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四章 結婚十年目
19.俊宇の龍熱病
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俊宇が熱を出して倒れた。
王宮の医師が診察したところ、俊宇は龍王が五歳のときにかかった病と同じ病だということだった。
その病は龍熱病と呼ばれていて、龍族しかかからず、かかるとかなりの確率で死に至るというものだった。
龍王は五歳のときにその病にかかって、死にはしなかったが子種を失った。
同じ赤栄殿で暮らす梓晴と浩然と梓涵は緑葉殿に移り、俊宇の身の回りの世話をするものも龍族以外にするように命じた。梓晴も浩然も泣きながら龍王に頼んでくる。
「あの子はまだ八歳なのです。うつっても構いません、一緒にいさせてください」
「俊宇が死んでしまうのならば、わたしたちの命も失われるも同然です」
そばにいさせてほしいという梓晴と浩然に、龍王へ厳しく命じる外なかった。
「赤栄殿に近寄ってはならぬ。俊宇の様子はわたしとヨシュアで見に行くから」
龍熱病は感染する病気である。そういう経路で感染するか分かっていないが、龍族の王族が減ってしまったのも、一時期龍熱病が流行ったからだと言われている。龍王は一度かかっているので免疫があってかからないし、ヨシュアは龍族でないのでかからない。
高熱を出して何日も生死の境を彷徨う龍熱病。俊宇の見舞いに行くと俊宇は泣いていた。
「母上と父上にはうつっていない? 梓涵は無事?」
自分が死んでしまうかもしれない病にかかっていながら、俊宇は健気に両親と妹のことを考えている。
「梓晴と浩然と梓涵は平気だ。安心して休みなさい」
「星宇叔父上、わたしが死んだら、梓涵に兄がいたことを伝えてくれますか?」
「俊宇は死んだりしない。死なせはしない」
小さな俊宇の体を抱き締める龍王に、俊宇は縋り付いて涙を流していた。
赤栄殿を出るときに、体を清めて、服も全部取り換えて、龍王とヨシュアは緑葉殿に向かった。心配で夜も眠れていない梓晴と浩然、それに異常に気付いて泣いている梓涵がいた。
「兄上、俊宇に会わせてください」
「今会ってきた。熱は高いようだが、まだ元気だ」
「俊宇、どうして龍熱病になど……」
王宮で龍熱病の患者が出たら速やかに隔離することになっている。龍王のときも隔離されて、龍族には誰も会えなくなった。
今回は一度かかっていて免疫のある龍王とヨシュアがいるので、俊宇の心も少しは和むだろうが、いつまでも高熱が続いていると命の危険も考えられる。それだけでなく、龍王が恐れていたのは俊宇が自分と同じように子種がなくなることだった。
龍王は子種がなくなったと知ったときに衝撃を受けたし、それで両親が悲しんでいるのを見て自分が悪いことをしてしまったような気分になった。
両親を泣かせてしまう自分を責め、結婚や恋愛にも消極的になっていた。
子種がなくなってよかったと思ったのはヨシュアに出会ってからだった。子種がなくなっていなければ男性であるヨシュアを王配にできなかったし、ヨシュアとは出会うこともなかったかもしれない。
子種がなくなったときのつらさは今でもはっきり覚えているが、それを上回るだけの喜びをヨシュアはくれた。
もし俊宇の子種がなくなっても、幸せに生きる道はどれだけでもあるのだと伝えたかったが、それ以前に俊宇が完全に回復することを龍王は望んでいた。
龍王が五歳当時に治療に当たった医師を探すと、王宮の中で龍族ながら看護にあたってくれていた王宮医師が見付かった。
王宮医師に龍王とヨシュアは話を聞いた。
「龍熱病の治療法はないのか?」
「特効薬のようなものは見つかっておらず、かかった人物の体力に賭けるしかない状態です」
「わたしのときはどのような治療を行った?」
「高熱を下げる薬湯を飲んでもらっていました。熱を下げて、少しでも栄養を取ってもらって、一日でも生き永らえるように対処療法しかなかったのです」
高熱を下げる薬湯は飲ませているし、栄養もできる限り取らせている。特効薬がないという情報に龍王とヨシュアは落胆していた。
「龍熱病は龍族の血が濃いほど強く現れます。俊宇殿下は王族で龍族の血が強いのでかなり苦しむかと思われます」
「何とかできないのか?」
「今の医療ではどうにもできません」
述べる王宮医師もつらそうである。
「龍王陛下、わたくしにお命じください。命を懸けて俊宇殿下を助けろと」
感染する病気なので龍族は遠ざけているが、一度龍王を助けた王宮医師ならば俊宇にできることがあるかもしれない。龍王は王宮医師に命じた。
「赤栄殿への出入りを許す。俊宇を必ず助けろ」
「命に代えましても!」
龍王の命に王宮医師は深く頭を下げた。
ヨシュアはヨシュアで考えていることがあるようだった。
「龍族にしかかからないのだったら、ラバン王国の魔術師は平気なはずだよな。ラバン王国から魔術医を何人か派遣させよう」
「ヨシュア……」
「おれたちの大事な甥っ子を守るんだ。俊宇の身になにかあったら、ジェレミーも悲しむ」
龍王の手を握ってくれるヨシュアの手がこれほど心強いことはなかった。
ラバン王国から数名の魔術医が連れて来られて、龍王が龍熱病にかかったときに治療した王宮医も口元を覆い、こまめに手洗いとうがいをすることで感染を防ぎつつ、治療に当たった。
発熱から三日たっても俊宇の龍熱病は治らなかった。
治ってはいないのだが、何人もの魔術医に治療の魔術をかけられて、熱冷ましの薬湯を飲まされて、栄養もしっかり取っているので、夜になると少し熱は出るのだが元気そうではあった。
龍王とヨシュアが見舞いに来ると、ヨシュアに甘えてくる。
「ヨシュア叔父上、絵本を読んで?」
「どの絵本がいいんだ? 疲れるから長いのは少しずつ分けて読もうな」
枕元に腰かけて絵本を読んでやるヨシュアの声がよく響いている。ヨシュアの絵本の朗読を聞きながら俊宇は眠ってしまったようだった。
「俊宇の具合はどうなのだ?」
「魔術的な治療と薬湯と十分な栄養で、今は安定しています。龍王陛下、戯言と聞き流しても構いません。わたくしの話を聞いてくださいませんか?」
真剣な表情で王宮医が申し出るのに、龍王とヨシュアは話すことを許可する。
王宮医の話はこうだった。
この世のどんな病気でも治す治療薬があるらしい。
その治療薬を手に入れるには、ラバン王国の原初のドラゴンに出会って、ドラゴンの角を削って、ラバン王国の原初の森の始まりの木の種と一緒に埋めること。そこから生えた木の葉が、どんな病気も治す治療薬となる。
ただし、原初の森の始まりの木から種をもらうには、妖精の力が必要である。
「ドラゴン?」
「ラバン王国の原初の森の始まりの木?」
ラバン王国のドラゴンは志龍王国の青陵殿の庭で飼われている。
ラバン王国の原初の森の始まりの木に関してはヨシュアが心当たりがあるようだった。
「本当なのか?」
「何代か前の王族が龍熱病にかかったときには、その方法で完治させたと記録が残っています」
王宮医の言うことをどこまで信じていいか分からなかったが、龍王とヨシュアはできることはするつもりだった。
体を流して着替えて青陵殿に行き、ドラゴン舎に向かう。
ドラゴン舎では純白のドラゴンがジャックに世話をされていた。
「ドラゴンよ、その角を少しだけ削らせてくれないか?」
「ぴぎゃ?」
龍王の呼びかけに応じてドラゴンが頭を下げる。額に生えている角を小刀で少し削って、紙に包んで大事に懐に仕舞うと、ヨシュアがラバン王国の原初の森まで魔術で飛ばせてくれた。
ラバン王国の原初の森は、妖精たちが住んでいた場所らしい。ヨシュアは迷いなく一本の巨大な木に歩み寄って行った。
ヨシュアが手を伸ばすと、呼応するようにさわさわと木の葉が鳴る。
「原初の森の始まりの木よ、その種の一つを分けてくれないか」
ヨシュアの背中の薄翅が開いて、光を放つ。
妖精の力に反応して、光り輝く小さな種が一粒ヨシュアの手の上に落ちてきた。
ドラゴンが王宮にいたのも偶然であるし、ヨシュアが妖精であるのも偶然だった。
けれどどちらも揃っていなければ奇跡は起きなかった。
青陵殿に戻ってドラゴンの角を削ったものと種を一緒に埋めると、光を放ちながらそれが若木に育っていく。
その葉を数枚収穫して、龍王とヨシュアは俊宇に届けた。
「原初のドラゴンと妖精の力がいるようなものを、よく手に入れられましたね」
王宮医は驚いていたが、素早く葉を煎じて俊宇に飲ませた。
苦い薬湯を頑張って飲み干した俊宇はもう熱を出すこともなく、翌日には龍熱病は治ったということで赤栄殿が消毒されて、梓晴と浩然と梓涵が戻ってきた。
俊宇が何事もなく龍熱病が完治したということで、梓晴も浩然も俊宇を抱き締めて涙を流して喜んでいた。
「妖精とドラゴン……」
あまりにもできすぎた偶然だが、妖精もドラゴンも揃っていたので俊宇は何事もなく回復した。
全ての病を治す治療薬の若木も青陵殿の庭で育っている。
今後は龍熱病も怖い病ではなくなるのかもしれないと龍王は思っていた。
王宮の医師が診察したところ、俊宇は龍王が五歳のときにかかった病と同じ病だということだった。
その病は龍熱病と呼ばれていて、龍族しかかからず、かかるとかなりの確率で死に至るというものだった。
龍王は五歳のときにその病にかかって、死にはしなかったが子種を失った。
同じ赤栄殿で暮らす梓晴と浩然と梓涵は緑葉殿に移り、俊宇の身の回りの世話をするものも龍族以外にするように命じた。梓晴も浩然も泣きながら龍王に頼んでくる。
「あの子はまだ八歳なのです。うつっても構いません、一緒にいさせてください」
「俊宇が死んでしまうのならば、わたしたちの命も失われるも同然です」
そばにいさせてほしいという梓晴と浩然に、龍王へ厳しく命じる外なかった。
「赤栄殿に近寄ってはならぬ。俊宇の様子はわたしとヨシュアで見に行くから」
龍熱病は感染する病気である。そういう経路で感染するか分かっていないが、龍族の王族が減ってしまったのも、一時期龍熱病が流行ったからだと言われている。龍王は一度かかっているので免疫があってかからないし、ヨシュアは龍族でないのでかからない。
高熱を出して何日も生死の境を彷徨う龍熱病。俊宇の見舞いに行くと俊宇は泣いていた。
「母上と父上にはうつっていない? 梓涵は無事?」
自分が死んでしまうかもしれない病にかかっていながら、俊宇は健気に両親と妹のことを考えている。
「梓晴と浩然と梓涵は平気だ。安心して休みなさい」
「星宇叔父上、わたしが死んだら、梓涵に兄がいたことを伝えてくれますか?」
「俊宇は死んだりしない。死なせはしない」
小さな俊宇の体を抱き締める龍王に、俊宇は縋り付いて涙を流していた。
赤栄殿を出るときに、体を清めて、服も全部取り換えて、龍王とヨシュアは緑葉殿に向かった。心配で夜も眠れていない梓晴と浩然、それに異常に気付いて泣いている梓涵がいた。
「兄上、俊宇に会わせてください」
「今会ってきた。熱は高いようだが、まだ元気だ」
「俊宇、どうして龍熱病になど……」
王宮で龍熱病の患者が出たら速やかに隔離することになっている。龍王のときも隔離されて、龍族には誰も会えなくなった。
今回は一度かかっていて免疫のある龍王とヨシュアがいるので、俊宇の心も少しは和むだろうが、いつまでも高熱が続いていると命の危険も考えられる。それだけでなく、龍王が恐れていたのは俊宇が自分と同じように子種がなくなることだった。
龍王は子種がなくなったと知ったときに衝撃を受けたし、それで両親が悲しんでいるのを見て自分が悪いことをしてしまったような気分になった。
両親を泣かせてしまう自分を責め、結婚や恋愛にも消極的になっていた。
子種がなくなってよかったと思ったのはヨシュアに出会ってからだった。子種がなくなっていなければ男性であるヨシュアを王配にできなかったし、ヨシュアとは出会うこともなかったかもしれない。
子種がなくなったときのつらさは今でもはっきり覚えているが、それを上回るだけの喜びをヨシュアはくれた。
もし俊宇の子種がなくなっても、幸せに生きる道はどれだけでもあるのだと伝えたかったが、それ以前に俊宇が完全に回復することを龍王は望んでいた。
龍王が五歳当時に治療に当たった医師を探すと、王宮の中で龍族ながら看護にあたってくれていた王宮医師が見付かった。
王宮医師に龍王とヨシュアは話を聞いた。
「龍熱病の治療法はないのか?」
「特効薬のようなものは見つかっておらず、かかった人物の体力に賭けるしかない状態です」
「わたしのときはどのような治療を行った?」
「高熱を下げる薬湯を飲んでもらっていました。熱を下げて、少しでも栄養を取ってもらって、一日でも生き永らえるように対処療法しかなかったのです」
高熱を下げる薬湯は飲ませているし、栄養もできる限り取らせている。特効薬がないという情報に龍王とヨシュアは落胆していた。
「龍熱病は龍族の血が濃いほど強く現れます。俊宇殿下は王族で龍族の血が強いのでかなり苦しむかと思われます」
「何とかできないのか?」
「今の医療ではどうにもできません」
述べる王宮医師もつらそうである。
「龍王陛下、わたくしにお命じください。命を懸けて俊宇殿下を助けろと」
感染する病気なので龍族は遠ざけているが、一度龍王を助けた王宮医師ならば俊宇にできることがあるかもしれない。龍王は王宮医師に命じた。
「赤栄殿への出入りを許す。俊宇を必ず助けろ」
「命に代えましても!」
龍王の命に王宮医師は深く頭を下げた。
ヨシュアはヨシュアで考えていることがあるようだった。
「龍族にしかかからないのだったら、ラバン王国の魔術師は平気なはずだよな。ラバン王国から魔術医を何人か派遣させよう」
「ヨシュア……」
「おれたちの大事な甥っ子を守るんだ。俊宇の身になにかあったら、ジェレミーも悲しむ」
龍王の手を握ってくれるヨシュアの手がこれほど心強いことはなかった。
ラバン王国から数名の魔術医が連れて来られて、龍王が龍熱病にかかったときに治療した王宮医も口元を覆い、こまめに手洗いとうがいをすることで感染を防ぎつつ、治療に当たった。
発熱から三日たっても俊宇の龍熱病は治らなかった。
治ってはいないのだが、何人もの魔術医に治療の魔術をかけられて、熱冷ましの薬湯を飲まされて、栄養もしっかり取っているので、夜になると少し熱は出るのだが元気そうではあった。
龍王とヨシュアが見舞いに来ると、ヨシュアに甘えてくる。
「ヨシュア叔父上、絵本を読んで?」
「どの絵本がいいんだ? 疲れるから長いのは少しずつ分けて読もうな」
枕元に腰かけて絵本を読んでやるヨシュアの声がよく響いている。ヨシュアの絵本の朗読を聞きながら俊宇は眠ってしまったようだった。
「俊宇の具合はどうなのだ?」
「魔術的な治療と薬湯と十分な栄養で、今は安定しています。龍王陛下、戯言と聞き流しても構いません。わたくしの話を聞いてくださいませんか?」
真剣な表情で王宮医が申し出るのに、龍王とヨシュアは話すことを許可する。
王宮医の話はこうだった。
この世のどんな病気でも治す治療薬があるらしい。
その治療薬を手に入れるには、ラバン王国の原初のドラゴンに出会って、ドラゴンの角を削って、ラバン王国の原初の森の始まりの木の種と一緒に埋めること。そこから生えた木の葉が、どんな病気も治す治療薬となる。
ただし、原初の森の始まりの木から種をもらうには、妖精の力が必要である。
「ドラゴン?」
「ラバン王国の原初の森の始まりの木?」
ラバン王国のドラゴンは志龍王国の青陵殿の庭で飼われている。
ラバン王国の原初の森の始まりの木に関してはヨシュアが心当たりがあるようだった。
「本当なのか?」
「何代か前の王族が龍熱病にかかったときには、その方法で完治させたと記録が残っています」
王宮医の言うことをどこまで信じていいか分からなかったが、龍王とヨシュアはできることはするつもりだった。
体を流して着替えて青陵殿に行き、ドラゴン舎に向かう。
ドラゴン舎では純白のドラゴンがジャックに世話をされていた。
「ドラゴンよ、その角を少しだけ削らせてくれないか?」
「ぴぎゃ?」
龍王の呼びかけに応じてドラゴンが頭を下げる。額に生えている角を小刀で少し削って、紙に包んで大事に懐に仕舞うと、ヨシュアがラバン王国の原初の森まで魔術で飛ばせてくれた。
ラバン王国の原初の森は、妖精たちが住んでいた場所らしい。ヨシュアは迷いなく一本の巨大な木に歩み寄って行った。
ヨシュアが手を伸ばすと、呼応するようにさわさわと木の葉が鳴る。
「原初の森の始まりの木よ、その種の一つを分けてくれないか」
ヨシュアの背中の薄翅が開いて、光を放つ。
妖精の力に反応して、光り輝く小さな種が一粒ヨシュアの手の上に落ちてきた。
ドラゴンが王宮にいたのも偶然であるし、ヨシュアが妖精であるのも偶然だった。
けれどどちらも揃っていなければ奇跡は起きなかった。
青陵殿に戻ってドラゴンの角を削ったものと種を一緒に埋めると、光を放ちながらそれが若木に育っていく。
その葉を数枚収穫して、龍王とヨシュアは俊宇に届けた。
「原初のドラゴンと妖精の力がいるようなものを、よく手に入れられましたね」
王宮医は驚いていたが、素早く葉を煎じて俊宇に飲ませた。
苦い薬湯を頑張って飲み干した俊宇はもう熱を出すこともなく、翌日には龍熱病は治ったということで赤栄殿が消毒されて、梓晴と浩然と梓涵が戻ってきた。
俊宇が何事もなく龍熱病が完治したということで、梓晴も浩然も俊宇を抱き締めて涙を流して喜んでいた。
「妖精とドラゴン……」
あまりにもできすぎた偶然だが、妖精もドラゴンも揃っていたので俊宇は何事もなく回復した。
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