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番外編
ミヒャエルは今日もキレている
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ずっと儚くて目を離せば死んでしまうのではないかと思っていたミヒャエルが、アルトゥロに遠慮なく物を言うようになって、アルトゥロはそのことを非常に嬉しく思っていた。
相変わらず愛しているとは言われていないが、それはミヒャエルが照れ屋だからだろう。アルトゥロはことあるごとにミヒャエルに愛していると伝えていた。
「ミヒャエル、あなたはなんて美しいんだろう。愛しているよ」
「もう終わったならさっさと抜いてくれないかな? アルトゥロのは大きくて苦しいんだよ」
「でもあんなに気持ちよさそうだったじゃないか」
「気持ちよかったのは否定しないけど、いつまでも入れておける大きさじゃない」
身体を交わすことに関して、ミヒャエルはアルトゥロの中心が大きすぎると文句を言う。その点に関してアルトゥロは他の相手と比べることができないので分からないのだが、確かにミヒャエルの中心よりはかなりの質量と長さがあった。
「冷静に考えて。それを自分の尻に入れられると思ったら、どうする?」
「これを俺の尻に……入れても意味がないだろう。俺には疑似子宮はない」
「そういう話じゃなくて! 想像してみろって言ってるんだよ!」
掠れた声で怒鳴られてしまってアルトゥロは必死に想像してみる。自分の股間にあるものを自分の後孔に受け入れる。実際には絶対に無理なのだが、同じくらいの太さと長さのあるものをアルトゥロの尻に誰かが入れようとすれば、アルトゥロは間違いなくその相手を殴って昏倒させて逃げていただろう。
「無理だな……」
「そういうことだよ! 絶対に無理だろう? それを君は僕に強いているんだよ? そりゃ気持ちよくないわけじゃないけど、手加減はしろっていう意味が分かるだろう?」
分かったらさっさと抜け!
ミヒャエルの言葉にアルトゥロは渋々ミヒャエルの中から中心を引き抜いていた。
結婚から四年目の夏に入ろうとしている。ミヒャエルは文学部で四年制なので卒業してハーマン家の当主を継いでいるが、アルトゥロは魔法医学部が六年制なので学生である。
もう避妊具から解放されていいはずなのに、アルトゥロは避妊具を外してミヒャエルを抱くことを許されていなかった。
「まだ君は学生なんだからね」
「ミヒャエルはもう卒業したからいいだろう?」
「それは……」
難色を示すミヒャエルにアルトゥロは土下座する勢いで頼み込んだ。
「ルイーゼに弟か妹ができてもいい頃なんじゃないだろうか。頼む、生でさせてくれ!」
それに対するミヒャエルの答えは冷ややかなものだった。
「考えておく」
会話は終わってシャワーを浴びて眠った翌朝、4歳になったルイーゼがミヒャエルに可愛くお願いしているのをアルトゥロは聞いてしまった。
「ルイーゼのおうちに、あかちゃんはこないの?」
「どうだろうなぁ。赤ちゃんは神様が運んでくるから」
「ルイーゼは、いもうとがほしいの」
可愛くお願いするルイーゼにアルトゥロも近寄って行く。
「ミヒャエル、そろそろ次の子どもを考えてもいいんじゃないか?」
「ルイーゼ、赤ちゃんが生まれたとしても、男の子か女の子かは選べないんだよ」
「ルイーゼ、おとうとでもいい!」
力強く言ったルイーゼにアルトゥロは胸中でもっとお願いするのだと祈る。ため息を吐いたミヒャエルが「考えておくよ」と答えた声が柔らかいものだったのに、アルトゥロは気付いていた。
夏休みなのでアルトゥロは実習があるとき以外は家で過ごしている。ソファに座っていると、ルイーゼがお化粧セットを持ってきてアルトゥロの足をじっと見ている。
「どうしたんだ?」
「ぱっぱのあんよを、きれいにしてあげる」
「してもらおうかな」
靴下を脱いで足を晒すと、ルイーゼが小さな手で子ども用のマニキュアを取ってアルトゥロの爪に塗り始めた。綺麗な紫色に塗られていく足の爪に、アルトゥロは懸命に塗ってくれているルイーゼのふわふわの金髪を撫でる。
「ルイーゼは上手だな」
「ほんとう? ぱっぱ、かわいいわよ」
「本当だ、すごく可愛くなった」
「フリーダおばさまにもぬってくる!」
褒められて嬉しそうにお化粧セットを持ってルイーゼはフリーダを探しに屋敷の中を駆けて行った。マニキュアというものを理解していなかったアルトゥロだが、どうやらシャワーを浴びても落ちないものだと分かったのは、夜にミヒャエルの部屋に行く前にバスルームに入ったときだった。
ルイーゼが塗ったものならばミヒャエルも馬鹿にしないだろうとそのままミヒャエルの部屋に行くと、素足でベッドに寝転んでいるミヒャエルの足の爪が水色に塗られている。
「ミヒャエル、ルイーゼに塗られたのか?」
「アルトゥロも?」
アルトゥロがスリッパを脱いで足を見せると、ミヒャエルに笑われてしまう。
「ルイーゼ、叔母上にも塗っていたよ」
「本当に可愛く育って」
しみじみとしていると、アルトゥロの身体をミヒャエルがぐいぐいと押す。何事かと思えば、ベッドに押し倒そうとしているようだ。
「たまには君も僕の言う通りにした方がいい」
「え!? ミヒャエルが俺に入れるのか?」
「さぁ、どうかな?」
ベッドに押し倒したアルトゥロの腰に跨って、ミヒャエルは服を脱いでいく。白い肌がなまめかしく自分の腰の上で蠢くのを見るだけで、アルトゥロは興奮してくる。
下着まで脱ぎ捨てて全裸になったミヒャエルはアルトゥロにもパジャマと下着を脱がせて、裸にさせた。ミヒャエルがアルトゥロのパジャマを脱がせるのは無理なので、アルトゥロが自分で脱いだのだが、ミヒャエルは満足そうだ。
サイドテーブルの引き出しからローションのパックを取って、破って手に垂らしている。自分で後孔に手をやってローションを塗り込めているミヒャエルに、手を出して白い双丘の狭間に触れようとすると、止められてしまう。
「君はじっとしていて」
「ミヒャエルに触らせてもらえないのか?」
「いいから!」
怒られてしまったので大人しくしていると、粗く息を吐きながらミヒャエルが後孔から指を引き抜く。そのままアルトゥロの中心の先端を後孔に宛がったまではよかった。
息を詰めて飲み込もうとするが、先端が入りそうになったところで、ずるりとずれてミヒャエルの中に入らない。
「ひぁっ! はいらないぃ!?」
「ミヒャエル、解し方が足りないんだ。もうちょっと解さないと」
アルトゥロがミヒャエルの双丘に手をかけて後孔に指を差し込むと、ミヒャエルは悔しそうにアルトゥロを睨んでいる。
「指四本飲み込ませて解したんだぞ? それなのになんで入らないんだよ! アルトゥロのブツがデカすぎるのが悪い!」
「うんうん、俺が悪かった。ミヒャエル、見てくれ、俺の手とあなたの手、これだけ大きさが違うだろう?」
「嘘だろ!? 僕はこの指を四本で解されてたのか!? 僕を殺す気か!?」
責められてしまったが手を合わせるようにして見せると、ミヒャエルは驚いていた。アルトゥロの方が体格がいいのでミヒャエルよりも手が大きいし指は長いし、指の太さもかなり違う。
もう一度ミヒャエルの後孔を解していくと、ミヒャエルが息を詰めるのが分かる。丹念に解さなければミヒャエルがアルトゥロの中心を受け入れられないのはこれまでの経験で分かっているはずだった。
ミヒャエルの奥から指を引き抜くと、アルトゥロはミヒャエルの腰に手を当てる。ミヒャエルが自ら自分を受け入れようとしてくれるのは嬉しかったが、無理はさせたくなかった。
アルトゥロの手に支えられながら、ミヒャエルはゆっくりと腰を落としていく。
「コンドーム付けてないけどいいのか?」
「だまって……いま、くるし……あぁっ!」
