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僕が抱かれるはずがない! ~運命に裏切られるなんて冗談じゃない~
運命に裏切られるなんて冗談じゃない 1
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ジェイムズ・キャドバリーは運命を信じてはいなかった。
この世界にはたった一人、運命の相手がいて、その相手と出会えば全てを投げ出してでも手に入れたくなる。運命の相手とのセックスは蕩けるほどに悦くて、一度すれば二度と忘れられない。
そんな都市伝説のようなものを信じる者もいれば、信じないものもいる。
非科学的で信じるに値しないと思っていたそれに、ジェイムズは出会ってしまった。信じる、信じないの問題ではなく、目の前に運命が現れたのだ。
ジェイムズの運命は、艶やかな黒髪に涼やかな青い瞳、白い肌に薔薇色の頬の美しい少年だった。
「あなた、クロスワードパズルは得意?」
そのときジェイムズは23歳、大学院で同じ年のラクラン・ハワードと共同研究をしていた。ハワード家は貴族の家系としても有名だが、それ以上にジェイムズのような犯罪の統計を扱う研究者にとっては、ヘイミッシュとスコットの夫婦が犯罪心理分析官と警察組織の上層部の人間ということで、研究対象として取材対象として有名でもあった。ラクランはヘイミッシュとスコットの長男で、ジェイムズが出会った運命はヘイミッシュとスコットの次男の姿をしていた。
論文の取材で顔を合わせたことがあるヘイミッシュは、ジェイムズのスコットランド語の名前で親近感を持っていたし、何よりもその美しく整った中性的な顔立ちと、すらりと高い背丈に見惚れたものだ。
そのヘイミッシュに良く似た息子、エルドレッド・ハワードがジェイムズの運命だった。
一目見てエルドレッドの方もジェイムズに運命を感じてくれたらしく、ラクランに招かれてハワード家に滞在している間はずっとジェイムズのそばにいた。
ラテン語のクロスワードパズルを1分で解き、23歳のジェイムズとも対等に会話をするエルドレッドは14歳。イギリスで結婚できる年齢が16歳だとしても、まだ恋人同士になるには幼すぎる。
背丈はすっきりと伸びたエルドレッドだが、2メートルくらいある兄のラクラン程ではないが、190センチを越す逞しいジェイムズが抱けば、傷付けてしまう可能性がある。
女性との経験はあったが、運命の相手との初めては大事にしたい。そう思うくらいに、エルドレッドはジェイムズにとって、一夏のうちに大事な存在になっていた。
ハワード家の里子でラクランの婚約者の理人を含め、家族全員と友好的になって、ジェイムズは冬期休暇にも訪ねることを約束していた。冬期休暇中にはエルドレッドの誕生日もあるので、デートに誘うつもりだった。
エルドレッドの誕生日は1月の初め頃。新年の挨拶をヘイミッシュとスコットと交わし、エルドレッドを借りていくことを告げれば、よく似た相貌の美しいヘイミッシュが悪戯っぽく笑う。
「うちの大事な次男坊なのよ。丁重に扱ってね」
「それは必ず」
スラックスにコートにセーターの下にシャツ姿で出てきたエルドレッドに手を差し伸べると、少年らしい華奢な指のてがジェイムズの大きな手に重なった。
「どこにエスコートしてくれるの?」
「クラシックコンサートのチケットが取れたんだ。興味はある?」
「曲目は?」
「シューベルトの『冬の旅』」
ピアノを理人と習っているエルドレッドが興味があるかと思って、取っておいたコンサートチケットは当たりのようだった。青い目を煌めかせ、頬を薔薇色に染めて聞き入るエルドレッドは美しく可愛らしい。
ディナーは家族でとるということで、ランチはバーガーショップに入ったが、ハンバーガーに齧りつきながらも、エルドレッドは興奮した様子だった。
「あのコントラルトの歌手は素晴らしいね。ピアノ伴奏も良かった」
「エルドレッドくんは、ピアニスト志望かな?」
「理人は才能があるけど、僕はそれほどじゃないから、ピアノは趣味で、仕事はヘイミッシュと同じ、心理分析官を目指すつもりだよ」
「それじゃ、僕が君を取材する未来があるのかな」
話題が犯罪と物騒だったが、共通するものがあるというのは話を弾ませる。兄のラクランが研究していることもあって、興味を持っているエルドレッドはジェイムズの話をよく聞いて、質問も鋭かった。
「イギリス国内の犯罪だけでは統計データとしては完璧ではないでしょう。いずれ、アメリカに行くつもり?」
犯罪大国と呼ばれるアメリカでの研究について、ジェイムズは関心があったし、打診も受けていた。
「前は行こうかと思ってたけど、今は迷ってる」
「その理由を聞いてもいい?」
ほの赤く色付く唇の端を三日月形に持ち上げて、悪戯っぽく微笑むエルドレッドは、15歳になったばかりとは考えられない色香を滲ませている。
「君は運命を信じるタイプ?」
「信じてなかったよ」
過去形で言うエルドレッドに、ジェイムズは確信を得る。
「僕も信じてなかった。でも、運命が目の前に現れたら、抗う気持ちなんて消え失せたよ」
「ジェイムズ、僕が好き?」
「好きだよ」
24歳と15歳。多少の年の差はあるし、エルドレッドは大人びているとはいえ、まだ少年の域を出ていない。
夕方にエルドレッドを送って行った車の中で、ジェイムズはそっと触れるだけのキスをした。驚いたように青い瞳を見開いたエルドレッドだが、すぐに艶っぽく笑んで、ちゅっと音を立ててキスを返す。
「今日はありがとう」
「家族と良い誕生日を」
広大な庭を歩いていくエルドレッドの背中を見送る間、しばらく彼に会えない寂しさが既に胸を占め始めていた。
次の夏期休暇まで待てずに、ジェイムズは車を出して、何度かエルドレッドとデートを重ねた。論文作成の合間を縫ってだったので、それほど長時間は過ごせなかったが、エルドレッドのそばにいるだけで胸が熱くなるような感覚を味わえる。
「僕もジェイムズと兄さんの大学に進学することにしたよ」
エルドレッドも同じ気持ちなのだとジェイムズは信じて疑わなかった。
不和はエルドレッドが15歳の夏に起きた。
ハワード家に滞在させてもらった最終日、ヘイミッシュとスコットに許しを請う前に、エルドレッドに了承を取っておこうと、婚約の話を持ち出したのがきっかけだった。
「気が早いかもしれないけれど、エルドレッドと婚約したい。君の16歳の誕生日には、君を抱きたい」
熱を込めて大人っぽく囁いたつもりだったのに、エルドレッドの反応はどこかおかしかった。青い目をぱちぱちと瞬かせて、眉間に皺を寄せている。
「ジェイムズが、僕を?」
「そうだよ、君は美しくて可憐だ。誰よりも大事にするよ」
「なんで、僕が抱かれることになってるの!? 冗談でしょう? 僕がジェイムズを抱くんだよ」
運命を感じていて、最初からお互い気が合って、話も合ったエルドレッド。運命の相手とはこんなにも趣味も似ていて、過ごしやすいのかと思っていたら、まさかの性嗜好まで一致してしまった。
当然ジェイムズはエルドレッドを抱く気でいた。エルドレッドもジェイムズを抱く気でいたと全く知らずに。
「ちょっと、待って。それは、本気? 僕はこの通り、厳つくて逞しくて……」
「僕の母はスコットだよ? 兄さんも多分、抱かれる方だ」
「でも、君の方が貴族だし……」
同性同士の婚姻でどちらも子どもを産める場合には、古いしきたりだと言われそうだが、確実に血脈を残せるように身分の高い方が産む風習があった。それに捉われるわけではないが、美しく可愛らしいエルドレッドが、自分を抱くなど、ジェイムズは想像もしたくなかった。
「ジェイムズは、僕に抱かれたくないの?」
「ごめん……婚約はできそうにない」
目眩がして額に手をやりつつ正直に心の内を打ち明ければ、エルドレッドの青い瞳が涙で潤む。
「僕を好きなんじゃなかったの?」
「好きだよ。だけど、それとこれとは話が違う」
「ジェイムズの、バカ! 頑固者!」
年相応に子どもっぽい顔を見せて、エルドレッドは部屋から走り出て行った。向かった先が兄のラクランの部屋であることは想像に難くない。
間違いなくジェイムズはエルドレッドを求めていて運命に違いないのに。
こんな裏切りが待っているなど、考えもしていなかった。
この世界にはたった一人、運命の相手がいて、その相手と出会えば全てを投げ出してでも手に入れたくなる。運命の相手とのセックスは蕩けるほどに悦くて、一度すれば二度と忘れられない。
そんな都市伝説のようなものを信じる者もいれば、信じないものもいる。
非科学的で信じるに値しないと思っていたそれに、ジェイムズは出会ってしまった。信じる、信じないの問題ではなく、目の前に運命が現れたのだ。
ジェイムズの運命は、艶やかな黒髪に涼やかな青い瞳、白い肌に薔薇色の頬の美しい少年だった。
「あなた、クロスワードパズルは得意?」
そのときジェイムズは23歳、大学院で同じ年のラクラン・ハワードと共同研究をしていた。ハワード家は貴族の家系としても有名だが、それ以上にジェイムズのような犯罪の統計を扱う研究者にとっては、ヘイミッシュとスコットの夫婦が犯罪心理分析官と警察組織の上層部の人間ということで、研究対象として取材対象として有名でもあった。ラクランはヘイミッシュとスコットの長男で、ジェイムズが出会った運命はヘイミッシュとスコットの次男の姿をしていた。
論文の取材で顔を合わせたことがあるヘイミッシュは、ジェイムズのスコットランド語の名前で親近感を持っていたし、何よりもその美しく整った中性的な顔立ちと、すらりと高い背丈に見惚れたものだ。
そのヘイミッシュに良く似た息子、エルドレッド・ハワードがジェイムズの運命だった。
一目見てエルドレッドの方もジェイムズに運命を感じてくれたらしく、ラクランに招かれてハワード家に滞在している間はずっとジェイムズのそばにいた。
ラテン語のクロスワードパズルを1分で解き、23歳のジェイムズとも対等に会話をするエルドレッドは14歳。イギリスで結婚できる年齢が16歳だとしても、まだ恋人同士になるには幼すぎる。
背丈はすっきりと伸びたエルドレッドだが、2メートルくらいある兄のラクラン程ではないが、190センチを越す逞しいジェイムズが抱けば、傷付けてしまう可能性がある。
女性との経験はあったが、運命の相手との初めては大事にしたい。そう思うくらいに、エルドレッドはジェイムズにとって、一夏のうちに大事な存在になっていた。
ハワード家の里子でラクランの婚約者の理人を含め、家族全員と友好的になって、ジェイムズは冬期休暇にも訪ねることを約束していた。冬期休暇中にはエルドレッドの誕生日もあるので、デートに誘うつもりだった。
エルドレッドの誕生日は1月の初め頃。新年の挨拶をヘイミッシュとスコットと交わし、エルドレッドを借りていくことを告げれば、よく似た相貌の美しいヘイミッシュが悪戯っぽく笑う。
「うちの大事な次男坊なのよ。丁重に扱ってね」
「それは必ず」
スラックスにコートにセーターの下にシャツ姿で出てきたエルドレッドに手を差し伸べると、少年らしい華奢な指のてがジェイムズの大きな手に重なった。
「どこにエスコートしてくれるの?」
「クラシックコンサートのチケットが取れたんだ。興味はある?」
「曲目は?」
「シューベルトの『冬の旅』」
ピアノを理人と習っているエルドレッドが興味があるかと思って、取っておいたコンサートチケットは当たりのようだった。青い目を煌めかせ、頬を薔薇色に染めて聞き入るエルドレッドは美しく可愛らしい。
ディナーは家族でとるということで、ランチはバーガーショップに入ったが、ハンバーガーに齧りつきながらも、エルドレッドは興奮した様子だった。
「あのコントラルトの歌手は素晴らしいね。ピアノ伴奏も良かった」
「エルドレッドくんは、ピアニスト志望かな?」
「理人は才能があるけど、僕はそれほどじゃないから、ピアノは趣味で、仕事はヘイミッシュと同じ、心理分析官を目指すつもりだよ」
「それじゃ、僕が君を取材する未来があるのかな」
話題が犯罪と物騒だったが、共通するものがあるというのは話を弾ませる。兄のラクランが研究していることもあって、興味を持っているエルドレッドはジェイムズの話をよく聞いて、質問も鋭かった。
「イギリス国内の犯罪だけでは統計データとしては完璧ではないでしょう。いずれ、アメリカに行くつもり?」
犯罪大国と呼ばれるアメリカでの研究について、ジェイムズは関心があったし、打診も受けていた。
「前は行こうかと思ってたけど、今は迷ってる」
「その理由を聞いてもいい?」
ほの赤く色付く唇の端を三日月形に持ち上げて、悪戯っぽく微笑むエルドレッドは、15歳になったばかりとは考えられない色香を滲ませている。
「君は運命を信じるタイプ?」
「信じてなかったよ」
過去形で言うエルドレッドに、ジェイムズは確信を得る。
「僕も信じてなかった。でも、運命が目の前に現れたら、抗う気持ちなんて消え失せたよ」
「ジェイムズ、僕が好き?」
「好きだよ」
24歳と15歳。多少の年の差はあるし、エルドレッドは大人びているとはいえ、まだ少年の域を出ていない。
夕方にエルドレッドを送って行った車の中で、ジェイムズはそっと触れるだけのキスをした。驚いたように青い瞳を見開いたエルドレッドだが、すぐに艶っぽく笑んで、ちゅっと音を立ててキスを返す。
「今日はありがとう」
「家族と良い誕生日を」
広大な庭を歩いていくエルドレッドの背中を見送る間、しばらく彼に会えない寂しさが既に胸を占め始めていた。
次の夏期休暇まで待てずに、ジェイムズは車を出して、何度かエルドレッドとデートを重ねた。論文作成の合間を縫ってだったので、それほど長時間は過ごせなかったが、エルドレッドのそばにいるだけで胸が熱くなるような感覚を味わえる。
「僕もジェイムズと兄さんの大学に進学することにしたよ」
エルドレッドも同じ気持ちなのだとジェイムズは信じて疑わなかった。
不和はエルドレッドが15歳の夏に起きた。
ハワード家に滞在させてもらった最終日、ヘイミッシュとスコットに許しを請う前に、エルドレッドに了承を取っておこうと、婚約の話を持ち出したのがきっかけだった。
「気が早いかもしれないけれど、エルドレッドと婚約したい。君の16歳の誕生日には、君を抱きたい」
熱を込めて大人っぽく囁いたつもりだったのに、エルドレッドの反応はどこかおかしかった。青い目をぱちぱちと瞬かせて、眉間に皺を寄せている。
「ジェイムズが、僕を?」
「そうだよ、君は美しくて可憐だ。誰よりも大事にするよ」
「なんで、僕が抱かれることになってるの!? 冗談でしょう? 僕がジェイムズを抱くんだよ」
運命を感じていて、最初からお互い気が合って、話も合ったエルドレッド。運命の相手とはこんなにも趣味も似ていて、過ごしやすいのかと思っていたら、まさかの性嗜好まで一致してしまった。
当然ジェイムズはエルドレッドを抱く気でいた。エルドレッドもジェイムズを抱く気でいたと全く知らずに。
「ちょっと、待って。それは、本気? 僕はこの通り、厳つくて逞しくて……」
「僕の母はスコットだよ? 兄さんも多分、抱かれる方だ」
「でも、君の方が貴族だし……」
同性同士の婚姻でどちらも子どもを産める場合には、古いしきたりだと言われそうだが、確実に血脈を残せるように身分の高い方が産む風習があった。それに捉われるわけではないが、美しく可愛らしいエルドレッドが、自分を抱くなど、ジェイムズは想像もしたくなかった。
「ジェイムズは、僕に抱かれたくないの?」
「ごめん……婚約はできそうにない」
目眩がして額に手をやりつつ正直に心の内を打ち明ければ、エルドレッドの青い瞳が涙で潤む。
「僕を好きなんじゃなかったの?」
「好きだよ。だけど、それとこれとは話が違う」
「ジェイムズの、バカ! 頑固者!」
年相応に子どもっぽい顔を見せて、エルドレッドは部屋から走り出て行った。向かった先が兄のラクランの部屋であることは想像に難くない。
間違いなくジェイムズはエルドレッドを求めていて運命に違いないのに。
こんな裏切りが待っているなど、考えもしていなかった。
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