たぶんコレが一番強いと思います!

しのだ

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運命は勇者に従う④

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 暗い夜道を走る事となり竜と御者には無理をさせてしまったが、おかげで夜明け前にルクセンブルクに到着することができた。

 たすモードもちょっと範囲を広げ万が一もないようにしておいたおかげもある。

「お前さんたち、本当に運がよかった。夜道をモンスターに出会うことなく進めたことは長年御者をしているがないな」

「それは御者さんの腕がいいからですよ」

「ありがとさん。あの家族は俺が衛兵の所に連れて行く、保護してくれるだろうよ。お前らはギルドに行くんだろ?」

「そうですね、まずはギルドに報告ですね」

「ここでお別れだ。もし明日オオイマキニドに戻る用事があれば声かけてくれ安くしとくぞ」

「わかった。ありがとう」

 気のいい御者だった。トラブルに巻き込まれても冷静で無理もしてくれる。運び屋はトラブルに慣れているのかもしれない

 去り際に親子にまたお礼を言われ、少しでも助けられて良かったと思えた。

 ルクセンブルクのギルドに着くと早速洗礼が待っていた。
 まぁ無視して進むしかないのだが。

「おい、あれ見てみろ。ガキがガキ連れてんぞ。あれで護衛のつもりか。笑える」

「何でメイドが2人もついてるんだ。俺に分けろってんだよ」

「じゃ俺はあの冒険者と仲良くなるかな。顔立ちは良さそうだ少し待てば綺麗になるぞぉ。待たねーけどなガハハハ」

 品の無さはどこのギルドでも一緒だ。

 ギルドの洗礼をくぐり抜けてカウンターまで他とりつくと、受付嬢に村での出来事について報告したのだった。

「事が大きいので、ギルドだけでは対応しきれませんね。国に協力を要請します。真偽の調査もされると思いますので直ぐには動けないかもしれません。それでも夜通し駆けていただいた事にギルドを代表いたしまして感謝をさせていただきます」

 深々とお礼をする受付嬢を周りの人も見ていたので変に目立ったしまった。一体なにしたんだこいつ状態だ。

 今後はギルドと国とで進めてくれるとのことで、ひとまず落ち着けたと思う。

 付いて来てくれたテッテもヨシエもマトンもはギルドの空気が合わなかったようで、せかされギルドを後にした。



 ここからの案内はマトンに任せる

「まずは御召し物を変えましょう」

 と言われ連れてこられた館に強い既視感を感じる。
 このお着換えは王宮内に入るために身体調査も兼ねてると言われたので今回はテッテも巻き込んでやった。

 己の無力さを知るいい機会だ。存分に味わってもらう。


「「「「「「「か・わ・い・い!!!!」」」」」」

 仕上げが終り、メイド達の満足げな顔見れば可愛さが伝わってくる。
 テッテも可愛さ20%増しになっていた。

「もう、たくさんですわ……」

 ちょっと疲れていた。

「「「「「「いってらっしゃいませ、ケーナお嬢様。テッテお嬢様」」」」」」

 盛大に見送られ、目的地の王宮へと入る事となったのだ。

 門ごとにチェックがあり、それを2回行う。
 それでやっと庭まで来た。
 そこでセバステがお出迎えしてくれて、客室まで案内してくれる。テッテとは別室で一安心。

「何やらトラブルがあった聞いています。大変でしたでしょう」

「まぁ、徹夜でしたので流石に眠いです」

「王との謁見は明日になりますので、本日は休まれてはいかがですか?ご夕食辺りで一度お声がけさせていただきます」

「そうさせていただきます」

 と、1人の時間を貰うことにした。

 部屋に着き、また着替える。
 
 ひと眠りする前に保留にしていたあの親子の事が気になり始め、一度空間収納内に行くことに。

 中に入って、まず驚くこと。
 空に浮いている島がある。

「ラッ……」

 私が驚愕しているとタイムがあいさつにやってきた。

「お帰りなさいませケーナ様。あちらは浮島というものです。時間を停止させて保存してます」

「停止させるの?」

「はい、でないと攻撃してくるので」

「ぶ、物騒だね。実家エーナは何と戦ってんだか。後で記憶貰おうっと」

「あれからこちらにはまだいらっしゃってませんね。記憶の統合はまだ先になりそうですよ」

「忙しいのか、監視が厳しいのか……。そうそう、親子こっちに来てるでしょ」

「はい、いらっしゃいます。こちらに移動させます」

 パチンと手を叩くと、あの親子が目の前に現れる。
 母親の状態を見る限り怪我の後が酷すぎて見ていられない。運が良ければ蘇るが、もしダメでも傷だけでも治しておこうと思い完全回復薬をふりかけ時間停止を解除した。

 出血は止まり傷口も綺麗に治っていく。

 しかし、目が開くことはなかった。

(ダメだったか……)

 もう魂は死神に連れていかれた後のようだった。

 次にノルクの時間を戻す。一応完全回復薬も使っておく。

 こちらは直ぐに目をパッと開き、横になっている母親の亡骸に一目散に駆け寄っていった。

「おかあさん! 起きてよ! おかあさん! やだよ、死んじゃやだよ! うああぁぁ」

 勇者なんて立派な肩書を持っているけど、目の前にいるのは親を亡くした小さな子だった。
 泣き叫ぶ子になんて声をかけていいのか分からず、ただただ後ろで立ち尽くすしかなかったが、突然脳裏に警告が表示される。

【運命操作、事象に干渉するスキルの発動を確認】

【干渉の影響が不明なためアブソーブを対象スキルに発動します】

 並列思考が安全策を取ってくれたようだ。
 対象はノルクが使ったスキルだ。

 ……

【対象のスキルに対してアブソーブがレジストされました】

(え! 弾かれたの!??)

 
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