65 / 95
第2章 出会いの街 編
055 悪”夢”の罠 <04/05(金)PM 00:38>
しおりを挟む※※※ 注意 ※※※
ただいま [夢の洞窟] 中です。
大量だったり、黒かったり、テカってたり…そういうのが苦手な方は、しばらく読み飛ばしていただいた方が良いかと思います。ご注意下さい。
[夢の洞窟]終了まで『目印』として、『無理矢理サブタイトルに”夢”の文字を付けていこう』と思います。よろしければ参考にして下さい。
-------------------------------------------------------------------------
出会いの街[ヘアルツ]に到着して2日目、俺達は[夢の洞窟]の探索を開始。
初の討伐可能モンスターである『G竈』LV16を発見し、『狂戦士』であるケイの『ダメージ調整』をしてから、一刀両断で片付けた。
その後、通路の分岐を≪右へ右へ≫と進んだ俺達は、最初の小部屋で『虫地獄』の中から宝箱を2つも発見し、『斥候』LV17のヒイラギによって両方の宝箱の罠を分析、解除を行い、『蟻酸?』と『盾(不確定名)』を入手したのだった。
「!! …ケイっ、ちょっと待て」
「「?」」
宝箱のあった小部屋を出て、もう一方の右(東)方向へ『まっすぐ伸びていた通路』を、進みはじめてすぐ、ヒイラギが先頭を歩くケイを呼び止めた。
「トラップだ」
「………」ヒイラギは『斥候』であるので、当然シノブさん同様…
警報:罠[トラップアラート][P] 半径5m範囲の罠の存在を察知する。
警報:急襲[レイドアラート][P] 半径15m範囲の戦闘状態の存在を察知する。
という[P]、つまり『常時発動』の強力なスキルを備えている。
『常時発動』であるためか、『半径5m範囲』…と少々 心許無いのだが、「あると無いでは大違い」…の役に立つスキルである。
「あの壁の向こうの辺りだな」
そう言いつつヒイラギが、虫達がワシャワシャと退散した北側の壁に近寄っていく。
「…探知:罠[トラップディテクション]」
例によって『察知』しただけでは、罠のくわしい情報は得られないので、ヒイラギはすぐに詳細を調べる事にした様だ。
「………」シノブさんは『忍者』を目指していた?みたいなので、必要で無ければ無理に調べる必要は無かったのだが、ヒイラギは『みならい斥候』から『斥候』へと『正ルート』で『昇格』している事から、そのまま『斥候』ルートを≪極めるつもり≫なのかも知れない。
『斥候』とは『偵察兵』である。よって、『常時発動スキル』の『警報』では無い、
『任意使用スキル』の『探知』、『分析』の使用回数によって『昇格』していく。
積極的な情報収集…という姿が、斥候、偵察兵≪らしい≫という事だろう。
>一応の傾向として『戦士』、『斥候』の武器戦闘職は『使用武器』によって、『魔法』、『僧侶』の術使用系は『使用した術』によって転職出来る職が変わると言われている。
……のであるが、あくまで『一応の傾向』でしか無い。 …という事だ。
「ちっ、『罠LV32』… 『スライム』だ」
「スライム…… しかも罠LV32ですか」
「面倒だな」
「………」一般に『スライム』とは、アメーバ、ブロブなどとも呼ばれる、ゲル状のモンスターだ。しかしTJOではダンジョンの『罠、トラップ扱い』となっている。
まぁ『宝箱の罠、トラップ扱い』である、『ミミック』と同じ様な感じだ。
日本ではゲームなどで『最弱扱い』される事が多かったため、勘違いしがちなのだが…… 実際には『かなり陰湿で凶悪なモンスター』という事になっている。
特にこのTJOの『スライム』たるや―― 「こんなのっアタシの知ってるスライム君じゃないっ」 …と、女装して泣き叫びたくなるレベルである。
イメージとしては、一般にイメージされる『スライム』よりも粘性が低く、かなり水っぽい。「水銀みたいな感じ」と言えばわかるだろうか。
(※一般のスライムのイメージが、『こんにゃく風ゼリー』ぐらいのプルプル具合だとすると、TJOのスライムは『シチューやスープカレー』ぐらいの水っぽさだ)
つまりもはや、意思(と言っても食欲?らしきモノだけだが)を持って襲ってくる。塩酸、濃硫酸、フッ化水素酸(フッ酸)の集合体、の様なモンスター?なのである。
「ベチャベチャ、おで……わるいスライムだど」…などと自己紹介をされそうだ。
ダンジョンの天井などに、へばりついたり染み込んで、下を通る獲物(プレイヤー)を待ち受けており、気を配っていても、この[夢の洞窟]の様なヌチャヌチャ、ぬめぬめしたダンジョンでは特に発見が難しい。
しかも『罠、トラップ扱い』であるので、他のモンスターには反応しない。
(反応はしないが他のトラップ同様、まき込まれたりすればモンスターにも被害は出る)
そして『みならい斥候』系以外でも、『みならい戦士』系の『上級職』(『狂戦士』含む)などが…
虫の知らせ[プレモニション][P] LV50以上の時、半径15m範囲の〈戦闘状態〉の存在を察知する。
補足:歴戦の戦士が備える直感、警報:急襲[レイドアラート][P]の”みならい戦士”版のスキル。
…といった『察知』スキルを会得出来るのだが、このスライムは『罠、トラップ扱い』であるので、『〈戦闘状態〉に切り替えたのを察知』…した時には、もうスライムは天井から降り注いで来ているのだ。
本職である『みならい斥候』系の、もう一つの常時発動スキル。
『罠の存在を察知』できる…『警報:罠[トラップアラート][P]』…が、TJOでいかに『重要なスキル』であるか思い知らされる。
「でもスライムでしょ?www」 …などと思うかも知れないが、考えてみてほしい。
いくら丈夫な防具で身を固めていても、塩酸、濃硫酸、フッ化水素酸(フッ酸)などを頭上から掛けられて…、もしくは、塩酸、濃硫酸、フッ化水素酸などのプールに飛び込んで…、果たして無事でいられるだろうか?
「!! 頭上にモンスター(の気配)……」
と思った時には、ジュバアァっと自分の全身が、焼ける様な白煙や黒煙を出しながら、激痛とともに溶かされて、溶かしたそばから『スライム』に吸収、同化されてしまうのである。
『速効性』と『遅効性』を持った『溶解能力』で、その攻撃を食らってしまったプレイヤーの生還は絶望的であろう。
…とは言え、これらはゲーム時代の紹介文、解説文による想像に過ぎず、リアルになったこの世界で、どれほどの激痛、苦痛、絶望であるのかは分からない。…うん、まぁ食らったら『発狂する』んじゃ無いかな? …生き返れるとしても絶対に体験したく無い。
ちなみにこの『スライム』などの『罠、トラップ扱い』のモンスターも、ミミックと同様、残念ながら≪LVを半減出来ない≫。そしてミミックと同様、初遭遇ボーナスも無い。
(『初遭遇した時のLV』によって、不公平になってしまうから… という事らしい)
そのため、よほど格下のダンジョンでも無い限り、プレイヤーは避けて探索をする。
…一応、降って来る瞬間は〈飛行状態〉なので、反撃出来ればクリティカルヒットする… らしい。だが相手は『水みたいなモノ』であるので、基本的には『強力な魔法』でしか討伐出来ない。
いつもの話になるが、こんな危険があるから、固定箱などがある…のが、TJOのダンジョンである。
嫌なら『フィールド探索だけ』するとか…商売や、生産職を目指せば良いだけだ。
ともかく俺達3人に『選択肢』は無い… あぁ一応? 俺が『理力塊[ランプフォース]』…をひたすら撃ち続ける…… という手が…… 無いな。
『僧侶』LV12の攻撃で、『罠LV32のスライム』が倒せる気がしない。…というかFAを取るとか自殺行為だ。そもそも 理力塊[ランプフォース](笑)とかwwww。
「…まぁ、とりあえず。この壁の向こうの通路だか、部屋だかには『スライム』が居るってこった。どうするかは、行ってからまた考えりゃいいだろ」
「そうだな」
「そうですね」
とにかく避けて通れるなら良し。ダメなら引き返して別ルートの探索だ。
俺達に『攻撃魔法は無い』のだ! (断言)。とりあえず壁の向こうの事なので一旦忘れて、またケイを先頭にしてゆっくりと前進を始める。
「ブーン」「ガササササ…」「バサササ…」、「プ~ン」「カサササ…」「キチキチキチ…」…この通路は少し右に曲がった後、ゆるやかに左に曲がりながら続いている。一本道で逃げ場が無く狭いため、虫達の退散速度が遅い = 俺達の移動速度も落とさざるを得ない。
「ゆっくり『虫地獄』を堪能して逝ってね^^」 …とヤマコウが言っている様だ。
「俺、この洞窟から出たら、ヤマコウから『10万ドルもらう』か、『ヤマコウを15コマ戻す』んだ――。 ウフフフ……」
そんな調子で、それほど長くは無い『一本道』を、≪ゆっくりゆっくり≫進んでいくと、左に大きく曲がる虫トンネルと、右に曲がる虫通路が見えてきた。
「右でいいんだな?」
「お~、とにかく右へ進め~」
「そうデスね」
右に曲がる通路をゆっくりと進みながら、左の虫トンネルを見ると… またまっすぐ『虫地獄』が続いている様だ。うぐぐぐ…。
「おい」
「ん? …おぉ~! またキタか!」
「どうシました?」
ヒイラギが興奮しているので、前方を見ると、どうやら右に曲がってすぐに小部屋になっていた様だ。そして虫達が退散中の床の上には、また宝箱が2つ姿を見せはじめていた。
「これは! ダンジョンが生成されて『誰も来ていない』とかかも知れないですねぇ」
「あ~そうかもなぁ」
「………」ダンジョンは『毎月28日のPM11:59に、全てのプレイヤーがダンジョン内から『強制退去』させられ、その直後の毎月1日のAM00:00に、全てのダンジョンのMAPが新しくなる』 …わけであるが、その新しくなった直後は、モンスターは若干少なめである。
しかし『宝箱』まで少ないとなると、『月初め』には誰も『新しくなったダンジョン』に入らなくなってしまう…… というのは誰にでも想像出来る。
そのため、MAP新生時には最初からある程度の『固定箱(固定宝箱)』と、『ダンジョンPOP宝箱』が配置される様に、若干POP(出現)率が高くなっている。
ただしこれには仕掛けがあって、新生前の古いMAPにPOPしていた『固定箱』と、『ダンジョンPOP宝箱』の数に応じて『POP率が変動』し、適当に配置される。
まぁ『ストック』と呼ばれる機能があるパチスロ機の、『リセットモーニング』と言われる挙動に似た様なモノだ。元の旧ダンジョンに宝箱が多くPOP(ストック)されていると、新MAPでも最初から多く配置されやすい。
そのため不人気ダンジョンは、そのまま大量の宝箱が持ち越しされている… といった感じだ。もちろん旧ダンジョンで『宝箱が取りつくされて』いたりすると、生成後の新MAPでPOP率が低くなり、宝箱は少なめとなる。
『フィールドPOP宝箱』であれば、MAPの再生成など無いので、出現すれば『誰かが入手するまで消えない』…のだが、ダンジョンは『毎月生成され直す』ため、宝箱を移動、再配置せざるを得ず、その≪救済のため≫のこういった仕様である。
ヤマコウに言わせると「出現した宝箱を消すのはフェアでは無い」…という事らしい。
「キャー、ヤマコウ店長ステキー」、台風の日は宝箱POP率が上がったりしそうだな…… でもとりあえず殴らせろっ。
「そろそろいいだろ。右の宝箱から行くから少し離れててくれ」
ヒイラギはそう言いながら、虫達が退散した右の宝箱に向かう。俺達も指示通りに少し離れて、ケイは周囲を警戒しつつ、俺は回復の用意をしつつ見守る。
「さて …分析:罠[トラップアナライズ]」
ヒイラギがスキルを使用すると、宝箱の上面部から下底部に向けて、『光る板状のモノ』がス~っと降りていく。
「罠は『クラッカー』で、罠LVは33だな」
分析を終えたヒイラギは、なんでも無い事の様にそう言った。
-------------------------------------------------------------------------
LV:12(非公開)
職業:みならい僧侶(偽装公開)(僧侶)
サポートペット:ミケネコ/三毛猫型(雌)
所持金:4,961G
武器:なし
防具:布の服
所持品:10/50 初心者用道具セット(小)、干し肉×21、バリ好きー(お得用)90%、樽(中)90%、コップ(木)、サクランボ×1、鋼のナイフ、鉄の斧、青銅のブーツ、賞金首の首輪[†カムイ†]懸賞金:94,000G、鬼王丸×2
探知:罠[トラップディテクション] 半径15m範囲の罠の存在、形状、名称を探知し、罠LVを半減させる(小数点以下切捨て)
補足:”罠、トラップ扱い”のモンスターだった場合は、そのモンスターのLVも識別する、ただしモンスターのLVは半減出来ない。
理力塊[ランプフォース] 術者の精神力の塊を、対象1体にぶつけてダメージを与える。
「TJOの『スライム』は危険だから、ミケネコも覚えておけ」
「すらいむ きけん~?」
「あぁ、『速効性』と『遅効性』を持った『溶解能力』というのがヤバくてな。即座に焼け焦げる様に溶けはじめるのと、ゆっくりと体内に浸透して長時間の激痛を味わいながら溶かされていくのと、ダブルの恐怖だ」
「ん~?」
「そうだな…、半身を無数の針で刺されながら、半身を焼かれる様な感じらしい」
「すらいむ こわい~」
「あぁ、他のゲームのスライムと混同すると大変な事になる」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中
あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。
結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。
定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。
だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。
唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。
化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。
彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。
現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。
これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる