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五章 在位百周年
4.結婚九十五周年と呪いの壺
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発情期が開けて龍王とヨシュアが政務につけるようになると、宰相家は四大臣家から外されて、反逆罪として厳罰に処せられて、新しい四大臣家が選抜された。
郭家、林家、宗家、羅家の四家が四大臣家に選ばれて、宰相は郭家から選出された。
新たな四大臣家と共に、龍王は王宮内の立て直しに忙しく走り回っていた。
龍王といえども政治の全てを行うことは難しい。
ヨシュアが嫁いできた当時は龍王はできる限り自分でしようとして神経をすり減らしていたが、今では四大臣家を中心に、司法長官も宰相もいて、龍王の負担はある程度は軽くなっている。
水の加護を国の隅々まで届けるだけでも大変な仕事なのに、それ以上のことを龍王はやらされていたのだ。
毎朝の水の加護の祈りの時間はヨシュアと共に持っているが、それ以外の任せられることは任せていく体制にこの九十年で変わってきていた。
ヨシュアと龍王の九十五回目の結婚記念日には、梓晴と浩然と四人の子どもたちが一緒に祝ってくれた。
長男の俊宇、長女の梓涵、次男の楽新、三男の秀英だ。
俊宇も梓涵もすっかりと大人になって、結婚して家庭を持っている。二人は赤栄殿で王族として家族と共に暮らしていた。
楽新は遅れて生まれた子で、青年にはなっているがまだ成人していない。その弟の秀英はまだ子どもだった。
俊宇は妻と子どもを連れてきてくれていたし、梓涵は夫と子どもを連れてきてくれていた。
「星宇叔父上、ヨシュア叔父上、結婚記念日おめでとうございます」
「もう九十五年になられるのですね。百年も目前ではありませんか」
俊宇と梓涵にお祝いをされて、龍王がヨシュアの手を握る。
「百年目も二百年目もずっとずっと仲睦まじくあれたらいいと思っている」
「おれも同じ気持ちだよ、星宇」
「兄上は本当に義兄上のことが大事なのですね」
「わたしたち夫婦もお二人を見習いたいものです」
男性同士の夫夫というのに、梓晴一家は何の抵抗もなくヨシュアと龍王の関係を受け入れてくれている。それも龍王に子種がないからなのかもしれないが、ヨシュアにとっては女性と結婚することは考えられなかったので、相手が龍王であってよかったとしみじみと思う。
「星宇叔父上は、本当にヨシュア叔父上に『あなたを愛するつもりはない』と言ったのですか?」
「げほっ!」
無邪気な秀英の問いかけに龍王が噎せた。
龍王とヨシュアのなれそめは、九十五年経った今でも人気のようで、国のあちこちで劇団が演じているという。結婚十年目に記憶がなくなったときにヨシュアも見に行ったのだが、なかなか興味深かったのを覚えている。
「秀英、それは聞いてはいけないと言いませんでしたか?」
「兄上と姉上は知っているのでしょう? わたしも知りたいです。劇にも連れて行ってもらいたいです」
「わたしは劇に連れて行ってもらったことはないよ」
「楽新兄上もですか? 一緒に行きませんか?」
つぶらな黒い目をきらきらさせて言う秀英に、龍王も苦笑している。
「父上も母上もこの話になると、黙ってしまうのですよ」
「秀英、好奇心旺盛なのはいいことだけれど、なんでも口に出してしまうのはよくないな」
「わたし、いけませんでしたか?」
「もっと考えて口に出していいことか判断してから喋るんだよ」
浩然に注意されて秀英はしょんぼりとしている。その顔を見てヨシュアは笑ってしまった。
「秀英、本当だよ。龍王陛下はおれに『あなたを愛するつもりはない』と言ったんだよ」
「ヨシュア!」
「その後の手の平返しもすごかったけど」
「その話はわたしの前でしないでください」
恥ずかしそうに顔を赤らめる龍王に、ヨシュアは笑ってその肩を抱いた。
「最初はどうあれ、今はこの通りなんだからいいじゃないか」
「わたしもあの件に関しては反省しているのです。当時の宰相からも何度も注意を受けました」
「注意は受けていたんだな」
「あのころのわたしは、誰も信じられなかったのです。ヨシュアが来てくれて、ヨシュアが信じられるようになって人生が変わったと思います」
孤独の中にいた龍王は、ヨシュアが来て人生が変わったと言っている。
それも確かにそうなのかもしれない。
初めて会ったときの顔色の悪い青年は、変わらず細身だが今では艶々として非常に健康そうに見える。
「星宇叔父上とヨシュア叔父上が来たら、お見せしたいものがあったのです」
そういえばと秀英が席を外して何かを取りに行った。
何かと思っていると、小さな装飾がされた壺のようなものだった。
上に蓋がついていて、中身が封じられている。
「出入りの商人が持ってきたのです。壺の模様がきれいで、花でも飾りたいと思ったのですが、蓋が開かなくて」
「これはどこの壺なのかな?」
「海中に沈んでいた船から引き揚げられた骨董品だと聞きました。蓋が開けられたら使えるのですが、蓋が硬くて開かないのです」
蓋の上にヨシュアが手を翳してみると、魔力を感じる。何か悪意のある魔術がかけられていてはいけないと、ヨシュアは秀英の手から壺を受け取った。
「これはおれの方で調べてみよう。何か魔術がかかっているようだから、簡単に開けてはいけないものかもしれない」
「魔術ですか?」
「悪意のある魔術だといけない。魔術を解いて蓋を外すことができたら、秀英に返そう」
「分かりました。お願いします」
受け取った壺を卓の上に置いていると、龍王がその壺を手に取る。
壺の蓋に手を乗せる龍王に、ヨシュアが止める。
「星宇、開けない方がいい。何が起きるか分からない」
「そうですね。魔術で探ってみようと思ったのですが、わたしには難しいようです」
生まれながらに魔術師ではない龍王は、魔術を自分で扱うのが得意ではない。魔力はヨシュアと同等にあるのだが、魔術を扱うとなるとどうしてもヨシュアには及ばない。
九十五年練習して、やっと魔術騎士程度には使えるようになってきていたが、完全に魔力を使いこなすことは難しそうだ。
その代わりに龍王には水の加護の力がある。
ヨシュアの方は龍王と共にでないと水の加護の力が使えないのだが、龍王は一人でも国の全土に水の加護の力を行き渡らせることができる。
ヨシュアと龍王はできることが違うのだ。
結婚記念日の昼食会を終えて青陵殿に戻ると、秀英から受け取った壺をヨシュアはじっくりと観察した。何か魔術が封じ込められているのは分かるのだが、それが何かは開けてみないとはっきりと分からない。
ヨシュアが一度卓の上に壺を置いて、お茶を飲んでいると、龍王が壺を手に取った。
「この模様、どこかで見たことがある気がします」
「おれも見覚えがあるような気がするんだ」
「ラバン王国の皿に書かれていた模様のような気がします」
青い蔦模様はヨシュアはよく目にしていたものだった。龍王も何度も巡行でラバン王国に行っているし、ラバン王国から贈り物を受け取っているので分かるのだろう。
「ラバン王国の魔術師がこの壺に魔術を封じたというのか。危険なものかもしれないから、やはり魔術騎士団に引き取ってもらった方がいいかもしれない」
「秀英が気に入っていたのに残念です」
ため息をついて龍王が卓の上に壺を戻したとき、壺が揺れて卓から落ちた。
卓から落ちた壺は転がりながら蓋が外れる。
蓋が外れた壺は龍王の足元に転がっていった。
「星宇!」
反射的に結界の魔術を張ったが、もう遅かった。
壺から解放された魔術が龍王を巻き込み、龍王が姿を変える。
「ヨシュア……なんだかおおきくなりましたか?」
脱げそうな服の中に埋もれた小さな龍王を見て、ヨシュアは沈痛な面持ちで額に手をやった。
龍王は五歳くらいの大きさになっていた。
「星宇、おれが分かるか?」
「わかります。わたしのあいするヨシュアです」
「体はつらいところはないか?」
「うまくしゃべれません。それにうごきにくいです」
動こうとすると纏っている衣がずるずると落ちて来るので、龍王は動けずにいた。
落ちている壺を拾って魔術の痕跡を確かめると、ヨシュアはため息をつく。
若返りの魔術。
それは年老いた魔術師が必死に追い求めたものかもしれないが、龍王の年齢を百十五年も巻き戻されては敵わない。
「ラバン王国にすぐに連絡する。この魔術を解いてしまわないと」
「ギデオン、わたしにふくをもってきて」
龍王に呼ばれて駆け付けたギデオンも、龍王の小さな姿に驚いていた。
郭家、林家、宗家、羅家の四家が四大臣家に選ばれて、宰相は郭家から選出された。
新たな四大臣家と共に、龍王は王宮内の立て直しに忙しく走り回っていた。
龍王といえども政治の全てを行うことは難しい。
ヨシュアが嫁いできた当時は龍王はできる限り自分でしようとして神経をすり減らしていたが、今では四大臣家を中心に、司法長官も宰相もいて、龍王の負担はある程度は軽くなっている。
水の加護を国の隅々まで届けるだけでも大変な仕事なのに、それ以上のことを龍王はやらされていたのだ。
毎朝の水の加護の祈りの時間はヨシュアと共に持っているが、それ以外の任せられることは任せていく体制にこの九十年で変わってきていた。
ヨシュアと龍王の九十五回目の結婚記念日には、梓晴と浩然と四人の子どもたちが一緒に祝ってくれた。
長男の俊宇、長女の梓涵、次男の楽新、三男の秀英だ。
俊宇も梓涵もすっかりと大人になって、結婚して家庭を持っている。二人は赤栄殿で王族として家族と共に暮らしていた。
楽新は遅れて生まれた子で、青年にはなっているがまだ成人していない。その弟の秀英はまだ子どもだった。
俊宇は妻と子どもを連れてきてくれていたし、梓涵は夫と子どもを連れてきてくれていた。
「星宇叔父上、ヨシュア叔父上、結婚記念日おめでとうございます」
「もう九十五年になられるのですね。百年も目前ではありませんか」
俊宇と梓涵にお祝いをされて、龍王がヨシュアの手を握る。
「百年目も二百年目もずっとずっと仲睦まじくあれたらいいと思っている」
「おれも同じ気持ちだよ、星宇」
「兄上は本当に義兄上のことが大事なのですね」
「わたしたち夫婦もお二人を見習いたいものです」
男性同士の夫夫というのに、梓晴一家は何の抵抗もなくヨシュアと龍王の関係を受け入れてくれている。それも龍王に子種がないからなのかもしれないが、ヨシュアにとっては女性と結婚することは考えられなかったので、相手が龍王であってよかったとしみじみと思う。
「星宇叔父上は、本当にヨシュア叔父上に『あなたを愛するつもりはない』と言ったのですか?」
「げほっ!」
無邪気な秀英の問いかけに龍王が噎せた。
龍王とヨシュアのなれそめは、九十五年経った今でも人気のようで、国のあちこちで劇団が演じているという。結婚十年目に記憶がなくなったときにヨシュアも見に行ったのだが、なかなか興味深かったのを覚えている。
「秀英、それは聞いてはいけないと言いませんでしたか?」
「兄上と姉上は知っているのでしょう? わたしも知りたいです。劇にも連れて行ってもらいたいです」
「わたしは劇に連れて行ってもらったことはないよ」
「楽新兄上もですか? 一緒に行きませんか?」
つぶらな黒い目をきらきらさせて言う秀英に、龍王も苦笑している。
「父上も母上もこの話になると、黙ってしまうのですよ」
「秀英、好奇心旺盛なのはいいことだけれど、なんでも口に出してしまうのはよくないな」
「わたし、いけませんでしたか?」
「もっと考えて口に出していいことか判断してから喋るんだよ」
浩然に注意されて秀英はしょんぼりとしている。その顔を見てヨシュアは笑ってしまった。
「秀英、本当だよ。龍王陛下はおれに『あなたを愛するつもりはない』と言ったんだよ」
「ヨシュア!」
「その後の手の平返しもすごかったけど」
「その話はわたしの前でしないでください」
恥ずかしそうに顔を赤らめる龍王に、ヨシュアは笑ってその肩を抱いた。
「最初はどうあれ、今はこの通りなんだからいいじゃないか」
「わたしもあの件に関しては反省しているのです。当時の宰相からも何度も注意を受けました」
「注意は受けていたんだな」
「あのころのわたしは、誰も信じられなかったのです。ヨシュアが来てくれて、ヨシュアが信じられるようになって人生が変わったと思います」
孤独の中にいた龍王は、ヨシュアが来て人生が変わったと言っている。
それも確かにそうなのかもしれない。
初めて会ったときの顔色の悪い青年は、変わらず細身だが今では艶々として非常に健康そうに見える。
「星宇叔父上とヨシュア叔父上が来たら、お見せしたいものがあったのです」
そういえばと秀英が席を外して何かを取りに行った。
何かと思っていると、小さな装飾がされた壺のようなものだった。
上に蓋がついていて、中身が封じられている。
「出入りの商人が持ってきたのです。壺の模様がきれいで、花でも飾りたいと思ったのですが、蓋が開かなくて」
「これはどこの壺なのかな?」
「海中に沈んでいた船から引き揚げられた骨董品だと聞きました。蓋が開けられたら使えるのですが、蓋が硬くて開かないのです」
蓋の上にヨシュアが手を翳してみると、魔力を感じる。何か悪意のある魔術がかけられていてはいけないと、ヨシュアは秀英の手から壺を受け取った。
「これはおれの方で調べてみよう。何か魔術がかかっているようだから、簡単に開けてはいけないものかもしれない」
「魔術ですか?」
「悪意のある魔術だといけない。魔術を解いて蓋を外すことができたら、秀英に返そう」
「分かりました。お願いします」
受け取った壺を卓の上に置いていると、龍王がその壺を手に取る。
壺の蓋に手を乗せる龍王に、ヨシュアが止める。
「星宇、開けない方がいい。何が起きるか分からない」
「そうですね。魔術で探ってみようと思ったのですが、わたしには難しいようです」
生まれながらに魔術師ではない龍王は、魔術を自分で扱うのが得意ではない。魔力はヨシュアと同等にあるのだが、魔術を扱うとなるとどうしてもヨシュアには及ばない。
九十五年練習して、やっと魔術騎士程度には使えるようになってきていたが、完全に魔力を使いこなすことは難しそうだ。
その代わりに龍王には水の加護の力がある。
ヨシュアの方は龍王と共にでないと水の加護の力が使えないのだが、龍王は一人でも国の全土に水の加護の力を行き渡らせることができる。
ヨシュアと龍王はできることが違うのだ。
結婚記念日の昼食会を終えて青陵殿に戻ると、秀英から受け取った壺をヨシュアはじっくりと観察した。何か魔術が封じ込められているのは分かるのだが、それが何かは開けてみないとはっきりと分からない。
ヨシュアが一度卓の上に壺を置いて、お茶を飲んでいると、龍王が壺を手に取った。
「この模様、どこかで見たことがある気がします」
「おれも見覚えがあるような気がするんだ」
「ラバン王国の皿に書かれていた模様のような気がします」
青い蔦模様はヨシュアはよく目にしていたものだった。龍王も何度も巡行でラバン王国に行っているし、ラバン王国から贈り物を受け取っているので分かるのだろう。
「ラバン王国の魔術師がこの壺に魔術を封じたというのか。危険なものかもしれないから、やはり魔術騎士団に引き取ってもらった方がいいかもしれない」
「秀英が気に入っていたのに残念です」
ため息をついて龍王が卓の上に壺を戻したとき、壺が揺れて卓から落ちた。
卓から落ちた壺は転がりながら蓋が外れる。
蓋が外れた壺は龍王の足元に転がっていった。
「星宇!」
反射的に結界の魔術を張ったが、もう遅かった。
壺から解放された魔術が龍王を巻き込み、龍王が姿を変える。
「ヨシュア……なんだかおおきくなりましたか?」
脱げそうな服の中に埋もれた小さな龍王を見て、ヨシュアは沈痛な面持ちで額に手をやった。
龍王は五歳くらいの大きさになっていた。
「星宇、おれが分かるか?」
「わかります。わたしのあいするヨシュアです」
「体はつらいところはないか?」
「うまくしゃべれません。それにうごきにくいです」
動こうとすると纏っている衣がずるずると落ちて来るので、龍王は動けずにいた。
落ちている壺を拾って魔術の痕跡を確かめると、ヨシュアはため息をつく。
若返りの魔術。
それは年老いた魔術師が必死に追い求めたものかもしれないが、龍王の年齢を百十五年も巻き戻されては敵わない。
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