ずりずりと内壁を擦りながらミヒャエルの中に飲み込まれていく中心が、ミヒャエルの悦い場所を抉ったのか、ミヒャエルが喉を反らせる。全身から力が抜けて、一気に奥までアルトゥロを受け入れたミヒャエルは、中心から白濁を垂らして達しているようだった。
「ミヒャエル、動いてもいいか?」
「だ、めぇ! ぼくが、する……」
荒い息の中ゆっくりを腰を動かすミヒャエルが拙かろうと、気持ちよくてアルトゥロは涙が出そうだった。あれだけ性行為に積極的ではなかったミヒャエルが自分に乗ってくれている。それだけで快感が増すのも仕方がない。
目の前を過る淡い色の乳首に吸い付くと、ミヒャエルの中が強くアルトゥロを締め付ける。
アルトゥロはミヒャエルの与える快感を享受しつつ、ミヒャエルの胸を吸って、指で捏ねて、ミヒャエルを可愛がったのだった。
翌朝、ミヒャエルはベッドの上で倒れ込んでいた。事後にシャワーも浴びてパジャマも着ていたが、なまめかしくベッドに倒れるミヒャエルにアルトゥロはむらむらとしてしまう。
「なんで僕が慣らしただけじゃ入らないんだよ……」
「それは、ミヒャエルの指と俺の指の太さが違うからでは?」
「その太い指を四本も受け入れて慣らさないといけないのは、君のブツが凶悪だからだろう!」
怒鳴られてしまったが、声がかすれているのでアルトゥロにとっては色っぽく聞こえるだけだった。
「嬉しかった。ミヒャエルが積極的で」
「僕だって男だ。性欲くらいある」
憮然として答えたミヒャエルを抱き締めてキスをしようとしたところで、部屋のドアが開いた。
「ぱっぱ、まっま、ルイーゼがあさごはんをもってきてあげましたよー!」
「ルイーゼ、零さないようにするのですよ?」
「はい、フリーダおばさま!」
トレイに乗ったパンとスープとフルーツを持ってくるルイーゼは、スープがかなりトレイの上に零れているがそれもご愛敬なのだろう。
「ありがとう、ルイーゼ」
「おはよう、ルイーゼはもう朝ご飯は食べたのかな?」
「まっま、どういたしまして。ぱっぱ、ルイーゼはこれから、フリーダおばさまとたべるの」
フリーダが付き添ってルイーゼが朝ご飯を運ぶのを見届けているようだ。受け取ったトレイの上はスープでびちゃびちゃになっていたが、それでもアルトゥロもミヒャエルも可愛いお手伝いに感謝して朝食を食べた。
ミヒャエルの妊娠が分かるのはその二週間先のことだった。
相変わらず愛しているとは言われていないが、それはミヒャエルが照れ屋だからだろう。アルトゥロはことあるごとにミヒャエルに愛していると伝えていた。
「ミヒャエル、あなたはなんて美しいんだろう。愛しているよ」
「もう終わったならさっさと抜いてくれないかな? アルトゥロのは大きくて苦しいんだよ」
「でもあんなに気持ちよさそうだったじゃないか」
「気持ちよかったのは否定しないけど、いつまでも入れておける大きさじゃない」
身体を交わすことに関して、ミヒャエルはアルトゥロの中心が大きすぎると文句を言う。その点に関してアルトゥロは他の相手と比べることができないので分からないのだが、確かにミヒャエルの中心よりはかなりの質量と長さがあった。
「冷静に考えて。それを自分の尻に入れられると思ったら、どうする?」
「これを俺の尻に……入れても意味がないだろう。俺には疑似子宮はない」
「そういう話じゃなくて! 想像してみろって言ってるんだよ!」
掠れた声で怒鳴られてしまってアルトゥロは必死に想像してみる。自分の股間にあるものを自分の後孔に受け入れる。実際には絶対に無理なのだが、同じくらいの太さと長さのあるものをアルトゥロの尻に誰かが入れようとすれば、アルトゥロは間違いなくその相手を殴って昏倒させて逃げていただろう。
「無理だな……」
「そういうことだよ! 絶対に無理だろう? それを君は僕に強いているんだよ? そりゃ気持ちよくないわけじゃないけど、手加減はしろっていう意味が分かるだろう?」
分かったらさっさと抜け!
ミヒャエルの言葉にアルトゥロは渋々ミヒャエルの中から中心を引き抜いていた。
結婚から四年目の夏に入ろうとしている。ミヒャエルは文学部で四年制なので卒業してハーマン家の当主を継いでいるが、アルトゥロは魔法医学部が六年制なので学生である。
もう避妊具から解放されていいはずなのに、アルトゥロは避妊具を外してミヒャエルを抱くことを許されていなかった。
「まだ君は学生なんだからね」
「ミヒャエルはもう卒業したからいいだろう?」
「それは……」
難色を示すミヒャエルにアルトゥロは土下座する勢いで頼み込んだ。
「ルイーゼに弟か妹ができてもいい頃なんじゃないだろうか。頼む、生でさせてくれ!」
それに対するミヒャエルの答えは冷ややかなものだった。
「考えておく」
会話は終わってシャワーを浴びて眠った翌朝、4歳になったルイーゼがミヒャエルに可愛くお願いしているのをアルトゥロは聞いてしまった。
「ルイーゼのおうちに、あかちゃんはこないの?」
「どうだろうなぁ。赤ちゃんは神様が運んでくるから」
「ルイーゼは、いもうとがほしいの」
可愛くお願いするルイーゼにアルトゥロも近寄って行く。
「ミヒャエル、そろそろ次の子どもを考えてもいいんじゃないか?」
「ルイーゼ、赤ちゃんが生まれたとしても、男の子か女の子かは選べないんだよ」
「ルイーゼ、おとうとでもいい!」
力強く言ったルイーゼにアルトゥロは胸中でもっとお願いするのだと祈る。ため息を吐いたミヒャエルが「考えておくよ」と答えた声が柔らかいものだったのに、アルトゥロは気付いていた。
夏休みなのでアルトゥロは実習があるとき以外は家で過ごしている。ソファに座っていると、ルイーゼがお化粧セットを持ってきてアルトゥロの足をじっと見ている。
「どうしたんだ?」
「ぱっぱのあんよを、きれいにしてあげる」
「してもらおうかな」
靴下を脱いで足を晒すと、ルイーゼが小さな手で子ども用のマニキュアを取ってアルトゥロの爪に塗り始めた。綺麗な紫色に塗られていく足の爪に、アルトゥロは懸命に塗ってくれているルイーゼのふわふわの金髪を撫でる。
「ルイーゼは上手だな」
「ほんとう? ぱっぱ、かわいいわよ」
「本当だ、すごく可愛くなった」
「フリーダおばさまにもぬってくる!」
褒められて嬉しそうにお化粧セットを持ってルイーゼはフリーダを探しに屋敷の中を駆けて行った。マニキュアというものを理解していなかったアルトゥロだが、どうやらシャワーを浴びても落ちないものだと分かったのは、夜にミヒャエルの部屋に行く前にバスルームに入ったときだった。
ルイーゼが塗ったものならばミヒャエルも馬鹿にしないだろうとそのままミヒャエルの部屋に行くと、素足でベッドに寝転んでいるミヒャエルの足の爪が水色に塗られている。
「ミヒャエル、ルイーゼに塗られたのか?」
「アルトゥロも?」
アルトゥロがスリッパを脱いで足を見せると、ミヒャエルに笑われてしまう。
「ルイーゼ、叔母上にも塗っていたよ」
「本当に可愛く育って」
しみじみとしていると、アルトゥロの身体をミヒャエルがぐいぐいと押す。何事かと思えば、ベッドに押し倒そうとしているようだ。
「たまには君も僕の言う通りにした方がいい」
「え!? ミヒャエルが俺に入れるのか?」
「さぁ、どうかな?」
ベッドに押し倒したアルトゥロの腰に跨って、ミヒャエルは服を脱いでいく。白い肌がなまめかしく自分の腰の上で蠢くのを見るだけで、アルトゥロは興奮してくる。
下着まで脱ぎ捨てて全裸になったミヒャエルはアルトゥロにもパジャマと下着を脱がせて、裸にさせた。ミヒャエルがアルトゥロのパジャマを脱がせるのは無理なので、アルトゥロが自分で脱いだのだが、ミヒャエルは満足そうだ。
サイドテーブルの引き出しからローションのパックを取って、破って手に垂らしている。自分で後孔に手をやってローションを塗り込めているミヒャエルに、手を出して白い双丘の狭間に触れようとすると、止められてしまう。
「君はじっとしていて」
「ミヒャエルに触らせてもらえないのか?」
「いいから!」
