフ族には秘薬があるといわれているからな」
「その通りです!「エルフの秘薬」があればきっとトーマ様も眠りから覚めてくれると思います」

「その秘薬をお持ちなんですか!?」
 エリィはすがる思いでシルフィアに尋ねる

「残念ですが……今は持っていません、エルフの里にありますのでウシャスに持って来させます」
 
「――!だったら今はやめたほうがいいな……エルフの里は今問題を抱えている、トーマのためとはいえコイツはそんなことを望んでいない」

 ビビが提案を断る
 
「そうですねトーマくんなら自分達で行きますね」
「だったらウチが行くっちゃ!」
「ふむ……ビビも行くぞ、コーラルだけでは心許こころもとない」
「なんて~計らえ~っちゃ!ビビりん」
「ビビりん言うな!っていうか愚弄だ!アホーラル」
「むっき~!魔力無くなっても助けんちゃ!」
「心配するな、こんなこともあろうかと今日の朝トーマが血をこの瓶に入れてくれておる」

「――なっ!?トーマっち~!ビビりんとエリィちんに優しすぎるソ~ウチにはな~んも無いっちゃ!」
「コーラルのことは信頼してるって言ってたぞ」
「……そうなソ?……ならいいっちゃ……ムフフ」
「……単純だな」
「むっき~!」
「僕も一緒に行かせて下さい、トーマさんに助けられた恩を返したいので協力させて下さい!」
 
「「「――!」」」

「イルミナさん……お仕事は大丈夫ですか?」
「戦力的には申し分ないな」
「イルミ~キスのことも気にしてるソ?」
「――なっ!ちっ違います……僕は純粋に……」
「まあ、トーマの初めてを奪ったのだからな」
「なっえっ!?……ぼっ僕だって初めてだったんですから!……」
 
イルミナは真っ赤になった顔を両手で隠しながらしゃがみ込んでしまった
 
「「「……」」」
 
「……すまん……ちょっとからかってしまって」
「イルミ~可愛い~っちゃ」
「イルミナさん……お二人と行動されるならあまり気にしないほうがいいですよ」

 話がまとまりエルフの里にはコーラルとビビ、それにイルミナも同行することになった
 エリィはトーマと離れない約束をしているのでここに残ることにする
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

少年神官系勇者―異世界から帰還する―

mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる? 別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行) この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。 この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。 この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。 この作品は「pixiv」にも掲載しています。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています

空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。 『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。 「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」 「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」 そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。 ◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)

しがない電気屋のおっさん、異世界で家電召喚ライフしてたら民から神格化され魔王から狙われる

長月 鳥
ファンタジー
町の電気屋として細々と暮らしていた俺、轟電次郎(とどろき でんじろう)。 ある日、感電事故であっけなく人生終了──のはずが、目を覚ましたら異世界だった。 そこは魔法がすべての世界。 スマホも、ドライヤーも、炊飯器も、どこにもない。 でもなぜか俺だけは、“電力を生み出し家電を召喚できる”という特異体質を持っていて── 「ちょっと暮らしやすくなればそれでいい」 そんなつもりで始めた異世界ライフだったのに…… 家電の便利さがバレて、王族に囲まれ、魔導士に拉致され、気が付けば── 「この男こそ、我らの神(インフラ)である!」 えぇ……なんでそうなるの!? 電気と生活の知恵で異世界を変える、 元・電気屋おっさんのドタバタ英雄(?)譚!

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える

ハーフのクロエ
ファンタジー
 夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。  主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。

処理中です...