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ユストゥス編
6.変わる世界
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ユストゥスのこの世で一番大事な相手は兄のエリーアスだということがよく分かった。休憩時間のたびに時間を合わせてユストゥスと話をするようになったが、出て来る話題はひたすらエリーアスのものばかりだった。
「ねえ、兄さん、今日の晩ご飯は何かな?」
「俺はライナルトだよ」
「あぁ、兄さんじゃないのか」
それだけではなく、兄のエリーアスと間違えて話しかけられることすらある。それも一度や二度ではない。ごく自然にユストゥスは周囲の相手をエリーアスと勘違いして話しかけるようだった。
「それ、私もされたわ」
「あー、やっぱり?」
「一種の牽制かなって思っちゃうよね。こっちはユストゥスと良い感じになりたいのに、いきなり話題が変わって、お兄さんの話になっちゃうんだもん」
分析官の女性も過去はユストゥスを狙っていたようである。しかし、ユストゥスが話す内容があまりにもエリーアス一色すぎて、挙句の果てにはエリーアスに間違われる事件まで起きて、諦めたようだ。
諦めが悪いのがライナルトの長所でもある。何より、ライナルトはこれまで遊んできた女性との間に、どれだけ意味のない話をされても相槌を打って聞いておくというスキルを身に着けていた。このスキルがあると女性の好感度は上がるのだとライナルトは知っている。
ユストゥスは女性ではないが、ライナルトは自分の女にしてしまうつもりだったので、完全にそのスキルを使ってユストゥスと会話していた。エリーアスに間違われるのも、それだけ親し気に話せるようになったのだと前向きに捉えていた。
研究所の帰りに電気自動車を運転していると、以前にライナルトの頬を叩いて出て行った女性から連絡があった。何事かと思ったが近くに来ているというので、電気自動車を路肩に寄せて車を降りると、女性はライナルトにしなだれかかって来る。
「久しぶりね。最近どう?」
「別に。お前とは終わったはずだけど」
もう別れたつもりの彼女と話す時間が惜しかったので適当にあしらっていると、いつの間にかユストゥスが通りかかっていた。ユストゥスが女性に声をかける。
「そのひとの知り合いだけど、あなた、どこか悪いんじゃない?」
「あなたは……ユストゥス・ハインツェ?」
「ライナルトの研究所の上司だよ。顔色が悪いね。ちょっと失礼」
脈を取ろうとユストゥスが女性の手首に触れようとすると、堪えきれなかったのか女性がその場に蹲った。
そこから後のことはあまり覚えていない。
救急車を呼んで救急センターに連れて行ったが、女性は妊娠していて、流産したのだと告げられた。ユストゥスと女性の病室に行ったライナルトに、女性は最初から堕胎するつもりで、そのお金をライナルトにたかろうとしていたのだと言った。
ライナルトの子どもではないことは女性からも聞いたが、自分と寝ていた相手が妊娠して流産したとなるとショックを受けないわけがない。強がる女性にユストゥスが優しく言う。
「女性にとって流産がどれ程つらいものなのか、僕は男だから想像することしかできないけれど、身体の負担も大きくて大変だと思う。充分に体を労わって休んでね」
「あなた、お人好しなのね。部下の愛人にまで気を配るなんて」
「部下の愛人とかじゃなくて、傷付いてるひとが目の前にいて、僕は医師だ。放っておけないよ」
涙を流して「一人にして欲しい」と言う彼女を置いて、ライナルトは病室を出たが、ショックで頭は真っ白だった。同情してくれたのか、ユストゥスは一番大事な兄のエリーアスの家にライナルトを招待してくれた。
「遅かったな。友達も一緒なんだって?」
「研究所の研究員だよ。僕の部下として働いてくれてる」
「ユストゥスが連れて来るのだから、恋人なのかと思いました」
「そんなんじゃないよ」
恋人でもいいと思っていたライナルトの気持ちは口に出ていたらしい。軽くあしらわれてしまったが、本当にそうでも構わないとライナルトは思うようになっていた。
自分の付き合っていた女性が流産をして、その場面に立ち会ってしまったことは、多分一生ライナルトの記憶から消えない。そのショックな場面でユストゥスは非常に頼りになる上司として振舞ってくれていた。
本気になるつもりはない。
ユストゥスを自分の女にして遊んでやろうと思っていたのに、ユストゥスの態度に心が揺れている自分がいる。ライナルトは動揺を隠しながらもエリーアスと話していた。
「お兄さんのエリーアスの話はよく聞いてるよ。ユストゥスが納屋を焼いたときに助けてくれた、優しくて頼りになる一番好きなひとだって」
「ユストゥスは職場で私の話をしているのですね」
「小さい頃は結婚するんだって決めてたって言ってたよ。大きくなって結婚できないことに気付いて諦めたらしいけど」
「そんなことまで言ってたんですか?」
苦笑しているエリーアスはユストゥスと雰囲気は似ているが、こちらの方が体格が良くて厳ついイメージがある。ユストゥスの方が表情も言葉も柔らかい。どちらも暖かい印象なのは同じだった。
「ユストゥスがエリさんと結婚したかったなら、俺は邪魔だったんじゃないか?」
「兄さんには幸せになって欲しかったから、ギルベルトが本気だって分かった瞬間から、僕はギルベルトの味方だよ」
困ったようなギルベルトに、ユストゥスはどこまでも明るく答えていた。結婚の後押しをしたのも、アードラー家に挨拶について行ったのも、ユストゥスの話でライナルトは知っていた。
少しでもギルベルトとの仲を邪魔しようという気持ちがユストゥスにあったのならば、ギルベルトはエリーアスと結婚できていないだろう。
「ライナルトさんはお幾つですか?」
「俺は28歳だよ」
「結構お若いんですね」
33歳のエリーアスも研究所の地位から言えば若い方に入るのだろうが、もっと若い23歳のユストゥスがライナルトの働いている研究所ではかなり高い地位にいる。その地位と名声をライナルトは狙っていたのだが、今はそれだけではなくなってきていた。
ユストゥスだけでなく、兄のエリーアスもライナルトがユストゥスの部下というだけで受け入れてくれている。打算と体の関係しかなかったようなこれまでの女性たちとは違う。
家族にまで紹介してくれて、美味しい夕食を一緒に食べさせてくれるような相手がいただろうか。
レストランで高級なディナーを食べてもライナルトは金額のことばかり考えていた。これから抱く相手に、それだけの価値があるか。そのディナーに見合うだけ楽しませてくれるかを考えて、味などよく分からないままに食べていたかもしれない。
それがユストゥスに招かれたエリーアスの家で、英雄のギルベルトが作ったチーズフォンデュを食べていると、体が芯から温まるような気がする。ずっと自分が寒かったことを、ライナルトは気付かずにいたのだ。
「また来てもいいか?」
「それは兄さんとギルベルトに聞かないと」
「私は構いませんよ。ユストゥスが友人を連れて来たなんて、初めてで嬉しいです」
「俺も構わないよ。事前に言ってくれたらちゃんと料理は増やしておくからな」
こんな人間関係をライナルトは知らない。幼い頃からハウスキーパーの作った料理を温めて食べて、両親は愛のない結婚で別々の愛人と暮らしていた。異母兄弟、異父兄弟はいたのかもしれないが、両親はライナルトに近付けようとしなかった。両親自体がライナルトと会うのは学校に進路のことで呼び出されるときくらいだった。
常に優秀な成績を取っていれば両親は干渉してこない。寂しさを埋めるように女性と遊び始めても、成績を保っている限り両親がライナルトに何か言って来たことはなかった。
「俺の両親は親の決めた結婚で、人工授精で俺を作って、義務は終わったとばかりにそれぞれ愛人を作って別々に暮らしてた。こんな暖かい結婚があるなんて、俺は知らなかった」
エリーアスとギルベルトはお互いに寄り添い合って暮らしている。ユストゥスに祝福されて、後押しされてギルベルトはエリーアスと結婚に至った。家では二人とも幸せそうで、暖かな家庭がそこにあった。
触れたことがないものに触れて戸惑っているライナルトの話を、ユストゥスもエリーアスもギルベルトも遮らずに聞いてくれた。話を聞いてもらえるというのがこんなにも心満たされることだなんて、ライナルトは知らなかった。これまで聞き役に徹していたのも下心があったからだが、聞いてもらっている方はこんな気持ちだったのかと驚かされる。
