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四章 結婚十年目
5.記憶のないヨシュアと湯殿へ
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夕餉は記憶のなくなったヨシュアでも食べやすく、ヨシュアが青陵殿で好んでいた料理が出された。異国の料理にヨシュアは興味津々だったが、箸を使って美しい所作で食べていた。
「ヨシュア、味はどうですか?」
「とても美味しいです。どれもわたし好みですね」
「ヨシュアが青陵殿に来てから気に入っている料理を作らせました。ヨシュアが遠征のときに食べたものなど、ヨシュアが持ち込んだ料理も多いのですよ」
「それでどれも口に合うのですね。ありがとうございます」
敬語もなくして、自分のことも「おれ」と言ってほしかったけれど、記憶のないヨシュアにそこまで要求することはできずに龍王は黙り込んでしまう。会話は弾んでいるがヨシュアとの心の距離を感じずにはいられなかった。
夕餉の後に湯あみをすることになると、ヨシュアは自然に龍王と入ることを決めていた。
「これまでそうだったのでしょう? 普段通りに過ごせと医者は言っていました。秘密は知られているのだし、男同士なので気にすることもないでしょう」
男同士なのだが龍王とヨシュアは性的な関係があるので、大いに気にしてほしいところだったが、ヨシュアと離れて湯あみするというのももう考えられなかったので龍王は大人しく従うことにした。
湯殿に行くとヨシュアはネイサン以外のひとがいないのを確かめて潔く脱いでしまう。龍王も脱いで追いかけると、湯殿を見て感嘆のため息を漏らしていた。
「こんなに水が豊かに使われている。さすがは志龍王国ですね」
大理石の湯殿は広く、洗い場も木の樋を伝って湯が流れてくるし、湯船は広く数人が入ってもゆっくりと寛げるだけの広さがある。
龍王は幼いころには前王妃と共に青陵殿に住んでいたし、青陵殿の湯殿には慣れていたが、ラバン王国から嫁いできたヨシュアは最初は豊かな水に驚いていたのかもしれない。
「この国は水の加護がありますからね」
「星宇様のお力ですね」
樋から流れてくる湯を桶に掬って、ヨシュアが体と頭を洗っている。龍王も体と頭を洗おうとするが、僅かに寂しさを覚えてしまう。
ヨシュアは一緒に湯あみをするときにはいつも龍王の髪を洗ってくれていた。
髪を洗うのを躊躇う龍王にヨシュアが気付いたようだ。
「髪を洗うのは苦手ですか?」
「いえ、自分でできます。あなたが教えてくれました」
「お手伝いしましょうか?」
十年間の記憶がないはずなのにヨシュアの青い目は落ち着いていて、龍王に優しく映る。
「本当は、毎日のようにヨシュアに洗ってもらっていました」
「いいですよ、それくらいします」
大きな手が洗髪剤を泡立てて龍王の髪を洗う。龍王よりも太い指が頭皮を揉むようにして、気持ちよくて龍王は目を閉じる。
目を瞑っていたらヨシュアは記憶を失う前と同じだった。
髪を流してもらって湯船に浸かると、ヨシュアが寛いでいるのが分かる。湯に髪が付かないようにヨシュアも龍王も結んでいるが、どちらも髪が長いので上を向くと髪がどうしても湯についてしまう。
ヨシュアは興味深そうに湯殿の天井を見上げていた。
「天井が高くて水蒸気が水に戻ったときに角度を付けて天井の端に集めるようにして、水を再利用しているのですね」
「志龍王国が水の加護を受けていると言っても、それは龍王の力あってのものですから、龍王を敬うことは水を大事にすることだと言われています。それが設計に現れているのでしょう」
説明するとヨシュアは興味深そうに聞いていた。
濡れるヨシュアの白い首筋や淡く色づく胸の飾り、豊かな胸筋、隠していない濡れて色の濃くなった下生えと体格に見合った立派な中心。中心は体格に見合う逞しさではあるけれど、触れられていないせいか淡い色で凶悪さは全くなかった。
下半身が反応しそうになるのを必死で我慢するが、中心が勃ちそうになって芯を持っている。
それを隠すようにして湯船から立ち上がると、ヨシュアに止められた。
「それ、苦しくないのですか?」
「気にしないでください。記憶のないあなたに無理をさせるわけにはいきません」
「手伝いましょうか?」
「て、手伝うって、何を!?」
狼狽えてしまう龍王に、ヨシュアは湯から出て湯殿用の椅子に座って龍王を膝に抱きかかえる。濡れた鍛え上げられた体と背中が密着して、龍王は慌ててしまう。
落ち着いた様子でヨシュアは龍王の中心を緩く握った。それだけで隠すことができないくらい龍王は滾ってしまう。
緩々と手で扱き上げられると、与えられる快感のことしか頭になくなる。自分を自然に膝の上に抱き上げている相手が結婚してからの記憶がなくて、龍王と愛し合った記憶が全くないなどということは忘れそうになる。
この手はヨシュアのもので、ヨシュアは龍王が魂で結ばれたいと思うくらい愛した相手だった。
「ヨシュア……出るっ! 出てしまうっ!」
「出していいですよ。湯で流せばいいだけです」
「ひぁっ!」
大きな熱い手でこすり上げられて龍王の中心は白濁を吐き出していた。
息を整えている間にヨシュアが湯で龍王の体と自分の手を流してきれいにしてくれる。ヨシュアの体に触れたい欲を抑えながら息を整えて立ち上がると、ヨシュアが後ろから軽々と龍王の体を抱き上げてくれる。
「どうやら、愛し合っていたというのは本当みたいですね。他人の体に触れたのは初めてですが、全く嫌悪感がなかった。それどころか、気持ちよさそうなあなたの顔が可愛いと思いました」
啄むように頬に口付けされて龍王は戸惑いよりも喜びを感じていた。記憶がなくなってもヨシュアは自分を体で覚えていてくれて、龍王の中心に触れることも、白濁を吐き出させることも抵抗がなかった。
「ヨシュア、愛しています」
「星宇様、可愛いひと」
口付けを交わしてもそれ以上はないと分かっているが、期待しそうな自分がいて龍王は少し落ち着かなければいけないと深呼吸をした。
脱衣所で体を拭いて寝間着を着ると、ヨシュアも寝間着を着ているが着方が若干よく分かっていない様子だった。紐で留める形式の寝間着は記憶がなくなっているので慣れていないのだろう。
龍王が紐を結んで着せるとヨシュアが青い目を細める。
「ありがとうございます。星宇様にこんなことをさせていいのでしょうか」
「普段はヨシュアに何でもしてもらっています。ヨシュアが記憶がないときくらいはわたしがさせてください」
内側の紐と外側の紐を結んで、寝間着を整えると、ヨシュアと手を繋いでヨシュアの部屋まで戻る。同じ寝台で眠るのはどうかと思っているが、ヨシュアはネイサンに冷たい飲み物を用意させていた。
「途中の部屋で子どもの声がしたような気がするのですが」
「それはネイサンの息子のギデオンです。四歳になります。わたしたちに子どもができることはないので、青陵殿の乳母の部屋を使ってもらっています」
「ネイサンの息子。それは会ってみたいですね」
「今日はもう遅いので明日に会いましょう」
約束をして椅子に座ると、ネイサンが冷えた檸檬水を持って来てくれる。湯殿で歯を磨いていたのでレモネードは避けてくれたようだ。
檸檬の香りがする冷たい水を飲んでいると、ヨシュアが真面目な顔で龍王に聞いてくる。
「閨はどうしますか?」
「そ、そこまでは望んでいません」
「毎日のようにしていたのではないですか?」
「それはそうですが、ヨシュアの気持ちあってこそです。ヨシュアが抵抗があるなら、わたしは黄宮の自分の部屋に戻っても構いません」
「抵抗はありません。あったなら、湯殿であのようなことはできていません」
抵抗はないと言っても、十年の記憶がないのだ。抱かれるにしても慣れていないだろう。今日は閨ごとはしないことにして、龍王とヨシュアは寝台に入った。
ヨシュアが自然な動作で龍王を抱き寄せるのに心臓が跳ねる。
「記憶がないのに、こんなことをしていいのですか?」
「する方が自然だと思ったのです。記憶がないだけで体は覚えているのかもしれません」
抱き締められてヨシュアの胸に顔を埋めると、石鹸とヨシュアの匂いが混ざって鼻腔に入ってくる。ヨシュアの匂いを胸いっぱいに吸い込んで、龍王は目を閉じた。
「ヨシュア、味はどうですか?」
「とても美味しいです。どれもわたし好みですね」
「ヨシュアが青陵殿に来てから気に入っている料理を作らせました。ヨシュアが遠征のときに食べたものなど、ヨシュアが持ち込んだ料理も多いのですよ」
「それでどれも口に合うのですね。ありがとうございます」
敬語もなくして、自分のことも「おれ」と言ってほしかったけれど、記憶のないヨシュアにそこまで要求することはできずに龍王は黙り込んでしまう。会話は弾んでいるがヨシュアとの心の距離を感じずにはいられなかった。
夕餉の後に湯あみをすることになると、ヨシュアは自然に龍王と入ることを決めていた。
「これまでそうだったのでしょう? 普段通りに過ごせと医者は言っていました。秘密は知られているのだし、男同士なので気にすることもないでしょう」
男同士なのだが龍王とヨシュアは性的な関係があるので、大いに気にしてほしいところだったが、ヨシュアと離れて湯あみするというのももう考えられなかったので龍王は大人しく従うことにした。
湯殿に行くとヨシュアはネイサン以外のひとがいないのを確かめて潔く脱いでしまう。龍王も脱いで追いかけると、湯殿を見て感嘆のため息を漏らしていた。
「こんなに水が豊かに使われている。さすがは志龍王国ですね」
大理石の湯殿は広く、洗い場も木の樋を伝って湯が流れてくるし、湯船は広く数人が入ってもゆっくりと寛げるだけの広さがある。
龍王は幼いころには前王妃と共に青陵殿に住んでいたし、青陵殿の湯殿には慣れていたが、ラバン王国から嫁いできたヨシュアは最初は豊かな水に驚いていたのかもしれない。
「この国は水の加護がありますからね」
「星宇様のお力ですね」
樋から流れてくる湯を桶に掬って、ヨシュアが体と頭を洗っている。龍王も体と頭を洗おうとするが、僅かに寂しさを覚えてしまう。
ヨシュアは一緒に湯あみをするときにはいつも龍王の髪を洗ってくれていた。
髪を洗うのを躊躇う龍王にヨシュアが気付いたようだ。
「髪を洗うのは苦手ですか?」
「いえ、自分でできます。あなたが教えてくれました」
「お手伝いしましょうか?」
十年間の記憶がないはずなのにヨシュアの青い目は落ち着いていて、龍王に優しく映る。
「本当は、毎日のようにヨシュアに洗ってもらっていました」
「いいですよ、それくらいします」
大きな手が洗髪剤を泡立てて龍王の髪を洗う。龍王よりも太い指が頭皮を揉むようにして、気持ちよくて龍王は目を閉じる。
目を瞑っていたらヨシュアは記憶を失う前と同じだった。
髪を流してもらって湯船に浸かると、ヨシュアが寛いでいるのが分かる。湯に髪が付かないようにヨシュアも龍王も結んでいるが、どちらも髪が長いので上を向くと髪がどうしても湯についてしまう。
ヨシュアは興味深そうに湯殿の天井を見上げていた。
「天井が高くて水蒸気が水に戻ったときに角度を付けて天井の端に集めるようにして、水を再利用しているのですね」
「志龍王国が水の加護を受けていると言っても、それは龍王の力あってのものですから、龍王を敬うことは水を大事にすることだと言われています。それが設計に現れているのでしょう」
説明するとヨシュアは興味深そうに聞いていた。
濡れるヨシュアの白い首筋や淡く色づく胸の飾り、豊かな胸筋、隠していない濡れて色の濃くなった下生えと体格に見合った立派な中心。中心は体格に見合う逞しさではあるけれど、触れられていないせいか淡い色で凶悪さは全くなかった。
下半身が反応しそうになるのを必死で我慢するが、中心が勃ちそうになって芯を持っている。
それを隠すようにして湯船から立ち上がると、ヨシュアに止められた。
「それ、苦しくないのですか?」
「気にしないでください。記憶のないあなたに無理をさせるわけにはいきません」
「手伝いましょうか?」
「て、手伝うって、何を!?」
狼狽えてしまう龍王に、ヨシュアは湯から出て湯殿用の椅子に座って龍王を膝に抱きかかえる。濡れた鍛え上げられた体と背中が密着して、龍王は慌ててしまう。
落ち着いた様子でヨシュアは龍王の中心を緩く握った。それだけで隠すことができないくらい龍王は滾ってしまう。
緩々と手で扱き上げられると、与えられる快感のことしか頭になくなる。自分を自然に膝の上に抱き上げている相手が結婚してからの記憶がなくて、龍王と愛し合った記憶が全くないなどということは忘れそうになる。
この手はヨシュアのもので、ヨシュアは龍王が魂で結ばれたいと思うくらい愛した相手だった。
「ヨシュア……出るっ! 出てしまうっ!」
「出していいですよ。湯で流せばいいだけです」
「ひぁっ!」
大きな熱い手でこすり上げられて龍王の中心は白濁を吐き出していた。
息を整えている間にヨシュアが湯で龍王の体と自分の手を流してきれいにしてくれる。ヨシュアの体に触れたい欲を抑えながら息を整えて立ち上がると、ヨシュアが後ろから軽々と龍王の体を抱き上げてくれる。
「どうやら、愛し合っていたというのは本当みたいですね。他人の体に触れたのは初めてですが、全く嫌悪感がなかった。それどころか、気持ちよさそうなあなたの顔が可愛いと思いました」
啄むように頬に口付けされて龍王は戸惑いよりも喜びを感じていた。記憶がなくなってもヨシュアは自分を体で覚えていてくれて、龍王の中心に触れることも、白濁を吐き出させることも抵抗がなかった。
「ヨシュア、愛しています」
「星宇様、可愛いひと」
口付けを交わしてもそれ以上はないと分かっているが、期待しそうな自分がいて龍王は少し落ち着かなければいけないと深呼吸をした。
脱衣所で体を拭いて寝間着を着ると、ヨシュアも寝間着を着ているが着方が若干よく分かっていない様子だった。紐で留める形式の寝間着は記憶がなくなっているので慣れていないのだろう。
龍王が紐を結んで着せるとヨシュアが青い目を細める。
「ありがとうございます。星宇様にこんなことをさせていいのでしょうか」
「普段はヨシュアに何でもしてもらっています。ヨシュアが記憶がないときくらいはわたしがさせてください」
内側の紐と外側の紐を結んで、寝間着を整えると、ヨシュアと手を繋いでヨシュアの部屋まで戻る。同じ寝台で眠るのはどうかと思っているが、ヨシュアはネイサンに冷たい飲み物を用意させていた。
「途中の部屋で子どもの声がしたような気がするのですが」
「それはネイサンの息子のギデオンです。四歳になります。わたしたちに子どもができることはないので、青陵殿の乳母の部屋を使ってもらっています」
「ネイサンの息子。それは会ってみたいですね」
「今日はもう遅いので明日に会いましょう」
約束をして椅子に座ると、ネイサンが冷えた檸檬水を持って来てくれる。湯殿で歯を磨いていたのでレモネードは避けてくれたようだ。
檸檬の香りがする冷たい水を飲んでいると、ヨシュアが真面目な顔で龍王に聞いてくる。
「閨はどうしますか?」
「そ、そこまでは望んでいません」
「毎日のようにしていたのではないですか?」
「それはそうですが、ヨシュアの気持ちあってこそです。ヨシュアが抵抗があるなら、わたしは黄宮の自分の部屋に戻っても構いません」
「抵抗はありません。あったなら、湯殿であのようなことはできていません」
抵抗はないと言っても、十年の記憶がないのだ。抱かれるにしても慣れていないだろう。今日は閨ごとはしないことにして、龍王とヨシュアは寝台に入った。
ヨシュアが自然な動作で龍王を抱き寄せるのに心臓が跳ねる。
「記憶がないのに、こんなことをしていいのですか?」
「する方が自然だと思ったのです。記憶がないだけで体は覚えているのかもしれません」
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