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四章 結婚十年目
4.玉を賜った身として
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ヨシュアは魔術騎士団の遠征中に倒れたのだという。
獣人の国との国境に野盗が現れ始めて、その処理を行うために魔術騎士団は遠征していた。野盗を残らず捕らえて帰る段階になったときに、ヨシュアは倒れた。
魔術騎士団の魔術騎士の半分が残って周辺を捜索し、残り半分がヨシュアを保護して宮殿に帰った。
気が付いたときにはヨシュアは異国の宮殿の豪華な天蓋付きの寝台で休まされていた。
体を起こすとネイサンの姿があった。
「ネイサン、ここはどこなのだ?」
「青陵殿でございます」
「セイリョウデン? どこの国だ?」
「志龍王国です」
ヨシュアが起きたということで急いで医者が呼ばれてヨシュアを診てくれた。結果、ヨシュアは十年間の記憶を失っていたことが分かった。
急いで駆け付けてきた黒髪に黒い目の耳に青い耳飾りを付けた青年に関して、ヨシュアは見覚えがなかったが、身を切られたかのようにつらそうな顔をしているのを見ると胸が痛んだ。
二十歳前後くらいに見えるまだ成熟しきっていない青年は、ヨシュアに自分は志龍王国の龍王だと告げた。国王のことを龍王というのは志龍王国だけなのでここは志龍王国に間違いないのだろう。
困惑はしていたが、医者と堂々とした様子で話すのに、ヨシュアを見るときだけは、泣きそうなくらい切ない顔をしている龍王に、ヨシュアは自分が忘れてしまったことがそれほど重大だったのかと思い知らされた。
ヨシュアは自分を四十六歳だと思っていたが、十年経っていて、五十六歳になっていると伝えられた。
龍王がヨシュアに玉を捧げて、魂を結び付けた相手だと明かした。
龍王が部屋にいても少しも違和感がなかったし、そばにいることで落ち着くくらいだったので、魂の結びつきがあるというのは間違いないのだろう。
ずっと傷付いた顔でヨシュアに説明をする龍王に、一刻も早く記憶を取り戻してやりたかったが、ヨシュアはこの青陵殿にいなければいけないようで、呪術師捜索にも加われない様子だった。
玉を賜ったということは、龍王が死ぬときにヨシュアも死んで、ヨシュアが死ぬときに龍王も死ぬという魂の結びつきができているはずだった。そうなればヨシュアが危険なことをすれば志龍王国の水の加護を一身に担っている龍王にも危険が及ぶ。
それは理解して、ヨシュアは青陵殿を許可なく出ないことを龍王に約束した。
夜の生活では龍王がヨシュアを抱いているという話を聞いて、玉を賜るほどなのだから愛されてはいるのだろうが、あまり実感はなかった。ただ、ヨシュアは妖精として生殖能力が非常に低いので龍王の方が抱いているということには納得していた。
龍王よりも頭半分以上背が高いし、体の厚みも全く違うのに、龍王がよくその気になるものだとは思っていたが。
記憶が蘇るきっかけを探すように龍王は青陵殿を案内してくれた。
青陵殿の池のある庭を歩き、厩舎とその隣りにあるドラゴン舎と獣人の少女と龍王の従兄弟の養父母が暮らしている小屋を案内されて、まずヨシュアは青毛の馬と鹿毛の馬を見せてもらった。
「青毛の馬がヨシュアの馬です。ヨシュアはシャホルと名付けていました。鹿毛の馬がわたしの馬で、ヨシュアはフムと名付けました」
「黒と茶色とは、我ながらそのままの名前を付けたものですね」
「町に行くときなど、乗っていっていました」
立派な青毛の馬に手を差し出すと顔をすり寄せてくる。
「シャホルとフムの子どももいて、それは今調教師が別の棟で育てています」
「シャホルとフムは夫婦なのですか?」
「はい。シャホルが雄で、フムが雌で、二頭の子どもがいます」
一緒に庭を歩かせているときがあるので、そのときに二頭は子どもを作ったりすると龍王は教えてくれた。
ドラゴン舎に入ると元気のいい鳴き声が聞こえる。
「びぎゃ!」
「びょえ!」
「びょわ!」
足元にまとわりついてくるのは人参と大根と蕪だ。元気よくヨシュアの周りをぐるぐる回っている。
「これは王宮でヨシュアの魔力を受けて生まれたマンドラゴラです。名前は特に付けていませんでした」
「マンドラゴラが生きて走っている……。こんな光景は始めて見ました」
「とても珍しかったので、ヨシュアは志龍王国にラバン王国のマンドラゴラ研究者を呼んで、育て方を聞いていました」
マンドラゴラの珍しさにも驚いたが、もっと驚いたのはヨシュアを見降ろしてくる巨大なドラゴンだった。ドラゴン舎は三階建ての建物くらいの高さがあって、そこに悠々と純白の鱗に赤い目のドラゴンが寝そべっている。ヨシュアを見つけると長い首を持ち上げて顔をこすり付けてきた。
「これは、ラバン王国のドラゴンではありませんか」
「ラバン王国の最後の一匹のドラゴンが亡くなったときに、卵を残していたのです。ドラゴンを育てるのはヨシュアや龍族であるわたしのそばがいいとラバン王国国王陛下が判断されたので、育つまでの約束で預かっています」
説明されて神と崇められていたドラゴンが子どものようにヨシュアにすり寄ってくる意味が分かった。体は大きいがこのドラゴンはまだ子どもなのだ。
手を伸ばして鬣を撫でると、ドラゴンが気持ちよさそうに目を細めている。
「龍王陛下、王配陛下、いらっしゃっていたのですか」
「ジャック。ヨシュア、彼女はジャック。獣人の国が捧げてきた奴隷でしたが、今はドラゴンの世話役として働いてもらっています」
「龍王陛下、王配陛下はお体の調子がすぐれないのではないのですか?」
「少し事情があって公務は休んでもらっている。ジャックも気にしないでいつも通りにドラゴンの世話をしてやってくれ」
ジャックと呼ばれた少女は白い髪を背中まで伸ばし、一つに括っていて、頭には白い猫の耳、お尻には尻尾が生えている。
獣人の国から捧げられた奴隷ということだったが、ヨシュアは彼女が酷く扱われていないことに安堵していた。
「ジャックには魔力があります。ドラゴンの世話をするには最適なのです」
「獣人で魔力があるものはあまり聞きませんね」
「特別だから贈られたのです。ジャックには気の毒だったと思っています」
ジャックの特別な力については説明されなかったが、何か理由があるのだろうとヨシュアは納得した。
青陵殿のヨシュアの部屋に戻るとイザークとシオンが報告に来ていた。記憶にあるイザークとシオンはもっと若かった気がするが、成熟した大人になっている二人も魔術騎士らしくて心強い。
ヨシュアは祖国にいたころと変わらず青い衣装を纏っていてが、魔術騎士団は紺色の衣装を纏っているようだった。
「呪術師の行方を追っていますが、まだ捕まえられていません」
「呪術の痕跡は残っているので、獣人の国にも協力してもらって引き続き捜索を続けたいと思っております」
呪術師が何を考えてヨシュアの記憶を奪ったのか。
それは龍王の態度を見ていれば分かる気がする。
龍王はヨシュアに対して非常に丁寧な言葉遣いをするし、ヨシュアを大事にしていることがよく伝わってくる。玉を賜るほどに愛されている王配を邪魔に思うものがいないわけではないだろう。
龍王の愛が深ければ深いほど、ヨシュアは邪魔ものでしかない。
「ヨシュア、夕餉を食べて今日は休みましょう。ヨシュアが嫌ならば、わたしは別の部屋で休みます」
湯あみも別に、とどこか酷く痛むような顔で言われてしまって、ヨシュアは龍王の手を取る。僅かに手の平の皮が厚くなっているが、きれいな男性の手だ。ヨシュアの手よりも少し小さい。
「医者は普段通りに過ごせと言っていました。恐らく、玉を賜ったからだと思うのですが、わたしは星宇様が一緒の方が落ち着きます。何も嫌ではないので、いつも通りに過ごさせてください」
手に触れるのも躊躇いはなかったし、龍王のそばで過ごす時間も全く苦痛ではない。龍王がヨシュアにどれだけ心を砕いてくれているかが分かって、思い出せないのが申し訳ないくらいだった。
「それでしたら、そうしましょう」
不埒なことはしませんので。
そう言ってヨシュアの手を安堵したように握り返す龍王に、少しくらいの不埒なことならばされても許せてしまうかもしれないとヨシュアは思っていた。
獣人の国との国境に野盗が現れ始めて、その処理を行うために魔術騎士団は遠征していた。野盗を残らず捕らえて帰る段階になったときに、ヨシュアは倒れた。
魔術騎士団の魔術騎士の半分が残って周辺を捜索し、残り半分がヨシュアを保護して宮殿に帰った。
気が付いたときにはヨシュアは異国の宮殿の豪華な天蓋付きの寝台で休まされていた。
体を起こすとネイサンの姿があった。
「ネイサン、ここはどこなのだ?」
「青陵殿でございます」
「セイリョウデン? どこの国だ?」
「志龍王国です」
ヨシュアが起きたということで急いで医者が呼ばれてヨシュアを診てくれた。結果、ヨシュアは十年間の記憶を失っていたことが分かった。
急いで駆け付けてきた黒髪に黒い目の耳に青い耳飾りを付けた青年に関して、ヨシュアは見覚えがなかったが、身を切られたかのようにつらそうな顔をしているのを見ると胸が痛んだ。
二十歳前後くらいに見えるまだ成熟しきっていない青年は、ヨシュアに自分は志龍王国の龍王だと告げた。国王のことを龍王というのは志龍王国だけなのでここは志龍王国に間違いないのだろう。
困惑はしていたが、医者と堂々とした様子で話すのに、ヨシュアを見るときだけは、泣きそうなくらい切ない顔をしている龍王に、ヨシュアは自分が忘れてしまったことがそれほど重大だったのかと思い知らされた。
ヨシュアは自分を四十六歳だと思っていたが、十年経っていて、五十六歳になっていると伝えられた。
龍王がヨシュアに玉を捧げて、魂を結び付けた相手だと明かした。
龍王が部屋にいても少しも違和感がなかったし、そばにいることで落ち着くくらいだったので、魂の結びつきがあるというのは間違いないのだろう。
ずっと傷付いた顔でヨシュアに説明をする龍王に、一刻も早く記憶を取り戻してやりたかったが、ヨシュアはこの青陵殿にいなければいけないようで、呪術師捜索にも加われない様子だった。
玉を賜ったということは、龍王が死ぬときにヨシュアも死んで、ヨシュアが死ぬときに龍王も死ぬという魂の結びつきができているはずだった。そうなればヨシュアが危険なことをすれば志龍王国の水の加護を一身に担っている龍王にも危険が及ぶ。
それは理解して、ヨシュアは青陵殿を許可なく出ないことを龍王に約束した。
夜の生活では龍王がヨシュアを抱いているという話を聞いて、玉を賜るほどなのだから愛されてはいるのだろうが、あまり実感はなかった。ただ、ヨシュアは妖精として生殖能力が非常に低いので龍王の方が抱いているということには納得していた。
龍王よりも頭半分以上背が高いし、体の厚みも全く違うのに、龍王がよくその気になるものだとは思っていたが。
記憶が蘇るきっかけを探すように龍王は青陵殿を案内してくれた。
青陵殿の池のある庭を歩き、厩舎とその隣りにあるドラゴン舎と獣人の少女と龍王の従兄弟の養父母が暮らしている小屋を案内されて、まずヨシュアは青毛の馬と鹿毛の馬を見せてもらった。
「青毛の馬がヨシュアの馬です。ヨシュアはシャホルと名付けていました。鹿毛の馬がわたしの馬で、ヨシュアはフムと名付けました」
「黒と茶色とは、我ながらそのままの名前を付けたものですね」
「町に行くときなど、乗っていっていました」
立派な青毛の馬に手を差し出すと顔をすり寄せてくる。
「シャホルとフムの子どももいて、それは今調教師が別の棟で育てています」
「シャホルとフムは夫婦なのですか?」
「はい。シャホルが雄で、フムが雌で、二頭の子どもがいます」
一緒に庭を歩かせているときがあるので、そのときに二頭は子どもを作ったりすると龍王は教えてくれた。
ドラゴン舎に入ると元気のいい鳴き声が聞こえる。
「びぎゃ!」
「びょえ!」
「びょわ!」
足元にまとわりついてくるのは人参と大根と蕪だ。元気よくヨシュアの周りをぐるぐる回っている。
「これは王宮でヨシュアの魔力を受けて生まれたマンドラゴラです。名前は特に付けていませんでした」
「マンドラゴラが生きて走っている……。こんな光景は始めて見ました」
「とても珍しかったので、ヨシュアは志龍王国にラバン王国のマンドラゴラ研究者を呼んで、育て方を聞いていました」
マンドラゴラの珍しさにも驚いたが、もっと驚いたのはヨシュアを見降ろしてくる巨大なドラゴンだった。ドラゴン舎は三階建ての建物くらいの高さがあって、そこに悠々と純白の鱗に赤い目のドラゴンが寝そべっている。ヨシュアを見つけると長い首を持ち上げて顔をこすり付けてきた。
「これは、ラバン王国のドラゴンではありませんか」
「ラバン王国の最後の一匹のドラゴンが亡くなったときに、卵を残していたのです。ドラゴンを育てるのはヨシュアや龍族であるわたしのそばがいいとラバン王国国王陛下が判断されたので、育つまでの約束で預かっています」
説明されて神と崇められていたドラゴンが子どものようにヨシュアにすり寄ってくる意味が分かった。体は大きいがこのドラゴンはまだ子どもなのだ。
手を伸ばして鬣を撫でると、ドラゴンが気持ちよさそうに目を細めている。
「龍王陛下、王配陛下、いらっしゃっていたのですか」
「ジャック。ヨシュア、彼女はジャック。獣人の国が捧げてきた奴隷でしたが、今はドラゴンの世話役として働いてもらっています」
「龍王陛下、王配陛下はお体の調子がすぐれないのではないのですか?」
「少し事情があって公務は休んでもらっている。ジャックも気にしないでいつも通りにドラゴンの世話をしてやってくれ」
ジャックと呼ばれた少女は白い髪を背中まで伸ばし、一つに括っていて、頭には白い猫の耳、お尻には尻尾が生えている。
獣人の国から捧げられた奴隷ということだったが、ヨシュアは彼女が酷く扱われていないことに安堵していた。
「ジャックには魔力があります。ドラゴンの世話をするには最適なのです」
「獣人で魔力があるものはあまり聞きませんね」
「特別だから贈られたのです。ジャックには気の毒だったと思っています」
ジャックの特別な力については説明されなかったが、何か理由があるのだろうとヨシュアは納得した。
青陵殿のヨシュアの部屋に戻るとイザークとシオンが報告に来ていた。記憶にあるイザークとシオンはもっと若かった気がするが、成熟した大人になっている二人も魔術騎士らしくて心強い。
ヨシュアは祖国にいたころと変わらず青い衣装を纏っていてが、魔術騎士団は紺色の衣装を纏っているようだった。
「呪術師の行方を追っていますが、まだ捕まえられていません」
「呪術の痕跡は残っているので、獣人の国にも協力してもらって引き続き捜索を続けたいと思っております」
呪術師が何を考えてヨシュアの記憶を奪ったのか。
それは龍王の態度を見ていれば分かる気がする。
龍王はヨシュアに対して非常に丁寧な言葉遣いをするし、ヨシュアを大事にしていることがよく伝わってくる。玉を賜るほどに愛されている王配を邪魔に思うものがいないわけではないだろう。
龍王の愛が深ければ深いほど、ヨシュアは邪魔ものでしかない。
「ヨシュア、夕餉を食べて今日は休みましょう。ヨシュアが嫌ならば、わたしは別の部屋で休みます」
湯あみも別に、とどこか酷く痛むような顔で言われてしまって、ヨシュアは龍王の手を取る。僅かに手の平の皮が厚くなっているが、きれいな男性の手だ。ヨシュアの手よりも少し小さい。
「医者は普段通りに過ごせと言っていました。恐らく、玉を賜ったからだと思うのですが、わたしは星宇様が一緒の方が落ち着きます。何も嫌ではないので、いつも通りに過ごさせてください」
手に触れるのも躊躇いはなかったし、龍王のそばで過ごす時間も全く苦痛ではない。龍王がヨシュアにどれだけ心を砕いてくれているかが分かって、思い出せないのが申し訳ないくらいだった。
「それでしたら、そうしましょう」
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