188 / 224
続×3.雪豹くんとにぎやかな家族
4-18.番からのお誘い
しおりを挟む
子どもたちが卵から孵って二ヶ月。
ルミシャンスが執務室でも普段通り過ごせると分かってから、スノウの秘書仕事が本格的に再開された。
「マー、にぃに」
「なぁに?」
「どうしましたか?」
足元に駆け寄ってきて鳴くルミシャンスを見ると、どうしても作業の手が止まってしまうのは仕方ない。『にぃに』と呼ばれるようになったルイスは、いつも笑み崩れてルミシャンスの相手を始める。
「……それは兄じゃない」
ブレスラウが拗ねるのも、いつもの光景になってきた。
否定はするものの、ブレスラウもルイスのことは気に入っているのか、実力行使はしないけれど。
竜族であるブレスラウの成長は早く、生後二ヶ月を迎える今では、体長がスノウの背の半分ほどになっている。膝の上に乗せるのさえ大変なので、抱き上げるのは無理。
親として寂しいけれど、子の成長は嬉しくもあり、複雑だ。
せめてルミシャンスはゆっくりと成長してほしいな、と願ってしまう。親離れはもっと先でいい。
「この書類片付けたらおやつにするからね~」
「にに! やつ~」
「おやつ、だよ。おーやーつ」
「にー……ぉやち」
「惜しい!」
小さな口をもごもごと動かし、ルミシャンスが言葉を真似る。『ママ』と言えるようになってからは、様々な言葉を教えているのだ。真っ先に教えたのは『パパ』だけれど。
おかげで、アークがルイスに嫉妬することはなくなった。
「パパ~、おやち」
「おやつだな。それと、俺はおやつじゃない」
ルミシャンスが駆けていったと思ったら、アークの足をハグハグと噛んでいる。アークは気にせず書類に目を通しているけれど、靴が歯型だらけだ。
「父者を食べるのか?」
「ブレスラウ、面白がらないの」
アークの足元で大きく口を開ける仕草を見せるブレスラウを軽く咎める。本気で叱らないのは、それがブレスラウなりの父親とのコミュニケーションだと分かっているからだ。
「お前の歯が立つわけがないだろう」
「……グルル」
ふっと笑って見せるアークは、だいぶ大人気ない気がする。
スノウは思わず呆れて、アークの肩をペシッと叩いた。ついでに仕分けた書類を机に積み重ねる。
「アーク、あんまりブレスラウを揶揄わないで」
「こいつが戯れてくるから相手をしているだけだ」
腕を引かれたと思ったら、アークの膝上に抱えられていた。
目を瞬かせると、唇に柔らかく噛みつかれる。ちゅ、ちゅ、と触れては離れる唇に、絆されてしまいそうになりながらも、アークの頬を軽く抓った。
「ここじゃダメ」
「……最近は、部屋でも駄目だと言うだろう?」
「子どもたちが見るからダメなの」
ちらりと視線を向けると、ブレスラウは呆れたようにそっぽを向いていた。ルミシャンスはアークの靴に執着していて、スノウたちの様子には全く関心を寄せない。マイペースなのがルミシャンスの良いところである。
「もっと触れ合いたい」
「……うぅ」
鼻をすりすりと寄せられて、スノウは小さく唸った。
アークに甘えられるような仕草をされると、途端に拒む気がなくなってしまう。惚れた弱みというか、普段はカッコよくて頼りがいのある番に甘えられるのが、嬉しくなってしまうからだ。
そんなスノウのことを、アークはよく分かっていて、狙ってこんなことをしているのだとも理解している。でも、愛おしく感じることに違いはない。
むしろ、プライドが高いアークがそこまでしてスノウの愛を欲しがっているのが分かって、たまらない気持ちになる。
「——ん……分かった。今夜、ルミシャンスがちゃんと寝ついたら、ね」
「そうじゃなくてもルイスに預けておけばいい」
「ルイスに任せても問題ないのは確かだけど……」
それはそれで、なんだか寂しい。
そんな思いを隠せずに呟くと、アークが苦笑した。
卵から孵ってからは、定時に寝床に入らないルミシャンスに振り回されてきた。眠りについても夜泣きがあるから、スノウも落ち着いて寝られない。
その世話は大変だけれど、子どもの内だけだと思うと嬉しくもあり、スノウは楽しんでこなしていた。
一方で、番らしい触れ合いがめっきりご無沙汰であることも気になってはいる。アークがいつ不満を爆発させるかだけじゃなくて、スノウ自身も少しずつ欲が溜まっている自覚があった。
「スノウ、たまには番を優先してくれないと、俺があの子たちを食ってしまうかもしれないぞ」
全く怖くない口調で脅されて、スノウは目をぱちぱちと瞬かせた。
アークの目は笑っているけれど、少し熱が滲んでいる。それを見て悟った。そろそろ本気で相手をしないと冗談では済まなくなる、と。
「……分かったよ。少しは子離れしなくちゃね」
大事な番であるアークを甘やかせるのはスノウだけなのだ。
それが嬉しいからって、番を優先してしまうのは親としてダメなのかもしれないけれど、たまになら許されてもいいんじゃないかなと思う。
ルミシャンスが執務室でも普段通り過ごせると分かってから、スノウの秘書仕事が本格的に再開された。
「マー、にぃに」
「なぁに?」
「どうしましたか?」
足元に駆け寄ってきて鳴くルミシャンスを見ると、どうしても作業の手が止まってしまうのは仕方ない。『にぃに』と呼ばれるようになったルイスは、いつも笑み崩れてルミシャンスの相手を始める。
「……それは兄じゃない」
ブレスラウが拗ねるのも、いつもの光景になってきた。
否定はするものの、ブレスラウもルイスのことは気に入っているのか、実力行使はしないけれど。
竜族であるブレスラウの成長は早く、生後二ヶ月を迎える今では、体長がスノウの背の半分ほどになっている。膝の上に乗せるのさえ大変なので、抱き上げるのは無理。
親として寂しいけれど、子の成長は嬉しくもあり、複雑だ。
せめてルミシャンスはゆっくりと成長してほしいな、と願ってしまう。親離れはもっと先でいい。
「この書類片付けたらおやつにするからね~」
「にに! やつ~」
「おやつ、だよ。おーやーつ」
「にー……ぉやち」
「惜しい!」
小さな口をもごもごと動かし、ルミシャンスが言葉を真似る。『ママ』と言えるようになってからは、様々な言葉を教えているのだ。真っ先に教えたのは『パパ』だけれど。
おかげで、アークがルイスに嫉妬することはなくなった。
「パパ~、おやち」
「おやつだな。それと、俺はおやつじゃない」
ルミシャンスが駆けていったと思ったら、アークの足をハグハグと噛んでいる。アークは気にせず書類に目を通しているけれど、靴が歯型だらけだ。
「父者を食べるのか?」
「ブレスラウ、面白がらないの」
アークの足元で大きく口を開ける仕草を見せるブレスラウを軽く咎める。本気で叱らないのは、それがブレスラウなりの父親とのコミュニケーションだと分かっているからだ。
「お前の歯が立つわけがないだろう」
「……グルル」
ふっと笑って見せるアークは、だいぶ大人気ない気がする。
スノウは思わず呆れて、アークの肩をペシッと叩いた。ついでに仕分けた書類を机に積み重ねる。
「アーク、あんまりブレスラウを揶揄わないで」
「こいつが戯れてくるから相手をしているだけだ」
腕を引かれたと思ったら、アークの膝上に抱えられていた。
目を瞬かせると、唇に柔らかく噛みつかれる。ちゅ、ちゅ、と触れては離れる唇に、絆されてしまいそうになりながらも、アークの頬を軽く抓った。
「ここじゃダメ」
「……最近は、部屋でも駄目だと言うだろう?」
「子どもたちが見るからダメなの」
ちらりと視線を向けると、ブレスラウは呆れたようにそっぽを向いていた。ルミシャンスはアークの靴に執着していて、スノウたちの様子には全く関心を寄せない。マイペースなのがルミシャンスの良いところである。
「もっと触れ合いたい」
「……うぅ」
鼻をすりすりと寄せられて、スノウは小さく唸った。
アークに甘えられるような仕草をされると、途端に拒む気がなくなってしまう。惚れた弱みというか、普段はカッコよくて頼りがいのある番に甘えられるのが、嬉しくなってしまうからだ。
そんなスノウのことを、アークはよく分かっていて、狙ってこんなことをしているのだとも理解している。でも、愛おしく感じることに違いはない。
むしろ、プライドが高いアークがそこまでしてスノウの愛を欲しがっているのが分かって、たまらない気持ちになる。
「——ん……分かった。今夜、ルミシャンスがちゃんと寝ついたら、ね」
「そうじゃなくてもルイスに預けておけばいい」
「ルイスに任せても問題ないのは確かだけど……」
それはそれで、なんだか寂しい。
そんな思いを隠せずに呟くと、アークが苦笑した。
卵から孵ってからは、定時に寝床に入らないルミシャンスに振り回されてきた。眠りについても夜泣きがあるから、スノウも落ち着いて寝られない。
その世話は大変だけれど、子どもの内だけだと思うと嬉しくもあり、スノウは楽しんでこなしていた。
一方で、番らしい触れ合いがめっきりご無沙汰であることも気になってはいる。アークがいつ不満を爆発させるかだけじゃなくて、スノウ自身も少しずつ欲が溜まっている自覚があった。
「スノウ、たまには番を優先してくれないと、俺があの子たちを食ってしまうかもしれないぞ」
全く怖くない口調で脅されて、スノウは目をぱちぱちと瞬かせた。
アークの目は笑っているけれど、少し熱が滲んでいる。それを見て悟った。そろそろ本気で相手をしないと冗談では済まなくなる、と。
「……分かったよ。少しは子離れしなくちゃね」
大事な番であるアークを甘やかせるのはスノウだけなのだ。
それが嬉しいからって、番を優先してしまうのは親としてダメなのかもしれないけれど、たまになら許されてもいいんじゃないかなと思う。
150
あなたにおすすめの小説
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
真空ベータの最強執事は辞職したい~フェロモン無効体質でアルファの王子様たちの精神安定剤になってしまった結果、執着溺愛されています~
水凪しおん
BL
フェロモンの影響を受けない「ベータ」の執事ルシアンは、前世の記憶を持つ転生者。
アルファ至上主義の荒れた王城で、彼はその特異な「無臭」体質ゆえに、フェロモン過多で情緒不安定な三人の王子たちにとって唯一の「精神安定剤」となってしまう。
氷の第一王子、野獣の第二王子、知略の第三王子――最強のアルファ兄弟から、匂いを嗅がれ、抱きつかれ、執着される日々。
「私はただの執事です。平穏に仕事をさせてください」
辞表を出せば即却下、他国へ逃げれば奪還作戦。
これは、無自覚に王子たちを癒やしてしまった最強執事が、国ぐるみで溺愛され、外堀を埋められていくお仕事&逆ハーレムBLファンタジー!
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。