393 / 528
十二章 両親の事故とわたくしが主役の物語
1.クリスタちゃん、十五歳
しおりを挟む
誕生日でクリスタちゃんは十五歳になる。
十五歳のお誕生日というのは、社交界に正式にデビューできる年齢になる特別な日だった。
クリスタちゃんと子ども部屋に行って、クリスタちゃんの爪にマニキュアを塗ってもらっている。クリスタちゃんの次はまーちゃんが順番を待っていた。
辺境伯領が事業としてネイルアートの技術者を育てているので、その技術者を呼んでもらったのだ。褐色の肌に小奇麗な格好をした女性は、髪を上げて作業しやすいスタイルにしてクリスタちゃんの爪を塗っている。まーちゃんが終われば、次はわたくしの番で、わたくしが終われば母の番だった。
「とても綺麗な波模様ですね。気に入りました」
「お気に召したならばよかったです」
「次はわたくしです。わたくし、ラグーンネイルが気になっているのです」
「それではラグーンネイルに致しましょう。色はいかがなさいますか?」
「ピンク色がいいです」
塗り終わった爪を見てうっとりとしているクリスタちゃんと、椅子を代わってもらってさっそく注文をするまーちゃん。まーちゃんの小さな爪も見事に塗られていく。
水面の揺らめきを映すラグーンネイルが出来上がると、まーちゃんは大喜びでソファに座って爪が乾くまで待っていた。
ネイルアートの技術者の女性はマニキュアの色もたくさん持ってきている。わたくしが気になったのはピンクに近い薄紫だった。
「この色で花の模様ができますか?」
「やってみましょう」
ごく淡い透明に近いピンク色をベースに、ピンクに近い薄紫で花が描かれる。注文にないものでも技術者は挑戦してくれていた。
「これは藤の花ですね。わたくし、大好きです」
「お気に召したなら幸いです」
「お母様が来られるまで、お茶でもいかがですか?」
「よろしいのですか?」
「こんなに素敵に爪を塗ってくださったんですもの。お茶くらい飲んで休んでいってください」
ネイルアートの技術者の女性に、給仕にお茶を出してもらって、わたくしもまーちゃんの隣りに座った。マニキュアが完全に乾くまでは大人しくしておかなければいけない。
「夏場にはサンダルを履くことがありますか?」
「わたくしたちもサンダルは履きますね」
「そのときには足の爪にも塗ることができます」
「足の爪も塗ってくださるのですか? そのときにはお願いしましょうか」
「わたくし、お手手の爪は小さいから、足の爪ならもっと細かい模様がお願いできるのではないでしょうか」
「その通りだと思いますよ、マリア」
足の爪に塗ってもらうことができると聞いてまーちゃんは喜んでいた。
母がやってきて、母もネイルアートの技術者の女性に爪を塗ってもらう。母はフレンチに塗り分けてもらっていた。
「こんな時間が取れるのもいいですね。爪を誰かに塗ってもらうなんて、少し贅沢な気がします」
「お母様、とても綺麗に塗ってくださったのです」
「わたくしの爪、綺麗でしょう?」
「夏には足の爪にも塗ってくださると聞いています」
「それは、夏にもお招きして塗ってもらわねばなりませんね」
クリスタちゃんのお誕生日はお茶会を開くわけではないが、リリエンタール家からはレーニちゃん、シュタール家からはオリヴァー殿とナターリエ嬢、辺境伯家からはエクムント様がいらして一緒に祝ってくださる。
王妃殿下の出産の時期の問題でハインリヒ殿下は来られないのでクリスタちゃんは少し寂しそうだが、それでも親しいひとたちとのお誕生日は楽しいものになるだろう。
爪を塗り終わって父がネイルアートの技術者の女性に代金を支払っていた。横に母も付き添っている。
「こんなに!? よろしいのですか?」
「テレーゼ、彼女はどうだったかな?」
「とても素晴らしかったですわ。マリアの小さな手も綺麗に塗っていました」
「分かった。これからあなたにはディッペル家には頻繁に来てもらうことになると思う。ディッペル家の専属のネイルアートの技術者として雇いたい」
「光栄です。喜んで」
ネイルアートの技術者の女性は認められて、ディッペル家の専属になれたようだ。専属のネイルアートの技術者がいるとなると、これから塗ってもらえる爪のデザインの幅も広がるだろう。
わたくしもクリスタちゃんもまーちゃんも話を聞いて顔を見合わせて微笑み合っていた。
クリスタちゃんのお誕生日のお茶会は大広間ではなく食堂で行われたが、食堂のテーブルの上には花が飾られて、たくさんの軽食やケーキが並べられている。ポテトチップスも、一口大の丸いコロッケもその中にあった。
レーニちゃんとオリヴァー殿とナターリエ嬢とエクムント様が揃うと、わたくしたちは全員で席に着く。大広間でのお茶会のように立食形式ではないので、落ち着いてお茶をすることができる。
わたくしはエクムント様の隣りに座って、まーちゃんがオリヴァー殿の隣りに座って、オリヴァー殿の隣りにはナターリエ嬢が座って、ふーちゃんの隣りにレーニちゃんが座った。
「わたくし、マリア様がお兄様の婚約者になってよかったと思っております」
「ナターリエ嬢、そんなことを思ってくれているのですか?」
「わたくしが生まれたときに母は亡くなりました。父と兄はとても悲しかったけれど、母の遺したわたくしを大事に育ててくれました。それでも、父は兄の婚約者を決めることもできないくらいに意気消沈していたのです。マリア様はわたくしと同じ年。わたくし、マリア様ともっと親しくなりたいと思って、今日は兄についてきました」
ナターリエ嬢はまーちゃんと同じ年なのだ。まーちゃんはナターリエ嬢と仲良くできるに違いない。ナターリエ嬢もまーちゃんと仲良くしたいと思っているのだ。
「ナターリエ嬢、わたくしと仲良くしてくださいね」
「マリア様、こちらこそ」
オリヴァー殿を間に挟んで笑顔を見せあうまーちゃんとナターリエ嬢に、場は和んでいた。エクムント様は紅茶と軽食を少しだけ召し上がっている。わたくしは迷ったが誘惑に勝てずに、ケーキとポテトチップスとコロッケを取り分けた。
わたくしのお皿がいっぱいになっているのを見て、エクムント様が言う。
「エリザベート嬢は育ちざかりなのですからしっかり食べてくださいね」
「わたくし、もう十六歳です。身長も成長が止まるころのはずです」
「エリザベート嬢は女性にしては背が高いですからね。でも、私はとても体が大きいので、エリザベート嬢の背がまだ伸びたとしても全く問題はありませんよ」
その通りなのだが、あまりに背が高すぎるのもどうかと思ってしまう。わたくしはクリスタちゃんよりも頭半分くらい背が高くなっていたし、母よりも背が高くなっている。エクムント様が非常に背が高いので何とか見られる格好になっているが、そうでなかったら、踵のある靴も履けなかったかもしれない。
「エクムント様は背が高い女性についてどう思いますか?」
「エリザベート嬢ならそのままで好きですよ」
参考にならないことを言われて、わたくしは赤くなる頬を押さえるのだった。
お茶を飲んでいるときに、クリスタちゃんはハインリヒ殿下がいないせいか、口数が少なかった。
クリスタちゃんにわたくしは話しかける。
「国王陛下の次のお子様は男の子でしょうか、女の子でしょうか?」
「女の子の方がユリアーナ殿下はお喜びになるのではないでしょうか」
「けれどお子様は生まれてみなければ性別が分からないものです。我が家はフランツ以外女性ですが、ユリアーナ殿下がその逆で、ユリアーナ殿下以外男性になる可能性もありますよね」
「どちらにせよ、無事に生まれてほしいです」
祈るように手を組んだクリスタちゃんは、ハインリヒ殿下と王妃殿下のことを考えているのだろう。お皿の上にもあまり軽食やケーキを取り分けていないし、ミルクティーもほとんど飲まれずに冷えてしまっている。
「クリスタ、楽しいことを考えましょう。わたくしたちに一曲歌ってくれませんか?」
「歌、ですか?」
「クリスタは歌がとても上手です。わたくしが伴奏を弾くので、歌ってください」
歌が好きなクリスタちゃんは、まーちゃんが小さいころに何度も歌を歌ってほしいと強請られていた。わたくしは小さいころからピアノを弾いていて、学園でも音楽の時間にはピアノを弾くので伴奏には慣れている。
場所を大広間に移してわたくしの提案通りにクリスタちゃんがわたくしの伴奏で歌うことになった。
クリスタちゃんと息を合わせてピアノを弾き始めると、クリスタちゃんが大きく息を吸って歌う。
高く美しいクリスタちゃんの歌声が大広間に響いていた。
歌い終わるとクリスタちゃんは拍手に包まれた。
「さすがです、クリスタお姉様」
「素晴らしかったですわ、クリスタ嬢」
まーちゃんとレーニちゃんに褒められてクリスタちゃんは頬っぺたを赤くしている。
歌ったことで心が切り替わったのか、その後は食堂に戻ってクリスタちゃんの笑顔が見られたのでわたくしは本当によかったと思っていた。
十五歳のお誕生日というのは、社交界に正式にデビューできる年齢になる特別な日だった。
クリスタちゃんと子ども部屋に行って、クリスタちゃんの爪にマニキュアを塗ってもらっている。クリスタちゃんの次はまーちゃんが順番を待っていた。
辺境伯領が事業としてネイルアートの技術者を育てているので、その技術者を呼んでもらったのだ。褐色の肌に小奇麗な格好をした女性は、髪を上げて作業しやすいスタイルにしてクリスタちゃんの爪を塗っている。まーちゃんが終われば、次はわたくしの番で、わたくしが終われば母の番だった。
「とても綺麗な波模様ですね。気に入りました」
「お気に召したならばよかったです」
「次はわたくしです。わたくし、ラグーンネイルが気になっているのです」
「それではラグーンネイルに致しましょう。色はいかがなさいますか?」
「ピンク色がいいです」
塗り終わった爪を見てうっとりとしているクリスタちゃんと、椅子を代わってもらってさっそく注文をするまーちゃん。まーちゃんの小さな爪も見事に塗られていく。
水面の揺らめきを映すラグーンネイルが出来上がると、まーちゃんは大喜びでソファに座って爪が乾くまで待っていた。
ネイルアートの技術者の女性はマニキュアの色もたくさん持ってきている。わたくしが気になったのはピンクに近い薄紫だった。
「この色で花の模様ができますか?」
「やってみましょう」
ごく淡い透明に近いピンク色をベースに、ピンクに近い薄紫で花が描かれる。注文にないものでも技術者は挑戦してくれていた。
「これは藤の花ですね。わたくし、大好きです」
「お気に召したなら幸いです」
「お母様が来られるまで、お茶でもいかがですか?」
「よろしいのですか?」
「こんなに素敵に爪を塗ってくださったんですもの。お茶くらい飲んで休んでいってください」
ネイルアートの技術者の女性に、給仕にお茶を出してもらって、わたくしもまーちゃんの隣りに座った。マニキュアが完全に乾くまでは大人しくしておかなければいけない。
「夏場にはサンダルを履くことがありますか?」
「わたくしたちもサンダルは履きますね」
「そのときには足の爪にも塗ることができます」
「足の爪も塗ってくださるのですか? そのときにはお願いしましょうか」
「わたくし、お手手の爪は小さいから、足の爪ならもっと細かい模様がお願いできるのではないでしょうか」
「その通りだと思いますよ、マリア」
足の爪に塗ってもらうことができると聞いてまーちゃんは喜んでいた。
母がやってきて、母もネイルアートの技術者の女性に爪を塗ってもらう。母はフレンチに塗り分けてもらっていた。
「こんな時間が取れるのもいいですね。爪を誰かに塗ってもらうなんて、少し贅沢な気がします」
「お母様、とても綺麗に塗ってくださったのです」
「わたくしの爪、綺麗でしょう?」
「夏には足の爪にも塗ってくださると聞いています」
「それは、夏にもお招きして塗ってもらわねばなりませんね」
クリスタちゃんのお誕生日はお茶会を開くわけではないが、リリエンタール家からはレーニちゃん、シュタール家からはオリヴァー殿とナターリエ嬢、辺境伯家からはエクムント様がいらして一緒に祝ってくださる。
王妃殿下の出産の時期の問題でハインリヒ殿下は来られないのでクリスタちゃんは少し寂しそうだが、それでも親しいひとたちとのお誕生日は楽しいものになるだろう。
爪を塗り終わって父がネイルアートの技術者の女性に代金を支払っていた。横に母も付き添っている。
「こんなに!? よろしいのですか?」
「テレーゼ、彼女はどうだったかな?」
「とても素晴らしかったですわ。マリアの小さな手も綺麗に塗っていました」
「分かった。これからあなたにはディッペル家には頻繁に来てもらうことになると思う。ディッペル家の専属のネイルアートの技術者として雇いたい」
「光栄です。喜んで」
ネイルアートの技術者の女性は認められて、ディッペル家の専属になれたようだ。専属のネイルアートの技術者がいるとなると、これから塗ってもらえる爪のデザインの幅も広がるだろう。
わたくしもクリスタちゃんもまーちゃんも話を聞いて顔を見合わせて微笑み合っていた。
クリスタちゃんのお誕生日のお茶会は大広間ではなく食堂で行われたが、食堂のテーブルの上には花が飾られて、たくさんの軽食やケーキが並べられている。ポテトチップスも、一口大の丸いコロッケもその中にあった。
レーニちゃんとオリヴァー殿とナターリエ嬢とエクムント様が揃うと、わたくしたちは全員で席に着く。大広間でのお茶会のように立食形式ではないので、落ち着いてお茶をすることができる。