自分の世界がひっくり返ってしまったような気持ちで、ライナルトは部屋に戻った。
「ねえ、兄さん、今日の晩ご飯は何かな?」
「俺はライナルトだよ」
「あぁ、兄さんじゃないのか」
それだけではなく、兄のエリーアスと間違えて話しかけられることすらある。それも一度や二度ではない。ごく自然にユストゥスは周囲の相手をエリーアスと勘違いして話しかけるようだった。
「それ、私もされたわ」
「あー、やっぱり?」
「一種の牽制かなって思っちゃうよね。こっちはユストゥスと良い感じになりたいのに、いきなり話題が変わって、お兄さんの話になっちゃうんだもん」
分析官の女性も過去はユストゥスを狙っていたようである。しかし、ユストゥスが話す内容があまりにもエリーアス一色すぎて、挙句の果てにはエリーアスに間違われる事件まで起きて、諦めたようだ。
諦めが悪いのがライナルトの長所でもある。何より、ライナルトはこれまで遊んできた女性との間に、どれだけ意味のない話をされても相槌を打って聞いておくというスキルを身に着けていた。このスキルがあると女性の好感度は上がるのだとライナルトは知っている。
ユストゥスは女性ではないが、ライナルトは自分の女にしてしまうつもりだったので、完全にそのスキルを使ってユストゥスと会話していた。エリーアスに間違われるのも、それだけ親し気に話せるようになったのだと前向きに捉えていた。
研究所の帰りに電気自動車を運転していると、以前にライナルトの頬を叩いて出て行った女性から連絡があった。何事かと思ったが近くに来ているというので、電気自動車を路肩に寄せて車を降りると、女性はライナルトにしなだれかかって来る。
「久しぶりね。最近どう?」
「別に。お前とは終わったはずだけど」
もう別れたつもりの彼女と話す時間が惜しかったので適当にあしらっていると、いつの間にかユストゥスが通りかかっていた。ユストゥスが女性に声をかける。
「そのひとの知り合いだけど、あなた、どこか悪いんじゃない?」
「あなたは……ユストゥス・ハインツェ?」
「ライナルトの研究所の上司だよ。顔色が悪いね。ちょっと失礼」
脈を取ろうとユストゥスが女性の手首に触れようとすると、堪えきれなかったのか女性がその場に蹲った。
そこから後のことはあまり覚えていない。
救急車を呼んで救急センターに連れて行ったが、女性は妊娠していて、流産したのだと告げられた。ユストゥスと女性の病室に行ったライナルトに、女性は最初から堕胎するつもりで、そのお金をライナルトにたかろうとしていたのだと言った。
ライナルトの子どもではないことは女性からも聞いたが、自分と寝ていた相手が妊娠して流産したとなるとショックを受けないわけがない。強がる女性にユストゥスが優しく言う。
「女性にとって流産がどれ程つらいものなのか、僕は男だから想像することしかできないけれど、身体の負担も大きくて大変だと思う。充分に体を労わって休んでね」
「あなた、お人好しなのね。部下の愛人にまで気を配るなんて」
「部下の愛人とかじゃなくて、傷付いてるひとが目の前にいて、僕は医師だ。放っておけないよ」
涙を流して「一人にして欲しい」と言う彼女を置いて、ライナルトは病室を出たが、ショックで頭は真っ白だった。同情してくれたのか、ユストゥスは一番大事な兄のエリーアスの家にライナルトを招待してくれた。
「遅かったな。友達も一緒なんだって?」
「研究所の研究員だよ。僕の部下として働いてくれてる」
「ユストゥスが連れて来るのだから、恋人なのかと思いました」
「そんなんじゃないよ」
恋人でもいいと思っていたライナルトの気持ちは口に出ていたらしい。軽くあしらわれてしまったが、本当にそうでも構わないとライナルトは思うようになっていた。
自分の付き合っていた女性が流産をして、その場面に立ち会ってしまったことは、多分一生ライナルトの記憶から消えない。そのショックな場面でユストゥスは非常に頼りになる上司として振舞ってくれていた。
本気になるつもりはない。
ユストゥスを自分の女にして遊んでやろうと思っていたのに、ユストゥスの態度に心が揺れている自分がいる。ライナルトは動揺を隠しながらもエリーアスと話していた。
