LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

文字の大きさ
87 / 202
第二章

ビリジアン・マグウェル

しおりを挟む
数刻すると詰所や城内は慌ただしくなっている
あくまでビビが告げたのは憶測だったがシルフィア女王が狙われたことが信憑性しんぴょうせいを高め、グリディア王国は全面的にエルフ族を守るために準備をしている

 その一つとしてエルフの里に「グリディア王国第七騎士団」が派遣されることが決定した

 第七騎士団の騎士長「ビリジアン・マグウェル」は自らこの遠征に志願した十九歳になる若者だ

 透き通るほどの美しい肌に薄い黄緑色のロングヘアが特徴の美男子だ

 ビリジアンはその美貌により女性騎士や王都の女性達からは未婚の貴族として人気がある
 しかし彼にはすでに心に決めた女性がいる

 その女性は「オリーブ・ラ・フィール王女」、王女といってもグリディア王国の王女ではなく「エルフの王女」である

 彼女もまた十九歳で、シルフィア王女のように透明感のある白い肌に腰まである美しい銀髪の女性だ
 
 グリディア王国とエルフ族には千年以上の長い交流がある、エルフ族との交流のなかでビリジアンとオリーブは出会った

 人族とエルフ族の恋、通常ならば種族間の恋は結ばれる事は難しいがこの両種族に関しては例外がある

 それはエルフの女王にのみ降りる「神託」である

 エルフは非常に長命だが低い出生率によりその数は少ない、いずれ滅びゆく種族ではないかと千年前から懸念されていた事だった

 しかしラビスの三神「クォーク」の神託によると二十年に一度、「エルフ族と人族がちぎりを結ぶこと」が
滅びからの唯一の救いであると告げられたのだった

 よってここ千年間に二十年に一度、種族間の結婚が行われている

 今年はその年にあたる、ビリジアンとオリーブにとっては運命の年である

 ビリジアンはいとしのオリーブを守るために、二人の将来を守るために戦うのだ

「ビリジアンく~ん、オリーブ様を死ぬ気で守らないとね~まあビリジアンくんが死んじゃったら元も子もないけどね~」

「もちろんそのつもりですよ!ビオルクさん、この命と「フラガラッハ」に誓ってお守りしますよ!」

「いや~相変わらず堅いなぁ、まあ僕の次くらいにモテる君が結婚しちゃうと大変だな~僕が!……いや、でもトーマくんはああ見えてモテるから君が結婚しても大丈夫か~!」

「トーマくんというと王国初の自由騎士で「アゥフ」だという?」
「そうそう!しかもシュンカさんのお気に入りでいつも女の子をいっぱい連れている……あっ!……でもすごくいい子だよ」

「……女性をいつも……私とは気が合わないでしょうね……」
「いやいや!言い方悪かったけど、すっごいいい奴」
  
「っていうかシルフィア様を助けたのトーマくんだよ!ビリジアンくんは彼に感謝しないと!」

「――!そうだったのですか!では今から彼に会って来ます!」
「あ~トーマくん今、重症で寝てるんだ!今はまだ目が覚めてないけど、じきに起きると思うから」

「そうですか……ではエルフの里は私が全力で守りますので、その後お礼に伺いましょう」

「そうだね!君の「フラガラッハ」は強いからきっと大丈夫だよ!」

「任せてください!それでは準備があるので!」
 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

少年神官系勇者―異世界から帰還する―

mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる? 別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨ この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行) この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。 この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。 この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。 この作品は「pixiv」にも掲載しています。

しがない電気屋のおっさん、異世界で家電召喚ライフしてたら民から神格化され魔王から狙われる

長月 鳥
ファンタジー
町の電気屋として細々と暮らしていた俺、轟電次郎(とどろき でんじろう)。 ある日、感電事故であっけなく人生終了──のはずが、目を覚ましたら異世界だった。 そこは魔法がすべての世界。 スマホも、ドライヤーも、炊飯器も、どこにもない。 でもなぜか俺だけは、“電力を生み出し家電を召喚できる”という特異体質を持っていて── 「ちょっと暮らしやすくなればそれでいい」 そんなつもりで始めた異世界ライフだったのに…… 家電の便利さがバレて、王族に囲まれ、魔導士に拉致され、気が付けば── 「この男こそ、我らの神(インフラ)である!」 えぇ……なんでそうなるの!? 電気と生活の知恵で異世界を変える、 元・電気屋おっさんのドタバタ英雄(?)譚!

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています

空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。 『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。 「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」 「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」 そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。 ◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...