わたくしはエクムント様の隣りに座って、まーちゃんがオリヴァー殿の隣りに座って、オリヴァー殿の隣りにはナターリエ嬢が座って、ふーちゃんの隣りにレーニちゃんが座った。
「わたくし、マリア様がお兄様の婚約者になってよかったと思っております」
「ナターリエ嬢、そんなことを思ってくれているのですか?」
「わたくしが生まれたときに母は亡くなりました。父と兄はとても悲しかったけれど、母の遺したわたくしを大事に育ててくれました。それでも、父は兄の婚約者を決めることもできないくらいに意気消沈していたのです。マリア様はわたくしと同じ年。わたくし、マリア様ともっと親しくなりたいと思って、今日は兄についてきました」
ナターリエ嬢はまーちゃんと同じ年なのだ。まーちゃんはナターリエ嬢と仲良くできるに違いない。ナターリエ嬢もまーちゃんと仲良くしたいと思っているのだ。
「ナターリエ嬢、わたくしと仲良くしてくださいね」
「マリア様、こちらこそ」
オリヴァー殿を間に挟んで笑顔を見せあうまーちゃんとナターリエ嬢に、場は和んでいた。エクムント様は紅茶と軽食を少しだけ召し上がっている。わたくしは迷ったが誘惑に勝てずに、ケーキとポテトチップスとコロッケを取り分けた。
わたくしのお皿がいっぱいになっているのを見て、エクムント様が言う。
「エリザベート嬢は育ちざかりなのですからしっかり食べてくださいね」
「わたくし、もう十六歳です。身長も成長が止まるころのはずです」
「エリザベート嬢は女性にしては背が高いですからね。でも、私はとても体が大きいので、エリザベート嬢の背がまだ伸びたとしても全く問題はありませんよ」
その通りなのだが、あまりに背が高すぎるのもどうかと思ってしまう。わたくしはクリスタちゃんよりも頭半分くらい背が高くなっていたし、母よりも背が高くなっている。エクムント様が非常に背が高いので何とか見られる格好になっているが、そうでなかったら、踵のある靴も履けなかったかもしれない。
「エクムント様は背が高い女性についてどう思いますか?」
「エリザベート嬢ならそのままで好きですよ」
参考にならないことを言われて、わたくしは赤くなる頬を押さえるのだった。
お茶を飲んでいるときに、クリスタちゃんはハインリヒ殿下がいないせいか、口数が少なかった。
クリスタちゃんにわたくしは話しかける。
「国王陛下の次のお子様は男の子でしょうか、女の子でしょうか?」
「女の子の方がユリアーナ殿下はお喜びになるのではないでしょうか」
「けれどお子様は生まれてみなければ性別が分からないものです。我が家はフランツ以外女性ですが、ユリアーナ殿下がその逆で、ユリアーナ殿下以外男性になる可能性もありますよね」
「どちらにせよ、無事に生まれてほしいです」
祈るように手を組んだクリスタちゃんは、ハインリヒ殿下と王妃殿下のことを考えているのだろう。お皿の上にもあまり軽食やケーキを取り分けていないし、ミルクティーもほとんど飲まれずに冷えてしまっている。
「クリスタ、楽しいことを考えましょう。わたくしたちに一曲歌ってくれませんか?」
「歌、ですか?」
「クリスタは歌がとても上手です。わたくしが伴奏を弾くので、歌ってください」
歌が好きなクリスタちゃんは、まーちゃんが小さいころに何度も歌を歌ってほしいと強請られていた。わたくしは小さいころからピアノを弾いていて、学園でも音楽の時間にはピアノを弾くので伴奏には慣れている。
場所を大広間に移してわたくしの提案通りにクリスタちゃんがわたくしの伴奏で歌うことになった。
クリスタちゃんと息を合わせてピアノを弾き始めると、クリスタちゃんが大きく息を吸って歌う。
高く美しいクリスタちゃんの歌声が大広間に響いていた。
歌い終わるとクリスタちゃんは拍手に包まれた。
「さすがです、クリスタお姉様」
「素晴らしかったですわ、クリスタ嬢」
まーちゃんとレーニちゃんに褒められてクリスタちゃんは頬っぺたを赤くしている。
歌ったことで心が切り替わったのか、その後は食堂に戻ってクリスタちゃんの笑顔が見られたのでわたくしは本当によかったと思っていた。
302
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
【完結】これをもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる