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五章 在位百周年
18.龍王の嫉妬
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龍王の百二十五歳の生誕祭は龍王に即位してから百五年ということもあって盛大に祝われた。
百周年の区切りのときに特に盛大に祝われたので、それよりは小規模だったが、周辺諸国からも贈り物が届いて、使者だけでなく王族も祝いに駆け付けていた。
祝いの席でヨシュアがハタッカ王国からの使者の祝いの品を受け取ろうと手を差し伸べたときに、使者はそれを勘違いしたようだった。ヨシュアの手を恭しく取って、手の甲に口付けしようとしたのだ。
「わたしの王配になにをしようとしている」
静かな龍王の叱責によってそれは止められたが、その後ハタッカ王国の使者は気まずそうにしていた。
「ハタッカ王国では尊敬と忠誠を込めまして、尊い方の手の甲にキスをするのです」
「キスとはなんだ?」
「口付けのことでございます、龍王陛下」
言い訳をするハタッカ王国の使者に、龍王は厳しい視線を向けていた。
「志龍王国にはそのような風習はないので、みだりに王配に触れぬこと」
言い渡す龍王に、ハタッカ王国の使者は平伏して「二度といたしません、お許しください」と謝罪していた。
ラバン王国でも家族や親しい間柄であれば頬に口付けるのは挨拶だったし、手の甲への口付けは同性ではあまり行われないが、ヨシュアが王配という立場だと考えると女性扱いをされるのも仕方がないのかと思えば、尊敬と忠誠を込めての口付けはそれほど違和感はなかった。
志龍王国では口付け自体が非常に大事なものとされて、恋人や夫婦同士しかしないので、ラバン王国やハタッカ王国とは感覚が違ったのだ。
謝罪を受け入れてはいたが、龍王はその後ハタッカ王国の使者が恭しく取ったヨシュアの手を握り締め、放してくれなかった。
式典が終わってから青陵殿に戻っても、龍王はそのことを気にしているようだった。
「ヨシュアは手の甲への口付けを気軽に受け入れていたことがあるのですか?」
「気軽にというわけではないけれど、王族として敬う意味で手の甲に口付けに近いことをされたことはあるな」
「口付けにちかいこととはなんですか?」
「実際には唇は付けていないんだが、口付けているように見せることかな」
魔術騎士団の団長でもあったし、ヨシュアはラバン王国の王弟でもある。儀式的な場で求められれば手を差し伸べて口付けに近いことをされることもあった。
その話をすると龍王はヨシュアの手を取って、その甲に口付ける。指先にも口付けて、手の平にも口付けて、手首にも口付ける。
そのまま口付けが上の方にも登ってきそうだったので、ヨシュアは龍王を止めた。
「志龍王国に嫁いでからは誰にもさせてないし、今後はさせる予定はないよ。何か食べるか?」
「宴では落ち着いて食べられませんでした。少し食べたいです」
龍王の望みによって、厨房から料理が運ばれてきて、ヨシュアと龍王は軽い食事を取った。
食後にはギデオンがお茶を入れてくれる。
「ゴライアスは今日は申し訳ありませんが妻の出産で休みをいただいております」
「それはめでたいな」
「ゴライアスには奥方を労わるように伝えてくれ」
ギデオン自身がヨシュアと龍王の結婚記念日に生まれているのだが、ゴライアスの子どもは日付が変わらなければ龍王と同じ誕生日になる。ギデオンの子どもたちも、ゴライアスの子どもたちもヨシュアは可愛がっていたので、ゴライアスに子どもが増えるのは本当に嬉しかった。
「うちの娘は五歳になるまで、龍王陛下と結婚するのだと言っていましたよ」
「可愛いことだ」
「妹は八歳になるまで王配陛下と結婚するのだと言っていましたし」
「あのときのネイサンの顔は今思い出しても笑える」
娘が真剣にヨシュアと結婚すると宣言したときのネイサンの表情はすさまじいものがあった。父親としての衝撃と、侍従として弁えさせなければいけないという気持ちと、乳兄弟として育ったヨシュアを娘が慕っているという事実に、複雑な気持ちが絡み合っていた。
「ネイサンはおれの乳兄弟だったが、小さなころは本当の兄弟のようにして育って、『ヨシュアの結婚相手とわたしは決闘する』と言っていたんだ。ネイサンに勝てなければおれは渡さないと言ってな」
「それだったら、わたしはネイサンと決闘しなければいけなかったのではないですか?」
「さすがに龍王陛下にそんなことはしなかったよ。ただし、おれの侍従として志龍王国にはついてくると宣言して、それを実行した」
ネイサンがヨシュアの侍従として働いてくれていた期間は非常に長かった。生まれたときから一緒にいるので、それを合わせれば百年以上一緒にいたのではないだろうか。
ギデオンとゴライアスが一人前になって侍従として働けるようになってから、ネイサンはデボラと共に侍従の職を退いた。ネイサンとデボラの間には、ギデオンとゴライアスの下に娘二人と息子一人の合計五人の子どもがいた。
ヨシュアが志龍王国に嫁いだ時点で、ネイサンも志龍王国に骨を埋めるつもりで来ていて、デボラと共に志龍王国の田舎町に屋敷を建てて暮らしている。子どもや孫たちとも一緒に暮らしていて、賑やかに暮らしているという。
ヨシュアにとっては双子の片割れのような存在なので、志龍王国にいてくれるのは心強いし、幸せに暮らしているのを聞くと、心が温かくなる。
軽い夕餉の後には、ヨシュアと龍王は湯あみをしに湯殿に行った。
湯あみの手伝いをするのは今日はギデオンだけだ。
ネイサンがデボラの出産で手伝いができなかったときに湯殿の脱衣所に運び込んだ長椅子は、新しいものに取り換えられたが、今でも役に立っている。
ヨシュアは自分で衣を脱いで、龍王はギデオンに手伝ってもらって重苦しい儀式用の衣を脱いで、湯殿に入る。
髪を解いてヨシュアが龍王の髪を洗うと、龍王は自分の体を洗って湯船に浸かった。
少し遅れてヨシュアが自分の髪と体を洗って湯船に浸かると、龍王がヨシュアの脚の間に納まった。
普段は背中を向けて座るのだが、今日は向かい合って座る龍王が、ヨシュアの首筋に吸い付いてくる。襟高の長衣を着ても見える位置だったので、ヨシュアは龍王の顔をそっと外させる。
「星宇、そこは見えてしまう」
「ヨシュアの肌は白くてすぐに痕が付いてしまうのです」
龍王も肌の色は白い方だが、やや黄みがかっている。ヨシュアは血管が透けて見えるくらい肌が白いので、龍王とは別の国の出身だとすぐに分かった。志龍王国は黄みがかった肌のものから浅黒い肌のものが多くて、髪と目の色も九割の国民は黒だ。龍王もそれに外れず黒髪に黒い目で、肌も黄みがかっている。
ラバン王国は白い肌に色素の薄い髪や目のものが多く、その中でも金髪は特に色素の薄いものの特徴だった。ヨシュアの金髪はどちらかといえば淡い色合いで、幼いころには金髪だった子どもが年を経て髪の色が濃くなるということもよくあるのだが、ヨシュアの場合は大人になっても色は変わらなかった。
蜂蜜よりも淡い金色の髪を龍王はひと房摘まんで口付ける。
「口付けの場所に意味があった気がする」
「手の甲は尊敬ですか?」
「確かそうじゃないかな。他の場所はよく覚えてないけど」
龍王はハタッカ王国の使者がヨシュアの手の甲に口付けしようとしたのをまだ気にしているようだった。
ヨシュアが龍王の手を取り、手の甲に口付ける。指先にも口付けて、手の平にも口付けて、手首にも口付ける。
くすぐったそうに笑っている龍王は、どこか嬉しそうだ。
腕の内側にも口付けて、二の腕にも口付けて、鎖骨に唇が到達したときに、そこを強く吸い上げると、龍王の口から甘い吐息が漏れる。
「ふっ……あっ! ヨシュア……」
吸い上げた後には赤い痕が付いていて、龍王は満足そうにそれを指先で撫でていた。
「ヨシュア、背中を見せてください」
龍王が気に入っている妖精の翅の模様が浮かび上がる背中を見せると、龍王がそこに執拗に唇を這わせる。吸い上げられて、ぞくぞくとした快感と共に下腹に熱がこもって、ヨシュアは湯船の縁に手を置いた。胸に回した手で胸の飾りを摘ままれながら、背骨を確かめるように舐められて、甘い声が漏れる。
「んっ……星宇、これ以上は」
のぼせるから。
ヨシュアが言えば、龍王はやっとヨシュアを解放した。
「続きは寝台で」
湯船から立ち上がった龍王に、ヨシュアは後に続いて脱衣所に出た。
百周年の区切りのときに特に盛大に祝われたので、それよりは小規模だったが、周辺諸国からも贈り物が届いて、使者だけでなく王族も祝いに駆け付けていた。
祝いの席でヨシュアがハタッカ王国からの使者の祝いの品を受け取ろうと手を差し伸べたときに、使者はそれを勘違いしたようだった。ヨシュアの手を恭しく取って、手の甲に口付けしようとしたのだ。
「わたしの王配になにをしようとしている」
静かな龍王の叱責によってそれは止められたが、その後ハタッカ王国の使者は気まずそうにしていた。
「ハタッカ王国では尊敬と忠誠を込めまして、尊い方の手の甲にキスをするのです」
「キスとはなんだ?」
「口付けのことでございます、龍王陛下」
言い訳をするハタッカ王国の使者に、龍王は厳しい視線を向けていた。
「志龍王国にはそのような風習はないので、みだりに王配に触れぬこと」
言い渡す龍王に、ハタッカ王国の使者は平伏して「二度といたしません、お許しください」と謝罪していた。
ラバン王国でも家族や親しい間柄であれば頬に口付けるのは挨拶だったし、手の甲への口付けは同性ではあまり行われないが、ヨシュアが王配という立場だと考えると女性扱いをされるのも仕方がないのかと思えば、尊敬と忠誠を込めての口付けはそれほど違和感はなかった。
志龍王国では口付け自体が非常に大事なものとされて、恋人や夫婦同士しかしないので、ラバン王国やハタッカ王国とは感覚が違ったのだ。
謝罪を受け入れてはいたが、龍王はその後ハタッカ王国の使者が恭しく取ったヨシュアの手を握り締め、放してくれなかった。
式典が終わってから青陵殿に戻っても、龍王はそのことを気にしているようだった。
「ヨシュアは手の甲への口付けを気軽に受け入れていたことがあるのですか?」
「気軽にというわけではないけれど、王族として敬う意味で手の甲に口付けに近いことをされたことはあるな」
「口付けにちかいこととはなんですか?」
「実際には唇は付けていないんだが、口付けているように見せることかな」
魔術騎士団の団長でもあったし、ヨシュアはラバン王国の王弟でもある。儀式的な場で求められれば手を差し伸べて口付けに近いことをされることもあった。
その話をすると龍王はヨシュアの手を取って、その甲に口付ける。指先にも口付けて、手の平にも口付けて、手首にも口付ける。
そのまま口付けが上の方にも登ってきそうだったので、ヨシュアは龍王を止めた。
「志龍王国に嫁いでからは誰にもさせてないし、今後はさせる予定はないよ。何か食べるか?」
「宴では落ち着いて食べられませんでした。少し食べたいです」
龍王の望みによって、厨房から料理が運ばれてきて、ヨシュアと龍王は軽い食事を取った。
食後にはギデオンがお茶を入れてくれる。
「ゴライアスは今日は申し訳ありませんが妻の出産で休みをいただいております」
「それはめでたいな」
「ゴライアスには奥方を労わるように伝えてくれ」
ギデオン自身がヨシュアと龍王の結婚記念日に生まれているのだが、ゴライアスの子どもは日付が変わらなければ龍王と同じ誕生日になる。ギデオンの子どもたちも、ゴライアスの子どもたちもヨシュアは可愛がっていたので、ゴライアスに子どもが増えるのは本当に嬉しかった。
「うちの娘は五歳になるまで、龍王陛下と結婚するのだと言っていましたよ」
「可愛いことだ」
「妹は八歳になるまで王配陛下と結婚するのだと言っていましたし」
「あのときのネイサンの顔は今思い出しても笑える」
娘が真剣にヨシュアと結婚すると宣言したときのネイサンの表情はすさまじいものがあった。父親としての衝撃と、侍従として弁えさせなければいけないという気持ちと、乳兄弟として育ったヨシュアを娘が慕っているという事実に、複雑な気持ちが絡み合っていた。
「ネイサンはおれの乳兄弟だったが、小さなころは本当の兄弟のようにして育って、『ヨシュアの結婚相手とわたしは決闘する』と言っていたんだ。ネイサンに勝てなければおれは渡さないと言ってな」
「それだったら、わたしはネイサンと決闘しなければいけなかったのではないですか?」
「さすがに龍王陛下にそんなことはしなかったよ。ただし、おれの侍従として志龍王国にはついてくると宣言して、それを実行した」
ネイサンがヨシュアの侍従として働いてくれていた期間は非常に長かった。生まれたときから一緒にいるので、それを合わせれば百年以上一緒にいたのではないだろうか。
ギデオンとゴライアスが一人前になって侍従として働けるようになってから、ネイサンはデボラと共に侍従の職を退いた。ネイサンとデボラの間には、ギデオンとゴライアスの下に娘二人と息子一人の合計五人の子どもがいた。
ヨシュアが志龍王国に嫁いだ時点で、ネイサンも志龍王国に骨を埋めるつもりで来ていて、デボラと共に志龍王国の田舎町に屋敷を建てて暮らしている。子どもや孫たちとも一緒に暮らしていて、賑やかに暮らしているという。
ヨシュアにとっては双子の片割れのような存在なので、志龍王国にいてくれるのは心強いし、幸せに暮らしているのを聞くと、心が温かくなる。
軽い夕餉の後には、ヨシュアと龍王は湯あみをしに湯殿に行った。
湯あみの手伝いをするのは今日はギデオンだけだ。
ネイサンがデボラの出産で手伝いができなかったときに湯殿の脱衣所に運び込んだ長椅子は、新しいものに取り換えられたが、今でも役に立っている。
ヨシュアは自分で衣を脱いで、龍王はギデオンに手伝ってもらって重苦しい儀式用の衣を脱いで、湯殿に入る。
髪を解いてヨシュアが龍王の髪を洗うと、龍王は自分の体を洗って湯船に浸かった。
少し遅れてヨシュアが自分の髪と体を洗って湯船に浸かると、龍王がヨシュアの脚の間に納まった。
普段は背中を向けて座るのだが、今日は向かい合って座る龍王が、ヨシュアの首筋に吸い付いてくる。襟高の長衣を着ても見える位置だったので、ヨシュアは龍王の顔をそっと外させる。
「星宇、そこは見えてしまう」
「ヨシュアの肌は白くてすぐに痕が付いてしまうのです」
龍王も肌の色は白い方だが、やや黄みがかっている。ヨシュアは血管が透けて見えるくらい肌が白いので、龍王とは別の国の出身だとすぐに分かった。志龍王国は黄みがかった肌のものから浅黒い肌のものが多くて、髪と目の色も九割の国民は黒だ。龍王もそれに外れず黒髪に黒い目で、肌も黄みがかっている。
ラバン王国は白い肌に色素の薄い髪や目のものが多く、その中でも金髪は特に色素の薄いものの特徴だった。ヨシュアの金髪はどちらかといえば淡い色合いで、幼いころには金髪だった子どもが年を経て髪の色が濃くなるということもよくあるのだが、ヨシュアの場合は大人になっても色は変わらなかった。
蜂蜜よりも淡い金色の髪を龍王はひと房摘まんで口付ける。
「口付けの場所に意味があった気がする」
「手の甲は尊敬ですか?」
「確かそうじゃないかな。他の場所はよく覚えてないけど」
龍王はハタッカ王国の使者がヨシュアの手の甲に口付けしようとしたのをまだ気にしているようだった。
ヨシュアが龍王の手を取り、手の甲に口付ける。指先にも口付けて、手の平にも口付けて、手首にも口付ける。
くすぐったそうに笑っている龍王は、どこか嬉しそうだ。
腕の内側にも口付けて、二の腕にも口付けて、鎖骨に唇が到達したときに、そこを強く吸い上げると、龍王の口から甘い吐息が漏れる。
「ふっ……あっ! ヨシュア……」
吸い上げた後には赤い痕が付いていて、龍王は満足そうにそれを指先で撫でていた。
「ヨシュア、背中を見せてください」
龍王が気に入っている妖精の翅の模様が浮かび上がる背中を見せると、龍王がそこに執拗に唇を這わせる。吸い上げられて、ぞくぞくとした快感と共に下腹に熱がこもって、ヨシュアは湯船の縁に手を置いた。胸に回した手で胸の飾りを摘ままれながら、背骨を確かめるように舐められて、甘い声が漏れる。
「んっ……星宇、これ以上は」
のぼせるから。
ヨシュアが言えば、龍王はやっとヨシュアを解放した。
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