「お兄さんのエリーアスの話はよく聞いてるよ。ユストゥスが納屋を焼いたときに助けてくれた、優しくて頼りになる一番好きなひとだって」
「ユストゥスは職場で私の話をしているのですね」
「小さい頃は結婚するんだって決めてたって言ってたよ。大きくなって結婚できないことに気付いて諦めたらしいけど」
「そんなことまで言ってたんですか?」
苦笑しているエリーアスはユストゥスと雰囲気は似ているが、こちらの方が体格が良くて厳ついイメージがある。ユストゥスの方が表情も言葉も柔らかい。どちらも暖かい印象なのは同じだった。
「ユストゥスがエリさんと結婚したかったなら、俺は邪魔だったんじゃないか?」
「兄さんには幸せになって欲しかったから、ギルベルトが本気だって分かった瞬間から、僕はギルベルトの味方だよ」
困ったようなギルベルトに、ユストゥスはどこまでも明るく答えていた。結婚の後押しをしたのも、アードラー家に挨拶について行ったのも、ユストゥスの話でライナルトは知っていた。
少しでもギルベルトとの仲を邪魔しようという気持ちがユストゥスにあったのならば、ギルベルトはエリーアスと結婚できていないだろう。
「ライナルトさんはお幾つですか?」
「俺は28歳だよ」
「結構お若いんですね」
33歳のエリーアスも研究所の地位から言えば若い方に入るのだろうが、もっと若い23歳のユストゥスがライナルトの働いている研究所ではかなり高い地位にいる。その地位と名声をライナルトは狙っていたのだが、今はそれだけではなくなってきていた。
ユストゥスだけでなく、兄のエリーアスもライナルトがユストゥスの部下というだけで受け入れてくれている。打算と体の関係しかなかったようなこれまでの女性たちとは違う。
家族にまで紹介してくれて、美味しい夕食を一緒に食べさせてくれるような相手がいただろうか。
レストランで高級なディナーを食べてもライナルトは金額のことばかり考えていた。これから抱く相手に、それだけの価値があるか。そのディナーに見合うだけ楽しませてくれるかを考えて、味などよく分からないままに食べていたかもしれない。
それがユストゥスに招かれたエリーアスの家で、英雄のギルベルトが作ったチーズフォンデュを食べていると、体が芯から温まるような気がする。ずっと自分が寒かったことを、ライナルトは気付かずにいたのだ。
「また来てもいいか?」
「それは兄さんとギルベルトに聞かないと」
「私は構いませんよ。ユストゥスが友人を連れて来たなんて、初めてで嬉しいです」
「俺も構わないよ。事前に言ってくれたらちゃんと料理は増やしておくからな」
こんな人間関係をライナルトは知らない。幼い頃からハウスキーパーの作った料理を温めて食べて、両親は愛のない結婚で別々の愛人と暮らしていた。異母兄弟、異父兄弟はいたのかもしれないが、両親はライナルトに近付けようとしなかった。両親自体がライナルトと会うのは学校に進路のことで呼び出されるときくらいだった。
常に優秀な成績を取っていれば両親は干渉してこない。寂しさを埋めるように女性と遊び始めても、成績を保っている限り両親がライナルトに何か言って来たことはなかった。
「俺の両親は親の決めた結婚で、人工授精で俺を作って、義務は終わったとばかりにそれぞれ愛人を作って別々に暮らしてた。こんな暖かい結婚があるなんて、俺は知らなかった」
エリーアスとギルベルトはお互いに寄り添い合って暮らしている。ユストゥスに祝福されて、後押しされてギルベルトはエリーアスと結婚に至った。家では二人とも幸せそうで、暖かな家庭がそこにあった。
触れたことがないものに触れて戸惑っているライナルトの話を、ユストゥスもエリーアスもギルベルトも遮らずに聞いてくれた。話を聞いてもらえるというのがこんなにも心満たされることだなんて、ライナルトは知らなかった。これまで聞き役に徹していたのも下心があったからだが、聞いてもらっている方はこんな気持ちだったのかと驚かされる。
自分の世界がひっくり返ってしまったような気持ちで、ライナルトは部屋に戻った。
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