186 / 221
魔力量なんてただの飾りですよ⑥
しおりを挟む
「どうしたのじゃ、その疲れた顔は」
帰ったとたんフランに心配されてしまう。禁忌魔法のせいで魔力の消費が激しかったのが顔に出てしまったのかもしれない。
「ちょっと色々あって……」
「ちょっと? 冗談をいうでない」
「変わった魔法を少々……」
「だとするならまた変な魔法でも使ったのじゃな。ならばゆっくり休むのじゃ。ほれ、こっちに来て座れ」
心配してくれる気持ちは嬉しいが、ゆっくりはしてられない。
「これから行くところがあるんだよ」
「忙しないのぉ。次はどこじゃ」
「本命のクレアのところ。本当に行けるかどうかはこれから確かめるんだけどね」
そういってマインドプロンプトを発動させる。
《何をなさいますか?》
(何をさせたいか、分かるよね?)
思考を読ませる許可を出せば、話すより楽で確実に伝えることができる。
《念のため確認になりますが、アブソーブで取得した魔力から同系統の魔力の質を持つ憤怒の魔王クレア・シエヴィスを探し出し、そこまでの案内でよろしいですか?》
(お願いね)
《かしこまりました…………》
思った以上に時間がかかっている。
いませんでした。なんてことはないと思いたい。
「ん~」
「どうしたのじゃ? 探索スキルでも使っておるのか?」
「まぁ、そんなとこ」
「近くに居るわけなかろう」
「わかってるよ。もっと広い範囲を探してるの」
「どこまで範囲を広げてるのかは知らんが、そんな簡単に見つけられるわけないと思うのじゃ。憤怒の魔王討伐宣言から今日まで噂の1つもないんじゃから」
ただの転移で逃げたのであれば、この大陸のどこかにはいるはずなので見つけることも容易だし、噂だって出るはず。
そうならないのは高い確率で空間転移魔法を使ったか可能性があること。空間収納のような独自の空間へ逃げるのが一番確実で安全なのは私が一番知っている。
《対象者の位置特定が完了しました。クレア・シエヴィスの元までの案内をすることができますが条件があります》
(条件って?)
《物質体が入ることができません。エネルギー体でのみ往来が可能な場所になります。エネルギー体を作成してください》
物質体で入れない場所となると空間がないということ。空間転移で行ける場所ない可能性がでてきた。
(ちょっと、私エネルギー体の作り方しらないんだけど。かわりに作ってよ)
《かしこまりました。魔力を元にエネルギー体の作成いたします。魔力残量の割合が少ないようなのですがよろしいでしょうか》
(空っぽにはしないでね。ちょっと残してくれればいいから)
《かしこまりました。エネルギー体には魂を乗せますか?》
魂を乗せて帰って来れないとなれば危険すぎる。バグラ王国にいるコピー体と同様に思考の一部を乗せていくのが安全だと考えた。
(並列思考を割り当てることはできるよね?)
《並列思考スキルは可能でございますが、エネルギー体では使用できるスキルに制限がありますのでご注意下さい》
物質体でないのであれば、体術スキルや身体強化スキルは使えなくて当然だろう。
《エネルギー体を完成させました》
並列思考の一部をエネルギー体へと移す。
視界が変化する。エネルギー体から感知する世界は同じ場所でも別世界のように思える。
全てが七色の光の粒のようになり大きく波打っている。
物質体の私からはエネルギー体の私を見ることができない。フランも気づいていないようだ。
《それではご案内いたします》
エネルギー体の私も光の粒となりその波に融けこんでいく。それでも思考はハッキリとしていた。
あとはエネルギー体に任せておけばいいので、こちらの私はソファに腰掛ける。
「どうしたのじゃ、やはり見つけられんかったのかの?」
「見つけたよ」
「見つけたのか! 生きておったのかあの魔王」
「んー生きてるって言っていいのかまだ分からないけど……まぁもうちょっと待ってて」
「存在がまだ完全に消えておらんというだけでも大変なことになるのじゃ。これからすぐ会いに行くのかの?」
「もう、向かってる」
「いや、座っておるだけじゃろ」
「この体じゃ行けない場所だから、違う体で向かってるんだよ」
「ん? んん??」
私の言葉を理解しようと試みたフランが首をかしげ固まっている。
分からなくても構わないのでこれ以上ややこしいことは言わないでおこうと思った。
「ハクレイが見えないけど、どこか行ったの?」
「買い物といっておったが、あやつはレベル上げをする気じゃろう」
「そうなんだ……えっ、レベル上げ? ハクレイのレベル400超えてなかったっけ?」
「そうじゃの。もう英雄や勇者の領域じゃの」
「もう十分強いのになんでまたレベル上げなんて」
「あぁ可哀そうにのハクレイ……想いが全然届いておらんようじゃ」
大袈裟に頭を抱えて見せるフラン。
「私のためってこと!?」
「それ以外に考えられんのじゃ。ハクレイはケーナのことを自身の命よりも大切にしておる。いざという時の盾ぐらいにはなりたいのであろう」
フランの言うことが本当だとしたらなんと重い想い。
いつの間にそこまで考えるようになってしまったのか。
「いや、私そんなに弱くないよ」
「余でもそれぐらいわかっとるわ。ハクレイもわかってはいるがケーナの底が見えんから余計に不安なのじゃろうに」
確かにそれはありえるのかもしれない。
冒険者同士でもある程度の強さまでは喧嘩などのいざこざがあるが、馬鹿でも分かる黒銀ぐらいの強さともなれば下から喧嘩を売られることはまずない。
黒銀が戦うとなれば同格以上の強いモンスターや敵が相手になる。
その助けになりたいと思うなら、その仲間と同等のレベルでなければ助けることができない。
ハクレイは私のレベルが分からないけど分からないなりに何とかしようとしていたのだと気づかされてしまった。
「そっかぁ。不安にさせてたのかなぁ」
「じゃろうな」
「私のレベル教えれば少しは安心するかなぁ」
「逆にそこに近づこうと必死になるかもしれんのじゃ」
「ありえそう」
「ちなみに今いくつなのじゃ? まさか10とは言うまいな」
隠蔽スキルで常にLv10のステータスに改竄してるので、鑑定・解析系のスキルやアビリティで調べたときは本当のステータスを知ることができないようにしてある。
だからLv10に喰いつくと言うことは、いつのまにかフランにも調べられていたのかもしれない。
フランは鑑定系のスキルを持っていないので、私に気づかれないように調べるとなればミシクル級の魔道具を使った可能性が十分にある。
普段から持ち物の少ないフランなのでそんな魔道具なんて持っていないと欺こうとしても無駄なことで、容量は小さいながらも空間収納スキルを取得してることを私は知っている。
「それは隠蔽スキルのカモフラージュだからね。でもまぁフランなら教えてもいいかな」
「余が知っているとなればハクレイに妬まれそうじゃの」
「やめとく?」
「ありがたく聞いてやるのじゃ!」
桁が大きくなるとうる覚えになるのでステータスを開きちゃんと確認する。
「えーっと……Lv28960、だね」
「……なん……じゃと?」
3回言っても信じてもらえなかったので、結局ステータスを見せる羽目になった。
「本当に28960じゃ……ありえんのじゃ。……最大MP1.012640E+19? なんじゃこの魔力量は……、魔女の不在証明? こんなスキル聞いたこともないのじゃ……」
「ちょっと余計なところまで見ないでよ。恥ずかしいでしょ」
「このステータスを恥ずかしがってどうすのじゃ? 前々から桁外れの強さとは思っていたが桁外れも大外れじゃ。常に力を制御せねば大陸が消えるのじゃろうに」
ちょっと唇が震えている。まぁまぁ驚いているみたいだ。
「消えるって、それはいくらなんでも言い過ぎだよ。ただ魔力の方は正直どれくらいあるのかよくわかってないんだよね。もう飾りみたいに思ってるし」
「そうであろうな。漏れた魔力だけで余は溺れかけたからの……」
見つめる目から生きる希望が消えかかっている。
「……余は見なかったことにするのじゃ。終焉の魔王も超える者が目の前にいると思うたら冗談も言えんのじゃ」
「何それ悪の大魔王みたいじゃない。私はただの魔王だよ」
「ただ魔王の方がまだ可愛げがあるのじゃ。それに憤怒の魔王と友達になると言っておったのにも納得がいく。本当は友達などではなく奴隷にでさせる気なのかの」
「そんなことするわけないでしょ。友達になりたいだけだよ」
「もうどうでもいいのじゃ。余は何も聞かなかった。何も見なかったのじゃ」
「はいはい、そーゆーことにしておいて」
「あぁハクレイ……おぬしの目指す頂は遥か彼方じゃが希望を捨ててはならんぞぉ」
「何それ。もう、ハクレイには教えないよ。だから言っちゃダメだからね」
結局何もなかったことになったが、これ以降フランが私を心配することが一切なくなったのでちょっと寂しい気もする。
帰ったとたんフランに心配されてしまう。禁忌魔法のせいで魔力の消費が激しかったのが顔に出てしまったのかもしれない。
「ちょっと色々あって……」
「ちょっと? 冗談をいうでない」
「変わった魔法を少々……」
「だとするならまた変な魔法でも使ったのじゃな。ならばゆっくり休むのじゃ。ほれ、こっちに来て座れ」
心配してくれる気持ちは嬉しいが、ゆっくりはしてられない。
「これから行くところがあるんだよ」
「忙しないのぉ。次はどこじゃ」
「本命のクレアのところ。本当に行けるかどうかはこれから確かめるんだけどね」
そういってマインドプロンプトを発動させる。
《何をなさいますか?》
(何をさせたいか、分かるよね?)
思考を読ませる許可を出せば、話すより楽で確実に伝えることができる。
《念のため確認になりますが、アブソーブで取得した魔力から同系統の魔力の質を持つ憤怒の魔王クレア・シエヴィスを探し出し、そこまでの案内でよろしいですか?》
(お願いね)
《かしこまりました…………》
思った以上に時間がかかっている。
いませんでした。なんてことはないと思いたい。
「ん~」
「どうしたのじゃ? 探索スキルでも使っておるのか?」
「まぁ、そんなとこ」
「近くに居るわけなかろう」
「わかってるよ。もっと広い範囲を探してるの」
「どこまで範囲を広げてるのかは知らんが、そんな簡単に見つけられるわけないと思うのじゃ。憤怒の魔王討伐宣言から今日まで噂の1つもないんじゃから」
ただの転移で逃げたのであれば、この大陸のどこかにはいるはずなので見つけることも容易だし、噂だって出るはず。
そうならないのは高い確率で空間転移魔法を使ったか可能性があること。空間収納のような独自の空間へ逃げるのが一番確実で安全なのは私が一番知っている。
《対象者の位置特定が完了しました。クレア・シエヴィスの元までの案内をすることができますが条件があります》
(条件って?)
《物質体が入ることができません。エネルギー体でのみ往来が可能な場所になります。エネルギー体を作成してください》
物質体で入れない場所となると空間がないということ。空間転移で行ける場所ない可能性がでてきた。
(ちょっと、私エネルギー体の作り方しらないんだけど。かわりに作ってよ)
《かしこまりました。魔力を元にエネルギー体の作成いたします。魔力残量の割合が少ないようなのですがよろしいでしょうか》
(空っぽにはしないでね。ちょっと残してくれればいいから)
《かしこまりました。エネルギー体には魂を乗せますか?》
魂を乗せて帰って来れないとなれば危険すぎる。バグラ王国にいるコピー体と同様に思考の一部を乗せていくのが安全だと考えた。
(並列思考を割り当てることはできるよね?)
《並列思考スキルは可能でございますが、エネルギー体では使用できるスキルに制限がありますのでご注意下さい》
物質体でないのであれば、体術スキルや身体強化スキルは使えなくて当然だろう。
《エネルギー体を完成させました》
並列思考の一部をエネルギー体へと移す。
視界が変化する。エネルギー体から感知する世界は同じ場所でも別世界のように思える。
全てが七色の光の粒のようになり大きく波打っている。
物質体の私からはエネルギー体の私を見ることができない。フランも気づいていないようだ。
《それではご案内いたします》
エネルギー体の私も光の粒となりその波に融けこんでいく。それでも思考はハッキリとしていた。
あとはエネルギー体に任せておけばいいので、こちらの私はソファに腰掛ける。
「どうしたのじゃ、やはり見つけられんかったのかの?」
「見つけたよ」
「見つけたのか! 生きておったのかあの魔王」
「んー生きてるって言っていいのかまだ分からないけど……まぁもうちょっと待ってて」
「存在がまだ完全に消えておらんというだけでも大変なことになるのじゃ。これからすぐ会いに行くのかの?」
「もう、向かってる」
「いや、座っておるだけじゃろ」
「この体じゃ行けない場所だから、違う体で向かってるんだよ」
「ん? んん??」
私の言葉を理解しようと試みたフランが首をかしげ固まっている。
分からなくても構わないのでこれ以上ややこしいことは言わないでおこうと思った。
「ハクレイが見えないけど、どこか行ったの?」
「買い物といっておったが、あやつはレベル上げをする気じゃろう」
「そうなんだ……えっ、レベル上げ? ハクレイのレベル400超えてなかったっけ?」
「そうじゃの。もう英雄や勇者の領域じゃの」
「もう十分強いのになんでまたレベル上げなんて」
「あぁ可哀そうにのハクレイ……想いが全然届いておらんようじゃ」
大袈裟に頭を抱えて見せるフラン。
「私のためってこと!?」
「それ以外に考えられんのじゃ。ハクレイはケーナのことを自身の命よりも大切にしておる。いざという時の盾ぐらいにはなりたいのであろう」
フランの言うことが本当だとしたらなんと重い想い。
いつの間にそこまで考えるようになってしまったのか。
「いや、私そんなに弱くないよ」
「余でもそれぐらいわかっとるわ。ハクレイもわかってはいるがケーナの底が見えんから余計に不安なのじゃろうに」
確かにそれはありえるのかもしれない。
冒険者同士でもある程度の強さまでは喧嘩などのいざこざがあるが、馬鹿でも分かる黒銀ぐらいの強さともなれば下から喧嘩を売られることはまずない。
黒銀が戦うとなれば同格以上の強いモンスターや敵が相手になる。
その助けになりたいと思うなら、その仲間と同等のレベルでなければ助けることができない。
ハクレイは私のレベルが分からないけど分からないなりに何とかしようとしていたのだと気づかされてしまった。
「そっかぁ。不安にさせてたのかなぁ」
「じゃろうな」
「私のレベル教えれば少しは安心するかなぁ」
「逆にそこに近づこうと必死になるかもしれんのじゃ」
「ありえそう」
「ちなみに今いくつなのじゃ? まさか10とは言うまいな」
隠蔽スキルで常にLv10のステータスに改竄してるので、鑑定・解析系のスキルやアビリティで調べたときは本当のステータスを知ることができないようにしてある。
だからLv10に喰いつくと言うことは、いつのまにかフランにも調べられていたのかもしれない。
フランは鑑定系のスキルを持っていないので、私に気づかれないように調べるとなればミシクル級の魔道具を使った可能性が十分にある。
普段から持ち物の少ないフランなのでそんな魔道具なんて持っていないと欺こうとしても無駄なことで、容量は小さいながらも空間収納スキルを取得してることを私は知っている。
「それは隠蔽スキルのカモフラージュだからね。でもまぁフランなら教えてもいいかな」
「余が知っているとなればハクレイに妬まれそうじゃの」
「やめとく?」
「ありがたく聞いてやるのじゃ!」
桁が大きくなるとうる覚えになるのでステータスを開きちゃんと確認する。
「えーっと……Lv28960、だね」
「……なん……じゃと?」
3回言っても信じてもらえなかったので、結局ステータスを見せる羽目になった。
「本当に28960じゃ……ありえんのじゃ。……最大MP1.012640E+19? なんじゃこの魔力量は……、魔女の不在証明? こんなスキル聞いたこともないのじゃ……」
「ちょっと余計なところまで見ないでよ。恥ずかしいでしょ」
「このステータスを恥ずかしがってどうすのじゃ? 前々から桁外れの強さとは思っていたが桁外れも大外れじゃ。常に力を制御せねば大陸が消えるのじゃろうに」
ちょっと唇が震えている。まぁまぁ驚いているみたいだ。
「消えるって、それはいくらなんでも言い過ぎだよ。ただ魔力の方は正直どれくらいあるのかよくわかってないんだよね。もう飾りみたいに思ってるし」
「そうであろうな。漏れた魔力だけで余は溺れかけたからの……」
見つめる目から生きる希望が消えかかっている。
「……余は見なかったことにするのじゃ。終焉の魔王も超える者が目の前にいると思うたら冗談も言えんのじゃ」
「何それ悪の大魔王みたいじゃない。私はただの魔王だよ」
「ただ魔王の方がまだ可愛げがあるのじゃ。それに憤怒の魔王と友達になると言っておったのにも納得がいく。本当は友達などではなく奴隷にでさせる気なのかの」
「そんなことするわけないでしょ。友達になりたいだけだよ」
「もうどうでもいいのじゃ。余は何も聞かなかった。何も見なかったのじゃ」
「はいはい、そーゆーことにしておいて」
「あぁハクレイ……おぬしの目指す頂は遥か彼方じゃが希望を捨ててはならんぞぉ」
「何それ。もう、ハクレイには教えないよ。だから言っちゃダメだからね」
結局何もなかったことになったが、これ以降フランが私を心配することが一切なくなったのでちょっと寂しい気もする。
3
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う
シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。
当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。
そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。
その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
戦国鍛冶屋のスローライフ!?
山田村
ファンタジー
延徳元年――織田信長が生まれる45年前。
神様の手違いで、俺は鹿島の佐田村、鍛冶屋の矢五郎の次男として転生した。
生まれた時から、鍛冶の神・天目一箇神の手を授かっていたらしい。
直道、6歳。
近くの道場で、剣友となる朝孝(後の塚原卜伝)と出会う。
その後、小田原へ。
北条家をはじめ、いろんな人と知り合い、
たくさんのものを作った。
仕事? したくない。
でも、趣味と食欲のためなら、
人生、悪くない。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる