たぶんコレが一番強いと思います!

しのだ

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妃の条件④

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 もともと威圧スキルを持っていると思っていたが、前の顔つきだとスキルなど無くても十分威圧できていたので必要なかったので取得していなかったらしい。

 なので、ガイドブックにある『誰でも簡単、マル秘、裏技スキル習得術』の裏技を試すいい機会だと思い、ネイトレスを実験台にすることにした。

 通常、スキル習得は取得難易度によってかわるが一定の期間訓練や、学習などをしなければ取得ができない。

 それを瞬時に取得させようって裏技だ。
 これはナナスキルで強制的にスキルを取得させるのとは違い、再現性があって、マル秘と謳ってる割には知っている者も多いものになるらしい。

 威圧スキルの場合は、威圧を放つ者に対して、威圧を放つイメージで対抗すると取得できるらしい。
 要はガンの飛ばし合いだ。

「もしかして威圧スキルのことか?」

 ほら、知っているの者がここにも。

「もう試したころあるの?」

「あぁ試したことあるが、威圧を使われたところで私の方が絶対強い分かっていると上手くいかないらしいのだ」

「それなら私なら大丈夫でしょ」

「威圧スキル持っているのか?」

「持ってるに決まってるじゃない」

(今 “威圧S” 取得したけど)

「それなら話は早い、是非私に使ってほしい」

「じゃあ、いい加減シャツ着てもらって、そこに立って」

「ああ、了解した」

 やっとシャツを着てくれた。それでもちょっとエッチだが、冷静に事を進めるためにもシャツ一枚あるかないかは大きい。

「今からスキル使うから、自分も威圧を放つイメージを持って対抗するんだよ」

 トトトッ
 と、仁王立ちするネイトレスの横に何故かテッテが並ぶ。

「お気になさらないでください」

(こっちが気にするっての)

 言っても、動かなと思うのでそのまま使うことに。

(試しに10%ぐらいで)

「いくよー」

【スキル威圧を発動しました】

 使用した瞬間には相手に伝わっているのだろう

「ああああ、ケーナ姉様! ケーナ姉様!! そんな見つめちゃらめぇぇえ!!」

(テッテめ、これが目当てだったか……)

 完全におちょっくっているるテッテだが、私の後ろでバタン、バタンと倒れる音。
 抑えた威圧で後ろにいるのにマトンやヨシエは強すぎたのだろう、気を失ったように倒れてしまった。

「2人ともごめんね。ほらテッテ、いつまでも捩れてないでヨシエさん起こして」

 しかし、流石騎士様といったところだろか。
 真正面で受けたのにも関わらず、瞬き1つせず仁王立ちのまま微動だにしない……。

「なにか臭いですわ」

(ん? 確かに臭い。おしっこのような。ハッ!)

「ネイトレス! ネイトレス!!」

 真っ直ぐ前を見つめ仁王立ちを維持し、騎士の雰囲気はギリギリ保っているが、滴る黄金水のせいで威厳がなくなっていた。

 マトンは直ぐに気がつき、色々とネイトレスの後処理をしてくれた。
 私は恥ずかしさと躊躇いが出てしまいあまり動けず。

(ありがとうマトン。前言撤回、あんたは完成された疑似生命体だよ)

 ネイトレスの着替えが必要かもしれないと気がつき、忙しそうなマトンの代わりに手の空いているメイドにお願いしようと部屋を出る。

 しかし、暫く待っていても誰も部屋の前を通らない。

 ここに来るときは、多くのメイドとすれ違ったのに。

 おかしなと思い扉が開いていた部屋を覗き込むと、ドアの近くで1人のメイドが倒れていたのだ。

「大丈夫!?」

 肩をたたいて、気づかせようとしたのだが中々起きてくれてない。

 鑑定眼を使って状態を調べると気絶となっていた。

 事件かと思い、他の部屋に助けを求めて

「誰でもいいので、誰かいませんか!!」

 声を上げてみるも一切の返事が無い。

 探索を使い、他のメイドに駆け寄るもまた気絶。探索に映る王宮の殆どの人の反応が微動だにしていなかった。
 急いで部屋に戻ってマトンに説明すると

「刃物で心臓をえぐるような威圧を放たれたら、訓練された王宮のメイドといえど倒れてしまいます」

「でも威力は10分の1ぐらいまで落したよ」

「はぁ、それでもです。強さがもう少し強かったら王宮のにいる全ての者は呼吸することさえできず、窒息死していたところですよ。命があるだけ良かったです。気絶してる者も時期に目が覚めるでしょう」

 あ、私のせいなのかとそこで気づく

「ケーナ姉様は、加減ってものを知らないのですから」

「ぐぬぬ」

 さすがに黄金水が撒かれた部屋に私を泊めるわけにはいかないので、マトンは他の部屋を準備するため出て行った。


 10分後ぐらいにネイトレスとヨシエも気がついたようだ。

 まずはネイトレスに威力が強すぎたことを謝罪。気絶している間の事を説明すると両手で顔を抑え

「噂になったら、おションの騎士とか言われるのであろうか……。嫁の貰い手も絶望的だぁぁぁあ」

 などとブツブツと言っていた。

 ヨシエは寝ていたのかと勘違いして平謝りしている。謝るのはこちらの方だ。

 結局肝心の威圧スキルは取得できなかった。
 発動後対抗する間もなく意識が遥か彼方に飛んで行ったそうだ。

「もう一回やってみようか」

「もういやだ。もう漏らしたくない」

「たくさん出したから、もう出ないでしょ」

「そういう問題ではないのだ。それに、次アレが万が一出てしまったら、私の心は砕けてしまう」

 我儘な女騎士だ。

「明日、ここを出発するまでに何か考えるよ。だから時間をちょうだい」

「分かった。じゃあここで待つ」

「気が散るから自分の部屋に戻ってよ」

「そうですわ、ここはわたしとケーナ姉様の部屋なのよ。出てお行きなさい」

(テッテ。もう私はツッコまないぞ)

「逃げたりしないから安心して。どうしても心配なら、私の最も大切な家族でもあるテッテをあなたに預けるわ」

「そうわたしは最も大切な家族な……ちょっと待つのですわ」

「了解した。人質ということだな。テッテとやら不本意だが今日は私と寝てもらうぞ」

 襟をつかまれズルズルと引きずられるテッテ

「ちょっと待つのですわ!!」

「騒がしいなちょっと静かにしてろ」

「ちょっと!!!!待つのですわ!!!!!」

 扉から出て行ってもテッテの声が聞こえる。
 後追うようにヨシエもついていった。入れ違いでマトンが戻り声をかけてくれる。

「お部屋の準備ができましたのでどうぞこちらへ」

 今日は1人で寝れそうだ。
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