148 / 150
五章 在位百周年
28.龍王とヨシュアと温泉
しおりを挟む
ヨシュアが目を覚ますと、龍王もヨシュアの胸の上で目を覚ましていた。
ヨシュアの体の上に重なるようにして龍王は眠る。重さはそれほど感じないのでヨシュアは龍王が寝やすいのならばそのままにしておいた。
部屋の中には龍王の水の力で溶けない氷柱が立てられて、部屋中を涼しく保てている。
長めの昼寝から目覚めてきている衣類を整えて椅子に座ると、ギデオンがお茶を入れてくれる。
甘い香りの香茶は今回の旅の土産だった。
龍王は香茶に牛乳とハチミツを入れて飲むのだが、ヨシュアは何も入れないで飲む。香茶の好みもギデオンはよく分かっているので、好み通りに準備してくれる。
巡行の最中は干した果物を食べることが多かったが、今日は甘い蜜に入れられた杏仁豆腐が出された。冷たくつるりとした杏仁豆腐は暑くても喉を通っていくので、龍王もするすると食べていた。
「ヨシュア、王都から日帰りで行ける場所に温泉があるのです」
「巡行から帰ったばかりだが、また出かけるのか?」
「今度は公務ではなく、私的にお忍びで行ったらどうかなと思うのです」
「温泉にも水の加護は影響するんだろうか。それなら、温泉地にも還元できるが」
「そういうことは考えずに、わたしが温泉でヨシュアと過ごしたいだけなのです」
ヨシュアは水の加護のことを真剣に考えてしまうが、龍王は純粋に温泉を楽しみに行きたいようだ。温泉にヨシュアも行ったことはあるが、様々な効能があるだけではなく、一日中いつでも湯が沸いていて、入りたいときに入れるというのが好きだった。青陵殿の湯殿も入りたいときに入れるのは確かなのだが、そこに侍従たちが細やかに気を回して、龍王とヨシュアが入りたい時間に湯を沸かしておくという努力があることは知っている。
そういうことを気にせず湯にいつでも入れる環境というのは悪くないと思う。
「ヨシュアの夢を見ました。十五歳で魔術騎士団団長に就任したヨシュアと、ラバン王国から志龍王国に嫁ぐ前のヨシュアを見ました。ヨシュアは十五のときから立派に魔術騎士団の団長を務めていて、志龍王国に嫁ぐときには覚悟を決めてきてくれたのに、わたしはヨシュアに酷いことを言ってしまったのだと改めて思いました」
「昔の夢を見た気がするが、星宇も同じ夢を見ていたのか」
「ヨシュアのことが更に愛しくなって、労いたい気持ちになったのです」
それで温泉の話を持ち出したのかと思うと、ヨシュアは龍王が可愛く感じられる。マシューと話し合って、自分が志龍王国に行くのが一番いいのではないかと覚悟を決めたとき、最初から龍王と愛し合えるなどとは思っていなかった。心を通じ合わせることも期待していなかった。それが政略結婚というものだし、龍王も男性のヨシュアを伴侶としてよこされて困惑していただろうことも分かる。
「星宇はおれを愛してくれたが、女性の伴侶が欲しかったんじゃないのか?」
「わたしは子種がないことで女性に自分の子どもを諦めさせることが確定していたので、女性が伴侶として来た場合にも同じ態度を取っていたと思いますよ」
幼いころに病にかかって龍王は子種をなくしてしまった。そのことで女性を伴侶とすることに対しては抵抗があったのだと龍王は言う。
「その後、おれに心許してくれたのは、おれが男だったからか?」
「多分そうだと思います。わたしは女性とは、罪悪感があって閨ごとはできなかったと思います」
女性と体を交わしても龍王は子どもを作ることができない。それが分かっているから、女性を遠ざける傾向にあったのかもしれない。
「レイチェルを志龍王国に嫁がせていたら、目も当てられないことになったかもしれないってことか」
「そうなりますね。レイチェル殿は、わたしに嫁がなくて幸せだったと思います」
従兄弟のデーヴィッドと結婚し、子どもも孫もいるレイチェルは非常に幸せそうだった。ヨシュアがあのとき決断しなければ、レイチェルはその幸せを手に入れることはなかった。
同じく、ヨシュアも今の幸せを手に入れていない。
「おれは志龍王国に嫁いできて、星宇の王配になって幸せだと思うよ」
「わたしもヨシュアが嫁いできてくれて、わたしの王配になってくれて幸せです」
香茶を飲み終わった龍王が立ち上がってヨシュアに口付けて来る。ヨシュアは牛乳と蜂蜜の香りのする甘い口付けを受け入れた。
その数日後、ヨシュアは龍王と共に王都近くの温泉地に行っていた。
地味な馬車で龍王の身分を伏せて、ヨシュアは魔術で髪の色を黒に変えて、イザヤとアイザックとギデオンとゴライアスだけを連れたお忍びの旅行だった。
温泉宿に入ると、温泉が貸し切りになっていて、宿には魔術騎士団の魔術騎士が変装して入り込んでいて、警護に当たっている。
貸し切りになっている温泉の脱衣所で服を脱いで洗い場に行く。
洗い場で龍王の髪を洗って、ヨシュアも自分の髪と体を洗っていると、龍王の視線がヨシュアの白い肌に向いているのを感じる。
巡行から帰ってから、ヨシュアはほぼ毎日龍王と体を交わしている。龍王はヨシュアの体に赤い痕を付けるのを好むので、ヨシュアの胸や鎖骨、引き締まった腹筋の辺りも、腰骨にも、太ももにも赤い痕が残っていた。
「ヨシュアの体、煽情的ですね……」
「そうしたのは星宇だろう。温泉に行くのは分かってたんだから、手加減してほしかったな」
「他の誰が見るわけでもないのでいいでしょう? それにヨシュアの体は真っ白で、痕が付きやすくて、積もったばかりの新雪に痕を付けるようで興奮するのです」
性的な目で見られているのは自覚があったが、真正面から言われるとヨシュアも照れてしまう。龍王はヨシュアの体格のよすぎる体に欲情するのだとよく分かる。
「星宇は変わってるよな。おれを抱きたいと言うだなんて」
「変わっていませんよ。ヨシュアはいつも魅力的で、美しくて、わたしを興奮させます」
真剣に言う龍王にヨシュアはそれ以上は我慢できなくて湯船に入った。
木の湯船の中には乳白色の湯が溜められている。熱くはなく、どちらかと言えばぬるめの湯なのだが、多少ぬめりがあって肌にまとわりつくような感じがする。
龍王も湯船に入ってヨシュアの脚の間にすとんとおさまった。
「いい湯ですね」
「そうだな。熱すぎないのがいいな。温泉は熱いものだと思っていた」
「わたしは温泉は初めてなので、こういうものなのかと思っていました」
「星宇は初めてなのか? おれは遠征のときに何度か入ったことがある」
「初めてですね。巡行のときに温泉地に行ったこともありますが、温泉に入らずに屋敷の湯殿に行っていました」
食事に興味がなく、眠るのも警備の兵士がいると難しかった龍王は、温泉地でも特に温泉に入ることなく普通の湯殿で湯あみしていたようだった。
「これからは巡行の行程に温泉地も入れてもらうか」
「いいですね。温泉、気に入りました」
巡行の行程に温泉地を入れてもらう提案をすれば龍王も頷いている。
ヨシュアは脚の間におさまっている龍王の体を背中から包み込むように抱き締める。
つむじに唇を落とすと、龍王がうっとりと目を閉じるのが分かった。
「ヨシュアといると、世界が素晴らしいもののように思えます。それまで興味のなかったことも、挑戦してみたいと思うようになります」
「料理もかなり食べられるようになってきたよな」
「はい。ヨシュアが取り分けてくれると、どんな味がするのか食べてみたくなります」
宴での食事が苦手な龍王だが、今回の巡行ではかなり食べられた方だと思う。ラバン王国での食事は特によく食べていた。志龍王国では大皿で出た料理を取り分けて食べるのだが、ラバン王国では一人ずつ皿に料理を乗せて出すので、龍王が取り分ける必要がなかったのもよかったのかもしれない。
「星宇がよく食べるなら、おれは毎回星宇のために取り分けるよ」
「嬉しいです。ありがとうございます」
微笑んだ龍王が体の向きを変えてヨシュアと向き合う形になる。首に腕を回されて、唇が重なると、龍王の舌がヨシュアの口腔内を舐める。ヨシュアも龍王の舌に舌を絡めて、口付けを続けた。
「熱くはないですけど、のぼせそうですね」
「そろそろ帰るか」
口付けを続けていたらのぼせそうだったし、何より龍王の中心が兆しているのに気付いていたヨシュアは、温泉から出て脱衣所で体を拭いて髪を魔術で乾かし、地味な衣装を身に纏った。
帰りの馬車の中でも龍王はヨシュアの脚の間に座って、ヨシュアとぴったりとくっついていた。
ヨシュアの体の上に重なるようにして龍王は眠る。重さはそれほど感じないのでヨシュアは龍王が寝やすいのならばそのままにしておいた。
部屋の中には龍王の水の力で溶けない氷柱が立てられて、部屋中を涼しく保てている。
長めの昼寝から目覚めてきている衣類を整えて椅子に座ると、ギデオンがお茶を入れてくれる。
甘い香りの香茶は今回の旅の土産だった。
龍王は香茶に牛乳とハチミツを入れて飲むのだが、ヨシュアは何も入れないで飲む。香茶の好みもギデオンはよく分かっているので、好み通りに準備してくれる。
巡行の最中は干した果物を食べることが多かったが、今日は甘い蜜に入れられた杏仁豆腐が出された。冷たくつるりとした杏仁豆腐は暑くても喉を通っていくので、龍王もするすると食べていた。
「ヨシュア、王都から日帰りで行ける場所に温泉があるのです」
「巡行から帰ったばかりだが、また出かけるのか?」
「今度は公務ではなく、私的にお忍びで行ったらどうかなと思うのです」
「温泉にも水の加護は影響するんだろうか。それなら、温泉地にも還元できるが」
「そういうことは考えずに、わたしが温泉でヨシュアと過ごしたいだけなのです」
ヨシュアは水の加護のことを真剣に考えてしまうが、龍王は純粋に温泉を楽しみに行きたいようだ。温泉にヨシュアも行ったことはあるが、様々な効能があるだけではなく、一日中いつでも湯が沸いていて、入りたいときに入れるというのが好きだった。青陵殿の湯殿も入りたいときに入れるのは確かなのだが、そこに侍従たちが細やかに気を回して、龍王とヨシュアが入りたい時間に湯を沸かしておくという努力があることは知っている。
そういうことを気にせず湯にいつでも入れる環境というのは悪くないと思う。
「ヨシュアの夢を見ました。十五歳で魔術騎士団団長に就任したヨシュアと、ラバン王国から志龍王国に嫁ぐ前のヨシュアを見ました。ヨシュアは十五のときから立派に魔術騎士団の団長を務めていて、志龍王国に嫁ぐときには覚悟を決めてきてくれたのに、わたしはヨシュアに酷いことを言ってしまったのだと改めて思いました」
「昔の夢を見た気がするが、星宇も同じ夢を見ていたのか」
「ヨシュアのことが更に愛しくなって、労いたい気持ちになったのです」
それで温泉の話を持ち出したのかと思うと、ヨシュアは龍王が可愛く感じられる。マシューと話し合って、自分が志龍王国に行くのが一番いいのではないかと覚悟を決めたとき、最初から龍王と愛し合えるなどとは思っていなかった。心を通じ合わせることも期待していなかった。それが政略結婚というものだし、龍王も男性のヨシュアを伴侶としてよこされて困惑していただろうことも分かる。
「星宇はおれを愛してくれたが、女性の伴侶が欲しかったんじゃないのか?」
「わたしは子種がないことで女性に自分の子どもを諦めさせることが確定していたので、女性が伴侶として来た場合にも同じ態度を取っていたと思いますよ」
幼いころに病にかかって龍王は子種をなくしてしまった。そのことで女性を伴侶とすることに対しては抵抗があったのだと龍王は言う。
「その後、おれに心許してくれたのは、おれが男だったからか?」
「多分そうだと思います。わたしは女性とは、罪悪感があって閨ごとはできなかったと思います」
女性と体を交わしても龍王は子どもを作ることができない。それが分かっているから、女性を遠ざける傾向にあったのかもしれない。
「レイチェルを志龍王国に嫁がせていたら、目も当てられないことになったかもしれないってことか」
「そうなりますね。レイチェル殿は、わたしに嫁がなくて幸せだったと思います」
従兄弟のデーヴィッドと結婚し、子どもも孫もいるレイチェルは非常に幸せそうだった。ヨシュアがあのとき決断しなければ、レイチェルはその幸せを手に入れることはなかった。
同じく、ヨシュアも今の幸せを手に入れていない。
「おれは志龍王国に嫁いできて、星宇の王配になって幸せだと思うよ」
「わたしもヨシュアが嫁いできてくれて、わたしの王配になってくれて幸せです」
香茶を飲み終わった龍王が立ち上がってヨシュアに口付けて来る。ヨシュアは牛乳と蜂蜜の香りのする甘い口付けを受け入れた。
その数日後、ヨシュアは龍王と共に王都近くの温泉地に行っていた。
地味な馬車で龍王の身分を伏せて、ヨシュアは魔術で髪の色を黒に変えて、イザヤとアイザックとギデオンとゴライアスだけを連れたお忍びの旅行だった。
温泉宿に入ると、温泉が貸し切りになっていて、宿には魔術騎士団の魔術騎士が変装して入り込んでいて、警護に当たっている。
貸し切りになっている温泉の脱衣所で服を脱いで洗い場に行く。
洗い場で龍王の髪を洗って、ヨシュアも自分の髪と体を洗っていると、龍王の視線がヨシュアの白い肌に向いているのを感じる。
巡行から帰ってから、ヨシュアはほぼ毎日龍王と体を交わしている。龍王はヨシュアの体に赤い痕を付けるのを好むので、ヨシュアの胸や鎖骨、引き締まった腹筋の辺りも、腰骨にも、太ももにも赤い痕が残っていた。
「ヨシュアの体、煽情的ですね……」
「そうしたのは星宇だろう。温泉に行くのは分かってたんだから、手加減してほしかったな」
「他の誰が見るわけでもないのでいいでしょう? それにヨシュアの体は真っ白で、痕が付きやすくて、積もったばかりの新雪に痕を付けるようで興奮するのです」
性的な目で見られているのは自覚があったが、真正面から言われるとヨシュアも照れてしまう。龍王はヨシュアの体格のよすぎる体に欲情するのだとよく分かる。
「星宇は変わってるよな。おれを抱きたいと言うだなんて」
「変わっていませんよ。ヨシュアはいつも魅力的で、美しくて、わたしを興奮させます」
真剣に言う龍王にヨシュアはそれ以上は我慢できなくて湯船に入った。
木の湯船の中には乳白色の湯が溜められている。熱くはなく、どちらかと言えばぬるめの湯なのだが、多少ぬめりがあって肌にまとわりつくような感じがする。
龍王も湯船に入ってヨシュアの脚の間にすとんとおさまった。
「いい湯ですね」
「そうだな。熱すぎないのがいいな。温泉は熱いものだと思っていた」
「わたしは温泉は初めてなので、こういうものなのかと思っていました」
「星宇は初めてなのか? おれは遠征のときに何度か入ったことがある」
「初めてですね。巡行のときに温泉地に行ったこともありますが、温泉に入らずに屋敷の湯殿に行っていました」
食事に興味がなく、眠るのも警備の兵士がいると難しかった龍王は、温泉地でも特に温泉に入ることなく普通の湯殿で湯あみしていたようだった。
「これからは巡行の行程に温泉地も入れてもらうか」
「いいですね。温泉、気に入りました」
巡行の行程に温泉地を入れてもらう提案をすれば龍王も頷いている。
ヨシュアは脚の間におさまっている龍王の体を背中から包み込むように抱き締める。
つむじに唇を落とすと、龍王がうっとりと目を閉じるのが分かった。
「ヨシュアといると、世界が素晴らしいもののように思えます。それまで興味のなかったことも、挑戦してみたいと思うようになります」
「料理もかなり食べられるようになってきたよな」
「はい。ヨシュアが取り分けてくれると、どんな味がするのか食べてみたくなります」
宴での食事が苦手な龍王だが、今回の巡行ではかなり食べられた方だと思う。ラバン王国での食事は特によく食べていた。志龍王国では大皿で出た料理を取り分けて食べるのだが、ラバン王国では一人ずつ皿に料理を乗せて出すので、龍王が取り分ける必要がなかったのもよかったのかもしれない。
「星宇がよく食べるなら、おれは毎回星宇のために取り分けるよ」
「嬉しいです。ありがとうございます」
微笑んだ龍王が体の向きを変えてヨシュアと向き合う形になる。首に腕を回されて、唇が重なると、龍王の舌がヨシュアの口腔内を舐める。ヨシュアも龍王の舌に舌を絡めて、口付けを続けた。
「熱くはないですけど、のぼせそうですね」
「そろそろ帰るか」
口付けを続けていたらのぼせそうだったし、何より龍王の中心が兆しているのに気付いていたヨシュアは、温泉から出て脱衣所で体を拭いて髪を魔術で乾かし、地味な衣装を身に纏った。
帰りの馬車の中でも龍王はヨシュアの脚の間に座って、ヨシュアとぴったりとくっついていた。
24
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる