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勇者見習い④
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勇者見習いの実力を見誤り、捜索に参加させたヘッケンも責任を感じていた。
この被害を見て勇者見習いの存在は諸刃の剣のようだとも考えていた。
周囲の目撃情報を集めると、フランの言っていたことは正しかった。
しかもどちらかというとフランの方が町のことを気にかけていたことも分かった。
オチョをギルドの休憩室まで運び、回復するのを待って事の経緯を細かく聞いた。
ヘッケンは感情を抑え冷静に把握することに徹していた。
「捜索範囲に着いてからはどうした?」
「感知スキルに強く反応した家を訪ね、出てきた少女に簡易鑑定をしました。1度目は妨害、2度目も妨害、まさか2度も妨害されるとは思っておらず焦りましたが、3度目はレベルだけは鑑定することができました」
「少女とは戦っていたフランで間違いないな」
「はい、あれは少女の皮を被ったバケモノです。鑑定の結果、レベル700を超えていました」
「700っ……!! いくらなんでも。それが本当なら人族ではない。人族のレベル限界をはるかに超えている。偽装の可能性は?」
「レベルが偽装で人族であったなら、こんなことにはならないでしょう」
「あの少女、そこまでだったのか……」
ヘッケンは、ついさっきまで話をしていた少女が、最強の勇者を軽く超える強さを持つ者だと分かると背筋が凍る。
レベルだけなら魔王の領域に入っているからだ。
「そのレベルを見た瞬間、ドラゴンかどうかなどはどうでもよくなってしまい。町の中にこのバケモノが潜んでいる事実をどうにかしなければと必死になって……」
「戦いにすらなっていないことも見えてなかったんだな」
「あのバケモノは魔法に巻き込まれた人族の心配をしていて、舐められてると思ってしまい……感情的になって……」
「そうか……」
フランが一切攻撃していないことなどを考えると戦う意思がないことは明らかだった。
オチョが放った魔法に巻き込まれた死傷者の数は少なくはない。
怪我人は教会で癒してもらえても、死者は帰ってこない。犠牲になった人がいることを本人が一番痛感してるのだろう。
目には涙が溢れていた。強さや知識はあっても、心はまだなのかもしれない。
「正義を貫くため今までたくさん鍛えて来たのに何もできず。町の人達を……」
「もういい。自分を責めるな。この件は本部に任せる。だから今はゆっくり休め」
新たな情報が加わったことで、ヘッケンには手に余る事態へとなっていた。
ヘッケンは現状の詳細をまとめると本部へ報告したのだ。
この報告書を受け取ったギルド本部では緊急の会議が行われていた。
全ギルドのトップに立つレドロスが議長を務め、幹部を数名、国の関係者、そしてとある勇者も召集されていた。
ここまでするのも問題が大きくなりつつあったからだ。
まずはドラゴンがバグラ方面から飛来したのではなく、バグラからやってきたとなっては大きく意味が変わってくる。
ドラゴンがただの野生のドラゴンではなく、バグラが保有する戦力の一部である可能性が捨てきれず、本当なら軍事越境の問題へと発展しかねない。ただ移動するだけの手段としてドラゴンを使用するとは考えられないからだ。
ただのドラゴンでも操るというだけで脅威になる。それが巨大な古代のドラゴンともなればなおさらだ。
更にはフランという名の者。
人族に化ける魔人や妖魔の類と推察するが詳細は分からずじまい。
レベル700超えということも、勇者見習いが手も足も出ず負けたという事実のせいで真実味を帯びている。
勇者見習いの戦闘で町人に死傷者が出てしまったことを隠そうにも、手遅れなところまで来てしまっていたことも問題だ。ギルドの威信を守るため勇者見習いを尻尾切りにするのがいいとの意見もある。
そして大きな問題も浮上する。次期魔王ケーナについてだ。
今までアヤフローラを含めどの国もギルドも、ケーナが次期魔王に選ばれてたことをバグラの政治宣伝か人族との仲良し・平和アピールの一環程度にしか思っていなかった。
あと数百年は余裕は生きるとされている現魔王の寿命を考えれば、人族が次期魔王に選ばれたところで交代する前に死んでしまうのは分かりきったことだからだ。
ケーナ自身についての情報は、冒険者として登録されているのでギルドにもある。レベル10のステータスの真偽をギルド本部直轄の最上位の鑑定人達が秘密裏に鑑定し、間違いないと裏付けされているので信用に値する情報とされていた。
噂では凄い魔力を秘めている、地を割るほどの力があるなどはあったが見た目から想像することができず信憑性などは皆無といっていい。
しかしここにきて、レベル700を超えるフランという者がケーナに助けられ恩人、友人として慕っていること。
そのフランとドラゴンと戦闘になった時はフランが勝てない可能性を示唆していたこと。
そのドラゴンに乗ってきたバグラの姫。
その姫に意見し、ドラゴンの所有権さえも持っていると推察される存在。
そんなことができる者がレべル10なわけがない。
最上位の鑑定人達の鑑定を違和感なく偽装させ、本当の強さを隠し続けていると見るのが妥当。
「もし偽装が真実だとするなら、高レベルの隠蔽スキルを持ち、ドラゴンを従えるならレベルも人族の限界を超えておろう……Lv1000に届くかもしれぬ……もはや人族ではないのぉ」
この緊急会議に参加していた勇者が言い放つ。
聖剣の勇者改め最強の勇者、御年68歳を迎えるトラーゼン・アルバトロスだ。
このトラーゼンが放ったレベル1000の言葉に、会議に参加していた者たちが冗談なのか本気なのか分からず黙ってしまうのだった。
「こやつの名は孫娘から聞いておった。どんな者かと気になっていたがここまでとはな。どおりであの戦闘狂が気に入るわけだ。強さを本能で嗅ぎ取ったとでも言いそうだな。はっはっはっ」
高らかに笑ってはみるが他の者の顔は暗いまま。
「そんなに怖気づくな、強いが相手は1人だ。こっちは勇者見習いだけでも10人はいるのだろ? 1番強いウノのレベルが分かるものはいないか?」
横から耳打ちされる343の数字。
「343! そこまで上がっているのか。ドスとトゥレスは?」
また耳打ちで伝えられたのは235と202の数字。
「235と202。どちらも人族のレベル限界は突破したか、順調だな」
トラーゼンの話がいまいち呑み込めない者達がちらほら。
「聞いての通りだ。もはやワシなど最強でもなんでもない。今となっては勇者見習いの方が断然強いぞ。この希望がある限りギルドもこの国も大丈夫だ」
言葉が足りてないところをレドロスが補足をする。
「この3人が正式な勇者となり勇者の称号を得ることができれば、全ステータスに1.5倍の補正がかかり、その3人のレベルの合計が1000を超えて次期魔王にひけを取らないということだ」
ケーナに対しての対策を知り安堵する面々。
となると野放しにして脅威をそのままにしておくより、早々に消してしまった方が良いのではないかとの声も出てくる。
しかしそう簡単にはいかないのが現状。今となってはケーナと繋がりのある貴族も無くはない。それに加え軍が後ろ盾として機能している。
事態をややこしくするのは得策ではないとされ保留となった。
ただ1つだけ満場一致で決まったことがある。ウノ、ドス、トゥレスには早々に勇者になってもらうということだった。
この被害を見て勇者見習いの存在は諸刃の剣のようだとも考えていた。
周囲の目撃情報を集めると、フランの言っていたことは正しかった。
しかもどちらかというとフランの方が町のことを気にかけていたことも分かった。
オチョをギルドの休憩室まで運び、回復するのを待って事の経緯を細かく聞いた。
ヘッケンは感情を抑え冷静に把握することに徹していた。
「捜索範囲に着いてからはどうした?」
「感知スキルに強く反応した家を訪ね、出てきた少女に簡易鑑定をしました。1度目は妨害、2度目も妨害、まさか2度も妨害されるとは思っておらず焦りましたが、3度目はレベルだけは鑑定することができました」
「少女とは戦っていたフランで間違いないな」
「はい、あれは少女の皮を被ったバケモノです。鑑定の結果、レベル700を超えていました」
「700っ……!! いくらなんでも。それが本当なら人族ではない。人族のレベル限界をはるかに超えている。偽装の可能性は?」
「レベルが偽装で人族であったなら、こんなことにはならないでしょう」
「あの少女、そこまでだったのか……」
ヘッケンは、ついさっきまで話をしていた少女が、最強の勇者を軽く超える強さを持つ者だと分かると背筋が凍る。
レベルだけなら魔王の領域に入っているからだ。
「そのレベルを見た瞬間、ドラゴンかどうかなどはどうでもよくなってしまい。町の中にこのバケモノが潜んでいる事実をどうにかしなければと必死になって……」
「戦いにすらなっていないことも見えてなかったんだな」
「あのバケモノは魔法に巻き込まれた人族の心配をしていて、舐められてると思ってしまい……感情的になって……」
「そうか……」
フランが一切攻撃していないことなどを考えると戦う意思がないことは明らかだった。
オチョが放った魔法に巻き込まれた死傷者の数は少なくはない。
怪我人は教会で癒してもらえても、死者は帰ってこない。犠牲になった人がいることを本人が一番痛感してるのだろう。
目には涙が溢れていた。強さや知識はあっても、心はまだなのかもしれない。
「正義を貫くため今までたくさん鍛えて来たのに何もできず。町の人達を……」
「もういい。自分を責めるな。この件は本部に任せる。だから今はゆっくり休め」
新たな情報が加わったことで、ヘッケンには手に余る事態へとなっていた。
ヘッケンは現状の詳細をまとめると本部へ報告したのだ。
この報告書を受け取ったギルド本部では緊急の会議が行われていた。
全ギルドのトップに立つレドロスが議長を務め、幹部を数名、国の関係者、そしてとある勇者も召集されていた。
ここまでするのも問題が大きくなりつつあったからだ。
まずはドラゴンがバグラ方面から飛来したのではなく、バグラからやってきたとなっては大きく意味が変わってくる。
ドラゴンがただの野生のドラゴンではなく、バグラが保有する戦力の一部である可能性が捨てきれず、本当なら軍事越境の問題へと発展しかねない。ただ移動するだけの手段としてドラゴンを使用するとは考えられないからだ。
ただのドラゴンでも操るというだけで脅威になる。それが巨大な古代のドラゴンともなればなおさらだ。
更にはフランという名の者。
人族に化ける魔人や妖魔の類と推察するが詳細は分からずじまい。
レベル700超えということも、勇者見習いが手も足も出ず負けたという事実のせいで真実味を帯びている。
勇者見習いの戦闘で町人に死傷者が出てしまったことを隠そうにも、手遅れなところまで来てしまっていたことも問題だ。ギルドの威信を守るため勇者見習いを尻尾切りにするのがいいとの意見もある。
そして大きな問題も浮上する。次期魔王ケーナについてだ。
今までアヤフローラを含めどの国もギルドも、ケーナが次期魔王に選ばれてたことをバグラの政治宣伝か人族との仲良し・平和アピールの一環程度にしか思っていなかった。
あと数百年は余裕は生きるとされている現魔王の寿命を考えれば、人族が次期魔王に選ばれたところで交代する前に死んでしまうのは分かりきったことだからだ。
ケーナ自身についての情報は、冒険者として登録されているのでギルドにもある。レベル10のステータスの真偽をギルド本部直轄の最上位の鑑定人達が秘密裏に鑑定し、間違いないと裏付けされているので信用に値する情報とされていた。
噂では凄い魔力を秘めている、地を割るほどの力があるなどはあったが見た目から想像することができず信憑性などは皆無といっていい。
しかしここにきて、レベル700を超えるフランという者がケーナに助けられ恩人、友人として慕っていること。
そのフランとドラゴンと戦闘になった時はフランが勝てない可能性を示唆していたこと。
そのドラゴンに乗ってきたバグラの姫。
その姫に意見し、ドラゴンの所有権さえも持っていると推察される存在。
そんなことができる者がレべル10なわけがない。
最上位の鑑定人達の鑑定を違和感なく偽装させ、本当の強さを隠し続けていると見るのが妥当。
「もし偽装が真実だとするなら、高レベルの隠蔽スキルを持ち、ドラゴンを従えるならレベルも人族の限界を超えておろう……Lv1000に届くかもしれぬ……もはや人族ではないのぉ」
この緊急会議に参加していた勇者が言い放つ。
聖剣の勇者改め最強の勇者、御年68歳を迎えるトラーゼン・アルバトロスだ。
このトラーゼンが放ったレベル1000の言葉に、会議に参加していた者たちが冗談なのか本気なのか分からず黙ってしまうのだった。
「こやつの名は孫娘から聞いておった。どんな者かと気になっていたがここまでとはな。どおりであの戦闘狂が気に入るわけだ。強さを本能で嗅ぎ取ったとでも言いそうだな。はっはっはっ」
高らかに笑ってはみるが他の者の顔は暗いまま。
「そんなに怖気づくな、強いが相手は1人だ。こっちは勇者見習いだけでも10人はいるのだろ? 1番強いウノのレベルが分かるものはいないか?」
横から耳打ちされる343の数字。
「343! そこまで上がっているのか。ドスとトゥレスは?」
また耳打ちで伝えられたのは235と202の数字。
「235と202。どちらも人族のレベル限界は突破したか、順調だな」
トラーゼンの話がいまいち呑み込めない者達がちらほら。
「聞いての通りだ。もはやワシなど最強でもなんでもない。今となっては勇者見習いの方が断然強いぞ。この希望がある限りギルドもこの国も大丈夫だ」
言葉が足りてないところをレドロスが補足をする。
「この3人が正式な勇者となり勇者の称号を得ることができれば、全ステータスに1.5倍の補正がかかり、その3人のレベルの合計が1000を超えて次期魔王にひけを取らないということだ」
ケーナに対しての対策を知り安堵する面々。
となると野放しにして脅威をそのままにしておくより、早々に消してしまった方が良いのではないかとの声も出てくる。
しかしそう簡単にはいかないのが現状。今となってはケーナと繋がりのある貴族も無くはない。それに加え軍が後ろ盾として機能している。
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