訳あり殺人鬼は異世界転生で鬼になる!

ヨシオ@

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鬼は異世界で旅に出る!

鬼は旅を楽しむそうです…②

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ターニャと一戦やらかした俺達は眠りに就こうとしていた…
だが俺は心配性なので一応起きておくことにしておいた。
「はぁー…今日も疲れたな~」
「なんだ?お前も寝ておらんのか?」
突然後ろから声を掛けられた。
「お?お前も起きてんのかよ?」
「当たり前だ…俺達竜は一時間程寝たら大丈夫だからな」
竜すげぇー!
「そう言えば…お前って名前あんの?」
「フム…有ったような気がするが忘れたな~…」
「そうか…じゃあ、俺がつけてやんよ!」
そう言うと顔をしかめて…
「お前のネーミングセンスは最悪だから不安しか無いな…」
「いやいや、気に入らなかったら自分で考えていいからさ!お願いします先輩!」
「分かった、分かった!好きにしろ!」
名付けの権利を勝ち取った俺は…
「地竜だから…アースとかどうだ?」
「何でそうなるかは知らんが…まぁ別に変な名前でも無いからいいぞ」
「じゃあ…改めてよろしくなアース!」
「ああ…こちらこそよろしく頼む!」
俺達は握手をした(手と足だけど…)
「うん?何か音がしねぇか?」
「言われてみれば変な音がするな…」
俺達が声を潜めて話していると、
いきなり俺の手に刃物が飛んできた!
「誰だ!出てこい!って言っても出てこないから…オラ!」
俺は(ウェポニ)で買った投げナイフを投げると…
「痛って!分かってたのかよ!くそが!」
茂みから男が三人程出てきた…
「はん!どうせお前らはあのクソ商人に雇われてる奴だろ?」
反応が無いので肯定したと取らせてもらう。
「そうか…こ奴らは俺に喧嘩を売ろうとしてんだな?」
地竜が立ち上がった。
「ああ!フルボッコにしてやって刻んで堆肥にしてやんよ!」
「はん!お前らがこの森の養分として生き続けてもらうぜ!」
三人を一気に相手にするのは少々面倒だが、
「俺は逃げるわけには行かないんでね!今度こそ俺は何の犠牲も無しに大切な物を守る!」
「よく言った!それでこそ俺の認めた男だ!俺も本気を出すかな…ハァー…竜人化!」
そう言うと幾何学的な紋様が出てきてアースの体を包むと…
「ふぅー…久々にこの体で戦うな。覚悟しろよ!」
そう、竜人になったのだ。
「へぇー、お前はそんなことできんだ…」
感心していると…
「よそ見をすんじゃねぇよ!」
ナイフで斬りかかってきたが、
「オイオイ…俺にそんなものが通用すると思ってんの?」
俺は手でナイフを受け止めていた。
そして、握り潰した。
「ば、化け物め!クソが!」
「ヘッ!化け物でも何でも結構!俺は助けれる力があれば十分だ!」
ターニャに打ってもらったナイフを取り出して…
「まだまだ、これからだぜ?」
その瞬間相手の顔は青ざめたが、
「俺も後には退けない状況だから…退けねぇんだよ!」
ナイフを突きだし、切り上げたりと多彩な攻撃を仕掛けてくる。
俺はその全ての攻撃を受けきり反撃の蹴りを打ち込む!
「クソッ!まだだ!ウオーー!」
「ヘッ…俺はそういう奴は嫌いじゃねぇぜ?必死にもがきながらも人生を生きてる奴はな!」
鋭い蹴りが腹に直撃するが、
「いい蹴りだぜ!だが蹴りはこうすんだよ!」
空中で回転して遠心力を使い思いっきり蹴り飛ばすと…
盗賊は気絶していた。
「おお…やっと終わったか。こっちはもう終わったぞ?」
アースが退屈そうに言ってきた。
まぁ確かに張り合いは無かったな…
「と言うかさ…お前の腕すげぇな!」
アースの腕は手首から先が竜の爪みたいになっているのだ。
「竜人はこんなものだぞ?俺は元々は竜人だったが飽きたので最近は竜をやっている!」
竜だったら誰でも出来ると言う訳では無さそうだ。
どうでもいいけどね!
「ふー…こ奴らはあれだけの騒ぎがあったのに起きないとは凄いな」
いつの間にか竜に戻っていたアースが呟いたので、
「まぁ、俺も最近コイツらの度胸はすげぇと思ってるな」
「うむ、同感であるな」
竜と鬼は夜が明けるまで他愛もない話をしていた。

「響さ~ん!朝ですよ起きてくださ~い!」
シーナに頭が取れるくらい揺さぶられていた。
「何で響は最初に寝たのに眠そうなの?」
「いいえターニャ、響さんは寝てませんでしたよ。響さんは寝た振りをして起きて夜中に遊んでいたんですよ」
少しでもフェリーが俺の苦労を分かってくれたと、思った俺の気持ちを返してくれ!
「遊んでねぇし!俺はお前らの命の恩人だな。だから今日は寝かせてくれ…」
ちなみに盗賊は縛って木の枝にくくりつけておいた。
「ダメですよ響さん!早寝早起き朝御飯!これが健康な体を作る基本ですよ!」
家庭科の先生みたいな事を言ってきたが断固拒否をする!
「俺はとにかく眠いから…グー」
全部をいい終える前に寝てしまった。
「はぁー…響さんは困ったものですね」
呆れていたが少し嬉しそうに微笑んでいた。
「まぁ、私としては響の朝御飯が貰えるからいいんだけどね」
喋りながらベーコンを摘まんで口に放り込む。
「ターニャは本当に肉が好きなんですね」
フェリーは一人呟いた。
そのささやくような言葉を聞いていた肉食獣は、
「もちろんですよ!肉は私の体の七割を作っていると言っても過言ではありません!」
残りの三割がすごく気になったが例え話なので突っ込まないでおく。
「でも、ターニャちゃん?お野菜も食べなきゃダメよ」
「だから私はもう二十歳ハタチだってば!」
「もう少し精神年齢も成長すればいいのですがね…」
「ふ、フェリーまでひどい!私は確かにフェリーやシーナみたいに背も高くないけどさ…」
「いやいや、精神年齢の話だろ?」
地竜が突っ込むがフェリー以外には叫んでるようにしか聞こえない…
「ターニャ…地竜にも心配されてますよ?」
「ええ!わ、私はそんなにダメな子だったの?」
「うーん、ダメな子では無いけど少し心が成長してないかもね…」
「これから毎日座禅でもしたらどうですか?」
「わ、分かったわ!私は心を成長させてついでに体も成長させるわ!」
体は無理だと思っているが、
それを言うとやる気が無くなりそうなので言うのをやめておく。
「そろそろいいか?行くぞ」
地竜は誰も聞いていないと分かっていても言わざるを得なかった。
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