訳あり殺人鬼は異世界転生で鬼になる!

ヨシオ@

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鬼は異世界で旅に出る!

鬼は人の優しさにふれる…

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「気合いを入れろ!気合いをな!」
「ウッス!おやっさん!」
ツルハシみたいな道具で建物を壊していく。
「後少ししたら休憩だからそこまで踏ん張れや!」
「ウッス!分かりました!」
今まで以上に気合いを入れて壊していく…
時間がある程度経ち…ほとんどの建物を解体したところで、
「よし!今日の仕事は一旦終わり!一時間後にまた来て片付けをするぞ!」
今日の仕事は大半が終わった。
「響!今日もありがとよ!おかげで助かった!これは少しおまけしておいたからな!」
「ありがとうございます、おやっさん!」
お礼を言うと、
「お前にはもっと頑張ってもらうからな!」
これがアメとムチと言うやつか…
アメを貰ったご機嫌な俺は、
「ところでおやっさん、この町で竜車として使えるような荷車ってありますか?」
「あ?あー…あるぞ俺の家にな!」
意外な人が持っていた。
「ま、マジですかおやっさん!それを俺に銀貨十五枚くらいで売ってくれませんか?」
おやっさんは少し考えて…
「まぁ…俺はもう使ってないからその値段で売ったやるよ!」
「ありがとうございます!これからも仕事を頑張らさせていただきます!」
「ハッハッハー!分かったぞ!これからも頼むな!」
男の熱い約束を交わしたところで…
「じゃあ、片付けを終わらせて取りに行きますね!」
さっさと片付けを終わらせた。

外もすっかり夕焼け色に染まった頃、
俺はおやっさんの家にいた…
「おお!君がお父さんが認めている職人だね?」
おやっさんの奥さんに言われたが、
「いや…俺はまだまだですよ」
自分でもまだまだ、だと思っているので言うと…
「いやいや!家に連れてくる奴は大体が努力家や真面目に頑張ってくれている奴さ!」
「母さん…余計なことを言うんじゃないよ!」
おやっさんが顔を赤くしていた。
「さぁさぁ!あんたももっと食べて頑張りな!これはおばさんの特性のシチューさ!」
ウサギみたいな肉が入っているシチューが出された。
「ありがとうございます!では、いただきます!」
言うが早いかすごいスピードで食べていく。
「おおー!あんた体はあんまり太くないけど食べるねー…」
おやっさんの奥さんが感心していた。
「食べ物が食べれないほど貧しい時があったものですいません…」
「そ、そうかい…じゃあ!たくさん食べな!」
皿からはみ出るくらいにシチューをついでくれた。
俺は心で思った、
この世界は優しい人が多いな…
俺も妹もこんな世界なら幸せな生活を送られたのにな。
「どうしたんだい?そんな悲しい顔をして?」
「い、いえ!ただ…この国の優しさに触れたような気がしました」
「そうかい!それはよかったね!」
食べ終わった皿にまたシチューをついでくれた。
俺はすっかりご馳走になったので本来の目的を危うく忘れるところだった。
「あの…おやっさん!竜車として使える荷車を下さい!」
忘れていたようなおやっさんは、
「そう言えばそうだったな…母さんが夢中になっていたからな…どれ付いてこい」
おやっさんに連れられて地下に行った。
そこには頑丈そうな木材で作られている荷車が置いてあった。
「すごいですね!」
「そうだろ?なんせ俺が若い頃に作った自慢の荷車だからな!」
「おやっさん元は大工だったんですか?」
「まぁな…昔は大工でも稼げたが今はそんなにな…」
確かにそうだろう…
この町には仕事を独占している建築組合があるからな。
「よし!今から俺が細かいところを直してやるよ!」
「ありがとうございます!俺はこいつでこの世界を知るために冒険をします!」
「おう!俺も若いときは冒険をしたかったからな…俺の分もやってくれ!」
応援してくれた。
やはりこの世界の人々は優しいな…
それからおやっさんは念入りに時間を賭けて点検と修理をしてくれた。
「まぁ、こんなもんだろ」
最初に見たときよりも遥かにきれいになっていた。
「あとは…魔道士に木材を魔法で保護してもらえば完璧だな…」
「そうですか…何から何までありがとうございます!あ、これは代金です」
革袋を手渡した。
「おう!お前さんも大変だと思うが頑張れよ!」
暗い夜道、俺は買った荷車を押していって帰った…
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