怒られてしまったので大人しくしていると、粗く息を吐きながらミヒャエルが後孔から指を引き抜く。そのままアルトゥロの中心の先端を後孔に宛がったまではよかった。
息を詰めて飲み込もうとするが、先端が入りそうになったところで、ずるりとずれてミヒャエルの中に入らない。
「ひぁっ! はいらないぃ!?」
「ミヒャエル、解し方が足りないんだ。もうちょっと解さないと」
アルトゥロがミヒャエルの双丘に手をかけて後孔に指を差し込むと、ミヒャエルは悔しそうにアルトゥロを睨んでいる。
「指四本飲み込ませて解したんだぞ? それなのになんで入らないんだよ! アルトゥロのブツがデカすぎるのが悪い!」
「うんうん、俺が悪かった。ミヒャエル、見てくれ、俺の手とあなたの手、これだけ大きさが違うだろう?」
「嘘だろ!? 僕はこの指を四本で解されてたのか!? 僕を殺す気か!?」
責められてしまったが手を合わせるようにして見せると、ミヒャエルは驚いていた。アルトゥロの方が体格がいいのでミヒャエルよりも手が大きいし指は長いし、指の太さもかなり違う。
もう一度ミヒャエルの後孔を解していくと、ミヒャエルが息を詰めるのが分かる。丹念に解さなければミヒャエルがアルトゥロの中心を受け入れられないのはこれまでの経験で分かっているはずだった。
ミヒャエルの奥から指を引き抜くと、アルトゥロはミヒャエルの腰に手を当てる。ミヒャエルが自ら自分を受け入れようとしてくれるのは嬉しかったが、無理はさせたくなかった。
アルトゥロの手に支えられながら、ミヒャエルはゆっくりと腰を落としていく。
「コンドーム付けてないけどいいのか?」
「だまって……いま、くるし……あぁっ!」
ずりずりと内壁を擦りながらミヒャエルの中に飲み込まれていく中心が、ミヒャエルの悦い場所を抉ったのか、ミヒャエルが喉を反らせる。全身から力が抜けて、一気に奥までアルトゥロを受け入れたミヒャエルは、中心から白濁を垂らして達しているようだった。
「ミヒャエル、動いてもいいか?」
「だ、めぇ! ぼくが、する……」
荒い息の中ゆっくりを腰を動かすミヒャエルが拙かろうと、気持ちよくてアルトゥロは涙が出そうだった。あれだけ性行為に積極的ではなかったミヒャエルが自分に乗ってくれている。それだけで快感が増すのも仕方がない。
目の前を過る淡い色の乳首に吸い付くと、ミヒャエルの中が強くアルトゥロを締め付ける。
アルトゥロはミヒャエルの与える快感を享受しつつ、ミヒャエルの胸を吸って、指で捏ねて、ミヒャエルを可愛がったのだった。
翌朝、ミヒャエルはベッドの上で倒れ込んでいた。事後にシャワーも浴びてパジャマも着ていたが、なまめかしくベッドに倒れるミヒャエルにアルトゥロはむらむらとしてしまう。
「なんで僕が慣らしただけじゃ入らないんだよ……」
「それは、ミヒャエルの指と俺の指の太さが違うからでは?」
「その太い指を四本も受け入れて慣らさないといけないのは、君のブツが凶悪だからだろう!」
怒鳴られてしまったが、声がかすれているのでアルトゥロにとっては色っぽく聞こえるだけだった。
「嬉しかった。ミヒャエルが積極的で」
「僕だって男だ。性欲くらいある」
憮然として答えたミヒャエルを抱き締めてキスをしようとしたところで、部屋のドアが開いた。
「ぱっぱ、まっま、ルイーゼがあさごはんをもってきてあげましたよー!」
「ルイーゼ、零さないようにするのですよ?」
「はい、フリーダおばさま!」
トレイに乗ったパンとスープとフルーツを持ってくるルイーゼは、スープがかなりトレイの上に零れているがそれもご愛敬なのだろう。
「ありがとう、ルイーゼ」
「おはよう、ルイーゼはもう朝ご飯は食べたのかな?」
「まっま、どういたしまして。ぱっぱ、ルイーゼはこれから、フリーダおばさまとたべるの」
フリーダが付き添ってルイーゼが朝ご飯を運ぶのを見届けているようだ。受け取ったトレイの上はスープでびちゃびちゃになっていたが、それでもアルトゥロもミヒャエルも可愛いお手伝いに感謝して朝食を食べた。
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