79 / 95
第2章 出会いの街 編
069 ”夢”の続行 <04/05(金)PM 03:29>
しおりを挟む※※※ 注意 ※※※
ただいま [夢の洞窟] 中です。
大量だったり、黒かったり、テカってたり…そういうのが苦手な方は、しばらく読み飛ばしていただいた方が良いかと思います。ご注意下さい。
[夢の洞窟]終了まで『目印』として、『無理矢理サブタイトルに”夢”の文字を付けていこう』と思います。よろしければ参考にして下さい。
-------------------------------------------------------------------------
出会いの街[ヘアルツ]の西(←)の岩山にある[夢の洞窟]を探索中の俺達3人は、『最初の小部屋』で宝箱を2つ、『次の小部屋』で更に2つの宝箱を発見しアイテムを入手した。
続く3つ目の『中部屋』で、更に3つの宝箱を発見し、周囲の大量の『オイシイ』モンスター『G竈』LV16を、『条件』を満たした『狂戦士』…ケイ1人の『無双』により一掃し、ドロップと宝箱の回収も無事終了する。
そして十字路?の直進(右)通路先の『らっきょう』部屋で8つ目の宝箱を回収し、『スライム』部屋では2つの宝箱を発見、1つの宝箱を諦め、1つの宝箱を回収したのだった。
「一旦出て、外の空気を吸いたい気もするが、ここまで≪かなり時間がかかってる≫し、このまま続けるか?」
…と『リーダー』のヒイラギが俺達に相談してきた。
「………」『スライム』LV32の居た(あった?)部屋で、宝箱を1つ諦め、もう1つの宝箱を回収した俺達は、残っていた『元の入り口へと戻る通路』を通り、その通路で『G竈』1体に遭遇し、何事も無く普通に討伐してドロップの竈汁を回収、最初の『大きめの北に伸びた長方形の大部屋(もしくは広い通路?)』まで戻って来ていた。
これで、『東(→)の脇通路』は全て見て回った事になる。
北(↑)
┃
┃
┠─ → これまで探索していた『東(→)の脇通路』
入り口
(※↑大雑把に この様な感じです)
「面倒だ… このまま続けよう」
「そうですね、続けましょう」
ケイと俺は、このまま『探索の続行』を提案する。
「………」正直一旦、外に出てしまうと≪二度と入りたくなくなりそう≫だ。
格闘技(ボクシング?)とかで、無心に殴りあっている間は平気? なのに、一度座りこんでしまうと、立てなくなる… みたいな?
マラソンなどの長距離走などで、立ち止まったり、座ったりすると、再び走り出せなくなりそうで、ずっと立ったまま、歩いたり軽く走り続けているような?
とにかく『出たら終わる』 …そんな予感がしてならない。
”ドーパミン”、”アドレナリン”、”βーエンドルフィン”、”セロトニン”…、緊張だか、麻痺だか、興奮状態だか、高揚感だか、酩酊感だか、何だか知らないが、≪そんな感じの”何か”≫が、今の俺をギリギリ支えてくれている(多分)。
「よく覚えとけ。[夢の洞窟]ってのは、平常心で、クールで居ちゃ≪ならねぇ≫んだ」、冷静になっちゃダメだ。頭カラッポで流されてないと、≪全員でカッカしているべき≫だ。
「それじゃそうするか。ま、その先が、すぐ『行き止まり』かもしれんしな」
そう言ってヒイラギが笑っている。まぁ確かに「大きめの通路(大部屋)だから」といっても、しょせんは『ランダム生成』されたモノだしな。
「そうだ… 場所が場所だし、(ワクチンを)かけ直しておきますね」
「お~そうだな、頼む」
まぁ現状それほど『MP管理』が厳しいわけでも無い。
気付いたら”かけ直しておけば良い”のだ。
「では …万能抗原体[オールマイティーワクチン] はいOKです」
「………」幸いここまで誰も『感染』していない。少しは効果があった、のか?
しかしまぁ『狂戦士』のケイが≪凄い火力≫ですぐに戦闘を終わらせているから、『通常のパーティ』と比べて、格段に≪戦闘時間が短い≫んだよな。
戦闘時間が短いから、被弾も少ない。だから『感染』する確率も低い、…つまり『ワクチン』があっても無くても”関係無い”のかもしれない…という。
ちなみに、こういう『かけ直し』の場合は、治癒、支援回数に『カウントされていない』らしい。≪完全に切れて≫から再度かけ直せば良いのだが、それで『状態異常』を食らうと馬鹿らしいので、俺はMPに余裕がある時には、ケチらず『かけ直す』事にしている。
こういった効果時間は、かけ直す事で『重複』したりはせず、上書きされている様だ。
例えば”効果時間が10分”のスキルなら、
×残り10分 →残り5分 →かけ直し →残り15分 では無く、
〇残り10分 →残り5分 →かけ直し →残り10分 である。
「よ~し、それじゃ北(↑)ルート?の探索開始だ」
「あぁ」
「了解です」
ヒイラギの合図で、ケイを先頭に俺達は『北(↑)ルート?』の探索を開始した。
ここは今までの通路の3倍ほどと、かなり広くなっているので、虫達もそれほど混雑せず”普通に歩く程度”の『快適な速度』で移動出来る。「ガササササ…」、「ブーン」、「バササ…」、「キチキチキチ…」、と『陸海空3軍の覇者』達がスムーズ? に退散していく。
そうして快適に『広い通路』を歩いていくと、前方で少し右にカーブしているようだ。そこに近付くにつれて、少しずつ移動速度が落ちてきた。
段々と右に曲がりつつ狭くなっていっている、”3車線”だったのが、いきなり”1車線”になる…みたいな感じだ。そりゃ混雑して渋滞しだすだろう…
あっという間に『快適な移動』の時間が終わり、『牛歩』に戻った。
「まぁまぁ、そう急がずに。[夢の洞窟]観光を楽死んで、ゆっくりして逝ってね?」、とヤマコウが… 殴るっ、絶対に殴るっ。
再び”ゆっくり”と歩きながら、周囲を(嫌々)警戒しつつ歩いていく。右に少し曲がった後は、また左に少し曲がり、結局は北(↑)へと続いている様だ。
「おっ!」
ヒイラギが声をあげた。見ている方を見てみると、曲がり角の陰になっていた”通路の左の壁”付近の虫地獄の中から、宝箱が姿を見せ始めていた。
「お~」
思わず俺も声が出る、これで計10個目(スライム宝箱を除く)だ。「祝、宝箱二桁突入~」である。しかもこんな『通路にある』という事は、この先の”宝箱”も無事? という可能性が高い。(まぁ”罠LV”が高すぎて”諦められた宝箱”という可能性もあるが)
「よっしゃ、それじゃ少し離れててくれ」
虫達が退散しきったのを見てヒイラギが宝箱に向かう。ケイは通路の前方を警戒し、俺はいつものように回復の用意をしながら成り行きを見守る。
「さて …分析:罠[トラップアナライズ]」
ヒイラギがスキルを使用し、宝箱の上面部から下底部に向けて『光る板状のモノ』がス~っと降りていく。
「罠は『仕込み刃』、で… 罠LVは32だ」
「………」『仕込み刃』、俺達が[山の洞窟]1層で諦めた『居合いの達人』の様なトラップだ。識別せずに開けた場合、やはり『不意打ち』補正で『クリティカルヒット』する。
『僧侶』LV12の俺が、この宝箱を開けようものなら、『LV32のクリティカル攻撃』を食らうのである。『G竈』がケイに『一刀両断』されていた様に、開いた隙間から≪高速でなぎ払われる刃≫によって、俺もズバーッ、と『真っ二つ』にされる事だろう。
「ま、大丈夫だろう …解除」
キンッ!
ヒイラギは少し考えた後で『解除』にかかり成功した。お馴染みの謎の金属音(罠解除成功音)がして、錠前がポトリと地面に落ち、霞んで消滅していく。
「え~っと… また俺か?」
「あぁ、さっさと開けろ」
「はい」
一応確認してからヒイラギが宝箱をガバッと開ける。
宝箱の中から取り出したのは…… 『斧』だ。じっと見つめてみると、
《名:鋼の斧 所有者:ヒイラギ 〈警告〉取得すると窃盗となります》
「おぉ、『白アイテム』ですね。おめでとうございます」
「良かったな」
「………」俺達の様な『鑑定スキルの無い』プレイヤーは、ノーマル装備品(0、白、基本)だけ『辛うじて鑑定出来る』ため、ノーマルアイテムだけが『確定名』で”入手出来る”。(という設定である)
装備品には、『初回鑑定ボーナスが無い』ので、鑑定して売ると「鑑定代分が損」である。つまり最初から鑑定されているノーマル装備品は「鑑定代が不要なので得」である。
さらにTJOでは、『(不確定名)の装備品は、装備出来ない』。
そのため探索中に『+3武器』などを入手していたとしても、『活躍するのは次回の探索から』…という事になる。その点ノーマルアイテムは『確定名』なので、すぐ装備出来る = 『即戦力』となる…という利点がある。
しかし『鑑定が出来るプレイヤー』がいれば、≪これらの利点は無くなる≫し、長い目で見れば、『鋼の斧』より『鋼の斧+3』の方が『絶対に良い』ので、ノーマルはしょせんノーマルなのだ。
そんな訳で、初心者の内は(不確定名)の付いた品を喜び、ノーマルアイテムを「また白アイテムか」…等とガッカリしたりするのであるが、『TJO経験者』や『高LV者』になっていくに従って、「よっしゃ、白アイテムだ」、「やったな」等と喜ばれる様になる。
いかにTJO経験者、高LV者が『”灰色アイテム(”-9” ~ ”-1”)”に苦しめられてきたか』を物語るといえよう。普通って素晴らしい… ふ・つ・う。しかし”普通”で満足していては、”レアアイテム”や”高品質品”は手に入らないのだ、ヤマコウめっ。
「おぅ、まぁ『斧』ってのがなぁ」
…と、ヒイラギは笑いながらも、頬をポリポリかいて微妙な喜び方をしている。
「………」『斧』とは、『山ゾック(斧)』LV6、『盗ゾック(斧)』LV8先輩で、”お馴染み”? の『切断、衝撃』属性の武器である。
この2体は、高STRで『攻撃力は高い』のだが、『動きが鈍く、緩慢』であるので、初心者に多く狩られるモンスターであり、どちらも『通常』ドロップが『青銅の斧』、『レア』ドロップが『鉄の斧』なので、多くのプレイヤーが『斧祭り』を味わっている。
最初は嬉しいのだが、すぐに「NPC売りするしか無い」、という事がわかり、ガッカリする事になる。(溢れかえっていて、知人に無料で配っているような状態なので、わざわざ買ってくれるプレイヤーが居ないのだ)
今回ヒイラギが入手したのは『鋼の斧』なので、『青銅の斧』や『鉄の斧』よりマシなのだが、それでも多くのプレイヤーが、「もう『斧』はいいよ……」という感じで、つまり『あまり人気が無い』のだ。
さらにケイが使用しているのは、『鉄の大剣』であり、同じ『切断、衝撃』属性だから不要だし、ヒイラギも、『切断』の『鋼の剣』、『打撃、衝撃』の『鋼のメイス』と、あまり『鋼の斧』の出番は無さそうだ。
しかし『斧』というのは、戦闘以外でも『使い道』がある。
売らずに『道具として活用する』のもアリだろう。
「他には無いな… 先に進むぞ」
とケイがゆっくりと北に向かって歩きはじめる。
「おぅ、そうだな」
「了解です」
ヒイラギは『鋼の斧』を『インベントリ』に放り込み、ケイの後に続いて歩き始め、すぐに俺も続く。虫通路の前方は北(↑)へと伸びていて、また少しずつ広がってきている? のか、『陸海空3軍の覇者』達の退散速度が上がってきていた。
視界の右下の方へ意識を向けると<04/05(金)PM 03:33>と表示されていた。
-------------------------------------------------------------------------
LV:12(非公開)
職業:みならい僧侶(偽装公開)(僧侶)
サポートペット:ミケネコ/三毛猫型(雌)
所持金:4,961G
武器:なし
防具:布の服
所持品:15/50 初心者用道具セット(小)、干し肉×21、バリ好きー(お得用)90%、樽(中)90%、コップ(木)、サクランボ×1、鋼のナイフ、鉄の斧、青銅のブーツ、賞金首の首輪[†カムイ†]懸賞金:94,000G、鬼王丸×2、弓(不確定名)、鉄のブーツ、棒(不確定名)、篭手(不確定名)
万能抗原体[オールマイティーワクチン] あらゆる状態異常、病原体への抵抗力をあげ予防する。万能だが過信は禁物、感染してからは効果が無い。
※実は、『状態異常』に対して『抵抗失敗』や、『感染の判定』が出た場合に、『90%の確率で強制的に回避する』という結構『強力な効果』なのだが、「何度回避しても運悪く元の”感染などの判定”が出まくる」、「運悪く10%に当たる」等で、プレイヤーにとってみれば「食らう時は食らう」ため、『気休め』呼ばわりされている不憫なスキルである。
「ぞっこ~」
「そうだな… 1度冷静? になると、多分しばらく入れない」
「れいせ~?」
「あぁ、夢中になってて”感覚がマヒ”していたり、”慣れていた”のとかが、”我に返ったり”、”リセットされる”危険がある」
「われにかえったりせっと?」
「雪の中を走り回って遊んでいたのに、1度家に帰って”あったかい物”を食べて温もったら、コタツから出なくなる子供… みたいな?」
「こたつ!! ご主人さま~ こたつ~」
「しまった!!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中
あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。
結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。
定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。
だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。
唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。
化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。
彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。
現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。
これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる