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一章
弾道
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「こっちからだよな? 声のした方角は」
腰を屈め、成る可く目立たぬ様に心掛けながら二人は悲鳴の方角へ向かう。
この選択が、正しいかどうかは分からない。騎士団の様にいきり立ち鬨の声を上げながら走り突進するのが正しかったのかも知れないが、何せ、辰巳にとっては初めての経験。
死霊《アンデッド》だって、ゲームやアニメでしか見たことは無い。当然、触れた事も無いのだから対処の仕方すら分からない。
「はい、マスター。ですが、一つ良いでしょうか?」
少し後ろから尋ねるシシリの声に耳を傾け、前方をみつつも小さい声で答えた。
「なんだ?」
「索敵関連の、呪文等は無いのですか? 私は効力までは使わない限り分からないので」
「……あ」
そよ風の様に小さく零れ吐息にも似た声を、辰巳は少し開いた口から漏らした。
確かに、色々なソシャゲをダウンロードしていた為に様々な呪文がスマホ内にはデータとして入っている。
シシリの問に答えを導かれた辰巳は、少し立ち止まり覚えていたであろう呪文の中で探査に適した技を思い出す。
眉頭を顰め、対戦シーンをさながら走馬灯の如く脳内で走らせてから、二分ぐらいが過ぎて辰巳は瞼を開いた。
「あったぞ! 確か、導く一本の真実!! シシリ、使えるか?」
「はい、マスター。検索します」と、シシリは目を瞑り屈んだまま両手を前で編みながら瞑想をしている様子。
何も出来ない辰巳は、他に何の技があり、呪文があるか。次に似たよう場面に出くわした時に考える時間は無駄だと本能的に察知した。
「──検索完了。では発動します、導く一本の真実」
そうこうしているうちに数秒足らずでシシリは呪文を発動した。
どうやら、詠唱をする必要が無いのと有るのがあるらしい。
シシリの目が青白く輝くと、一瞬ではあるが甲高い音が超音波のように響いた気がした。それが、数回に渡り鼓膜を刺激した後に、小さい唇が開く。
「探査完了。ターゲット発見──此処から南西に徒歩、百メートルで辿り着きます」
シシリが、先導を仕切り草を掻き分けながら進む事数分。
二人はやっと、悲鳴の元へと辿り着いたが安堵より先に辰巳は来たことを後悔した。
「これが……。この有り様が、現実……なのかよ」
馬は、足の骨が折れているのか倒れ込み舌をだらしなく出している。間違いないのは、瀕死状態に陥っている事。
そして、何の職かは分からないが、御者台に乗っていたであろう男性は返り血を浴び真っ赤に染まっていた。
死んでたまるかと荷馬車の上に乗っかり死霊からの猛攻を掻い潜っている様子。辺りで無惨に散らばる死体は、武装をしている事を鑑みるに傭兵かもしくは冒険家。
死霊は、数体おり中には犬や熊も居る。
「アァア……ァア……ァ」
彼等は多種多様でありながらも、一貫して低く薄気味悪い嗄れた呻き声を喉を鳴らし発している。離れていても漂ってくるのは、鼻をもぎたくなる死臭。耳を塞ぎたくなる不愉快な鳴き声は、戦意を削いでゆく。
「く、くるなっ」
男性は、瞳孔を狭め乾いた涙で頬に跡を作りながらも口をパクパクと動かしていた。
余りの恐怖で言葉を無くしたのだろうか。しかし、それ以上に死霊の脅威を目の当たりにして辰巳は臆する。
「俺達が、何とか出来るレベルじゃあないだろ……」
この時辰巳は自分を責めていた。自分は、勇気も無ければ勇猛果敢《ゆうもうかかん》になれる訳でもない。到底、物語の主人公みたいな正義に身をやつせる善も武勇もないと思い知った。
確かにシシリの力強さは夢を見せてくれる。だが、もし、見た目だけで実際は効力が無かったら。
間違いなく、微かな衝撃に死霊は気が付き襲ってくるだろう。
「そしたら……あの死体みたいに」
白目を向き、口からは泡と血が混合して見たことも無い赤色をしている。
鎧は大破し、首は折れ曲がったりもしている。其れ等が瞳から離れずにまとわりついていた。
「──せーんぱい! 起きてくださいよー! せーんぱい寂しいですー!!」
「──ッ!?」
──アラームが鳴った。昼の終わりを知らせるアラームが。今の雰囲気には似つかわしいくない、元気よく明るく花のある可憐なアラームが。
辰巳は近くで鳴った音に体を竦めたのと同時に意識が覚醒する。
いっぱいいっぱいだった自分を、震えた手の平を瞳に写して理解した。
「あーあ、もうこれで逃げられねぇな。そーだろシシリ」
「申し訳ございません」
「設定したのは、俺だ。謝る事じゃないさ」
「ですが、弄られっぱなしで何もしなかった私にも責任があります」
「……たっく。お前も、ぶれねぇのなシシリ」
無感情で語るシシリが、まったく畏れを抱いていない様子で緊迫感もない発言をしている。
それを聞いて、辰巳は深呼吸をしながら肩を撫でた。
(とはいっても、今のシシリは携帯に備わった知識しかない。危険視が出来ないのも仕方が無い……が、助かったぞ)
「アァ……?」
獣系の死霊の耳がピクリと動き、連動して数体が二人へとユックリ振り返った。
アラームが、辰巳の気持ちを落ち着かせたのば事実だ。けれど、死霊《アンデッド》を別の存在へと意識を向かせてしまう、つまり隠れていた場所がバレる形ともなってしまったのだ。
辰巳は、未だに震える両膝を加減をせずに力いっぱい叩いた。
「クゥー! いってぇーな、こら!」
隠れる事を止めて立ち上がり背伸びをする。
拭えない緊張感は未だに心拍数を無駄にはね上げ呼吸は詰まったままだ。
生きた心地がしない事を実感した辰巳は後ろで屈むシシリと目が合う。
「マスターの性癖をダウンロード」
「おい、勝手にダウンロードすな! ……それより、シシリ」
「はい、何ですか? マスター」
「お前は、装備を顕現出来るって事は再び戻す事も可能なんだよな」
尋ねると、シシリは短く頷いた。
しっかりと確認した辰巳の口は、此処に来て初めて緩む。
「よし、ならばお前に顕現してもらいたい武器がある」
(正直、魔法は威力が分からない今、生きている人が近くにいる限り使えない。となれば、俺が先頭に立ち戦闘するしかない)
「了解しましたマスター。検索名を言ってください」
「ああ。ギルド系のソシャゲ。名前は、レイドオブバビロニア。武器の名前は、ディーワ・マーテル」
「承諾しました。検索いたします」
「──検索完了。召喚:ディーワ・マーテル」
シシリが落ち着いた口調で、唱えるとあの時みた次元の裂け目みたいなものが発生した。
「これですか? マスター」
「ああ、間違いない。聖人が邪を穿つ破魔の銃、ディーワ・マーテルだよ」
白銀のミスリルで出来た二丁の銃、ディーワ・マーテルは、太陽に反射し神々しさを増していた。
グリップの部分には十字架が刻印されており、手に持つとズッシリと重い。
辰巳は、ブレないように強く握ると銃口を死霊に向けた。
「シシリ、呪文だ。検索先はドラゴンオブナイツ。技名は、ヒットアップ。標的は、俺だ」
ディーワ・マーテル・レア度は、大して高くはない。最高進化でもSR止まりだ。
だが、アンデッド系には二倍のダメージを与える事が出来る特攻持ち。
白銀の弾薬は、再生を許さず罪と共に灰に帰する聖なる武器。
(だが、それだけじゃ心許ない。なにせ、相手に当たらなきゃいけないからな)
「検索完了。術を発動します。目標、マスター」
淡く青い光が辰巳を覆い尽くし体に馴染み染み渡るのを全身で感じる。銃口はブレなくなり、一体をしっかり捉えている。
「これなら……ッ!!」
トリガーを引き、反動に任せて体を動かす中で弾道は一直線に伸びそして──一体の脳天を迷いなく穿った。
「すげぇ、勝手に目標へと弾が飛んでくぞ」
改めて強化魔法の大切さを身に感じつつバレットダンスを続ける。
弾薬と薬莢が、地に落ち奏でる音は終わりを歌い続けた。
「逃がさねぇよ! オラオラオラッ!!」
消耗する体力をも忘れ、ただひたすらに無我夢中で引き金を引く。
勢い良く飛びかかる犬型の死霊ですら、辰巳の命中率の前では手も足も出ずに穿たれ灰になる。
消える瞬間すらも、スローに流れる時の中に辰巳は居たのだ。全てが遅く感じ、それ故に照準を合わせやすい。これが術の効力か、はたまたアドレナリンかは分からないが辰巳は、身を預けつづけた。
腰を屈め、成る可く目立たぬ様に心掛けながら二人は悲鳴の方角へ向かう。
この選択が、正しいかどうかは分からない。騎士団の様にいきり立ち鬨の声を上げながら走り突進するのが正しかったのかも知れないが、何せ、辰巳にとっては初めての経験。
死霊《アンデッド》だって、ゲームやアニメでしか見たことは無い。当然、触れた事も無いのだから対処の仕方すら分からない。
「はい、マスター。ですが、一つ良いでしょうか?」
少し後ろから尋ねるシシリの声に耳を傾け、前方をみつつも小さい声で答えた。
「なんだ?」
「索敵関連の、呪文等は無いのですか? 私は効力までは使わない限り分からないので」
「……あ」
そよ風の様に小さく零れ吐息にも似た声を、辰巳は少し開いた口から漏らした。
確かに、色々なソシャゲをダウンロードしていた為に様々な呪文がスマホ内にはデータとして入っている。
シシリの問に答えを導かれた辰巳は、少し立ち止まり覚えていたであろう呪文の中で探査に適した技を思い出す。
眉頭を顰め、対戦シーンをさながら走馬灯の如く脳内で走らせてから、二分ぐらいが過ぎて辰巳は瞼を開いた。
「あったぞ! 確か、導く一本の真実!! シシリ、使えるか?」
「はい、マスター。検索します」と、シシリは目を瞑り屈んだまま両手を前で編みながら瞑想をしている様子。
何も出来ない辰巳は、他に何の技があり、呪文があるか。次に似たよう場面に出くわした時に考える時間は無駄だと本能的に察知した。
「──検索完了。では発動します、導く一本の真実」
そうこうしているうちに数秒足らずでシシリは呪文を発動した。
どうやら、詠唱をする必要が無いのと有るのがあるらしい。
シシリの目が青白く輝くと、一瞬ではあるが甲高い音が超音波のように響いた気がした。それが、数回に渡り鼓膜を刺激した後に、小さい唇が開く。
「探査完了。ターゲット発見──此処から南西に徒歩、百メートルで辿り着きます」
シシリが、先導を仕切り草を掻き分けながら進む事数分。
二人はやっと、悲鳴の元へと辿り着いたが安堵より先に辰巳は来たことを後悔した。
「これが……。この有り様が、現実……なのかよ」
馬は、足の骨が折れているのか倒れ込み舌をだらしなく出している。間違いないのは、瀕死状態に陥っている事。
そして、何の職かは分からないが、御者台に乗っていたであろう男性は返り血を浴び真っ赤に染まっていた。
死んでたまるかと荷馬車の上に乗っかり死霊からの猛攻を掻い潜っている様子。辺りで無惨に散らばる死体は、武装をしている事を鑑みるに傭兵かもしくは冒険家。
死霊は、数体おり中には犬や熊も居る。
「アァア……ァア……ァ」
彼等は多種多様でありながらも、一貫して低く薄気味悪い嗄れた呻き声を喉を鳴らし発している。離れていても漂ってくるのは、鼻をもぎたくなる死臭。耳を塞ぎたくなる不愉快な鳴き声は、戦意を削いでゆく。
「く、くるなっ」
男性は、瞳孔を狭め乾いた涙で頬に跡を作りながらも口をパクパクと動かしていた。
余りの恐怖で言葉を無くしたのだろうか。しかし、それ以上に死霊の脅威を目の当たりにして辰巳は臆する。
「俺達が、何とか出来るレベルじゃあないだろ……」
この時辰巳は自分を責めていた。自分は、勇気も無ければ勇猛果敢《ゆうもうかかん》になれる訳でもない。到底、物語の主人公みたいな正義に身をやつせる善も武勇もないと思い知った。
確かにシシリの力強さは夢を見せてくれる。だが、もし、見た目だけで実際は効力が無かったら。
間違いなく、微かな衝撃に死霊は気が付き襲ってくるだろう。
「そしたら……あの死体みたいに」
白目を向き、口からは泡と血が混合して見たことも無い赤色をしている。
鎧は大破し、首は折れ曲がったりもしている。其れ等が瞳から離れずにまとわりついていた。
「──せーんぱい! 起きてくださいよー! せーんぱい寂しいですー!!」
「──ッ!?」
──アラームが鳴った。昼の終わりを知らせるアラームが。今の雰囲気には似つかわしいくない、元気よく明るく花のある可憐なアラームが。
辰巳は近くで鳴った音に体を竦めたのと同時に意識が覚醒する。
いっぱいいっぱいだった自分を、震えた手の平を瞳に写して理解した。
「あーあ、もうこれで逃げられねぇな。そーだろシシリ」
「申し訳ございません」
「設定したのは、俺だ。謝る事じゃないさ」
「ですが、弄られっぱなしで何もしなかった私にも責任があります」
「……たっく。お前も、ぶれねぇのなシシリ」
無感情で語るシシリが、まったく畏れを抱いていない様子で緊迫感もない発言をしている。
それを聞いて、辰巳は深呼吸をしながら肩を撫でた。
(とはいっても、今のシシリは携帯に備わった知識しかない。危険視が出来ないのも仕方が無い……が、助かったぞ)
「アァ……?」
獣系の死霊の耳がピクリと動き、連動して数体が二人へとユックリ振り返った。
アラームが、辰巳の気持ちを落ち着かせたのば事実だ。けれど、死霊《アンデッド》を別の存在へと意識を向かせてしまう、つまり隠れていた場所がバレる形ともなってしまったのだ。
辰巳は、未だに震える両膝を加減をせずに力いっぱい叩いた。
「クゥー! いってぇーな、こら!」
隠れる事を止めて立ち上がり背伸びをする。
拭えない緊張感は未だに心拍数を無駄にはね上げ呼吸は詰まったままだ。
生きた心地がしない事を実感した辰巳は後ろで屈むシシリと目が合う。
「マスターの性癖をダウンロード」
「おい、勝手にダウンロードすな! ……それより、シシリ」
「はい、何ですか? マスター」
「お前は、装備を顕現出来るって事は再び戻す事も可能なんだよな」
尋ねると、シシリは短く頷いた。
しっかりと確認した辰巳の口は、此処に来て初めて緩む。
「よし、ならばお前に顕現してもらいたい武器がある」
(正直、魔法は威力が分からない今、生きている人が近くにいる限り使えない。となれば、俺が先頭に立ち戦闘するしかない)
「了解しましたマスター。検索名を言ってください」
「ああ。ギルド系のソシャゲ。名前は、レイドオブバビロニア。武器の名前は、ディーワ・マーテル」
「承諾しました。検索いたします」
「──検索完了。召喚:ディーワ・マーテル」
シシリが落ち着いた口調で、唱えるとあの時みた次元の裂け目みたいなものが発生した。
「これですか? マスター」
「ああ、間違いない。聖人が邪を穿つ破魔の銃、ディーワ・マーテルだよ」
白銀のミスリルで出来た二丁の銃、ディーワ・マーテルは、太陽に反射し神々しさを増していた。
グリップの部分には十字架が刻印されており、手に持つとズッシリと重い。
辰巳は、ブレないように強く握ると銃口を死霊に向けた。
「シシリ、呪文だ。検索先はドラゴンオブナイツ。技名は、ヒットアップ。標的は、俺だ」
ディーワ・マーテル・レア度は、大して高くはない。最高進化でもSR止まりだ。
だが、アンデッド系には二倍のダメージを与える事が出来る特攻持ち。
白銀の弾薬は、再生を許さず罪と共に灰に帰する聖なる武器。
(だが、それだけじゃ心許ない。なにせ、相手に当たらなきゃいけないからな)
「検索完了。術を発動します。目標、マスター」
淡く青い光が辰巳を覆い尽くし体に馴染み染み渡るのを全身で感じる。銃口はブレなくなり、一体をしっかり捉えている。
「これなら……ッ!!」
トリガーを引き、反動に任せて体を動かす中で弾道は一直線に伸びそして──一体の脳天を迷いなく穿った。
「すげぇ、勝手に目標へと弾が飛んでくぞ」
改めて強化魔法の大切さを身に感じつつバレットダンスを続ける。
弾薬と薬莢が、地に落ち奏でる音は終わりを歌い続けた。
「逃がさねぇよ! オラオラオラッ!!」
消耗する体力をも忘れ、ただひたすらに無我夢中で引き金を引く。
勢い良く飛びかかる犬型の死霊ですら、辰巳の命中率の前では手も足も出ずに穿たれ灰になる。
消える瞬間すらも、スローに流れる時の中に辰巳は居たのだ。全てが遅く感じ、それ故に照準を合わせやすい。これが術の効力か、はたまたアドレナリンかは分からないが辰巳は、身を預けつづけた。
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