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番外編
王子の淡い恋
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ディーデリヒ・ヴァイゲルはこの国を治める国王の第一子として生まれた。他にも弟妹合わせて五人の子どもを産んでいる国王は、妊娠と出産の合間にも政務を果たして、科学と魔法を発展させて平和に治めていた。
完璧な血統主義のこの国は、嫡子が必ず子どもを産めるように男性でも生まれるとすぐに疑似子宮を植え付けられる。王族は身分が高いのでディーデリヒの弟たちもみんな疑似子宮を植え付けられていた。
植え付けられた疑似子宮が育つにつれて、ディーデリヒは女性っぽくなるのではないかと自分のことを考えていたが、ディーデリヒの身長はすくすくと成長して14歳になる頃には180センチを超えるほどになっていたし、体付きも筋肉質だった。
そういう遺伝なのだから仕方がないのだが、ディーデリヒにとってその体付きは僅かにコンプレックスでもあった。周囲の大人たちは、「頑丈な母体となるでしょう」と喜んでいるのだが、ディーデリヒの幼馴染で将来結婚するのではないかと言われているエトヴィン・キストラーは小柄で少年らしい体付きをしている。周囲の望む通りに遠縁で貴族であるエトヴィンと結婚することに、ディーデリヒは疑問を抱き始めていた。
「ディーデリヒ、最近、僕の家のお茶会に来てくれないんだね?」
さらさらの薄茶色に薄茶色の目のエトヴィンが上目遣いにディーデリヒを見上げてくる。愛らしい小動物のようなエトヴィンの姿に、ディーデリヒはコンプレックスを突かれている気分になる。
「エトヴィンは高校も私と同じところに行くのかな?」
「そうだよ! 高校になっても僕とディーデリヒは一緒なんだよ!」
元気よく答えるエトヴィンとディーデリヒは頭一つ分くらい身長差があるのではないだろうか。顔立ちも愛らしいエトヴィンを見ていると苦しくなって、ディーデリヒは出かける準備をさせた。
「少し遠出がしたい」
これまでの学校も王族なので定められた場所に行っていた。高校も貴族や王族の通う名門校に入学することが決まっている。高校に入る前の夏、ディーデリヒは車に乗って気分転換に散歩に出かけた。
「山の方に行きたいな。いい空気が吸いたい」
ディーデリヒの願い通りに運転手は車を動かしてくれる。車の中にはボディガードも乗っているのだが、ディーデリヒは興味がないので特に息苦しさも感じなかった。
問題が起きたのは山に登る途中の道路でだった。細くなっている道を登っていると、車が動かなくなった。運転手が降りてエンジンを調べているが運転手の手に負える範囲ではないようだ。
じりじりと熱い日差しが車の中の温度を上げていく。
「暑いよ……転移の魔法で帰っちゃダメかな?」
「ディーデリヒ様はまだお一人で転移の魔法を使っていいと許可が出ていないでしょう」
「私たちにはディーデリヒ様を転移の魔法で移動させていいのか判断を許されていません」
転移の魔法一つでも王族は制限がかかる。面倒くさいと思っていると、後ろから来た車がディーデリヒの車の数メートル後ろで停まった。
車から降りて来たのは褐色の肌に紫の目、癖のある髪を長めに伸ばした少年だった。年のころはディーデリヒと同じくらいだが、彼もまたディーデリヒと同じくらいの身長があった。
「どうされましたか?」
「車が動かなくなりまして」
穏やかな聞き心地のいい声で顔立ちも整ったその少年に、ディーデリヒは釘付けになってしまった。その少年は自分の車の運転手を呼んできて、ディーデリヒの車を直させた。
「ありがとう、とても助かったよ」
これ以上車の中が暑くなっていたら熱中症にかかっていただろう。お礼を言えば少年はディーデリヒの顔をじっと見ている。この国のものならば一度は王太子であるディーデリヒの顔を見たことがあるだろう。
シルバーブロンドの髪に緑色の目。母親譲りの白い肌のディーデリヒは、自分でもそこそこに綺麗な顔立ちをしているという自負があった。
「私は、ディーデリヒ・ヴァイゲル。君の名前を聞いていいかな?」
「俺はアルトゥロ・ハーマンです」
名前を名乗ったのに反応されなかったのも好感を持てた。
ハーマン家と言えばこの国の公爵家ではないか。ディーデリヒと結婚する資格は十分にある。
「ハーマン家のアルトゥロ殿と同じクラスになるようにしてほしい」
普段は我が儘を言わないディーデリヒの我が儘を、父の国王は快く聞いてくれた。高校に入って再会したアルトゥロは、やはり長身で格好良くて、ディーデリヒは胸が高鳴るのを感じていた。
「あのとき君が助けてくれたと父上に話して、同じクラスになるように手配してもらったんだ」
「光栄です、ディーデリヒ殿下」
入学式で声をかけると、車が動かなくなった後にお礼状を送っていたのでアルトゥロはディーデリヒが王太子だと気付いたのだろう、殿下と呼ばれてしまった。殿下ではなく呼び捨てにして欲しかったので、ディーデリヒは人懐っこく微笑む。
「アルトゥロと呼んでいいかな?」
「もちろんです。俺は何と呼べば?」
「敬語も面倒だからやめてくれよ。殿下もいらない。私たちは同じクラスメイトだろう」
それからの高校生活は楽しかった。アルトゥロはディーデリヒを特別に扱うこともなく、普通の友人として接してくれた。ディーデリヒはアルトゥロに友人以上の感情を持っていたが、それをいつ打ち明けるべきか悩んでいた。
その矢先に起きたのが高校の不審者グループ襲撃事件だった。不審者グループが車で校門を突き破って入ってきて、ほとんどが警備員に取り押さえられたが、一人はディーデリヒとアルトゥロのいる教室まで来てしまった。
机の下に隠れるとアルトゥロが覆いかぶさるようにして守ってくれる。アルトゥロももしかしてディーデリヒのことが好きなのだろうか。
非常時ながら期待したところで、機関銃の音がクラス中に響いた。上がる悲鳴と血の匂いにディーデリヒは怯えて震えていると、機関銃の音が止まる。
様子を見に行ったアルトゥロを追い駆けて行くと、廊下で金髪で小柄な可憐な男性と話している。
「兄上!? 怪我をしたのか!?」
「魔法で不審者の機関銃は落とさせた。取り押さえてくれるか?」
不審者は床の上に倒れて呻いていた。
アルトゥロの兄であるミヒャエルが魔法で攻撃したのだろう。ミヒャエルのことも、ディーデリヒは調べて知っていた。
ハーマン家の嫡子と次子との間には複雑な関係が絡み合って、本来は従兄弟であるはずなのに、兄弟として育てられている。
「僕に構っていないで、王太子殿下についていた方がいい」
「兄上の方が心配だ」
「僕に構っても意味がないだろう?」
言い争ってアルトゥロがミヒャエルの細い体を抱き上げて保健室に連れて行ったところで、ディーデリヒは気付いてしまった。
アルトゥロはディーデリヒのことなど見ていなかった。友人としては最高の相手だったが、恋人になれる隙間は少しもなかった。
「ディーデリヒ、大丈夫? 怖かっただろう?」
近寄って来たエトヴィンが細い腕でディーデリヒを抱き締めてくれる。怖くなかったはずはない。魔法具のおかげで怪我はしなかったが、ディーデリヒは命を狙われたのだ。
「エトヴィン、怖かった」
「もう大丈夫だよ、ディーデリヒ。僕が君を守る」
力強く言ってくれるエトヴィンの肩に顔を埋めて、ディーデリヒは少しだけ涙を流した。エトヴィンはディーデリヒが怖がりでも受け止めてくれる。図体がデカいのになんて嫌なことを言ったりしない。
アルトゥロに対する気持ちはただの憧れで、ディーデリヒはエトヴィンこそが自分の伴侶に相応しいと改めて思い直していた。
「エトヴィン、一生私を守ってくれる?」
「ディーデリヒを一生守る。だって、ディーデリヒを愛しているんだ!」
ずっとずっと小さい頃から好きだった。
告げられてディーデリヒはエトヴィンの気持ちを受け入れることにした。
「私は、アルトゥロに憧れていたんだ。私を特別扱いしない自由な彼に」
「知ってたよ」
「でも、私を本当に愛してくれていたのはエトヴィンだった。回り道をしてごめんね。またお茶に誘ってくれる?」
貴族の家で開かれるお茶会にも面倒だとずっと行っていなかった気がする。もう一度エトヴィンが誘ってくれるのならばディーデリヒはエトヴィンの家のお茶会に行こうと思う。
「誘うよ。何回でも誘う」
「ありがとう、エトヴィン」
襲撃事件の後で、ディーデリヒはエトヴィンと付き合うことになったとアルトゥロに告げたのだった。
完璧な血統主義のこの国は、嫡子が必ず子どもを産めるように男性でも生まれるとすぐに疑似子宮を植え付けられる。王族は身分が高いのでディーデリヒの弟たちもみんな疑似子宮を植え付けられていた。
植え付けられた疑似子宮が育つにつれて、ディーデリヒは女性っぽくなるのではないかと自分のことを考えていたが、ディーデリヒの身長はすくすくと成長して14歳になる頃には180センチを超えるほどになっていたし、体付きも筋肉質だった。
そういう遺伝なのだから仕方がないのだが、ディーデリヒにとってその体付きは僅かにコンプレックスでもあった。周囲の大人たちは、「頑丈な母体となるでしょう」と喜んでいるのだが、ディーデリヒの幼馴染で将来結婚するのではないかと言われているエトヴィン・キストラーは小柄で少年らしい体付きをしている。周囲の望む通りに遠縁で貴族であるエトヴィンと結婚することに、ディーデリヒは疑問を抱き始めていた。
「ディーデリヒ、最近、僕の家のお茶会に来てくれないんだね?」
さらさらの薄茶色に薄茶色の目のエトヴィンが上目遣いにディーデリヒを見上げてくる。愛らしい小動物のようなエトヴィンの姿に、ディーデリヒはコンプレックスを突かれている気分になる。
「エトヴィンは高校も私と同じところに行くのかな?」
「そうだよ! 高校になっても僕とディーデリヒは一緒なんだよ!」
元気よく答えるエトヴィンとディーデリヒは頭一つ分くらい身長差があるのではないだろうか。顔立ちも愛らしいエトヴィンを見ていると苦しくなって、ディーデリヒは出かける準備をさせた。
「少し遠出がしたい」
これまでの学校も王族なので定められた場所に行っていた。高校も貴族や王族の通う名門校に入学することが決まっている。高校に入る前の夏、ディーデリヒは車に乗って気分転換に散歩に出かけた。
「山の方に行きたいな。いい空気が吸いたい」
ディーデリヒの願い通りに運転手は車を動かしてくれる。車の中にはボディガードも乗っているのだが、ディーデリヒは興味がないので特に息苦しさも感じなかった。
問題が起きたのは山に登る途中の道路でだった。細くなっている道を登っていると、車が動かなくなった。運転手が降りてエンジンを調べているが運転手の手に負える範囲ではないようだ。
じりじりと熱い日差しが車の中の温度を上げていく。
「暑いよ……転移の魔法で帰っちゃダメかな?」
「ディーデリヒ様はまだお一人で転移の魔法を使っていいと許可が出ていないでしょう」
「私たちにはディーデリヒ様を転移の魔法で移動させていいのか判断を許されていません」
転移の魔法一つでも王族は制限がかかる。面倒くさいと思っていると、後ろから来た車がディーデリヒの車の数メートル後ろで停まった。
車から降りて来たのは褐色の肌に紫の目、癖のある髪を長めに伸ばした少年だった。年のころはディーデリヒと同じくらいだが、彼もまたディーデリヒと同じくらいの身長があった。
「どうされましたか?」
「車が動かなくなりまして」
穏やかな聞き心地のいい声で顔立ちも整ったその少年に、ディーデリヒは釘付けになってしまった。その少年は自分の車の運転手を呼んできて、ディーデリヒの車を直させた。
「ありがとう、とても助かったよ」
これ以上車の中が暑くなっていたら熱中症にかかっていただろう。お礼を言えば少年はディーデリヒの顔をじっと見ている。この国のものならば一度は王太子であるディーデリヒの顔を見たことがあるだろう。
シルバーブロンドの髪に緑色の目。母親譲りの白い肌のディーデリヒは、自分でもそこそこに綺麗な顔立ちをしているという自負があった。
「私は、ディーデリヒ・ヴァイゲル。君の名前を聞いていいかな?」
「俺はアルトゥロ・ハーマンです」
名前を名乗ったのに反応されなかったのも好感を持てた。
ハーマン家と言えばこの国の公爵家ではないか。ディーデリヒと結婚する資格は十分にある。
「ハーマン家のアルトゥロ殿と同じクラスになるようにしてほしい」
普段は我が儘を言わないディーデリヒの我が儘を、父の国王は快く聞いてくれた。高校に入って再会したアルトゥロは、やはり長身で格好良くて、ディーデリヒは胸が高鳴るのを感じていた。
「あのとき君が助けてくれたと父上に話して、同じクラスになるように手配してもらったんだ」
「光栄です、ディーデリヒ殿下」
入学式で声をかけると、車が動かなくなった後にお礼状を送っていたのでアルトゥロはディーデリヒが王太子だと気付いたのだろう、殿下と呼ばれてしまった。殿下ではなく呼び捨てにして欲しかったので、ディーデリヒは人懐っこく微笑む。
「アルトゥロと呼んでいいかな?」
「もちろんです。俺は何と呼べば?」
「敬語も面倒だからやめてくれよ。殿下もいらない。私たちは同じクラスメイトだろう」
それからの高校生活は楽しかった。アルトゥロはディーデリヒを特別に扱うこともなく、普通の友人として接してくれた。ディーデリヒはアルトゥロに友人以上の感情を持っていたが、それをいつ打ち明けるべきか悩んでいた。
その矢先に起きたのが高校の不審者グループ襲撃事件だった。不審者グループが車で校門を突き破って入ってきて、ほとんどが警備員に取り押さえられたが、一人はディーデリヒとアルトゥロのいる教室まで来てしまった。
机の下に隠れるとアルトゥロが覆いかぶさるようにして守ってくれる。アルトゥロももしかしてディーデリヒのことが好きなのだろうか。
非常時ながら期待したところで、機関銃の音がクラス中に響いた。上がる悲鳴と血の匂いにディーデリヒは怯えて震えていると、機関銃の音が止まる。
様子を見に行ったアルトゥロを追い駆けて行くと、廊下で金髪で小柄な可憐な男性と話している。
「兄上!? 怪我をしたのか!?」
「魔法で不審者の機関銃は落とさせた。取り押さえてくれるか?」
不審者は床の上に倒れて呻いていた。
アルトゥロの兄であるミヒャエルが魔法で攻撃したのだろう。ミヒャエルのことも、ディーデリヒは調べて知っていた。
ハーマン家の嫡子と次子との間には複雑な関係が絡み合って、本来は従兄弟であるはずなのに、兄弟として育てられている。
「僕に構っていないで、王太子殿下についていた方がいい」
「兄上の方が心配だ」
「僕に構っても意味がないだろう?」
言い争ってアルトゥロがミヒャエルの細い体を抱き上げて保健室に連れて行ったところで、ディーデリヒは気付いてしまった。
アルトゥロはディーデリヒのことなど見ていなかった。友人としては最高の相手だったが、恋人になれる隙間は少しもなかった。
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「エトヴィン、怖かった」
「もう大丈夫だよ、ディーデリヒ。僕が君を守る」
力強く言ってくれるエトヴィンの肩に顔を埋めて、ディーデリヒは少しだけ涙を流した。エトヴィンはディーデリヒが怖がりでも受け止めてくれる。図体がデカいのになんて嫌なことを言ったりしない。
アルトゥロに対する気持ちはただの憧れで、ディーデリヒはエトヴィンこそが自分の伴侶に相応しいと改めて思い直していた。
「エトヴィン、一生私を守ってくれる?」
「ディーデリヒを一生守る。だって、ディーデリヒを愛しているんだ!」
ずっとずっと小さい頃から好きだった。
告げられてディーデリヒはエトヴィンの気持ちを受け入れることにした。
「私は、アルトゥロに憧れていたんだ。私を特別扱いしない自由な彼に」
「知ってたよ」
「でも、私を本当に愛してくれていたのはエトヴィンだった。回り道をしてごめんね。またお茶に誘ってくれる?」
貴族の家で開かれるお茶会にも面倒だとずっと行っていなかった気がする。もう一度エトヴィンが誘ってくれるのならばディーデリヒはエトヴィンの家のお茶会に行こうと思う。
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