LABIS TRIP〜ラビストリップ〜異世界啓発冒険譚

ろきそダあきね

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第三章

帝国潜入

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ラーダーはまもなくガーリア帝国近郊に辿り着く

「そういえば武装具ってどうやって持って来たんだろ?」

「武装具はおそらく持って来ていない」

「えっ?じゃあ「アース」にもあるってこと?」

「分からないが「ラビス」の武装具が「アース」の神器と繋がっている?だから「視える」のではないのか?」

「……なるほど……「クレアーレグローブ」は持って来てるから変形するのか?」

「フフフフ、それは「魔装具まそうぐ」だぞ!別物だ!神器ではなく「神技しんぎ」だ!」

「――!「神技」?」

「フフフフ、教えて下さいと言え!」

「……まあ……神器が神々の武器なら「神技」は神々の能力が使えるって事だろ?」

「……ちぃ!」

「リットが素直で良かった!」

「屈辱……」

 斗真とレイジンは帝国を目視もくしで確認出来る位置まで辿り着くと空間転移で貧民街のウバの家に「転移」した
 
 中には誰もいないようだ

 窓から外を確認すると帝国兵が巡回をしている
レイジンは一瞬で一名の兵士を家の中に連れてきた
 兵士の背後に空間を開き口をふさいで引きずり込むようにさらったのだ

「静かにしろ、塞いだ手を放すが大声を出せば殺す」
レイジンは冷徹な目で脅し、兵士がうなずくと剣を首に当てたまま質問する

「魔将校の美々とグリムは生きているか?」

「……しっ死亡の報告は……うっ受けてない」

「では青髪の少年と魔族らしき女は?」

「……そっその二人が連れて行ったんだ!……瀕死だった魔将校の二人を!」

「まだ帝国内にいるのか?」

「……おっおそらく潜伏せんぷくしている」

「誰が魔将校の二人をやったんだ」

「「新型トリッパー」だ!」

「――!何体「ラビストリップ」してきた?」

「いっ今もずっと続けている!」

「――なっ?なんだと!エネルギーはどうした!」

「……くっ詳しくは……ただ……「インディゴ様」が問題ないと……」

「……まさか……そんなことが出来るのか……「神の冒涜ぼうとく」だ……」

 レイジンは手刀で兵士を気絶させた

「レイジン……どういう事だ?」
 レイジンが考え込んでいるところに斗真が聞く

「……「インディゴ・ヴェイル」の武装具は「ピラミッド・アイ・タブレット」というモノだ、奴は魔法使いなんだが武装具の効果により「膨大な魔力」と「極大魔法の位階いかい」をワンランク上げる能力を得ている」

「そういう武装具もあるんだな……だがいくら魔力が膨大でも一個人いちこじんのエネルギーが「ラビストリップ」をずっと続けられるとは思えないけど……」

「フフフフ、人間は恐ろしいな!魔族よりよっぽど魔族らしい!」

「リット……分かるのか?」

「誰に聞いている?第六天魔王だぞ!フフフフ……しかし……神をそんな使い方にするとは……同じ神として同情するわ!ん?そういえば我も似たようなもんか……ちぃ……屈辱」

「斗真……「ピラミッド・アイ・タブレット」にはもう一つ「禁忌きんきの解放」がある」

「そういえばレイジン言ってたな、気をつけろって」

「ああ……「神召喚」だ!」

「――なっ?じゃあリットと同じくらい強いってこと?」

「フフフフ、我のほうが強いに決まっておろう!」

「なんだ~リットくらいか!」

「貴様~!」

「わぁ!ごめんごめん!冗談だって、飛びかかるな……でもそんな顔で怒っても可愛いだけなんだけど……ヨシヨシ!」

「くっ!屈辱……」

「「神召喚」による神のチカラをエネルギーにするとはなんたる冒涜ぼうとく!」

「じゃあ神が……どういう方法か分からないけどとらわれてその波動で「ラビストリップ」を繰り返してるってこと?」

「それしかないな……」

「その神って?」

「巨人の神オリオン!」

「巨人!……たしかに街中で発動しないな……しかも神……戦いたくないな」

「フフフフ、クォークともあろう者が弱気な!貴様それでも我の宿敵か!?」

「……いや、そんな可愛いらしい顔で言われても」

「ぐぅ!……誰のせいだと!」

「斗真、とにかく今は救出が最優先だ!」

「そうだね……アンバー達は人質になっているから「里井さん」の能力が必要になる……今回はイルミナくん達と美々とグリムを連れて帰る!」

「そうだな」

「「スパイ」みたいだね!レイジンの専門じゃん!」

「ふっ昔の話だ……」

「でもまさかレイジンが「ゼロ」とはね~……コーラルがびっくりするな!」

「……」

「そういえば、オレの「セブン」って「ゼロ」から取ったんだ……なんか数字だし……斗真だから北斗七星の「セブン」って……安易だけど!」

「……」

「それに「ゼロ」と「セブン」が手を組んで帝国やラビスを救うってなんかカッコいいね!」
 
「……ぷっ……ハハ……クク……」
 
「――なっ?なっなんで笑うんだよ!」
 
「……いや……クク……すまん……お前は「紀子のりこ」に似たんだな……まさか妄想癖もうそうへきは受け継いでないよな?」
 
「コレ母さんからかよ!いつも暴走してるわ!」

「ぷっ……ハハハ……そうか……その癖は俺のツボだから声に出すなよ!」
 レイジンは真剣な表情で斗真に言う

「マジか~……じゃあ母さんはレイジンにしか妄想爆発してなかったんだ……オレ知らなかったから「妄想癖」のこと」

「……そうか……ふっ!アイツは俺に惚れまくってたからな」

「何だよそれ!自慢かよ……でも…………会わせたかったな……二人を……」

「逢えるさ……」

「――えっ?……まさかそれが「メガラニカ」?」

「……分からない……が信じてる」

「レイジン!「メガラニカ」って何なんだ!」
 
「おそらく「目指した者の理想郷」」
 
「……目指した者の数だけあるってこと?」
 
「レイジンは……レイジンは何を求めて……」
 
「俺は……ただ……一目紀子のりこに逢いたかった……それだけを求めていた……伝えたいことがあった……だから「俺のメガラニカは魂の行き着く場所」……「死者の国」」
 
「……母さんに……レイジン……もしそうならいいな」

「……ああ……そう願う」

 ウバの家での二人だけの時間、一匹はいるがこれほど周りに仲間がいないことは無い
 
 だからなのか、鎧も脱ぎ捨てでいるレイジンは「神木零士」として斗真と話していることで、少しずつ紀子のりこと過ごしていた頃のように変わってきているようにも見えた

「じゃあ、今から集中する!」

 ――ガーリア帝国全域だ……隅々まで魔力を嗅ぎ取れ!……微かな気配も逃すな……おそらくみんなは魔力を抑えている……だが俺なら……一度嗅いだものは……いた!なるほど「あの場所」は確かにバレにくい!――

「レイジン!四人いる!けど二人は死にかけてる!オレの指示する場所に空間転移出来る?」
 
「やってみよう、それはどこだ?」

「ブラウン工房の地下迷宮最下層!」

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