202 / 528
七章 辺境伯領の特産品を
22.ホルツマン伯爵家の噂
しおりを挟む
ふーちゃんは三歳、まーちゃんは二歳だ。
母による教育が始まりつつあった。
「フランツ、敬語の使い方を教えましょう」
「けいご、なぁに?」
「貴族社会で会話をするために必要な社会関係を築くための喋り方です」
「きじょくしゃかい? しゃかいかんけい?」
ぐるぐると目を回しているふーちゃんに母が教えていく。
「物を尋ねるときには、『なぁに』ではなく、『なんですか』と言ってみましょう」
「なんでつか? これでいい?」
「とても上手です。『これでいい』も、『これでいいですか』に言い換えてみましょう」
「これでいいでつか?」
「とても上手です。フランツは才能がありますね」
「わたち、じょーじゅ! さいのうがありまつ!」
「そうです、喋っている最後に『です』や『ます』を付けるのが基本です。フランツはもう習得してしまったではないですか」
「わたち、もうちゅうとくちてちまいまちた」
ふーちゃんの成長は目覚ましかった。
わたくしとクリスタちゃんが見ている前で次々と敬語を習得していく。
基本的にわたくしは敬語でしか喋っていないし、母もそうだ。父は敬語が崩れることもあるが、公の場では敬語を使っている。クリスタちゃんはところどころ敬語が崩れることもあるが、おおむね敬語で話している。
周囲が敬語で話しているのでふーちゃんも習得が早かったのかもしれない。
「わたくち、できうまつ」
「マリアも頑張っていますね。マリアは無理をしなくていいのですよ。まだ二歳なのですからね」
「わたくち、じょーじゅ、まつ」
「少し違いますが、努力は分かります。マリア、頑張っていますね」
「ママ、わたくち、がんばうまつ」
「ママではなく、『お母様』と呼んでみましょうか」
「おかあたま!」
「とても上手ですよ」
ふーちゃんに負けじとまーちゃんも頑張っている。ふーちゃんとまーちゃんの頑張っている様子を見ていると、わたくしもふーちゃんとまーちゃんをいっぱい褒めて上げたくなっていた。
「フランツ、マリア、素晴らしいですね」
「わたち、すばらち、でつ」
「わたくち、すばらち、まつ」
「マリア、フランツの真似をして、『ます』だけでなく、『です』も使ってみるのです」
「すばらち、でつ」
「とても上手ですよ。素晴らしいです」
褒められれば褒められるほどふーちゃんもまーちゃんも頑張る。
ふーちゃんとまーちゃんが敬語を習得するのも時間の問題のようだった。
十二歳のお誕生日を迎えたわたくしのところには、王都の学園から使者が来ていた。
来年度の春から学園に入学を許可するという書類と、寮に入るための書類、それに制服の布を一式持って来てくれていたのだ。
紺色のブレザーと白いシャツ、チェックのスカートが学園指定のようだ。
スカート丈やブレザーのデザインは多少変わっても許容範囲としてくれるようなので、わたくしは布を受け取って両親にお願いした。
「今の時期だとまだサイズが変わるかもしれません。もう少し入学が近くなってから誂えてもらってもいいですか?」
「そうですね。サイズの合わないものを着ているのはディッペル家の名に関わりますね」
「エリザベートは制服を着ても可愛いだろうなぁ」
両親に了承を得て、制服を誂えるのはもう少し後にしてもらうことができた。
靴は自由なので履きやすい革靴をもう少し入学が近くなってから買ってもらうようにした。
両親が書類を受け取って、サインをしている。
来年の春には遂に学園に入学するのだと思うと胸がドキドキしてくる。
ハインリヒ殿下とは入学が一緒だし、先にノルベルト殿下もノエル殿下も入学している。
わたくしが一年生で入学するときにはノルベルト殿下は二年生、ノエル殿下は四年生のはずだ。
クリスタちゃんが入学するときには、わたくしとハインリヒ殿下が二年生、ノルベルト殿下が三年生、ノエル殿下が五年生のはずである。
「ホルツマン伯爵家が妙な動きを見せているという噂を聞く」
ホルツマン伯爵家と言えば、レーニちゃんの元父親で、リリエンタール侯爵の元夫の出身の家ではないか。レーニちゃんはホルツマン伯爵家から接触されるのを嫌がっていた様子があった。
「ホルツマン伯爵家がどうしたのですか?」
「出戻りになったリリエンタール侯爵の元夫が、愛人だった元ノメンゼン子爵の妾の娘を育てているというのだ」
父から話を聞いてわたくしは嫌な予感がしていた。
元ノメンゼン子爵の妾の娘と言えば、クリスタちゃんの異母妹のローザ嬢に違いない。ローザ嬢はクリスタちゃんが虐待を受けていた四歳のときに、自分は三歳だったに関わらず、扇で叩かれて泣くクリスタちゃんを見て嘲笑っていた。それ以外にも、元ノメンゼン子爵がスラックスのお尻が破れて退場していったときに、「つまんなぁい」などと口にしていた覚えがある。
あんな低年齢から性格の悪さが露見していたローザ嬢が育ってホルツマン家から学園に行かされるようなことがあれば、クリスタちゃんを絶対に狙って来るだろう。
『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』ではわたくしが悪役だったが、現在の状態ではローザ嬢が悪役になるのは間違いなかった。
「ホルツマン伯爵家にローザ嬢がいるのですね……」
「リリエンタール侯爵の元夫はローザ嬢を自分の娘のように可愛がっているのだとか」
実の娘のレーニちゃんのことは全く可愛がらなかったのに、リリエンタール侯爵の元夫が赤の他人の子どもであるローザ嬢を可愛がっているというのを聞いてわたくしは怒りがわいてくる。
クリスタちゃんも同じだったようだ。
「レーニ嬢が可哀そうですわ! レーニ嬢もわたくしと同じで再来年には学園に入学するのに!」
そうだった。
クリスタちゃんはディッペル家に引き取られる前のことをほとんど覚えていないのだ。ローザ嬢が自分の異母妹だということにも気付いていないだろうし、元ノメンゼン子爵が自分の父親だったということも忘れている。
元ノメンゼン子爵に関しては、妾が自分たちのことを「旦那様」と「奥様」と呼ぶようにクリスタちゃんに酷い教育をしていたので自業自得としか言えなかった。
「リリエンタール侯爵の元夫がローザ嬢を学園に入学させるつもりならば、私は抗議することにしよう」
「わたくしも抗議しますわ」
ローザ嬢の母親は妾で、平民で、ローザ嬢には貴族としての地位はない。
ホルツマン伯爵家がどう思っているのかは知らないが、リリエンタール侯爵の元夫がローザ嬢を養子として迎えたのであれば、ホルツマン伯爵家から学園に入学させるのは避けられないかもしれない。
それでも、ディッペル公爵家がそれに抗議していたという姿勢を示すのは大事なことだ。
ローザ嬢が学園で自由に立ち回れなくなるようにできるかもしれない。
それにしても、レーニちゃんは元父親に愛されていなかったのを気にしていたのに、元父親は愛人の娘であるローザ嬢は可愛がって養子にしているかもしれないなど、レーニちゃんの耳に入れば大変なことになるだろう。
「レーニ嬢がどれだけ傷付くことでしょう……」
「レーニ嬢はわたくしたちが守りましょう、お姉様」
「そうですね」
レーニちゃんだけでなくクリスタちゃんもわたくしは守らなければいけない。
『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では悪役だったわたくしが、学園に置いてはクリスタちゃんを庇い、守る立場になる。
それは大きな変化だった。
ローザ嬢がどんな風に育っているかは分からないが、幼い頃の性格を考えても、立派な淑女に育っているとは考えにくかった。
わたくしがクリスタちゃんとレーニちゃんを守る。
レーニちゃんはきっと傷付いてしまうだろうけれども、その傷が癒えるように少しでも力を貸したい。
何よりも、レーニちゃんはディッペル家に嫁いでくることが決まっているようなものなのだ。ふーちゃんのためにも、ふーちゃんの大好きなレーニちゃんを癒してあげなければいけなかった。
「この噂はリリエンタール領にも届いているでしょうか?」
「残念ながらひとの口に戸は立てられないものだからね」
「レーニ嬢にお手紙を書きます。お姉様も書きましょう」
「そうですね。レーニ嬢が少しでも楽しい気分になるようにお手紙を書きましょう」
「わたくし、フランツに詩を読んでもらって、それを書き写します」
「フランツに詩を……」
それは、どうなのだろうか、クリスタちゃん。
ふーちゃんの詩をレーニちゃんは理解できないと苦しんでいた。
レーニちゃんはふーちゃんの詩を受け取って首を捻ってしまうかもしれない。
「フランツには才能があるのです! それに、大好きなレーニ嬢のために書かれた詩で、レーニ嬢は癒されると思います!」
自信満々に言うクリスタちゃんに、わたくしはそれ以上何も言えなくなってしまった。
母による教育が始まりつつあった。
「フランツ、敬語の使い方を教えましょう」
「けいご、なぁに?」
「貴族社会で会話をするために必要な社会関係を築くための喋り方です」
「きじょくしゃかい? しゃかいかんけい?」
ぐるぐると目を回しているふーちゃんに母が教えていく。
「物を尋ねるときには、『なぁに』ではなく、『なんですか』と言ってみましょう」
「なんでつか? これでいい?」
「とても上手です。『これでいい』も、『これでいいですか』に言い換えてみましょう」
「これでいいでつか?」
「とても上手です。フランツは才能がありますね」
「わたち、じょーじゅ! さいのうがありまつ!」
「そうです、喋っている最後に『です』や『ます』を付けるのが基本です。フランツはもう習得してしまったではないですか」
「わたち、もうちゅうとくちてちまいまちた」
ふーちゃんの成長は目覚ましかった。
わたくしとクリスタちゃんが見ている前で次々と敬語を習得していく。
基本的にわたくしは敬語でしか喋っていないし、母もそうだ。父は敬語が崩れることもあるが、公の場では敬語を使っている。クリスタちゃんはところどころ敬語が崩れることもあるが、おおむね敬語で話している。
周囲が敬語で話しているのでふーちゃんも習得が早かったのかもしれない。
「わたくち、できうまつ」
「マリアも頑張っていますね。マリアは無理をしなくていいのですよ。まだ二歳なのですからね」
「わたくち、じょーじゅ、まつ」
「少し違いますが、努力は分かります。マリア、頑張っていますね」
「ママ、わたくち、がんばうまつ」
「ママではなく、『お母様』と呼んでみましょうか」
「おかあたま!」
「とても上手ですよ」
ふーちゃんに負けじとまーちゃんも頑張っている。ふーちゃんとまーちゃんの頑張っている様子を見ていると、わたくしもふーちゃんとまーちゃんをいっぱい褒めて上げたくなっていた。
「フランツ、マリア、素晴らしいですね」
「わたち、すばらち、でつ」
「わたくち、すばらち、まつ」
「マリア、フランツの真似をして、『ます』だけでなく、『です』も使ってみるのです」
「すばらち、でつ」
「とても上手ですよ。素晴らしいです」
褒められれば褒められるほどふーちゃんもまーちゃんも頑張る。
ふーちゃんとまーちゃんが敬語を習得するのも時間の問題のようだった。
十二歳のお誕生日を迎えたわたくしのところには、王都の学園から使者が来ていた。
来年度の春から学園に入学を許可するという書類と、寮に入るための書類、それに制服の布を一式持って来てくれていたのだ。
紺色のブレザーと白いシャツ、チェックのスカートが学園指定のようだ。
スカート丈やブレザーのデザインは多少変わっても許容範囲としてくれるようなので、わたくしは布を受け取って両親にお願いした。
「今の時期だとまだサイズが変わるかもしれません。もう少し入学が近くなってから誂えてもらってもいいですか?」
「そうですね。サイズの合わないものを着ているのはディッペル家の名に関わりますね」
「エリザベートは制服を着ても可愛いだろうなぁ」
両親に了承を得て、制服を誂えるのはもう少し後にしてもらうことができた。
靴は自由なので履きやすい革靴をもう少し入学が近くなってから買ってもらうようにした。
両親が書類を受け取って、サインをしている。
来年の春には遂に学園に入学するのだと思うと胸がドキドキしてくる。
ハインリヒ殿下とは入学が一緒だし、先にノルベルト殿下もノエル殿下も入学している。
わたくしが一年生で入学するときにはノルベルト殿下は二年生、ノエル殿下は四年生のはずだ。
クリスタちゃんが入学するときには、わたくしとハインリヒ殿下が二年生、ノルベルト殿下が三年生、ノエル殿下が五年生のはずである。
「ホルツマン伯爵家が妙な動きを見せているという噂を聞く」
ホルツマン伯爵家と言えば、レーニちゃんの元父親で、リリエンタール侯爵の元夫の出身の家ではないか。レーニちゃんはホルツマン伯爵家から接触されるのを嫌がっていた様子があった。
「ホルツマン伯爵家がどうしたのですか?」
「出戻りになったリリエンタール侯爵の元夫が、愛人だった元ノメンゼン子爵の妾の娘を育てているというのだ」
父から話を聞いてわたくしは嫌な予感がしていた。
元ノメンゼン子爵の妾の娘と言えば、クリスタちゃんの異母妹のローザ嬢に違いない。ローザ嬢はクリスタちゃんが虐待を受けていた四歳のときに、自分は三歳だったに関わらず、扇で叩かれて泣くクリスタちゃんを見て嘲笑っていた。それ以外にも、元ノメンゼン子爵がスラックスのお尻が破れて退場していったときに、「つまんなぁい」などと口にしていた覚えがある。
あんな低年齢から性格の悪さが露見していたローザ嬢が育ってホルツマン家から学園に行かされるようなことがあれば、クリスタちゃんを絶対に狙って来るだろう。
『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』ではわたくしが悪役だったが、現在の状態ではローザ嬢が悪役になるのは間違いなかった。
「ホルツマン伯爵家にローザ嬢がいるのですね……」
「リリエンタール侯爵の元夫はローザ嬢を自分の娘のように可愛がっているのだとか」
実の娘のレーニちゃんのことは全く可愛がらなかったのに、リリエンタール侯爵の元夫が赤の他人の子どもであるローザ嬢を可愛がっているというのを聞いてわたくしは怒りがわいてくる。
クリスタちゃんも同じだったようだ。
「レーニ嬢が可哀そうですわ! レーニ嬢もわたくしと同じで再来年には学園に入学するのに!」
そうだった。
クリスタちゃんはディッペル家に引き取られる前のことをほとんど覚えていないのだ。ローザ嬢が自分の異母妹だということにも気付いていないだろうし、元ノメンゼン子爵が自分の父親だったということも忘れている。
元ノメンゼン子爵に関しては、妾が自分たちのことを「旦那様」と「奥様」と呼ぶようにクリスタちゃんに酷い教育をしていたので自業自得としか言えなかった。
「リリエンタール侯爵の元夫がローザ嬢を学園に入学させるつもりならば、私は抗議することにしよう」
「わたくしも抗議しますわ」
ローザ嬢の母親は妾で、平民で、ローザ嬢には貴族としての地位はない。
ホルツマン伯爵家がどう思っているのかは知らないが、リリエンタール侯爵の元夫がローザ嬢を養子として迎えたのであれば、ホルツマン伯爵家から学園に入学させるのは避けられないかもしれない。
それでも、ディッペル公爵家がそれに抗議していたという姿勢を示すのは大事なことだ。
ローザ嬢が学園で自由に立ち回れなくなるようにできるかもしれない。
それにしても、レーニちゃんは元父親に愛されていなかったのを気にしていたのに、元父親は愛人の娘であるローザ嬢は可愛がって養子にしているかもしれないなど、レーニちゃんの耳に入れば大変なことになるだろう。
「レーニ嬢がどれだけ傷付くことでしょう……」
「レーニ嬢はわたくしたちが守りましょう、お姉様」
「そうですね」
レーニちゃんだけでなくクリスタちゃんもわたくしは守らなければいけない。
『クリスタ・ノメンゼンの真実の愛』では悪役だったわたくしが、学園に置いてはクリスタちゃんを庇い、守る立場になる。
それは大きな変化だった。
ローザ嬢がどんな風に育っているかは分からないが、幼い頃の性格を考えても、立派な淑女に育っているとは考えにくかった。
わたくしがクリスタちゃんとレーニちゃんを守る。
レーニちゃんはきっと傷付いてしまうだろうけれども、その傷が癒えるように少しでも力を貸したい。
何よりも、レーニちゃんはディッペル家に嫁いでくることが決まっているようなものなのだ。ふーちゃんのためにも、ふーちゃんの大好きなレーニちゃんを癒してあげなければいけなかった。
「この噂はリリエンタール領にも届いているでしょうか?」
「残念ながらひとの口に戸は立てられないものだからね」
「レーニ嬢にお手紙を書きます。お姉様も書きましょう」
「そうですね。レーニ嬢が少しでも楽しい気分になるようにお手紙を書きましょう」
「わたくし、フランツに詩を読んでもらって、それを書き写します」
「フランツに詩を……」
それは、どうなのだろうか、クリスタちゃん。
ふーちゃんの詩をレーニちゃんは理解できないと苦しんでいた。
レーニちゃんはふーちゃんの詩を受け取って首を捻ってしまうかもしれない。
「フランツには才能があるのです! それに、大好きなレーニ嬢のために書かれた詩で、レーニ嬢は癒されると思います!」
自信満々に言うクリスタちゃんに、わたくしはそれ以上何も言えなくなってしまった。
24
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を助けようとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
婚約破棄に、承知いたしました。と返したら爆笑されました。
パリパリかぷちーの
恋愛
公爵令嬢カルルは、ある夜会で王太子ジェラールから婚約破棄を言い渡される。しかし、カルルは泣くどころか、これまで立て替えていた経費や労働対価の「莫大な請求書」をその場で叩きつけた。
「殿下、人違いです」どうぞヒロインのところへ行って下さい
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームを元にした人気のライトノベルの世界でした。
しかも、定番の悪役令嬢。
いえ、別にざまあされるヒロインにはなりたくないですし、婚約者のいる相手にすり寄るビッチなヒロインにもなりたくないです。
ですから婚約者の王子様。
私はいつでも婚約破棄を受け入れますので、どうぞヒロインのところに行って下さい。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる