68 / 528
三章 バーデン家の企みを暴く
8.バーデン家の断罪
しおりを挟む
わたくしとクリスタちゃんと両親がお茶会の会場に現れる前から、会場はざわついていた。バーデン家のブリギッテ様に関することで噂が飛び交っているのが耳に入る。
「ブリギッテ様の偽物がディッペル家に現れたのですって」
「貴族の令嬢とは思えないような酷い有様だったとか」
「ブリギッテ様もそんな偽物が現れてお気の毒に」
社交界ではほとんどのことが知られていると思って間違いがない。
どんなに隠したとしても、ブリギッテ様の醜聞は隠せていないのだ。
顔を赤くしたブリギッテ様が周囲を見渡すと噂話は途切れるのだが、わたくしはこれで終わりにするつもりは全くなかった。
まずはハインリヒ殿下とノルベルト殿下にご挨拶をする。
「本日はお招きいただきありがとうございます。ハインリヒ殿下、皇太子になられるとのこと、本当におめでとうございます。ノルベルト殿下も成人の暁には大公になられるとのこと。おめでとうございます」
「ハインリヒ殿下、ノルベルト殿下、お誕生日おめでとうございます!」
わたくしとクリスタちゃんでご挨拶をすると、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下が胸に手を当てて一礼する。
「お祝いの言葉をありがとうございます。兄ともよく話し合いましたが、兄が私を支えてくれるとのことで、父からの皇太子の話お受けしました。ディッペル公爵家にはこれからも王家をよろしくお願いいたします」
「お二人ともありがとうございます。弟を支える立派な大公となれるように努力していきたいと思います。弟の教育も力を入れていきたいと思っております」
原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では、皇太子位を巡ってハインリヒ殿下派とノルベルト殿下派が激しく争い、ハインリヒ殿下は自分が皇太子になったことをよしとせず廃嫡になるようにふるまうのだが、そんな気配は全くない。
ハインリヒ殿下は皇太子になることを受け止めていて、ノルベルト殿下はそんなハインリヒ殿下を支えていくことを誓っている。
二人の間で揉め事が起こる気配は今のところなかった。
これで油断してはいけない。
これからハインリヒ殿下によからぬことを耳打ちする輩が現れないとも限らないのだし、ノルベルト殿下も同じだ。
だが、とりあえずは運命は変わったように思えた。
では、改めてバーデン家の断罪に入ろう。
わたくしと両親が国王陛下の元に行けば、国王陛下は声を上げた。
「バーデン公爵家のものよ、前にでよ」
「国王陛下、なんでございましょう?」
「わたくしたちに何か?」
呼ばれてブリギッテ様と両親が前に出て来る。ひとの波が割れて、ブリギッテ様と両親は国王陛下の前で周囲をひとに囲まれながら膝をつく。
「ディッペル公爵、発言を許す」
「ありがとうございます、国王陛下。バーデン家を騙る賊の行方を追っていたものが、バーデン家が最近馬車を新調したことを突き止めました。古い馬車は業者に引き取られていましたが、我が家の騎士がもぎ取った取っ手を合わせてみたら、ぴったりと合いました」
「ディッペル公爵家の罠です! わたくしたちは罠にはめられているのです!」
「静かにせよ、バーデン公爵」
必死にバーデン公爵が言い訳をするが、それを許さないように国王陛下が遮る。
父は続けて発言する。
「シュトレーゼマン子爵がノメンゼン子爵の屋敷を片付けているときに、隠した机の引き出しからこの手紙を見つけ出しました。バーデン公爵と元ノメンゼン子爵のやり取りがここから分かります」
「そんなもの、捏造したに決まっている!」
「バーデン公爵は静粛に。手紙の中身を確認させてもらおう」
父が国王陛下に手紙の束を渡す。
国王陛下は手紙を読んでいたが、その表情が険しいものになってくる。
「バーデン公爵家は元ノメンゼン子爵と共謀して、クリスタ嬢をノメンゼン子爵家から追い出して、バーデン家で教育しようとしていたようだな。その上、ハインリヒとクリスタ嬢を婚約させた暁には、ノメンゼン子爵家を伯爵家に陞爵させるという約束までしている。バーデン家にそんな権力はない。これは王家の乗っ取りを企む手紙と見て間違いないな」
「元ノメンゼン子爵は犯罪者ですよ! そんなものの持っていたものを信じるのですか? 捏造に決まっています」
必死に言うバーデン公爵だが、国王陛下に睨まれて口を閉じる。
更に父は畳みかけていく。
「ディッペル公爵家に送られたバーデン公爵家の手紙とその手紙のサインを照合しました。同じものといって問題ないでしょう」
「これで言い逃れはできなくなったな」
「それだけではありません。バーデン公爵家を調べれば分かります。バーデン公爵家にはクリスタを迎え入れるときのための部屋が用意されていました。これも手紙の内容と一致します」
「ディッペル公爵家にクリスタ嬢が引き取られた後で、元ノメンゼン子爵からバーデン家にクリスタ嬢の養育を求めたいという書状が来ていた。そのこともこの話と一致するな」
もうバーデン家に逃げ場はない。
バーデン家がクリスタちゃんを使って王家の乗っ取りを考えていたことは白日に晒されてしまった。
「わたくしではない、偽物だと言ったのはディッペル公爵家ではありませんか! ディッペル公爵家が全てを諮ったのです!」
ヒステリックに叫ぶブリギッテ嬢にわたくしは静かに告げる。
「あのような不作法なことをするのは偽物と言われても仕方がないのですよ。言い逃れはできません。バーデン公爵家は国王陛下の沙汰を受け入れるのです」
「卑怯者! ディッペル公爵家こそが、クリスタ嬢を使って王家に取り入ろうとしていたに違いないのです!」
「どこにそんな証拠がありますか?」
「バーデン家にクリスタ嬢を渡そうとしなかったのは絶対に何か企みがあってのことです!」
とんだ濡れ衣をかけられているディッペル家だが、母が閉じていた口を開いた。
「クリスタはわたくしの妹の娘。引き取ることになんの疑問がありましょうか。何より、虐待されている子どもを保護するのは大人の務めです。自分の家が企みを持っているからと言って一緒にして欲しくないものです」
母にしてはものすごく冷えた声で、わたくしも震えてしまう。そばにいるクリスタちゃんは何が起きているのか分からないが、バーデン家が追い詰められていることだけは分かったようだ。
「わたくしは自分の意思でディッペル家に残ったのです。ブリギッテ様がどれだけ誘おうとも、わたくしはバーデン家になど行っていません。わたくしを不作法な娘に育てようとしても無駄なのです!」
胸を張って宣言するクリスタちゃんにブリギッテ様が、自分が不作法だと言われていることに気付いて歯ぎしりをしている。バキッという音が聞こえたから、奥歯が砕けたのかもしれない。
「バーデン家は取り潰しとする。バーデン家の後には、分家を伯爵家として取り立てることとする。バーデン家の者たちは、王家を乗っ取ろうとした罪で幽閉とする!」
国王陛下の沙汰が下った。
バーデン家はもう公爵家ではない。
公爵家にはバーデン家の分家がなることが決まったのだ。
バーデン家の両親とブリギッテ様は幽閉されることになった。
「お姉様、わたくし、もうバーデン家に苛められないのですか?」
「わたくしの可愛い妹を苛めるとこうなることを誰もが知ったでしょう。もう大丈夫ですよ」
抱き付いてきたクリスタちゃんを抱き締めてわたくしはその髪を撫でた。
バーデン家の両親とブリギッテ様が引っ立てられていった後で、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下がわたくしとクリスタちゃんのところに来た。
「バーデン家があのようなことを考えていたなど……」
「さすがは皇太子殿下です。バーデン家の企みに気付き、ディッペル家に調べるように命じるとは」
「へ?」
「あ、あぁ、ハインリヒ、よくやりました。さすがは皇太子です」
このことは全て皇太子であるハインリヒ殿下が気付いてディッペル家にやらせたことにする。そうすればハインリヒ殿下が皇太子になったことに不満を持つ輩も黙らせることができるのではないか。
わたくしの企みにすぐに気付いてくれて、ノルベルト殿下が言葉を添えてくれる。
「すごいですわ、ハインリヒ殿下」
「え? えっと? はい?」
「そうであったのか、ハインリヒ。やはりそなたには皇太子の資格がある」
「ありがとうございます、父上」
何が起きているのか理解できていない様子だが、国王陛下からお褒めの言葉をいただいてハインリヒ殿下が深く頭を下げている。
「ハインリヒ殿下はクリスタのために尽力してくださったのです」
「本当にありがとうございます、ハインリヒ殿下」
両親もわたくしに合わせてくれて、ハインリヒ殿下がバーデン家の企みに気付いたことにしてくれている。
これでハインリヒ殿下の地位も盤石となったことだろう。
バーデン家の断罪も終わり、お茶会には和やかな空気が戻って来ていた。
「ブリギッテ様の偽物がディッペル家に現れたのですって」
「貴族の令嬢とは思えないような酷い有様だったとか」
「ブリギッテ様もそんな偽物が現れてお気の毒に」
社交界ではほとんどのことが知られていると思って間違いがない。
どんなに隠したとしても、ブリギッテ様の醜聞は隠せていないのだ。
顔を赤くしたブリギッテ様が周囲を見渡すと噂話は途切れるのだが、わたくしはこれで終わりにするつもりは全くなかった。
まずはハインリヒ殿下とノルベルト殿下にご挨拶をする。
「本日はお招きいただきありがとうございます。ハインリヒ殿下、皇太子になられるとのこと、本当におめでとうございます。ノルベルト殿下も成人の暁には大公になられるとのこと。おめでとうございます」
「ハインリヒ殿下、ノルベルト殿下、お誕生日おめでとうございます!」
わたくしとクリスタちゃんでご挨拶をすると、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下が胸に手を当てて一礼する。
「お祝いの言葉をありがとうございます。兄ともよく話し合いましたが、兄が私を支えてくれるとのことで、父からの皇太子の話お受けしました。ディッペル公爵家にはこれからも王家をよろしくお願いいたします」
「お二人ともありがとうございます。弟を支える立派な大公となれるように努力していきたいと思います。弟の教育も力を入れていきたいと思っております」
原作の『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では、皇太子位を巡ってハインリヒ殿下派とノルベルト殿下派が激しく争い、ハインリヒ殿下は自分が皇太子になったことをよしとせず廃嫡になるようにふるまうのだが、そんな気配は全くない。
ハインリヒ殿下は皇太子になることを受け止めていて、ノルベルト殿下はそんなハインリヒ殿下を支えていくことを誓っている。
二人の間で揉め事が起こる気配は今のところなかった。
これで油断してはいけない。
これからハインリヒ殿下によからぬことを耳打ちする輩が現れないとも限らないのだし、ノルベルト殿下も同じだ。
だが、とりあえずは運命は変わったように思えた。
では、改めてバーデン家の断罪に入ろう。
わたくしと両親が国王陛下の元に行けば、国王陛下は声を上げた。
「バーデン公爵家のものよ、前にでよ」
「国王陛下、なんでございましょう?」
「わたくしたちに何か?」
呼ばれてブリギッテ様と両親が前に出て来る。ひとの波が割れて、ブリギッテ様と両親は国王陛下の前で周囲をひとに囲まれながら膝をつく。
「ディッペル公爵、発言を許す」
「ありがとうございます、国王陛下。バーデン家を騙る賊の行方を追っていたものが、バーデン家が最近馬車を新調したことを突き止めました。古い馬車は業者に引き取られていましたが、我が家の騎士がもぎ取った取っ手を合わせてみたら、ぴったりと合いました」
「ディッペル公爵家の罠です! わたくしたちは罠にはめられているのです!」
「静かにせよ、バーデン公爵」
必死にバーデン公爵が言い訳をするが、それを許さないように国王陛下が遮る。
父は続けて発言する。
「シュトレーゼマン子爵がノメンゼン子爵の屋敷を片付けているときに、隠した机の引き出しからこの手紙を見つけ出しました。バーデン公爵と元ノメンゼン子爵のやり取りがここから分かります」
「そんなもの、捏造したに決まっている!」
「バーデン公爵は静粛に。手紙の中身を確認させてもらおう」
父が国王陛下に手紙の束を渡す。
国王陛下は手紙を読んでいたが、その表情が険しいものになってくる。
「バーデン公爵家は元ノメンゼン子爵と共謀して、クリスタ嬢をノメンゼン子爵家から追い出して、バーデン家で教育しようとしていたようだな。その上、ハインリヒとクリスタ嬢を婚約させた暁には、ノメンゼン子爵家を伯爵家に陞爵させるという約束までしている。バーデン家にそんな権力はない。これは王家の乗っ取りを企む手紙と見て間違いないな」
「元ノメンゼン子爵は犯罪者ですよ! そんなものの持っていたものを信じるのですか? 捏造に決まっています」
必死に言うバーデン公爵だが、国王陛下に睨まれて口を閉じる。
更に父は畳みかけていく。
「ディッペル公爵家に送られたバーデン公爵家の手紙とその手紙のサインを照合しました。同じものといって問題ないでしょう」
「これで言い逃れはできなくなったな」
「それだけではありません。バーデン公爵家を調べれば分かります。バーデン公爵家にはクリスタを迎え入れるときのための部屋が用意されていました。これも手紙の内容と一致します」
「ディッペル公爵家にクリスタ嬢が引き取られた後で、元ノメンゼン子爵からバーデン家にクリスタ嬢の養育を求めたいという書状が来ていた。そのこともこの話と一致するな」
もうバーデン家に逃げ場はない。
バーデン家がクリスタちゃんを使って王家の乗っ取りを考えていたことは白日に晒されてしまった。
「わたくしではない、偽物だと言ったのはディッペル公爵家ではありませんか! ディッペル公爵家が全てを諮ったのです!」
ヒステリックに叫ぶブリギッテ嬢にわたくしは静かに告げる。
「あのような不作法なことをするのは偽物と言われても仕方がないのですよ。言い逃れはできません。バーデン公爵家は国王陛下の沙汰を受け入れるのです」
「卑怯者! ディッペル公爵家こそが、クリスタ嬢を使って王家に取り入ろうとしていたに違いないのです!」
「どこにそんな証拠がありますか?」
「バーデン家にクリスタ嬢を渡そうとしなかったのは絶対に何か企みがあってのことです!」
とんだ濡れ衣をかけられているディッペル家だが、母が閉じていた口を開いた。
「クリスタはわたくしの妹の娘。引き取ることになんの疑問がありましょうか。何より、虐待されている子どもを保護するのは大人の務めです。自分の家が企みを持っているからと言って一緒にして欲しくないものです」
母にしてはものすごく冷えた声で、わたくしも震えてしまう。そばにいるクリスタちゃんは何が起きているのか分からないが、バーデン家が追い詰められていることだけは分かったようだ。
「わたくしは自分の意思でディッペル家に残ったのです。ブリギッテ様がどれだけ誘おうとも、わたくしはバーデン家になど行っていません。わたくしを不作法な娘に育てようとしても無駄なのです!」
胸を張って宣言するクリスタちゃんにブリギッテ様が、自分が不作法だと言われていることに気付いて歯ぎしりをしている。バキッという音が聞こえたから、奥歯が砕けたのかもしれない。
「バーデン家は取り潰しとする。バーデン家の後には、分家を伯爵家として取り立てることとする。バーデン家の者たちは、王家を乗っ取ろうとした罪で幽閉とする!」
国王陛下の沙汰が下った。
バーデン家はもう公爵家ではない。
公爵家にはバーデン家の分家がなることが決まったのだ。
バーデン家の両親とブリギッテ様は幽閉されることになった。
「お姉様、わたくし、もうバーデン家に苛められないのですか?」
「わたくしの可愛い妹を苛めるとこうなることを誰もが知ったでしょう。もう大丈夫ですよ」
抱き付いてきたクリスタちゃんを抱き締めてわたくしはその髪を撫でた。
バーデン家の両親とブリギッテ様が引っ立てられていった後で、ハインリヒ殿下とノルベルト殿下がわたくしとクリスタちゃんのところに来た。
「バーデン家があのようなことを考えていたなど……」
「さすがは皇太子殿下です。バーデン家の企みに気付き、ディッペル家に調べるように命じるとは」
「へ?」
「あ、あぁ、ハインリヒ、よくやりました。さすがは皇太子です」
このことは全て皇太子であるハインリヒ殿下が気付いてディッペル家にやらせたことにする。そうすればハインリヒ殿下が皇太子になったことに不満を持つ輩も黙らせることができるのではないか。
わたくしの企みにすぐに気付いてくれて、ノルベルト殿下が言葉を添えてくれる。
「すごいですわ、ハインリヒ殿下」
「え? えっと? はい?」
「そうであったのか、ハインリヒ。やはりそなたには皇太子の資格がある」
「ありがとうございます、父上」
何が起きているのか理解できていない様子だが、国王陛下からお褒めの言葉をいただいてハインリヒ殿下が深く頭を下げている。
「ハインリヒ殿下はクリスタのために尽力してくださったのです」
「本当にありがとうございます、ハインリヒ殿下」
両親もわたくしに合わせてくれて、ハインリヒ殿下がバーデン家の企みに気付いたことにしてくれている。
これでハインリヒ殿下の地位も盤石となったことだろう。
バーデン家の断罪も終わり、お茶会には和やかな空気が戻って来ていた。
59
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる