サウザンド・ジョブ・オンライン ~あるみならい僧侶の話~

アヤマチ☆ユキ

文字の大きさ
42 / 95
第1章 はじまりの街 編

N002 クエスト(仮) <03/28(日)AM 09:28>

しおりを挟む

今回も ある新人さん視点 でのお話となります。


※主人公(達)がスルーしてきた「最初の一度きりの説明」とは、
一体どういうモノなのか? というお話になります。

-------------------------------------------------------------------------


「それじゃ、とりあえず武器が無くっちゃね~。
 ここはショップとか使えないから~、使ってみたい武器を貸してあげるよ~」

 「………」『銃』も使ってみたいけど、早く『ナイフ』に慣れた方がいいかな。

「ナイフがいい」
「ほいほ~い、ナイフね~」

 チュートリ? さんが≪どこからか≫ナイフを取り出すと…… 顔の高さに持ち上げた『ナイフ』を、指でつまんで≪ぷらぷら≫させる。
「ほ~い、そんじゃコレを… 『じ~っ』と見つめてみてね~」
 じ~?

《名:ナイフ(オンソン専用) 所有者:チュートリ 〈警告〉取得すると窃盗となります》

「わかった~? このゲームでは~全ての物に『所有者』が設定されてるんだよ~。
 そうやって『じ~っ』と見つめて〈簡易鑑定〉して、『所有者:なし』っていうの以外を、勝手に取得すると≪盗んだ≫事になっちゃうのよん」

「見つめればいいのね」
「そうだよ~。慣れない内は~こまめに〈簡易鑑定〉するといいわよん」
 「………」知らずに泥棒になるのは嫌ね。全部じ~っと見つめるようにしよう。


《チュートリ がアイテムの交換を持ちかけてきました。受けますか? yes / [no] 》
 ん? えっと、「イエス~」?

《チュートリ の: ナイフ(オンソン専用)》
《ネイコ の:(なし)》
《以上の条件で交換を行います、よろしいですか?(よく確認して下さい) yes / [no] 》

「(なし) …っていうのは?」
「ん~、『交換』したい時は、そこで交換に出したい物を念じて選ぶんだよ~。アイテムでもGでも、複数でもOKよん。(なし)だと、『譲渡』になるわけね~」
 ……交換に出したい物を念じて選ぶ。

「そうね~、これは”高い物”とか? 『確実にアイテムの交換をしたい、売買をしたい』って場合のやり方なのよん。他にもやり方はあるんだけど~、とりあえず『正式な交換と譲渡の仕方』を覚えとかないと~、”酷い目にあう”かもよ~? まぁ面倒かもしれないけど~これも説明の一つなのよん」
 『正式な交換と譲渡』ね…… とりあえず「イエス~」でいいのかな。

《チュートリ の:ナイフ(オンソン専用) と、ネイコ の:(なし) の交換が成立しました》

 チュートリ? さんが持っていた『ナイフ』が、私の手元に現れた。

「ほ~い、それじゃソレを、じ~っと見つめてみて」
 じ~

《名:ナイフ(オンソン専用) 所有者:ネイコ 耐久値:∞/∞》

「ね、これで正式に『アナタのもの』ってわけよん。もうアタシが取ると≪アタシが盗んだ≫事になるんだよ~」
「耐久値っていうのは?」

「ん~武器とか~使ったりすると『耐久値』が少しずつ減っちゃうのよね~。ゼロになると『品質』が下がっちゃって~。また≪耐久値は復活する≫けど、繰り返すと~どんどんボロくなっちゃうの」
「『品質』?」

「アイテムには -9~0~+9 まで品質があってね~ 『0が普通で基本』ね。
 実はそれも『0』なんだよ~。でも面倒だから? 『”0”は省略されちゃう』の。
 品質が下がると~、ナイフ-1(オンソン専用)って感じになるのよん」
 品質0は省略されちゃう、ね。

「だから耐久値が0になる前に、武器屋さんとか鍛冶屋さんとかで『修理』してもらうといいわ、職業によっては自分で”修理”出来るわよん」
「耐久値:∞/∞ って事は壊れないの?」

「んふ正解~、練習用だからね~。実際には≪そういうの≫は無いから~ 最初に確かめるといいわよん」
 とにかく『じ~』っと見る癖をつけた方が良いみたいね。

「それじゃ、それは~『装備~』って念じて、装備しちゃってねん」
 「装備~」

《ナイフ(オンソン専用) を装備しました》

「そしたら~ 『ステータス~』、はい」
 「ステータス~」

LV:1
職業:みならい斥候
所持金:0G
武器:ナイフ(オンソン専用)
防具:布の服
所持品:0/50

「『装備されてる』のを確認できたかな?」
「はい」


「ん~と、それじゃ―― ほい」
 チュートリ?さんが何かを取り出して、ポイっと地面に置いた(捨てた?)。

「それを、じ~っと見てみてね~」
 じ~

《名:薬草(オンソン専用)×99 所有者:なし》

「ね~、こんな感じに、街とかフィールドとかに~置いたり捨てたりしちゃうと、
『所有権を破棄した』(捨てた)事になるんだよ~。宿屋で借りた自分の部屋とか~、自分の店や家なら置いても大丈夫よん」
「自分の店や家?」
「ん~、すっ…ごく高いから~、買える頃には自分でわかるわよん。今は”そんなもん”って思ってればいいよ~」
 自分の店や家が買えるんだ。

「それじゃ~、手を開いて上に向けてくれるかな~?」
 言われた通りにすると、チュートリさんがまた『何か』を取り出して、ポイっと私の掌の上に、その『何か』を置いた。

「それを、じ~っと見てみて~」
 じ~

《名:ポーション(オンソン専用)×99 所有者:ネイコ HPを若干回復する》

「わかったかな? こうやると~、『アタシが捨てた』瞬間に、『アナタが拾った』… って扱いになるんだよ~。『正式に譲渡』とか面倒だったら~これでも おっけ~よん」
 なるほど、安い物とかは、手渡せばいいのね。

「ほい、そんじゃ、その落ちてる薬草も拾っちゃって~。
…こう、お腹の前に~≪袋があるつもり≫で~、『収納しよう』って念じながら、≪その袋≫へ両方入れてみて?」
 ????? 袋? 収納?

「ん~、まぁ≪やってみればわかる≫わよん。レッツトラ~イ~」
 えっと? ……「収納しよう~」
 そう念じながら、お腹の前の袋? に向かってそっと手をはなした。

「あれ? 消えちゃった……」
「んふ~、それが〈インベントリ〉よん」

「『インベントリ』??」
「ん~、無限収納、カバン、持ち物袋、みたいな?
とにかく、な~んでも50種類、99個ずつ、持ち運べる…ようになってるのよん。
そしたら~今度は『取り出そう~』って念じてみて?」
 えっと…… 「取り出そう~」

《所持品:2/50 薬草(オンソン専用)×99、ポーション(オンソン専用)×99》

「見えたかな~? その中で『取り出したい物』と『個数』を念じれば~、〈インベントリ〉の中から、自分の手の中にあらわれるわよん。とりあえず「薬草3つ」と念じてみてね~」
 「薬草3つ~」
 その瞬間どこからか、右手の中に『薬草×3』があらわれた。

「わ、ほんとだ」
「こうやって、いつでもどこでも収納、取り出し出来ちゃうから~上手く使ってねん」
 なんか凄く便利なのね。さっきからチュートリさんが、空中から突然『何か』を取り出してたのはコレだったわけね……


「んふふ、さ~て、それじゃクエストのお話しよん」
「クエスト?」
「この街では受けられないから~≪最初から受けてる≫事になってるんだけどね~。
 実際には、さっきの冒険者ギルドで受けて~、終わったら達成報告して~報酬を貰ったりできるから、覚えておいてね~」
 これも『冒険者ギルド』なのね。

「それじゃ『クエスト』、『クエスト内容確認』って念じてみて~」
 「クエスト、クエスト内容確認~」

《クエスト(仮):バルーンラビット×5の討伐:期限:なし:報酬:なし》

「わかったかな~?」
「『バルーンラビット』×5の討伐?」
「そうだよ~、実際でも~〈バルーンラビットLV1〉っていうのが、いっちばん弱い敵だから~、最初はコイツを倒してLVを上げるといいわよん」
 バルーンラビットLV1…… まぁLV1っていうくらいだし、一番弱そうね。

「それから~この『サウザンド・ジョブ・オンライン』では~。普通は~ 街とかの『南に弱い敵』、『北に強い敵』が出るのね~。それで~東と西は中くらいって感じなのよん」
「南に弱い敵、北に強い敵……」
「そうよん、まぁ≪絶対じゃ無い≫んだけど~。
 はじめての街とかは~、『とりあえず南』から挑戦するのが≪おすすめ≫だよ~」
 『とりあえず南』ね……

「それじゃ、その南に行くわよん~」
 そう言ってチュートリさんが歩きはじめる。ずんずん進んで宿屋? を通りすぎて、少し進むと広場の様な場所にやってきた。

「そこの正面の門を出ちゃうと~、モンスターが出るようになるから~ 気を抜かないようにした方がいいわよん」
 正面には門? というには少し貧相な感じのモノがある。
 申し訳程度に衛兵? の人が2人立っていた。

「そしたら、ん~視線の下の方に意識を集中してみて?」
 今度は下? 「下~」…… ん? …”灰色の盾”にバツじるし?

「ん? 見えたかな~? それが〈通常状態〉の印なのね~」
「〈通常状態〉?」
「そうよ~、『〈戦闘状態〉では無い』状態だよ~。それで『灰色でバツじるし』になってるのは~、〈戦闘状態〉には、なれない場所… って事なのよん」
「〈戦闘状態〉になれない?」

「えっとね、街中で~クリスタルの周囲100m以内では〈戦闘状態〉になれないんだよ~。100m範囲内でも~街の外に出ちゃうとなれるんだけどね。まぁつまり~それが灰色になってる場所は『安全』って事よん」
「安全?」

「そうよん、この『サウザンド・ジョブ・オンライン』では、≪他のプレイヤーを襲う事も出来る≫のよね~。でも赤い名前の〈賞金首〉以外のプレイヤーを襲うと~、自分の名前も黄色くなって『軽犯罪者』になっちゃうわ。
 そのまま犯罪を続けるか、赤色《賞金首》以外のプレイヤーを殺害しちゃうと~、一発でアナタも赤い名前の〈賞金首〉になっちゃうのよん」
 ……思ったより物騒なゲーム… なのかな?

「まぁそういう詳しい事は~、実際の『冒険者ギルドの3階』に~〈資料室〉って名前の、
『オンラインマニュアル』があるから~、知りたいならその都度調べてちょうだいね~。
今は『基本の説明だけ』なのよん」
 そっか……マニュアルはあるんだ。この『サウザンド・ジョブ・オンライン』とかいうゲームの事は全然わからないし、最初に一通り目を通しておこうかな。

「とにかく盾に色が付いてたら~、いつでも〈戦闘状態〉に切り替えられるのね~。『攻撃』とかは~〈戦闘状態〉じゃないと出来ないから~、その灰色の盾の場所は安全って事よん」
「切り替えるのは、また『念じる』の?」

「んふふ、そうよ~わかってきたようねん。そうそうクリスタルの無い街とか~、周囲100m以上の場所だと、『警告』は出るんだけど、街中でも〈戦闘状態〉に切り替えられるんだよ~。でも『警告』を無視して切り替えちゃうと、名前が黄色くなっちゃうし~、守衛がやってきて捕まっちゃったりしちゃうから~ 気をつけてねん」
 ……街中でいきなり包丁を取り出して、うろつく様な感じ? なのかな?
確かにそんな事をしていたら≪警察を呼ばれそう≫だ。


「まぁこんなところかな~? ここまでで何か質問はあるかな?」
「さっきの薬草とかは、『使う~』って念じるの?」
「んふ、そうよ~。取り出してからでもいいし~、『インベントリ』にあれば、『薬草、使う~』って、念じても省略して使えるわよ」
「そのまま使えるんだ」

「ただ~『薬草』は安いけど、あまり回復しないのね~。
 それでポーションには〈リキャストタイム〉っていうのがあるのよん」
「『リキャストタイム』?」
「そうね~、『再使用可能になるまでの時間』ね。
 ポーションを飲むと~、視線の左の方に『使用したポーションの品質』と、『時計のマーク』が表示されるのね。それでその時計が1周(1分)して~、表示が消えるまでは『その品質のポーション』は使用出来ないのよん」
「その品質?」
「渡したポーションは、ナイフと同じで 品質0なんだよ~、他に-9~+9まであるわ。
 だから『ポーション0』、『ポーション+1』、『ポーション+2』…と、色んな品質で持ってれば~、1分待たなくても3回連続で回復出来る… ってわけね~」
 なるほど……

「他にあるかな~?」
 とりあえずは無いかな? 『オンラインマニュアル』もあるらしいし。

「大丈夫 …だと思います」
「んふふ、それじゃ~いよいよ戦闘に行くわよ~。こっちよん」
 そう言うとチュートリさんが南の門? に向かってずんずん歩いて行く。
あわてて私も付いていった。


-------------------------------------------------------------------------
LV:1
職業:みならい斥候
所持金:0G
武器:ナイフ(オンソン専用)
防具:布の服
所持品:2/50 薬草(オンソン専用)×99、ポーション(オンソン専用)×99
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中

あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。 結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。 定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。 だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。 唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。 化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。 彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。 現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。 これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

処理中です...