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二章 ミカエル誕生
9.セラフィナのほしいもの
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三歳の誕生日のときに、お父様がわたくしに聞いた。
「セラフィナは何がほしい?」
わたくしのほしいもの。
よく考えて、わたくしは一つの結論を出した。
「わんわん!」
「セラフィナは犬がほしいのかな?」
「あい!」
犬のぬいぐるみでもよかったが、生きている本当の犬を飼ってみたい。
前世ではわたくしは動物を飼えるほど豊かではなかった。野良犬や野良猫は汚れているし、危険なので近寄らないように言われていたし、本物の犬と触れ合った経験はない。
ベルトラン公爵家でも犬は飼われていなかった。
「手配に少し時間がかかるかもしれないけれど、いいかな?」
「あい!」
お父様にお願いしてから、わたくしは犬のぬいぐるみを抱き締め、毎日小さくてふわふわの子犬が来るのを夢見ていた。
犬が来る日、お父様もお母様もラファエルお兄様も同席していた。
どんなかわいい犬が来るのだろうとわくわくしていたわたくしの前に連れて来られたのは、灰色と白の毛で、薄い水色の目の凛々しい巨大な犬だった。
「セラフィナを守れるようにこの国で一番強い狼犬を用意させた。訓練は済んでいるので、従順でセラフィナにも噛みつくことはない」
吠えずに静かにわたくしの方に鼻を向けてきているその巨大な狼犬はお母様の腰くらいまでの大きさがあった。小さなわたくしならば乗れそうだ。
その大きさに驚いていると、ラファエルお兄様が苦笑している。
「父上、やはり子犬の方がよかったのではないですか? セラフィナは怖がっていませんか?」
「セラフィナのそばに置くのだから、セラフィナを守ってくれるような犬でなければいけないと思ったのだが……」
「セラフィナ、噛んだりしないから大丈夫ですよ。撫でてみてください」
お母様に言われて、わたくしはそっと巨大な狼犬に手を伸ばす。わさわさと頭を撫でると、尻尾を振っている。
「わんわん、おなまえ、なぁに?」
「名前は訓練中に呼ばれていた名前はあるようだが、これからずっとセラフィナと暮らすのだから、セラフィナが付けていいよ」
「おなまえ、むつかち……」
わたくしはすぐには狼犬の名前が浮かんでこなかった。
狼犬の股を確認すると、雌であるのは分かった。
「おにいたま、おなまえ、いっしょにかんがえて」
「そうだね、セラフィナの守護者なのだから、それ相応の名前を考えないといけないね」
「わたくちとミカたんのおともだち」
名前を決められないのでラファエルお兄様に相談すれば、一緒に考えてくれる。
「かわいい名前がいい? かっこいい名前がいい?」
「かわいーの」
「リリカとか、エリカとか?」
「エリカ!」
エリカといえば小さな花がたくさんつく植物の名前だった気がする。エリカという名前はかわいくて気に入ったのでわたくしが口に出せば、お父様とお母様が狼犬に言い聞かせている。
「これからお前はエリカだよ」
「エリカ、セラフィナを守ってくださいね」
エリカと呼ばれて、狼犬は吠えることなく尻尾を振った。
必要以上に吠えることがないようにきちんと躾けられているようだ。
お父様はエリカのために商人も呼んでいた。
商人が何種類もの首輪を見せてくれる。
皮でできた首輪は色んな色に染めてある。
「セラフィナが選んでいいよ。エリカの首輪だ」
「あか! おとうたまとおにいたまのいろ!」
わたくしは赤い首輪を選んでいた。
お父様の髪の色は赤で、ラファエルお兄様も同じ色だ。ミカも同じ髪の色なので、わたくしの家族になるには、赤い色が一番似合うと思ったのだ。
赤を選んだわたくしに、お父様とラファエルお兄様が笑顔になる。
「わたしとラファエルの色か」
「いいですね。エリカという名前と宮殿の犬という印を首輪に付けられますか?」
「すぐに刻印させよう」
お父様に命じられた商人が、目の前で金属のプレートにのみでかんかんと叩いて刻印を入れていく。エリカの名前と宮殿の犬ということが刻印されたプレート付きの首輪が、エリカの首に着けられた。
「普段は子ども部屋にいて、散歩のときだけ庭に連れ出すようにするのだが……リードは必要か?」
「セラフィナは小さすぎてリードは持てませんし、エリカが走り回ることができませんよ」
「それでは、リードは世話係が使うときのために買っておくが、セラフィナには持たせないようにしよう」
これから季節は冬になるが、お散歩のときにエリカが一緒ならばわたくしは楽しいのではないかとわくわくしていた。
もっと小さな犬を希望していたのだが、大きいが大人しいエリカはすぐにわたくしの心を掴んだ。
お父様とお母様とラファエルお兄様がいなくなった子ども部屋で、わたくしはエリカをオレリアさんに抱っこされたミカに見せていた。
「ミカたん、エリカたんでつよ」
「うー!」
初めて犬を見たミカは興奮して金色の目をきょろきょろさせてエリカを見ていた。エリカはオレリアさんに前足をかけるようにしてミカの顔を覗き込み、ふんふんと匂いを嗅いでいた。
エリカは散歩に出ると庭中を走り回って元気にしているが、吠えることはほぼなく、唸ることもなかった。
散歩に出たときに用を足しているが、子ども部屋にはエリカのためのトイレも用意された。
箱に砂の入ったトイレだが、エリカは失敗することなくそこで用を足した。用を足すと世話係が片付けに来る。
朝と夜の餌も、エリカは「待て」と言われたら、「よし」といわれるまではじっと待つことができた。
「エリカたん、いいこでつね!」
「くぅん」
「かわいいでつね」
わたくしはエリカにも夢中になった。
ミカがいて、エリカがいて、わたくしは子ども部屋で何不自由なく暮らしていた。
前世のことを考えれば、こんなに穏やかに落ち着いて暮らせているのは、ベルンハルト公爵家に奉公に出された後くらいではなかっただろうか。
それもたった三年で終わってしまって、クラリッサだったわたくしは命を落としたが、今回は絶対に死にたくない。天寿を全うしたい。
皇帝の娘なのでこれから公の場に出ることが増えてくれば、狙われることもあるのだろうが、そのためにお父様はエリカをこの国で一番強い狼犬から選んだのかもしれない。
エリカはどんな護衛よりも頼りになる存在だった。
「エリカたん、てって!」
わたくしがエリカに手を出して命じると、エリカは右の前足をわたくしの小さな手の上にちょこんと置いてくる。
「おかあり!」
続いて、左の前足をわたくしの小さな手の上に置いてくる。
「ふせ!」
命じると、エリカは体を低くして伏せる。
本当にしっかりと訓練がしてあるのだと感心していると、マティルダさんがエリカを見て微笑んでいた。
「さすが、軍用犬の適性がある狼犬ですね」
「ぐんよーけん!?」
お父様は過保護だと思っていたが、まさか、軍用犬の訓練を受けた狼犬をわたくしの飼い犬として選ぶとは思わなかった。
エリカは自分よりもずっと小さなわたくしに対しても、従順なわけである。
「マティルダたん、エリカたんにおやつくだたい」
「そうですね。いい子で、お手とお代わりと伏せができたから、ジャーキーをあげましょう」
マティルダさんがわたくしに乾いた肉の欠片を渡してくれる。
わたくしがそれを手の平に乗せてエリカに差し出すと、エリカはわたくしの手に牙を突き立てないように舌で舐めてそれを口に入れて、ガジガジと噛んで食べていた。
大きくて立派なわたくしの狼犬、エリカ。
エリカが家族になってくれたことをわたくしは幸せに感じていた。
お父様は最高の誕生日プレゼントをくれた。
お母様が公務に戻ってから、少し寂しくなった子ども部屋は、ミカとエリカのおかげで、また楽しくなっていた。
「セラフィナは何がほしい?」
わたくしのほしいもの。
よく考えて、わたくしは一つの結論を出した。
「わんわん!」
「セラフィナは犬がほしいのかな?」
「あい!」
犬のぬいぐるみでもよかったが、生きている本当の犬を飼ってみたい。
前世ではわたくしは動物を飼えるほど豊かではなかった。野良犬や野良猫は汚れているし、危険なので近寄らないように言われていたし、本物の犬と触れ合った経験はない。
ベルトラン公爵家でも犬は飼われていなかった。
「手配に少し時間がかかるかもしれないけれど、いいかな?」
「あい!」
お父様にお願いしてから、わたくしは犬のぬいぐるみを抱き締め、毎日小さくてふわふわの子犬が来るのを夢見ていた。
犬が来る日、お父様もお母様もラファエルお兄様も同席していた。
どんなかわいい犬が来るのだろうとわくわくしていたわたくしの前に連れて来られたのは、灰色と白の毛で、薄い水色の目の凛々しい巨大な犬だった。
「セラフィナを守れるようにこの国で一番強い狼犬を用意させた。訓練は済んでいるので、従順でセラフィナにも噛みつくことはない」
吠えずに静かにわたくしの方に鼻を向けてきているその巨大な狼犬はお母様の腰くらいまでの大きさがあった。小さなわたくしならば乗れそうだ。
その大きさに驚いていると、ラファエルお兄様が苦笑している。
「父上、やはり子犬の方がよかったのではないですか? セラフィナは怖がっていませんか?」
「セラフィナのそばに置くのだから、セラフィナを守ってくれるような犬でなければいけないと思ったのだが……」
「セラフィナ、噛んだりしないから大丈夫ですよ。撫でてみてください」
お母様に言われて、わたくしはそっと巨大な狼犬に手を伸ばす。わさわさと頭を撫でると、尻尾を振っている。
「わんわん、おなまえ、なぁに?」
「名前は訓練中に呼ばれていた名前はあるようだが、これからずっとセラフィナと暮らすのだから、セラフィナが付けていいよ」
「おなまえ、むつかち……」
わたくしはすぐには狼犬の名前が浮かんでこなかった。
狼犬の股を確認すると、雌であるのは分かった。
「おにいたま、おなまえ、いっしょにかんがえて」
「そうだね、セラフィナの守護者なのだから、それ相応の名前を考えないといけないね」
「わたくちとミカたんのおともだち」
名前を決められないのでラファエルお兄様に相談すれば、一緒に考えてくれる。
「かわいい名前がいい? かっこいい名前がいい?」
「かわいーの」
「リリカとか、エリカとか?」
「エリカ!」
エリカといえば小さな花がたくさんつく植物の名前だった気がする。エリカという名前はかわいくて気に入ったのでわたくしが口に出せば、お父様とお母様が狼犬に言い聞かせている。
「これからお前はエリカだよ」
「エリカ、セラフィナを守ってくださいね」
エリカと呼ばれて、狼犬は吠えることなく尻尾を振った。
必要以上に吠えることがないようにきちんと躾けられているようだ。
お父様はエリカのために商人も呼んでいた。
商人が何種類もの首輪を見せてくれる。
皮でできた首輪は色んな色に染めてある。
「セラフィナが選んでいいよ。エリカの首輪だ」
「あか! おとうたまとおにいたまのいろ!」
わたくしは赤い首輪を選んでいた。
お父様の髪の色は赤で、ラファエルお兄様も同じ色だ。ミカも同じ髪の色なので、わたくしの家族になるには、赤い色が一番似合うと思ったのだ。
赤を選んだわたくしに、お父様とラファエルお兄様が笑顔になる。
「わたしとラファエルの色か」
「いいですね。エリカという名前と宮殿の犬という印を首輪に付けられますか?」
「すぐに刻印させよう」
お父様に命じられた商人が、目の前で金属のプレートにのみでかんかんと叩いて刻印を入れていく。エリカの名前と宮殿の犬ということが刻印されたプレート付きの首輪が、エリカの首に着けられた。
「普段は子ども部屋にいて、散歩のときだけ庭に連れ出すようにするのだが……リードは必要か?」
「セラフィナは小さすぎてリードは持てませんし、エリカが走り回ることができませんよ」
「それでは、リードは世話係が使うときのために買っておくが、セラフィナには持たせないようにしよう」
これから季節は冬になるが、お散歩のときにエリカが一緒ならばわたくしは楽しいのではないかとわくわくしていた。
もっと小さな犬を希望していたのだが、大きいが大人しいエリカはすぐにわたくしの心を掴んだ。
お父様とお母様とラファエルお兄様がいなくなった子ども部屋で、わたくしはエリカをオレリアさんに抱っこされたミカに見せていた。
「ミカたん、エリカたんでつよ」
「うー!」
初めて犬を見たミカは興奮して金色の目をきょろきょろさせてエリカを見ていた。エリカはオレリアさんに前足をかけるようにしてミカの顔を覗き込み、ふんふんと匂いを嗅いでいた。
エリカは散歩に出ると庭中を走り回って元気にしているが、吠えることはほぼなく、唸ることもなかった。
散歩に出たときに用を足しているが、子ども部屋にはエリカのためのトイレも用意された。
箱に砂の入ったトイレだが、エリカは失敗することなくそこで用を足した。用を足すと世話係が片付けに来る。
朝と夜の餌も、エリカは「待て」と言われたら、「よし」といわれるまではじっと待つことができた。
「エリカたん、いいこでつね!」
「くぅん」
「かわいいでつね」
わたくしはエリカにも夢中になった。
ミカがいて、エリカがいて、わたくしは子ども部屋で何不自由なく暮らしていた。
前世のことを考えれば、こんなに穏やかに落ち着いて暮らせているのは、ベルンハルト公爵家に奉公に出された後くらいではなかっただろうか。
それもたった三年で終わってしまって、クラリッサだったわたくしは命を落としたが、今回は絶対に死にたくない。天寿を全うしたい。
皇帝の娘なのでこれから公の場に出ることが増えてくれば、狙われることもあるのだろうが、そのためにお父様はエリカをこの国で一番強い狼犬から選んだのかもしれない。
エリカはどんな護衛よりも頼りになる存在だった。
「エリカたん、てって!」
わたくしがエリカに手を出して命じると、エリカは右の前足をわたくしの小さな手の上にちょこんと置いてくる。
「おかあり!」
続いて、左の前足をわたくしの小さな手の上に置いてくる。
「ふせ!」
命じると、エリカは体を低くして伏せる。
本当にしっかりと訓練がしてあるのだと感心していると、マティルダさんがエリカを見て微笑んでいた。
「さすが、軍用犬の適性がある狼犬ですね」
「ぐんよーけん!?」
お父様は過保護だと思っていたが、まさか、軍用犬の訓練を受けた狼犬をわたくしの飼い犬として選ぶとは思わなかった。
エリカは自分よりもずっと小さなわたくしに対しても、従順なわけである。
「マティルダたん、エリカたんにおやつくだたい」
「そうですね。いい子で、お手とお代わりと伏せができたから、ジャーキーをあげましょう」
マティルダさんがわたくしに乾いた肉の欠片を渡してくれる。
わたくしがそれを手の平に乗せてエリカに差し出すと、エリカはわたくしの手に牙を突き立てないように舌で舐めてそれを口に入れて、ガジガジと噛んで食べていた。
大きくて立派なわたくしの狼犬、エリカ。
エリカが家族になってくれたことをわたくしは幸せに感じていた。
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