悪役?婚約破棄?要らないなら俺が貰いますね!

zzz

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今日は珍しくエルちゃんが家の用事で休んでいるのでアルベルトと昼食を取る。

「はぁ、エルちゃんがいないと世界の輝きも半減されるねぇ」

「そうか」

何で他人事なんだ。そうか、じゃなくて、そうだな。だろ。すました顔しちゃって、普段エルちゃんの事抱きしてめニヤニヤしてる癖に!婚約者の余裕なのか!?

そのスカした態度崩してやろう。

「ちなみにエルちゃんとは寝た?」

「お前昼間からなぁ」

アルベルトは嫌そうに顔をしかめながら飲んでいたお茶をテーブルに置く。

「いいじゃん別に!気になる!」

「はぁ…。してない。エルに同じ質問するなよ?傷つくから」

「分かってるよ」

前もだったけど、エルちゃんは潔癖に見えるけど愛の伴う行為に憧れを抱いている。

肉欲とかじゃなくて、愛し合っている人同士がする、というのが羨ましいのだと思う。

今のアルベルトは俺から見てもエルネストの事を愛しているし、きっと本人にも伝わっているから不安がってはいないと思うけどお年頃だからな、まだなの?とか聞いたら嫌な気分にさせちゃうもんな。

「本当に分かってるのか?」

「分かってるってば。てかそれなら早く抱いてあげればいいじゃん。エルちゃんの事好きなんでしょ?」

アルベルトに抱かれるエルネストを想像してもやもやした気分になるが、それでエルネストが幸せなら良い。

複雑な心境の俺を見たアルベルトは態とらしくため息をつく。

何だその反応は。

「やっぱりわかってない」

「は?」

「まあ、大切だから、傷つけないようにしてる」

慈愛のこもった瞳に少し動揺する。
慣れてきたつもりでも、2人が両想いだと意識する瞬間はいつも胸が苦しい。

俺はそれを誤魔化すように、手に爪を食い込ませる。

「ふぅん、まあ良い心がけですこと。泣かせたら俺寝とっちゃうからね!」

「出来るものならどうぞ」

「余裕こいてると痛い目見るからな」

「はいはい」

巫山戯てみても、わかってる。
エルネストを幸せにできるのは俺じゃない。


感想 5

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